Bill Evans:アルバム"Affinity"は異色だが,これはこれで捨て難い
"Affinity" Bill Evans / Toots Thielemans(Warner Brothers)
Bill Evansと言えば,ピアノ・トリオでの演奏が圧倒的多数を占めるが,そのEvansが何とハーモニカのToots Thielemansと組むというのがまず異色である。しかし,冒頭のPaul Simon作"I Do It for Your Love"を聞けば,この共演が成功であることをほとんどのリスナーは確信できるのではないかと思う。それまでEvansがこの曲をレパートリーにしていたという記憶はないが,この後,盛んにこの曲をトリオ・セッティングでも演奏することになったのであるから,ここでの演奏が契機になったと考えることもできるのではないだろうか。
このアルバムはTootsとのコラボレーション・アルバムだからなのかもしれないが,通常のEvansのプログラムとは異なる(と思われる)曲が多く含まれているのもポイントが高い。テナー/ソプラノ/フルートのLarry Schneiderが加わる曲がなければ,もっと評価してもいいのだが,特にSchneiderのオリジナル"Tomato Kiss"がアルバムの雰囲気を台無しにしているのが最悪である。本質的に,ここはEvansとThielemansの親密度溢れるバラード・アルバムにするというのが,プロデュースの王道ではなかったかと思う。ということで,一部とは言え,Schneiderを加えたのが大きな失点となり,総合すると星★★★☆。
尚,Evansはこのアルバムで結構エレピを弾いているが,私はエレピのEvansも悪くはないと思う。エレピ嫌いのジャズ・ファンは多いが,目くじらを立てるほどのものではないと思うし,実はEvans本人もエレピのサウンドが好きだったのではないか(後期のレコーディングでは結構使っている)と想像しているのだがどうだろう。
また,ここでは最後のトリオを支えたMarc Johonsonと"You Must Believe in Spring" でEvansとの素晴らしい協調ぶりを見せたEliot Zigmundがリズムを支えているが,願わくばこの2人とのトリオ盤を残しておいて欲しかった。
Recorded on October 30 - November 2, 1978
Personnel: Bill Evans(p), Toots Thielemans(hca), Marc Johnson(b), Eliot Zigmund(ds), Larry Schneider(ts, ss, a-fl)































































































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