Dave Douglas:年末になって現れた素晴らしい作品
"Moonshine" Dave Douglas Keystone (Greenleaf Music)
年末近くになって,突如発売されたDave Douglas Keystoneの新譜である。Dave Douglasはかなり多作の人と言ってよいが,この新作はかなりカッコいい作品となっている。
ライナーによると,この作品はFatty ArbuckleとBuster Keatonの無声コメディ映画にインスパイアされたものらしいが,作品そのものはヘビーなビートの利いた作品であり,何がそうしたインスピレーションの源になっているのかははっきり言って私にはよくわからない世界である。しかし,これはかなりイケている。
メンツもなかなか優秀な人材を集めているが,その中で絶妙なアクセントになっているのがDJ Oliveによるターンテーブルとラップトップである。それにAdam BenjaminのRhodesが素晴らしいバックエンドのサウンドを作り出し,Brad JonesとGene Lakeの強力なビートに乗って,DouglasとStricklandが吹きまくる(特にDouglasの吹きっぷりが突出している)。こういう路線のサウンドはWallace Roneyもやっていたように思えるが,出来は本作の方がはるかによい。最近の注目株であるMarcus StricklandはJeff "Tain" Watts盤でのストレートな乗りとは一線を画したサウンドであるが,なんでも器用にこなすものであると感心してしまう。
それにしてもである。このサウンドはハイブラウなエレクトリック・サウンド好きには結構たまらんものがある。今年最後の最後になって,現れた素晴らしいアルバム。星★★★★☆。このバンド,今後真剣に追いかけざるをえない。
Recorded Live at the Mermaid Arts Centre, Bray Jazz Festival, Ireland, on May 4, 2007
Personnel: Dave Douglas(tp), Marcus Strickland(reeds), Adam Benjamin(el-p), Brad Jones(b), Gene Lake(ds), DJ Olive(turntable, laptop)
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