聞けば聞くほど味わいが増すSteve Winwoodの新作
"Nine Lives" Steve Winwood (Columbia)
Steve Winwoodの前作"About Time"はWinwoodのハモンドが炸裂する素晴らしいアルバムであったが,それから5年ぶりの新作が発売になった。その間,Crossroad FestivalでEric Claptonと競演しただけでなく,その後,Madison Square Gardenでもジョイント・ライブを行い,新作への期待が高まっていたが,ようやくの新譜発売である。そのClaptonも1曲ながら客演し,まさにClaptonというギター・ソロを聞かせている。
一聴して,前作よりギター・サウンドが強化され,Winwoodのハモンドはそれほどでもない使われ方でないところに意表を突かれる。前作が素晴らしかっただけに,同一路線を踏襲するだろうという読みは完全にはずされた格好である。また,このアルバム,最初に聞いたときにはやや地味な印象を与えるのだが,聞けば聞くほど味わいが増すというするめのようなアルバムである。私がよく行くCDショップでもなかりのヘビー・ローテーション盤となっており,そうした店頭で大きめの音量で聞くとまたこれがよいのである。
Winwoodのボーカルはますますソウルフルでたまらんが,Winwoodのギターの技も素晴らしい。何を弾かせてもうまいものである。これはやはり天賦の才能と言わざるをえまい。
こうした演奏を聞いていると日本公演を待望せざるをえないが,難しいのだろうか。Winwoodだけで集客が厳しいなら,Claptonとのジョイントで呼んでくれるような気の利いたプロモーターはいないものか。ベテランの領域に入りながら,Winwoodの創造力は衰えを見せないだけに是非ライブで見てみたいものである。いずれにしても"About Time"には及ばないものの,これはなかなかに聞かせるアルバムである。星★★★★。
Personnel: Steve Winwood(vo, g, key), Eric Clapton(g), Jose Pires De Almeida Neto(g), Paul Booth(fl, sax), Richard Bailey(ds), Karl Vanden Bossche(perc)
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コメント
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ウィンウッドのソウルフルな歌声が良いですね。この人にはカントリーも似合うんではないでしょうか。以前のアルバムでナッシュヴィル録音を含むという情報を耳にしてすこし期待したことがあったのですが、結局はR&B風の路線でした。いつかはカントリーのアルバムを作ってほしいと思います。暴論でしょうか。
投稿: Fineline | 2008年6月20日 (金) 14時36分
Finelineさん、コメントありがとうございます。また、お返事が遅くなりましたことをお詫び致します。
Winwoodとカントリーという組み合わせは全く想定外でしたが、間口の拾い人ですから、それもありかもしれません。しかし、私はこういう路線で押して欲しいクチですが…。
引き続きよろしくお願いします。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年6月23日 (月) 08時38分