Phil Woods:何事もやり過ぎはいけません
"At the Frankfurt Jazz Festival" Phil Woods and the European Jazz Machine(Atlantic)
一言で言えば騒がしい。よく言えば疾走感に溢れている。このアルバムはそのどちらで評価するかによって,好き嫌いが大きく分かれるように思える。
私はPhil Woodsに関しては,ロックのアルバムで歌心を爆発させたソロやオブリガートの印象が非常に強く,彼名義のアルバムなんて殆んど持っていないというのが実情である。このアルバムは私が保有する数少ないWoodsのアルバムの1枚だが,以前はこのアルバムの演奏はもっと気に入っていたように思うのだが,久々にこのアルバムを聞いてみて,残念ながら私には騒がしさばかりが耳についた。
これは私が年を取ったせいもあるだろうが,これははっきり言ってやり過ぎだ。そりゃここまでやれば聴衆が「のる」のは当たり前である。だってこれはある意味「アジ演説(死語だな)」のようなものである。これを「煽情的ジャズ」と呼ばずして何と言おうか。しかし,それもやり過ぎればはっきり言って飽きられる。私も30代までだったらこの演奏で大いに燃えたかもしれないが,今や中年真っ只中の私にとってはちょっと厳しい。騒がしいのがWoodsだけならまだしも,バンドが全員やかましいのでは私にはやはり厳しい。
これだけ騒がしく思える原因として,Gordon Beckのエレピのミキシング・レベルが異様に高いことも影響しているように思えるが,それにしてもである。
やはり今の私には歌心を発揮しているWoodsの方がよい。ということで,現在の心境としては演奏は決して悪くはないが星★★☆。
Recorded Live at the Frankfurt Jazz Festival
Personnel: Phil Woods(as), Gordon Beck(p, el-p), Henri Texier(b), Daniel Humair(ds)
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