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2007年8月11日 (土)

Gerald Albrightがストレート・ジャズ風に吹くと...

Albright "Live at Birland West" Gerald Albright (Atlantic)

タイトルはライブ盤のようになっているが,ライブ音源は全10曲中前半5曲だけである。まず,これからして看板に偽りありである。Gerald Albrightはスムーズ・ジャズの人であって,何が彼をいきなりColtraneの"Impressions"で幕をあけるこのアルバムの制作に駆り立てたのかは分からない。しかし,結果はどうか。私はやはり違和感をおぼえざるをえない。

最初の"Impressions"から違和感は明らかである。一向に燃えないのである。これは明らかにAlbrightのフレージングがつまらないからだが,2曲目の"Georgia on My Mind"のフュージョン風アレンジでその違和感は更に増幅されていく。結局,これはスムーズ・ジャズのプレイヤーが,「私にもジャズ・オリジナルやスタンダードも吹けまっせ」的な発想で吹きこんだとしか思えないのである。5曲目は"C Jamm Blues"なんて曲なものだから,おーっ,Duke Ellingtonかと思いきや本家は"C Jam Blues"であって,これはAlbrightのオリジナルの騒がしいだけの曲である。あーアホくさっ。

後半のスタジオ・サイドに移っても,いかにもジャズ風ではあるが,リアル・ジャズにはなりきれない中途半端な演奏が続いて,はっきり言って辟易としてくる。そもそもTony Dumasの増幅されまくったベース音を聞いているだけで不愉快である。いずれにしても,「どう,私って器用でしょう」という感覚が強く感じられ,嫌らしさすらおぼえてしまう。この程度のアルバムでCannonball Addereyに捧げるとは片腹痛いわ。この人はちゃんと住む世界を自覚して演奏する方がよい。星★。

Personnel: Gerald Albright(as, ts), Patrick Moten(org, syn), Tony Dumas(b), Derek Nakamoto(key), Onaje Allan Gumbs(p, syn), Land Richards(ds) with Kirk Whalum(ts), Eddie Harris(ts), Joe Sample(p), Patrice Rushen(p),  Harvey Mason(ds), Leon "Ndugu" Chanler(ds) and Others

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