小編成でのJohn McLaughlinもまた楽しい
"Que Alegria" John McLaughlin(Verve)
私のボキャブラリーは限定的で,このブログでも「なんだかんだ言って私はXXXのファンである」というようなフレーズを連発しているような気がするが,そのXXXにはJohn McLaughlinとも当てはまる。よくよくCDラックを見ると結構な数のMcLaughlinものがあって思わず苦笑してしまうが,好きなものは仕方がない。
John McLaughlinのギター・フレーズはワン・パターンと言えばワン・パターンなのだが,本人及び共演者のテクニックに裏打ちされた演奏を聞いているうちに興奮させられてしまうのである。そうしたMcLaughlinが80年代後半から90年代初頭に,ギター,ベース,パーカッションというトリオで演奏していたのだが,このアルバムの前にもRoyal Festval Hallでのライブがあったから,当時はこういうフォーマットにこだわって演奏していたということになるのだろう。
もちろん,Mahavishnu Orchestraやその後の"The Hearts of Things"バンドがMcLaughlinらしい編成ということにはなるのだろうが,こうした小編成でもMcLaughlinの魅力は十分感じられる。一部でギター・シンセも使っているが,基本はアコースティック・ギターで勝負しており,McLaughlinらしいテクが大規模なバンド編成以上に楽しめてしまう気がするのである。
しかし,バンド編成は小規模でも,メンツがテクニシャンであることはいつも通りである。パーカッションはTrilok Gurtu(CMPレーベルの彼のリーダー・アルバムにはJoe ZawinulやPat Methenyがどうしたわけか参加していたなぁ)だが,一部でドラムスを演奏しているように思わせるのは珍しい。また,ベースのDominique Di Piazzaがこれまた大したテクニシャンである。この人については詳しくは知らないが,ブロガーの皆さんが取り上げているAntonio Faraoの"Woman's Perfume"に参加しているようなので,私はまだ未購入のFarao盤も聞いてみたくなるような演奏ぶりである。
いずれにしても,こうした小編成は全員にとってある意味ごまかしがきかないので,McLaughlinのギターを楽しむにはまたこれもよしということになる。McLaughlinのキャリアではあまり目立っていないアルバムであるが,私は結構好きである。星★★★★。ちなみに冒頭では"Belo Horizonte"を再演しているのも私が嬉しくなる理由の一つ。
Recorded during November 29 and December 3, 1991
Personnel: John McLaughlin(g, g-synth), Dominique Di Piazza(b), Trilok Gurtu(perc), Kai Eckhardt(b)
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コメント
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ご存じかと思いますが、Trilok Gurtuはこのバンドでドラム叩いてます。といっても通常のドラムではなく、通称、「お座敷ドラム」(って私が呼んでるだけですが)。You Tubeにいくつか映像があるみたいですが、たとえばこれ。
http://jp.youtube.com/watch?v=QstxltuJ-xY&feature=related
わかりにくいかもしれませんが、なんか座布団の上みたいなのに胡坐かいて座って叩いてます。たまに立膝突いたりして。これ最初にテレビで見た時は結構衝撃でした。
DOMINIQUE DI PIAZZAも妙にバカテクですね。やっぱりこのバンドのライブは一度見ておきたかったなあ。
投稿: やぎ | 2008年4月10日 (木) 00時32分
やぎさん,マニアックなご教示ありがとうございます。お座敷ドラムというのは笑える。
最近は何でもYou Tubeで見られてしまうのですねぇ。凄い時代になりました。今度アクセスしてみます。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年4月10日 (木) 00時41分