Grant Levin:某ジャズ喫茶オーナーが絶賛するアルバムだが...
"The Bust" Grant Levin Trio(Beezwax)
寺島某が結構絶賛していたアルバムである。自作に加え,Parker,Corea,MethenyにJoey Calderazzoらのモダン・ジャズ・オリジナルを交えるというプログラムはなかなか悪くないのだが,このピアニスト,何とも響きが軽いのが難点である。ボクシングで言えばストロー級のような軽量級だが,軽量級ゆえのスピード感,疾走感が欠如している。よく言えば「繊細なタッチ」ということになるのだろうが,全編をこうしたトーンで続けられるとさすがに微妙である。
演奏には破綻はないし,テクニックもそこそこだとは思うが,ある意味,大学(ネバダ大学レノ校<UNR>のジャズ・コース出身だそうだ。ライナーも恩師が書いているので,7掛けぐらいで読む必要ありである。)でジャズを勉強しましたという感の強い優等生的なサウンドで,若さゆえの勢いや力強さが感じられないのはどういうことなのか。録音時には20歳だったというのが信じられないような演奏である。
これがそれほど絶賛に値するようなアルバムなのかと疑問を感じてしまうが,このアルバムでの拾い物はHans Haltというベース・プレイヤーであろう。PCで再生しても,なかなか魅力的なベース音に聞こえる。この人は現在,UNRの講師を務めているらしいのでこの人もLevinの内輪である。録音に助けられた部分もあるかもしれないが,ベースらしいアコースティックなサウンドを聞かせている(但し,この人も軽量級だが...)。
ということで,出来自体は可もなく不可もなくという感じで,星★★★。それにしてもなんでこのCDのパッケージ(プラ・ケース)には赤いサイコロが2つ入っているのやら。
Recorded on May 21, 2001
Personnel: Grant Levin(p), Hans Halt(b), Tekanawa "Rufus" Haeretti(ds)
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