ナルニア国物語の第2部である
「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛("The Chronicles of Narnia: Prince Caspian")」('08,英/米,Walt Disney)
監督:Andrew Adamson
出演:Ben Barnes, William Moseley, Anna Popplewell, Skandar Keynes, Georgie Henley, Sergio Castellitto, Liam Neeson(声の出演)
私はこの映画の第1作を友人から借りたDVDで見たのだが,それなりに楽しめたということもあり,今回第2作は劇場で見ることにした。私のような人間がこういう映画を見に行ったと言うと,「らしくない」とか「似合わない」とかいう声も聞こえてきそうだが,まぁそれはさておきである。
こういうシリーズ物の第2作はあらゆる意味で非常に難しいというのが定説である。前作に対する期待を背負う,あるいはストーリーとしては次へのつなぎに過ぎないなどと言われかねないからである。そういう意味では,この作品は比較的健闘している方ではないかと思うのだが,話の筋書きもあるが,ファンタジックな要素は前作より控え目になっており,それがそれなりにはヒットしても,第1作に遠く及ばないという米国での集客に影響を及ぼしているのではないだろうか。レーティングがいくら"PG"でも小さな子供には理解しがたい部分があるというのも事実であろう。
いずれにしても他愛のない話と言ってしまえばそれまでであるが,本作は終盤に至ってようやくファンタジーらしさを表出してくるまでの間,ストーリーとしての「ありがちさ」が目立つのが難点であろう。プリンス・カスピアンの心理の動きなんてそれこそありきたりの設定である。それでもCGはよくできているし,映像的には相応には楽しめるから難しいことは言うまい。
本作のシナリオからすると次作ではピーターとスーザンの出番はなくなるようにも思える(あるいは思わせるだけで,きっちり登場するのか?)が,次はいかなる展開を示すのだろうか。この展開は私には唐突感が強かった(なんでいきなりそうなるのかの説明が足りないのである)のだが,それが原作に忠実なのか,翻案なのかは知る由もない。だからと言って原作を読むほどの関心は私にはないが,まぁこれなら次作も時間があれば見に行ってもいいかなと思わせるぐらいの出来にはなっていると言っておこう。
尚,本作も例外ではないが,最近は野外ロケというとやたらにニュージーランドばかりで,映像的既視感に襲われるのはきっと私だけではあるまい。星★★★。
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コメント
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映画は見ていませんが、原作はキリスト教色の強い内容ですよね。
それに子ども達の成長の物語でもあります。
原作を読んでいると、英国の紳士とはこうやって育てるのかと思ったりもします。
日本語版だと1時間もかからずにざっと流し読みしてしまうのですが、英語版で単語を拾いながら読むと、その表現の豊かさにイマジネーションをかき立てられます。
お時間があれば原作も是非。「馬と少年」は私の好きなエピソードですし、「朝びらき丸 東の海へ」はわくわくする冒険ものです。
投稿: 悠 | 2008年6月24日 (火) 10時30分