まだまだ続く米国金融業界のローラーコースター状態
先日このブログで「ローラーコースター状態の米国金融業界」と書いたばかりのところに,Wells FargoによるWachovia買収という強烈なニュースが飛び込んできた。私はその記事にもWellsによる逆襲はあるのかと書いたが,こういう展開になるとは思っていなかった。既報のとおり,Wachoviaの銀行部門はCitiによる買収が当局も絡んで進んでいたが,私としては先の記事でも書いたとおり,CitiとWachoviaではカルチャーが違い過ぎると思っていたので,合併するならWellsの方がずっとWachoviaにとってはいいと思っている。
このニュースを見ていて思い出すのは,住友信託がUFJ信託を統合する方向で話しが進んでいたのに,急転直下UFJホールディングスが三菱東京FGに寝返ったために話が頓挫した件である。話としてあまりに似ていると思うのは私だけだろうか?日本では訴訟沙汰となったわけだが,今回の一件でいい笑い者にされかねないCitiも訴訟に打って出るのは確実のように思える。しかし,株主は正直で,Wellsとの合併報道によりWachoviaの株価は急騰しているから,株主の選択としては明白ということである。
WellsとWachoviaの合併が進めば,これまでビジネスが西海岸中心で,東海岸にはフランチャイズを持たなかったWells Fargoのプレゼンスは一気に上がることになる。Goldman SachsやMorgan Stanleyが銀行業に業態転換をして,米国銀行業のランキングはわけがわからなくなってきたが,ことリテール金融という観点では,完全に米国は4強(Bank of America,JP Morgan Chase,Citigroup,Wells Fargo)時代に突入したということになる。その中でWachoviaをかっさらわれて,Citiがやや弱体に見えるが,まだまだ巻き返しを図る買収を打ち出すかもしれない。
いずれにしても本当に今回ばかりは動きが激し過ぎて頭がクラクラしている。
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