今井美樹が7人のピアニストとデュオでしっとりと
"I Love a Piano" 今井美樹(Virgin/EMI)
これは驚いた。今井美樹が7人のピアニストとしっとりとデュオでセルフ・カバーを歌い上げたミニ・アルバムである。私は最近の今井美樹に関心があるわけでもなかったのだが,とある雑誌で見掛けて気になったものを購入したものである。これが予想以上によかった。こういうのは何とも嬉しくなってしまうが,相変わらずの透明感溢れるヴォイスではないか。
昔は彼女のベスト盤,"Ivory II"は結構愛聴していたぐらいだから,私は今井美樹は以前からそれなりに好きである。それでもアルバム単位ではずっと買っていないし,ライブに行っているわけでもないから,ファンとまでは言えない人間である。それでも,彼女が役者の余芸というにはあまりに素晴らしい音楽センスを持っていることは"Ivory II"でも承知はしていた。
しかし,ここまでしっとりと歌い上げられてしまうと,私程度の人間でもある意味感動させられてしまう。個人的には曲が全部いいとは言わないし,バックのピアニストも盤石とは言えない。特に武部聡志なんて明らかにオーバー・プレイングである。それでも,全体的に見ればピアノ伴奏は相応によいが,それを上回る今井美樹の声にやられてしまうのである。
で,なんでジャズのカテゴリーかと言えば,それは小曽根真が参加しているからである。大野雄二や塩谷哲もそうしたカテゴリーに入れてもよかろうが,ここでの小曽根は控え目ながら適切なバッキングで,非常に好感が持てる。しかしそれ以上に参ってしまったのが大野雄二との共演による「ルパン3世 愛のテーマ」である。私のような世代には何とも懐かしい曲だが,これはジャズ・フレイバーに満ちた名曲である。もちろん,歌唱自体にはジャズ的な感覚は希薄なのだが,こうした要因もあって,ジャズのカテゴリーも追加した。尚,塩谷哲とやった期待の"PRIDE"は残念ながらオリジナルを上回っているとは言えない。しかし,過剰な期待を掛けなければ,これもまたよしであろう。
いくつか文句を言いたくなる部分があるとしても,暫くヘビー・ローテーションしたくなるアルバムである。星★★★★☆。
Recorded between November, 2007 ~ January, 2008
Personnel: 今井美樹(vo),河野圭(p),小曽根真(p),武部聡志(p),倉田信雄(p),川江美奈子(p, vo),大野雄二(p),塩谷哲(p)
















































"Standard Gonz" Jerry Bergonzi(Somethin' Else)











































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