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2008年6月 2日 (月)

Gil Goldsteinが豪華メンバーで吹き込んだ異色のライブ

Gil_goldstein "Under Rousseau's Moon" Gil Goldstein (Half Note)

このアルバムが発売されてから随分な時間が経過している。発売は2006/9月だからもう1年半以上も前である。それで何を今更このアルバムなのかということなのだが,実は私はこのアルバムが出た当初,新宿のタワーレコードで本盤を試聴した上で,購入を躊躇したということは告白しておかねばなるまい。しかし,ブロガーの皆さんや知り合いの評価を聞いていると,私の審美眼がおかしかったのかと思えてきての再チャレンジとなった次第である。

なぜ,私がこのアルバムを購入するのを躊躇したかであるが,一聴した限りかなり地味なアレンジメントに聞こえたからである。これはドラムレスだから仕方がないのだが,何となく高揚感が不足しているかなと思ってしまったのである。しかし,このアルバムでGoldsteinが狙ったのは,高揚感ではなく,基本的にはGil EvansとJaco Pastoriusの音楽を再構築しようというものだから仕方ないだろう。特にGil Evans関係の3曲はかなり渋いと言えば渋いからなぁ...。

冒頭を飾るのはそのGil EvansがアレンジしたThe Bandの"The Moon Struck One"で,これがかなり渋い。これが冒頭にあるから,このアルバムの印象として高揚感がないなんて思ってしまったのかもしれない。そもそもこの曲,Gil Evans Orchestraとしての演奏は残っていないはずで,かろうじてLee KonitzとGil Evansのデュオ盤に入っているというレパートリーである。また,"Donna Lee"をはさんで演奏されるJaco Pastoriusの"Three Women"と"Good Morning Anya"もJaco本人の公式レコーディングは残っていないというこれまたこだわりの選曲でまたも渋さ倍増なのである。しかし,聞き進んでいくうちに"Some Skunk Funk"や"Sarah's Touch"のような馴染みの曲も聞こえてくるので,このアルバムを最初の方だけで判断すると印象が異なったものになろう。それがやはり私がこのアルバムを評価しそこなった要因のように思える。

本作はドラムレスなので,その分Richard Bonaのベースの比重が高くなっているが,Gil GoldsteinとしてもBonaをフィーチャーしたいという思いがあったようにも感じられる。それにしてもBonaのベースはうまい。Bonaの演奏だけを聞いていても,最終的には満足を得られると言っては言い過ぎか。

いずれにしても,このアルバム,異色の編成で録音されたユニークなアルバムである。ただし,私の嗜好に合っているかというと必ずしもそうではないのだが,Goldsteinのチャレンジ精神は評価できるものとして星★★★☆。

Recorded Live at Blue Note, NYC, on January 12 & 13, 2006

Personnel: Gil Goldstein(p, accor), Don Alias(perc), Richard Bona(b, vo), Randy Brecker(tp), Mike Mainieri(vib), Chris Potter(ts, ss, b-cl), The Zebra Coast String Trio: Joyce Hammann(vln), Lois Martin(vla), David Eggar(cello)

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