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2008年5月23日 (金)

隠し砦の三悪人(オリジナル)は痛快無比

Photo 「隠し砦の三悪人」('58,東宝)

監督:黒澤明

出演:三船敏郎,上原美佐,千秋実,藤原釜足,藤田進,志村喬

やたらに「スター・ウォーズ」の元ネタ話ばかりが話題になるが,この映画はもちろん,そんなことなど関係なしに文句なしに楽しめる痛快娯楽作品である。

馬上で刀をふりかざす三船敏郎を見てかっこいいと思わない人間はいないだろうし,階段の群集シーンを見て唸らない人間もいないだろうと思わせる何とも素晴らしい演出ぶりである。また,それを支える千秋実,藤原釜足がユーモラスに笑わせてくれて,アクションばかりの映画になっていない。また,当時の新人,上原美佐は台詞回しは素人っぽいのだが,下に掲げる写真に見るような姿を見れば,なんでも許すと言いたくなるようなクール・ビューティぶりである。しかし,わずか2年で引退したらしいのは,やはり本質的に女優ではなかったということであろう。

この映画では藤田進がかなりのもうけ役である。この映画の決定的なセリフも彼の口から発せられているし,三船と藤田のやりでの対決シーンは,本当に緊迫感に満ちていて大いに楽しめる。よく言われるように,やや前半が冗長に過ぎるようにも思えない訳ではないが,それでもこれは黒澤が残した傑作の一本と評価していいだろう。星★★★★☆。

この映画もリメイク版が現在公開されているが,長澤まさみ(実は私は彼女が好きなのだ...)や阿部寛はさておき,松本潤や宮川大輔というキャストでどうやってこの映画をリメイクするのかと疑問を感じざるをえない。長澤まさみちゃんが,ここでの上原美佐のように太ももむちむち姿を披露するならば,それはそれで(個人的にも)注目に値しようが,はっきり言って映画そのものに期待することは無理だろう。

先日,「椿三十郎」のリメイクは徹底的に批判したばかりだが,アメリカのリメイク・ブームに乗って,こうした風潮が日本に伝播しているのは何とも情けない。

Photo_2

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コメント

黒澤明の映画はモノクロ作品が多いけど、聞いたところによると、当時のカラーフィルムでは黒澤明がイメージする色が出ないからという理由があったみたい。ですが、当時の流行りの大画面(シネマスコープ)はすぐに取り入れてます。左右に広い画面を効果的に使った画作りしてますよね。何度見ても面白いです。

>黒澤明の映画はモノクロ作品が多いけど、聞いたところによると、当時のカラーフィルムでは黒澤明がイメージする色が出ないからという理由があったみたい。ですが、当時の流行りの大画面(シネマスコープ)はすぐに取り入れてます。左右に広い画面を効果的に使った画作りしてますよね。何度見ても面白いです。

「天国と地獄」はパート・カラーだからOKということですかね。その後のカラー作品は色彩感が強烈なので,黒澤のイメージってそういうことなんでしょうね。

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