Mavis Staplesの新作は熱いライブ盤
"Live: Hope at the Hideout" Mavis Staples(Anti‐)
音楽の秋である。次から次へと気になる新譜が発売されて,財布の紐がゆるくなり,気がついてみれば財政難に陥りがちな今日この頃であるが,本日はMavis Staplesである。
Mavis Staplesと言えば,前作"We'll Never Turn Back"は昨年のベスト・アルバムにも挙げた大傑作(前作のレビューはこちら)であった。それに続く新作とあれば当然期待が高まってしまうのだが,結果はどうか。
Mavis Staplesだけに当たり前と言えば当たり前なのだが,これが非常に熱い。そしてバックバンドのギター・トリオはかなりの実力者で,特にギターのRick Holmstromは大技とかギミックはないのだが,ツボをおさえた伴奏は大したものである。このバンドは聞き物である。
しかしである。ライブ盤だけに熱い演奏というのはまぁ予定調和と言えばその通りであって,この盛り上がり具合はライブハウスという環境をしても当然である。ただここでのMavis Staplesの気合は逆に考えれば力み過ぎってことにはならないだろうか。そんなにこぶし回さなくたっていいじゃないかとも思ってしまうのである。演奏としては結構楽しめはしても,ちょっとここまでやられると疲れるというのが正直なところである。
Mavisはここまで力まなくてもちゃんと歌えることは前作でも立証されているのだから,そうした余裕というかレイドバック感を感じさせてくれれば,このライブはもっといいものになっていたように思えてちょっと惜しい。ちょっと甘めの星★★★☆。
Recorded Live at the Hideout on June 23, 2008
Personnel: Mavis Staples(vo), Rick Holmstrom(g), Jeff Turmes(b), Stephen Hodges(ds), Yvonne Staples(vo), Donny Gerrard(vo), Chavonne Morris(vo)
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