ボディスナッチャーの1978年版リメイクは結構怖い
「SF/ボディスナッチャー(Invasion of the Body Snatchers)」('78,米,United Artists)
監督:Philip Kaufman
出演:Donald Sutherland, Brooke Adams, Leonard Nimoy, Jeff Goldblum, Veronica Cartwright
私はこのブログで"Invasion of the Body Snatchers"のオリジナルを「低予算でも面白い映画はできる」として,2007年版のリメイクを「インベージョン:3度目のリメイク」として取り上げたが,このDVDは1978年の初めてのリメイク版である。このバージョン,いろいろな仕掛けもあり,私としては結構楽しめる作品であったので,またまた取り上げてみたい。
何せ監督がPhilip Kaufmanである。Kaufmanと言えば,大傑作"The Right Stuff"をものにしただけで私の中では評価が高いが,彼のキャリアではかなり初期のこの作品もなかなかサスペンスを盛り上げる演出で楽しめる。それに加えて,私がいいと思うのはこの作品はオリジナルに対する敬意が強く感じられることである。何と言っても,オリジナル作の監督Don Siegelや主演のKevin McCarthyを特別出演させるところがそもそも憎いではないか。特にMcCarthyの役回りはオリジナルを意識していることは明白である。(ついでながら,なぜかRobert Duvallが一瞬顔を見せてブランコに乗っている。何でやねん!?)
いずれにしてもこの作品は,オリジナルにかなり近いかたちでリメイクされており,わけのわからないうちにサスペンスを高めるのもオリジナルに近く,オープニングからしてB級っぽさ全開なのもこれまたよい。また,この作品では舞台をサンフランシスコに移しているが,当時のSFの風景が楽しめるのも一興であるとともに,やはり馴染みのある場所でのロケは結構感慨深いものがあるのも事実である。
確かにストーリーには若干無理があることは仕方がないところだが,わけのわからない恐怖はよく出ていると思うし,結末は結構ショッキングでもある。また,スナッチャーの見た目の気持ち悪さという点では,SFXの技術の進歩により相当のものがあって,かなり夢見が悪くなるような部分もある。まぁ,本作はオリジナルには及ばないかもしれないが,かなり善戦している部類であろう。少なくとも2007年版よりははるかによく出来ている。但し,「人面犬」はお遊びが過ぎるということで星★★★☆。
ところで本作の音楽を担当しているのは精神科医にしてジャズ・ピアニスト,Denny Zeitlinというのは意外な事実であるが,日頃のピアノ・タッチからは想像できないスコアを書いている。
それにしても本作に出演しているVeronica Cartwrightは"Alien"といい,この映画といい,結構可哀想な役回りが多いなーとつい思ってしまった。また,Brooke Adamsはパッと見,今は亡きKaren Carpenterのようでもあるなーとこれまた思ってしまった(どうでもいいことだが...)。
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