レアであること以外に本当に存在意義があるのか?
"On the Corner Meets Benny Bailey" (Jazz 4 Ever)
レア本にも記載される幻盤だそうである。先日ふらっと立ち寄ったCDショップで再発盤を売っていたものだが,私の好きなトランペットのワンホーン・アルバムであり,Tom Harrellの゛Sail Away゛もやっているので,ものは試し購入してみた。CDのオリジナル盤は中古のコーナーで14,000円というふざけた値段で売っていたが,まぁ幻ゆえに仕方もなかろうが,どういう人が買うのだろうか。
しかし,このアルバム聞いてみて思うのは,そんなに優れものの演奏かねぇというものである。確かに演奏に破綻はないし,Baileyのトランペットもそれなりであるが,私にはバックを務める”On the Corner"というトリオの硬い音色(ドイツっぽいと言えばドイツっぽい)に違和感があるとともに別にフレージングだって大したことはないと感じてしまうのである。そもそもトリオ名にMilesのアルバム・タイトルを頂くなら,それなりの強烈な路線なのかと想像もしようものだが,演奏は極めてコンベンショナルで,グループ名と演奏の不一致感も私の不満を強める要因である。
結局このアルバム,レアであるがゆえに価格が高騰しているのはわかるが,内容はそれほどのものとは到底思えない。同じワンホーンでレアということであれば,先日取り上げたTom Harrellのライブ盤を捜すことにコレクターや音楽愛好家としては時間を費やすべきである。自分が購入するCDが全てよいわけではないのは当たり前だが,所謂レア本だけを当てにしてはならないという好適事例。星★★。まぁショップのポップに騙される私に審美眼が欠けているという点については反省せねば。やはりできるならば試聴できるものは試聴するのが正しい。
Recorded on August 15-17, 1995
Personnel: Benny Bailey (tp), Bernhard Pichl (p), Rudi Engel (b), Sebastian Netta (ds)
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