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2008年1月24日 (木)

トロンボーンのテクニシャン,Conrad Herwigの初リーダー作

Herwig "With Every Breath" Conrad Herwig(Sea Breeze→Ken)

穐吉敏子オーケストラ等のビッグバンド畑で活躍し,最近はCriss Crossレーベルからもアルバムを発表しているConrad Herwigの初リーダー・アルバムだと思われるが,なかなかのメンバーによる演奏を収めたアルバムとなっている。穐吉オーケストラのバンド・メイトJim Snideroとの2管をRichie Beirachトリオがバッキングしており,私がこのアルバムを買った理由はHerwig云々というよりも,この共演のメンツゆえというのが正直なところである。

私はトロンボーンという楽器の真っ当なリスナーではないが,ここでのHerwigの高速フレーズを聞いていると,おー,これはうまいんだろうなぁと思ってしまう。Herwigはこのアルバムを録音した当時,まだ20代後半という年齢だったはずだが,テクニックとしては既に一級品だったと言ってよいだろう。

このアルバムで聞かれるHerwig,Snideroの結構飛ばした演奏も気持ちよいが,ここで注目されるのがBeirachのバッキングである。Beirachは熱いピアノを聞かせており,最近のピアノ・トリオでお茶を濁すBeirachからは想像できない世界である。しかし,昔は結構こうしたごりごりした演奏もしていたのだぁと思ってしまう。ライブ・アンダー・ザ・スカイのColtraneトリビュート然り,Quest然り,Lookout Farm然りである。

こうした演奏を聞いていると,(録音当時の)若手でも演奏のレベルは高いと思わされるが,惜しむらくは録音のせいか(あるいはうちのオーディオ・セットがいかんのか),音が軽いというか音圧が低く,ジャズ固有のゴリゴリ感が薄い。何となく小綺麗にまとまっていると言えばわかっていただけるだろうか。破綻が少ないゆえに文句を言いたくなるというのは贅沢かもしれないが,これでもう少しスリルが感じられる演奏(あるいは音)であればよかったと思う。あと,Ron McClureのベースはちょっと電気的過ぎて趣味ではない音なのも残念。ということでトータルでは星★★★。

尚,このアルバムのライナー・ノートは(サックスの)Bill Evansが書いているが,お友達モード爆発の持ち上げようで,微笑を誘う。私が保有しているのはビッグバンド専門レーベルのようなSea BreezeレーベルのLPだが,ジャケのイメージが見つからないため,CDのジャケをアップしておく。LPのジャケには育ちのよさげなHerwigが写っているんだが...。

Recorded in NYC, circa 1987

Personnel: Conrad Herwig(tb), Jim Snidero(as, ss, fl), Richie Beirach(p), Ron McClure(b), Adam Nussbaum(ds)

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