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2008年7月10日 (木)

Ed Bickert入りのドラムレス・トリオによるリラクゼーション満点のアルバム

Murley_bickert_wallace "Live at the Senator" Murley, Bickert & Wallace (Cornerstone)

このブログでも何度か取り上げてきたが,私はEd Bickertのファンである。Paul Desmondの共演が私をBickertに走らせたきっかけであるが,Desmondが亡くなってからも渋い演奏を聞かせてくれたBickertである。現在はリタイアしてしまったようなBickertであるが,ディスコグラフィの中でも結構かなり後半に属するであろうアルバムを紹介したい。

ここではドラムレスでテナー,ギター,ベースというBickert好きには堪えられないような編成で,リラクゼーションたっぷりにスタンダード(ほかMurleyのオリジナル2曲)を聞かせるライブ盤である。共演者はBickertよりも若い世代のようだが,演奏は枯れた感じを出していてなかなかよい。BickertもいつもながらのBickert節で渋~いギターを弾いている。こういう演奏こそ゛Intimacy゛の鑑と言える演奏だと思うが,こんな演奏をされたら,誰でもくつろいでしまうという感じである。これはやはりナイト・キャップ片手に小音量で楽しみたい音楽と言ったらよいだろうか。

私はEd Bickertのファンだからこうした演奏は大好きだが,一般のリスナーにはちょっと渋過ぎるかなという気がしないでもないが,こういう演奏もジャズの楽しみ方の一つとして知って欲しいという願望に駆られるのも事実である。廃盤になってしまっているアルバムの多いBickertであるが,このアルバムは比較的入手しやすいと思うし,是非こうした演奏を通じてEd Bickertの魅力に触れる機会をより多くの皆さんに持って頂ければと思う。ちょっと甘いが,この世界たまらんので星★★★★★を謹呈してしまおう。

尚,ここでの一応のリーダーであるMike Murleyは後にDave Liebmanとのツイン・サックス作も残しているようだが,Ed Bickertとは水と油のようなLiebmanと共演したときにはどういう演奏を聞かせるのだろうか?う~む,興味深いということで,そちらも注文してしまった私である。

Recorded Live at the Top of the Senator in Toronto in November 1999

 

Personnel: Mike Murley(ts), Ed Bickert(g), Steve Wallace(b)

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ジャズ(2008年の記事)」カテゴリの記事

コメント

ドラムストリオのいい盤を探していました。
これは良さそうですねー

bigryuさん,はじめましてですよね。ようこそお越し下さいました。

私の場合,Ed Bickertは無条件にOKみたいなところがありますので,お気に召せばいいのですが。ご承知とは思いますが,収録曲は下記の通りです。これだけでも食指が動きますよね。

1. I Should Care
2. It's All Right With Me
3. Ev'ry Time We Say Goodbye
4. On the Spot
5. Golden Earrings
6. Just in Time
7. Touch of Your Lips
8. Can't You See

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