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2008年2月10日 (日)

Herbie Hancockのピアノ・トリオ作は...

Hancock_2 "The Herbie Hancock Trio" (CBS Sony)

私はHerbie Hancockも好きだし,V.S.O.P.も好きである。その上で敢えて言ってしまうが,このトリオ盤は気に入らない。

このトリオ・レコーディングはニューポートでの好評を受けて,ワールド・ツアーに出たV.S.O.P.クインテットのリズム・セクションによる演奏をそのツアーの道すがら捉えたアルバムである。MilestoneレーベルのRon Carterをリーダーとする"Third Plane"とは姉妹アルバムということになるが,"Third Plane"もはっきり言って私の好みではない。

何が嫌かと言えば,Ron Carterの下品なベース音(私は生理的に受け付けられない)は言うまでもなく,トリオの力技を見せつけるかのような,3人のバランスもへったくれもない演奏振りが気に入らないのである。これはミキシングのせいもあるかもしれないが,Herbieのピアノが地味に聞こえるほど,ベースとドラムスの音がでか過ぎというか,目立ち過ぎである。私の大嫌いなRon Carterのベース音を聞かされるだけで辟易とするのに,この3人揃っての「俺が俺が」的演奏でははっきり言って胸焼けがすると言ってしまおう。

これを対等な三者が繰り広げた強力なインタープレイと言いたければどうぞと言う感じだが,私にはスリルを通り越してお下劣と言わざるをえない演奏である。あの名曲"Speak Like a Child"がかくも下品な演奏となった段階で,私は呆れて物も言えない。この演奏を好まれる方には申し訳ないが,私がHerbieに求めるのはこうした演奏ではない。Ron CarterとTony WilliamsはGreat Jazz TrioではHank Jones翁をもう少し立てるような演奏(Tonyのドラムスは強烈だったが...)だったと思うが,本作でここまで彼ら(特にRon Carter)が目立つことを許容したプロデューサーのDavid Rubinsonの責任は重大である。ということで嫌いなものは嫌いなので,私がこのアルバムを聞くことは滅多にないのである。星★★。

Recorded on July 13, 1977

Personnel: Herbie Hancock(p), Ron Carter(b), Tony Williams(ds)

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ジャズ(2008年の記事)」カテゴリの記事

コメント

いつも楽しく読ませていただいてます。CD購入の参考になります。これからもよろしくお願いします!

billevanzさん、はじめまして、だと思います。

暖かいコメントありがとうございます。そう言って頂けるとブログに記事を書き続けるモチベーションになります。今後ともよろしくお願い致します。

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