Babyface:値段は激安,内容バッチリ
"MTV Unplugged NYC 1997" Babyface(Epic)
中古盤をあさっていると思わぬお買い得盤に出会うことがある。それは私にとってのお買い得であって,マーケットでは供給過剰だからこその安値な訳だが,それにしてもこのCDは安かった。何てったって270円である。この値段なら外しても文句はない。これだから中古盤あさりはやめられないのである。
このアルバムは,おなじみのMTV UnpluggedシリーズにBabyfaceが登場した時のライブであるが,録音されてからもう10年以上経ってしまったというのがある意味では驚きである。だがジャケに写るNYCの夜景の中の今はなきWorld Trade Centerが燦然と光っているのを見ると時の流れを感じざるをえない。しかし,音は今聞いてもそんなに古臭いとは感じないし,ゲストも伴奏陣も結構豪華で楽しめるアルバムである。
私にとっては,冒頭の"Change the World"だけで270円の元は十分に取ったようなものである。客演するEric Claptonのギターは相変わらずの手癖ぶりだわ,契約の関係上Claptonのボーカルは消されているわと,問題と言えば問題のある演奏なのだが,それでもこの演奏のグルーブは素晴らしいのである。Claptonは2曲目の"Talk to Me"にも続いて客演するが,ここでのゆるいグルーブ感も楽しい。
しかし,このアルバム,Claptonばかりで語ってはもったいない。他のメンツも好演しているし,Stevie Wonderとの"Gone Too Soon"は素晴らしいバラードであり,思わずぞくぞくするような演唱である。これはもともとMichael Jacksonが歌っていたはずだが,私はこの曲に参ってしまった。人間としてはさておき,ミュージシャンとしてのMichaelの凄さを認識させられるような曲である。それに比べると最後の"How Come, How Long"は曲としてはしょぼく聞こえるというところはあるが,いずれにしても,Babyface,いい曲を書き,たまらないスイート・ボイスが爆発している。
繰り返すが,270円でこれだけ満足させてもらえば,私は十分満足であり,コスト・パフォーマンス含めて星★★★★☆。ちなみに,どなたかもブログで書いていたと思うが,この演奏で"Unplugged"は看板に偽りありである。全然アコースティックな演奏ではないので念のため。そういう点を差し引いてもよいものはよい。
Personnel: Kenneth "Babyface" Edmonds(vo,g), Bo Watson(key), Nathan East(b), Ricky Lawson(ds), Sheila E.(perc), Michael Thompson(g), Wayne Linsey(key), Tim Carmon(key), Reggie Griffith(g, key, sax), Kevon Edmonds(vo), Melvin Edmondsd(vo), Marc Nelson(vo), Shanice Wilson(vo), Beverly Crowder(vo), Lynne Linsey(vo) with Eric Clapton(g), K-Ci & Jojo(vo), Stevie Wonder(vo, key, hca)
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