ベルリン訪問のわけ
「金融機関の店舗デザイン」というカテゴリーで記事を書くのは久し振りである。先日,私は欧州各地を出張で訪れたわけであるが,最後の訪問地はベルリンであった。実は,ベルリンを訪れたのは本日紹介するドイツ銀行の次世代型フラグシップ店舗,Q110を訪問するためであったのである。
金融機関向けに店舗デザイン・コンサルティングを仕事のひとつにしている私にとっては,この店については,その開設以来,ネットワーク上でいろいろな情報は仕入れてはいたものの,一度は訪れてみたいと思っていた店舗である。ここにアップした写真はドイツ銀行のサイトから拝借してきたものであるが,写真でのイメージは必ずしも実体を反映していないこともよくあるから,自分の目で見て確かめるというのが,今回のベルリン訪問最大の理由である。
仕事柄,私は先進的な金融機関店舗は米国を中心に見て回っている方だとは思うが,このQ110はいろいろな銀行が実験してきたことを集大成したようなものであり,ここにしかないオリジナリティは必ずしも多くない。しかし,さまざまな要素が非常にバランスよくミックスされているところに,この店舗のよさを感じるのである。もちろん,これってどうなのよと疑問に思わせる部分がないわけではないが,トータルで見ると,非常によくできたお店ということはできるだろう。
いずれにしてもこの店はかなりのコストを掛けて作られているのは間違いないところであるが,それに見合うリターンを得られるかが鍵となる。ドイツ銀行では,ここでの実験を踏まえてほかの都市にも同様の店舗を展開中ということであるから,コストに見合うリターンが得られると判断したということであろう。
そのほかで特筆すべきはラウンジで供された食事のクォリティの高さである。岸朝子ではないが,たいへんおいしゅうございました。ついでにワインなどのアルコール飲料まで飲めてしまうところがある意味では驚きである。
尚,このQ110にはトレンド・ショップという小売機能が付帯されているのだが,そこにSir Simon Rattleがベルリン・フィルと演奏したワーグナーの「ラインの黄金」のCDが!。このCD,ベルリン・フィルのWebサイトあたりでは買えたのかもしれないが,一般には流通していないようなので(一応,店舗にあったインターネット端末を使ってAmazonで確認した),すかさずゲットした私であった。帰国後,ベルリン・フィルのサイトをサーチしてみたが,このCDはどこにも見当たらない。これはドイツ銀行がベルリン・フィルの公式スポンサーゆえに成り立つのかもしれないが,ジャケにはドイツ銀行のロゴも入っているし,もしかしてドイツ銀行エクスクルーシブなのか?いずれにしても珍しいものを見るとつい手を出す私である。
本盤は2006年6月23日,ベルリン・フィルハーモニーにおける演奏会形式でのライブ音源である。CDのジャケのイメージが見つからないので,当日のコンサート時と思しき写真だけでもアップしておこう。時間がなくて,まだ聞けていないが,今から聞くのが楽しみなCDである。(註:その後,CDのイメージがゲットできたので,そちらも掲載。)
« 出張中に見た映画(3):08/09編 | トップページ | 出張中に見た映画(4):08/09編 最終回 »
「金融機関の店舗デザイン」カテゴリの記事
- 中年音楽狂 in ロンドン:ロンドンのど真ん中に現れたBarclaysの新店舗(2009.06.26)
- 中年音楽狂 in 鹿児島:新たな銀行店舗現る(2009.04.29)
- 最強のオンライン・バンク,ING Directが展開するカフェの拡大(2008.12.03)
- ベルリン訪問のわけ(2008.09.26)
- またまた啓発してくれたアメリカの銀行(2007.12.09)
「クラシック」カテゴリの記事
- 2025年の回顧:ライブ編(2025.12.23)
- らじる★らじるで聞き逃したDutoit/N響のオール・ラヴェルを振り返る。(2025.12.03)
- Raphael Payare / Emanuel Ax / N響@サントリーホール参戦記(2025.11.23)
- またもイタリア文化会館でのライブを聞く。今回はヴァイオリンのリサイタル。(2025.09.13)































































コメント