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2007年12月 7日 (金)

辛島文雄トリオとLarry Coryellの共演盤

Photo "Round Midnight" 辛島文雄トリオ with Larry Coryell (Fullhouse)

このアルバムが出た当時の辛島文雄トリオはその実力からして,日本を代表するピアノ・トリオの位置付けにあったと思うが,その辛島が当時のKenwood系列のFullhouseレーベルから,Larry Coryellをゲストに迎えて放った佳作である。

当時,Coryellと言えば,アコースティック1本で「ボレロ」をやったりして,日本での人気もある程度あった頃だと記憶しているが,Coryellが登場するのはLPではB面に当たる3曲である。しかし,これは演奏的には決して悪くないものの,辛島がCoryellに遠慮したか,ギターのミキシング・レベルが妙に高く,辛島のピアノの魅力を損なっているようにも思えるのは少々残念である。

また,CoryellはここでもOvation一本で勝負しているが,このサウンドが辛島トリオと完全フィットかというとこれまた若干疑問である。Coryell参加3曲中1~2曲はアコースティックでもよかろうが,いくら一部で電気増幅したサウンドを聞かせるとは言え,全部Ovationというのはどうだろうか。

ということでCoryellを批判していながらも,いつもの辛島トリオがA面で楽しめるし,B面ではいつもとやや違う辛島が楽しめると思えばいいだろうか。収録曲は有名スタンダード/ジャズ・オリジナルばかりだから,ある意味安心して楽しめる。その中ではピアノ・トリオでは"Oleo"が,Coryell参加曲では"Footprints"がいいように思うが,"Nica's Dream"も意外にいけている。冒頭にも書いたとおり,本作は星★★★☆程度には相当する佳作ではあるが,プロデュースがもう少し何とかなっていれば,あと半星は上がったのにと思う。

Recorded on August 10 & 11, 1983

Personnel: 辛島文雄(p), 桜井郁雄( b), 日野元彦(ds), Larry Coryell(g

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