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2007年11月16日 (金)

裏ルグラン・ジャズ?!

Jazz_grand "Le Jazz Grand" Michel Legrand(Gryphon)

実家に帰って久々に聞いたレコード・シリーズ第6弾。Michel Legrandにはもちろん,MilesやBill Evansまで参加してしまった"Legrand Jazz"という超名盤があるわけだが,タイトルからしても,それをもじったとしか思えないアルバムであり,私はこれを「裏ルグラン・ジャズ」と呼んでいる。このアルバムを出したGryphonというレーベルはJack Wilkins入りのBob Brookmeyerのスモール・コンボでも紹介した(Jack Wilkinsファン必聴のアルバム)レーベルだが,プロデューサーの趣味がよく出ているマイナー・レーベルだったと思う。

さて,このアルバム,「表」の"Legrand Jazz"に比べればメンツはやや地味だが,これはこれで楽しめるアルバムである。LPのA面は映画"Les Routes de le Sud"のサウンドトラックを基にしたビッグ・バンド演奏"Southern Routes",B面がソロイストをフィーチャーしたコンボ演奏をそれぞれ収めている。注目のソロイストはLegrandとの共演も多いPhil Woods,映画音楽つながり(?)のGerry Mulligan,それに当時としては若手の部類のJon Faddisであるが,Jon Faddisが若さ爆発のソロを取って目立っているが,Woods,Mulliganも負けていない。特にA面の"Southern Roots"での3者のソロ・リレーにおけるWoodsの燃え方は,Faddisが火を付けたとしか思えない。この曲,アレンジとしては?の部分もあるのだが,こうしたソロイストのバトルを聞く分には気にならない。

B面のコンボ編に移っても,きっちりアレンジされた中でソロイストを浮かび上がらせるというのはA面と変わらず,アンサンブルもきっちりしている。その中で,Woodsのソロの好調ぶりが際立っている。それにしてもよく吹きまくる人である。これはやはりリスナーも燃えさせる音楽だと言わざるをえない。これに比べるとMulliganにしてはかなりブロウしているのだが,それでもまだまだ地味に聞こえるのは致し方がないところか。変わって,Jon Faddisはスロー・チューン"Iberia Nova"でほとんどDizzyのように朗々と歌い上げて健闘しているが,やはり3者の中では私にとってはWoodsということになる。なお,最後に収められた"Basquette"は各人のソロは相応だが,曲が今イチなのでなくても私にはOKだった。

いずれにしても,Michel Legrandという人は,ジャズの世界でもかなりの実力を発揮できる人であることが改めて実証されたアルバムであり,本当に久しぶりに聞いたのだが,結構楽しめてしまった。星★★★☆。それにしても,私はこのアルバムをなんで買う気になったのかはよく思い出せないが,まぁそれは中年の健忘症ということでよかろう。

Recorded in March, 1978

Personnel: Michel Legrand(p), Phil Woods(as), Gerry Mulligan(bs), Jon Faddis(tp), Bernie Leighton(key), Tom Pierson(key), Harry Leahey(g), Ron Carter(b), Jimmy Madison(ds), Grady Tate(ds), "Crusher" Bennett(perc), Portinho(perc), Don Elliott(perc), Gloria Agostini(harp) with Brass Section(Joe Shepley, Burt Collins, John Gatchell, John Clark, Albert Richmond, Brooks Tillotson, Tony Price)

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