私をアメリカン・ミュージックへと誘ったCSN&Yのライブ
"4 Way Street" Crosby, Stills, Nash & Young (Atlantic)
私は結構子供の頃から洋楽にはまっていた(もちろん歌っている内容などわかるわけはないが)方だとは思うが,BeatlesやCarpentersを経てDeep Purpleにはまり,そしてなぜかYesに走ったという相当おかしな道程をたどってきた。それが中学生ぐらいまでである。その私をアメリカン・ロックの道へ引きずり込んだのがこのアルバムである。CSN&Yをアメリカン・ロックと呼ぶことに語弊があるなら,アメリカン・ミュージックと言ってもよい。
私がこのアルバムを初めて耳にしたのは後に私も住むこととなる従兄の下宿だったのだが,そのときの印象はあまりに鮮烈であった。これほど一瞬にして私の心を捉えた音楽はそう多くはない。特にLPで言えば一枚目のアコースティック・サイド,中でもNeil Youngの声と歌には私はまいってしまったのである。このアルバムのロック的な演奏はLP2枚目に片寄せされているから,このLPの1枚目ばかり聞いている私が誘われたのはやっぱりSSWあるいはアメリカン・ミュージックの世界なのだろう。
それにしてもNeil Youngである。LPで言えばB面の"Cowgirl in the Sand" と"Don't Let It Bring You Down"で決まりである。今はCDとなったこのアルバムだが,1枚目のこの2曲目が現れる瞬間こそが今でも私にとっての至福の瞬間である。
CDになって,LP収録曲にプラスして各メンバーのフィーチャー曲が4曲追加されたが,私にとってははっきり言ってそれは蛇足以外の何物でもないし,はっきり言ってなくてもよいように思える。私にとっては,オリジナルに従ってNeil Youngを楽しむことこそがこのアルバムの真っ当な聞き方であり,作法である。そうした聞き方をする限りは星★★★★★以外の評価はありえない。また,ロック・サイドとも言うべき2枚目のディスクにおいても,ハイライトはYoung作の"Southern Man"と"Ohio"である。ギター・ソロはいい加減なものだが,この熱さが重要なのである。
それにしてもこのアルバムに収められた聴衆のひどいリズム感だけは何とかならないものか。アメリカ人はもう少しまともなリズム感を持っていると思っていたが,ここに集ったおそらくはアングロサクソン系白人はリズム感が最低な手拍子を連発し,集中をそぐこと甚だしい。ださださのニューミュージックのライブ盤かっ?と悪態の一つもつきたくなるのが自然な反応だと思うが,私の思い込みだろうか?
Recorded in Live in 1970
Personnel: David Crosby, Stephen Stills, Graham Nash, Neil Young with Johnny Barbata(ds), Calvin Samuels(b)
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