変わった編成のRalph Towner参加アルバム
"Siroko" Olivier Ker Ourio (e-motive)
私はこのブログでも何度か書いたようにRalph Townerのファンなのだが,このアルバムは編成からしてもTownerにとってかなりの異色作と言ってよい。なんてったってハーモニカ~ギター~ベースという編成である。しかもしょぼい装置で聞いても音がよい。何とも生々しい音が楽しめる。
Olivier Ker Ourioという人のことはよく知らないが,フランス人のハーモニカ・プレイヤーだそうである。この世界,どうしてもハーモニカと言えばToots Thielemansを思い出すのが人情であるが,この人のハーモニカもToots的ではある。しかし,私にとっては小島よしおではないが「そんなの関係ねぇ~」で,興味の対象はこの編成でのTownerの演奏である。Townerの場合,Oregonだって十分変わった編成と言えるが,ここでもバンドの編成関係なく,Towner節爆発である。冒頭の"Bellydancing"から12弦ギターの響きが何とも素晴らしく,Townerのファンは絶対に嬉しくなること請け合いである。
このアルバム,全編を通してTownerのギターがリーダーのOlivier Ker Ourioをサポートしながらも,強烈な存在感を示しておりこれはやはりTownerファンは必聴である。両者のデュオで演じられる"Goodbye Pork Pie Hat"などたまらん。ここでのTownerの12弦を聞けば,Townerファンは昇天間違いなしである。
ただ,このアルバムやや入手が面倒なのがやっかい(国内の店ではあまり見ないし,欧州からの通販は高くつく)なの難点ではあるが,Townerファンなら手に入れて損はない。Olivier Ker Ourioのハーモニカはアコーディオンのように響く瞬間があるのもある意味面白い。星★★★★。うーむ,ついTownerには点が甘くなる私である。
Recorded on November 1st and December 18th, 2004
Personnel: Olivier Ker Ourio(hca), Ralph Towner(g), Heiri Kaenzig(b)
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» 友達でいい SIROKO / Olivier Ker Ourio [JAZZ最中]
ラルフタウナーが結構好きですが、中古屋さんで見ていたら良さそうなジャケずらのアルバムがありました。ドラムレスのベースとギターにハーモニカのトリオ演奏というちょっと戸惑うところですが、ベースの名前も見て大丈夫かなと思いました。中年音楽狂さんがご推薦ということだったので間違いあいません。
1曲目のタウナーの12弦の響きがとても良い感じです。
2曲目はハーモニカの演奏が主ですが、この人とてもトーツ・シールスマンに近い演奏です。ハーモニカも嫌いではありませんから最近イタリアのLuigi Ferrara... [続きを読む]
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ほーっ、Townerファンとしてはそそられますねぇ。Townerの客演ものはBill Brufordのアルバムの様に、ソロと比べるとしっくりこないものもあるので躊躇しますが、ここはToshiyaさんのお勧めに背中を押されてみようかな。
投稿: カビゴン | 2008年2月 7日 (木) 11時22分
カビゴンさん,お返事が遅くなりました。私もBrufordとやったアルバムには違和感がありましたが,これはきっとお気に召すと思います。お試し下さい。Money Back Guaranteeとはいきませんが。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年2月 8日 (金) 21時42分