Jewelの美貌にノックアウトされるカントリー作
"Perfectly Clear" Jewel (Valory Music)
ポップに変身してファンの顰蹙を買った"0304"から一転,本来あるべきフォーク/SSW的な音楽に回帰したJewelの前作"Goodbye Alice in Wonderland"に快哉を叫んだのはきっと私だけではないはずだが,今回はカントリー・フレイバーが濃厚なアルバムを出してきた。これまではメジャーのWarner Brothers系のレーベルからの発売だったが,本作はナッシュビルの独立レーベルらしいValory Musicからのリリースである。
冒頭の"Stronger Woman"からして,発声法がカントリー的に響くので,一瞬驚かされるが,全体的に見てもカントリー・ミュージックである。これはJewelの新機軸と言ってもよかろうが,"0304"のような世界よりはるかにJewelにフィットしている。よって私はこのアルバム,デビュー・アルバムのような清楚な感覚は望めないとしても,結構好きである。
音楽も悪くないのだが,私がまいってしまったのがジャケ写真と,ブックレットに収められたJewelのポートレート群である。私好みの美女というのはJewelのことである。絶世の美女とはもちろん言わないが,彼女の写真を見ているだけでたまらない。ここまで来ると,音楽がどうのこうのというレベルではなく,自分の好みの問題であり,私は彼女の美貌を皆さんとシェアしたいと思うという欲求にかられてしまう。はっきり言って反則に近いが,彼女の美貌だけでも星★★★★★。
ちなみにこのアルバム,発売間もないのでチャートには登場していないが,アメリカではおそらくカントリー・チャート1位を獲得するのは間違いないものと思われるぐらい好調な売れ行きを示している。米国ではカントリーはまだまだメジャーな音楽なのである。この調子ならポップ・チャートでも結構いい線まで行くかもしれない。
Personnel: Jewel(vo, g), Steve Brewster(ds), Glenn Worf(b), Mike Brignardello(b), Ethan Pilzer(b), Michael Rojas(p, key, accor), Danny Rader(g, bazouki), Mike Johnson(st-g), Jonathan Yudkin(vln, mandolin, banjo, dulcimar, vla, bazouki), Eric Darken(perc), Jason "Turtle" Freese(key), John Rich(vo), Liana Manis & Wes Hightower(vo)
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コメント
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キュートな顔立ちに似合わず、激しく大胆な内容を歌詞に込めるジュエル。歌声は繊細でありながらも音域が広く、力強い印象を受けます。しかし、アルバムを出す度に艶っぽさが醸し出されるようになったのと反対に、彼女本来の感性や魅力が薄れていったような気がします。大幅な路線転換がなされた4th以降は興味を失いました。ご紹介の通りだとしたら、新作は期待が持てそうですね。
投稿: Fineline | 2008年6月 8日 (日) 22時04分
Finelineさん,コメントありがとうございます。
私がJewelに期待するのはポップ・フィールドでの活躍ではありません。詩人としての著作もものにしている彼女はやはり人の心に歌で訴えられる歌手だと思っています。
とか言いながら,記事では美貌のことばかり書いていては矛盾していますね。
いずれにしても,米国でカントリーと言えば日本で言えば演歌のようなものですが,当たるとバカ売れしますから,このアルバムは相当いい線行くと思います。少なくともAmazon.comでは破格のプライシングもありますが,相当売れています。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年6月 8日 (日) 22時56分