Gateway:やはり強力なトリオである
"Gateway" John Abercrombie/Dave Holland/Jack DeJohnette(ECM)
メンツを見れば膝を乗り出したくなるバンド,Gatewayである。Dave Holland,Jack DeJohnetteのコンビと言えば,Miles DavisのLost Quintetのリズム隊であるが,ここではLost Quintetほどの凶暴性は発露せず,結構落ち着いた演奏を聞かせるが,それでもナイスなコンビネーションであることは間違いない。そこに絡むのがAbercrombieであるが,時に激しく,時に思索的にリズム隊と対峙している。
このバンドの特性は,相当にフリーなアプローチでありながら,完全フリー・ジャズにならないそのぎりぎりの線にあるのではないかと思う。そうした意味で,もっとアンサンブルを利かせた音楽を好む向きにはやや厳しい音楽かもしれない。
本作に収められた全6曲中4曲がHolland作であり,そうした意味ではHolland色が強く出ている(そう言えばベースのミキシングも分厚く聞こえる)とも言えるが,彼の書いた曲がどちらかと言えばおとなしめであるのに対し,AbercrombieとDeJohnetteのデュオで演奏される"Unshielded Desire"やDeJohnette作の"Sorcerer 1"等はかなり激しい。特に"Unshielded Desire"はバトルである。この2曲以外ではAbercrombieは比較的ナチュラルなトーンで演奏をしているが,この2曲だけが違う。LP時代なら,思索的A面と激しいB面と言われたに違いないだろう。
いずれにしても,これだけのメンツであるから,クォリティもそれなりに高いアルバムであることは間違いないのだが,リズムがリズムだけにもう少し暴れてもらってもよかったように思える。ということで星★★★☆。
Recorded in March 1975
Personnel: John Abercrombie(g), Dave Holland(b), Jack DeJohnette(ds)
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