Wolfgang DaunerのECM作:未CD化は当然だろう
先日,ECMレーベル未CD化作品としてEnrico Ravaのアルバムを取り上げたので,調子に乗って別の未CD化アルバムも紹介してしまおう。このアルバムがCD化されない理由はこの悪趣味なジャケットにあると思わざるをえない作品だが,内容も特にA面はノイズ系で,全くECMらしくない。それにしてもジャケの美しさには定評のあるECMとしてはそのひどさとしては悶絶ものではないか。
このECMレーベル最初期の音源と言ってよいアルバム(何と言ってもECM1006である。つまりレーベルとしては6枚目のアルバム。)だが,このアルバムのプロデュースをManfred Eicherが務めていること自体がまずは驚き(というか信じられない事実)である。ECMは確かに多彩な音楽性を飲み込んだレーベルであるが,ここまで強烈なノイズ系はあまり記憶がない。私は結構ECMというレーベルのファンだが,これはさすがにねぇというところである。
この手の実験的な音楽(音楽と言えるかどうかも私のような凡人にはわからん)を好まれるリスナーには大いに受けるだろうが,はっきり言って私は残りの生涯で何度ターンテーブルに乗せるか疑問のアルバムと言ってよい。1970年という時代がこうした実験作を生み出したとも言えるかもしれないが,現在の中年となった私(若い頃なら若気の至りですまされるかもしれんが...)にとってはお呼びでないアルバムである。もはやこのアルバムには稀少性以外の価値は少なくとも私にとってはないし,21世紀に敢えて本作をCD化する理由は全くない。B面になって多少は音楽と呼べる展開を示すが,それでも星★で十分。
Recorded on September 15 and October 1, 1970
Personnel: Wolfgang Dauner(p, key), Fred Braceful(perc, vo), Eberhard Weber(b, cello, g)
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» [ECM1006] Wolfgang Dauner: Output (1970) とにかくジャケット趣味が.... [Kanazawa Jazz days]
昨夜は世話になった職場の若い衆へのお礼の一献。柿木畠の「いたる」で美味しく頂いた。そこで知人ご一行と鉢合わせ。そのなかに、このブログ読者がおられて驚いた。その後、帰り道のバーでゆっくり呑んでいたら、cowryでのイヴェント「ジャズ喫茶、のようなもの」にい...... [続きを読む]
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これは、、、凄すぎる!?
これが、38年前のジャケットということを考えると凄すぎる。
更にECMというレーベルから出ていることが凄すぎる。
もしかして、、これを当時、私財を出して買われたのですか?
投稿: カビゴン | 2008年1月 9日 (水) 16時58分
カビゴンさん,コメントありがとうございます。
このアルバムは中古でゲットしたものです。3,000円ぐらいでしたかねぇ。
私もさすがに1970年当時このような音楽は聞いておりません(まだいたいけな子供でした)。聞いていたら逆に怖いですね。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年1月 9日 (水) 21時57分
TBに驚き、いや驚愕。
工藤さんだけをマークしていたのですが、まさかのtoshiya氏とは!
全く感想も同じで、いやはや。アイヒャーの肥やし、でしょうね。
ベイリーの5番が2万円。その隣のコレが5千円。手が出ました。
腹をくくって、LPコンプリートを目指しています。とほほ
投稿: ken | 2015年1月31日 (土) 18時58分
kenさん,こんにちは。TBありがとうございます。
LPで1000番台,1100番台のコンプリートって結構大変ではないかと思いますが,私もECM好きのはしくれなので,集めたいと思われる気持ちはわかります。
でも,出てこないのはあまり出てこないですし,出たとしても状態があまりよくないのもありますね。私は買ってませんが,John Clarkとか,国内ではあまり見ませんね。海外のサイトではそんなに難しくないかもしれませんが。Double Image(こっちは持ってます)等もそうですね。
まぁ,海外をうまく使えば,近い将来のコンプリートは実現できると思いますが,その節はお祝いでも(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年2月 1日 (日) 11時28分
読んでいるうちに、例えばCD化とか、音源配信とか、自分が元気なうちには無理そうなのが多そうです。自分のECMの未CD化のページから、こういうアルバムたちのページへ、リンクさせてもらってもいいですか? もしよろしければ。掲載されているのはここの前後の3枚でしょうか?
投稿: 910 | 2015年2月 2日 (月) 20時52分
910さん,こんばんは。
リンクは全然問題ないです。今や何がCD化されてないかよくわかりませんが,むしろ910さんにリンクして頂くなんて器じゃないっす。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年2月 3日 (火) 00時47分
2年位ゆっくり集め、あるレベル(60%くらい)を超えたので本腰。集めだして分かったのは、やはり70年代のECMのレコードは珠タマ数多しで、希少性はないですね。だから大半は2000円以下です。オークションは高すぎる。同じようにBlue NoteのRVG刻のものを集めているのですが、たとえセカンドやサードのリバティ盤でも、そんなには多くない、ということです。
1000番代はあと5枚、1100番代は11枚。価格をみながら、ペースを落とそうかと思っています。1300番代以降は完全にCD時代なので難渋しそうです。
投稿: ken | 2015年2月 3日 (火) 12時12分
kenさん,こんばんは。私のBrad Mehldauコンプリートへの道みたいなものでしょうねぇ。類は友を呼ぶ(笑)。
確かにECMではバカ高いってのはあまりないですよね。海外のサイトに比べると,DUの値付けはちょっとおかしいだろうと思わせます。日本ではなかなか見つからないものも,結構簡単に見つかりますからね。
私のBrad Mehldau音源はあと1枚ですが,それはさすがにほとんど入手は不可能だろうと思っていますが,気長に探します。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年2月 3日 (火) 23時55分
私の生きているうちは未CD化アルバムのストリーミング配信は無いだろうと思ってましたが、まさかのストリーミング出ました(本編完了まではあと3枚ストリーミング配信してほしいですが)。しかもこれらのアルバム、Amazon Music HDではハイレゾで出てます。ストリーミング環境を整えたのはこのため、と言っても過言ではないので、リンク張らせていただきます。今後かなり重なるので、とりあえずは今回のみにするかどうか。
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2019/09/post-a28928.html
投稿: 910 | 2019年9月25日 (水) 17時09分
910さん,おはようございます。返信が遅くなりました。リンクありがとうございます。
私のようなしょぼいオーディオ・セットで音楽を聞いている人間にとっては,ストリーミングもほぼヘッドフォンでの利用ですから,ハイレゾまでは...って感じですが,いずれにしても,手軽に聞けるようになったのはありがたいことですね。私も"Just Music"は聞いたんですが,記事にできない状態です。まぁそのうちってことですが,あれは一回聞けばいいかなって感じの厳しいアルバムですよね。いずれにしても,ECM黎明期っていろいろあったっていうのがよくわかります。
投稿: 中年音楽狂 | 2019年9月27日 (金) 08時48分