これでは伝説にはなれません
「アイ・アム・レジェンド("I Am Legend")」(’07,米,Warner Brothers)
監督:Francis Lawrence
出演:Will Smith, Alice Braga, Charlie Tahan, Salli Richardson
エンド・ロールを見ていると原作はRichard Mathesonとある。Mathesonと言えば「激突!」の原作者でもあるが,高齢の彼が新作を出すとも思えず,よくよく調べてみれば,この映画も結局はリメイクである。直近の一本(と言っても40年近く前である)はCharlton Hestonが出た「オメガマン:地球最後の男」,もう一本はVincent Priceのもっと古い映画らしい。
この映画についてはストーリーがストーリーなだけに,内容を非常に書きにくいのだが,「ウイルス,感染者の変容,血清」が重要なキーワードとなる。映像的に見れば,はっきり言ってホラーといっても過言ではないぐらいで(スプラッターではない),映画を見た後は夢見が悪くなるのではないかと思うぐらいである。
はっきり言ってこの映画のストーリーには無理が多過ぎて,突っ込みどころ多数である。例えば,冒頭のシーンで出てくる車はなぜ新車のようにピカピカなのかとか,もはや廃墟と化したNYCでどうやってガソリンを手に入れるのだとか,言い出せばきりがない。しかし,それ以上の突込みをすると,映画のネタがバレるという問題があるため突っ込めないという,これはブロガー泣かせの映画である。
しかし,この映画のしょうもなさははある意味では以前に書いた「インベージョン」(インベージョン:3度目のリメイク)並みと言ってもいいように思える。監督のLawrenceはミュージック・ビデオ出身らしいが,取り敢えず観客をびっくりさせようとする演出ばかりが目立つ本作を見る限りは大した監督ではないと判断していいだろう。Will Smithもこんな映画でお茶を濁すぐらいなら,もう少し出演する映画を選んだ方がいいように思う。星★★。
これだけリメイクばかりになると,真っ当なシナリオライターなんて育ちそうにないように思えてくる。こんなもんばかり作っている最近のアメリカの大作映画には問題を感じると言わざるをえない。
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