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2007年7月21日 (土)

私にとってのDavid Sanborn最高作

Straight_cd "Straight to the Heart" David Sanborn (Warner Brothers)

先日,Sanbornについては"A Change of Heart"について書いた。あれはあれでカッコいいアルバムなのだが,私にとっては彼の単独リーダー・アルバムの中での最高傑作は本作品である。

本作品はスタジオ・ライブ形式で収録されたものであり,同一メンバーによる映像も"Love & Happiness"というタイトルで残されている。その映像版も白黒映像と多様なカット割でそれはそれはスタイリッシュな出来なので,ファンは必見なのだが,今回は若干比較を加えながら書くこととしたい。

Straight_dvd このアルバム,映像と比較してみると,CDにはパーカッション,ホーン,コーラスがダビングされていたりして,より精緻なプロデュースが行われている。よくよく比較すれば,映像版と異なる演奏も収められていることがわかるのだが,音楽としてだけ評価すれば,やはりこの音盤に軍配が上がるように思う。全体を通して,各人のソロのレベルも高いので,映像版も音だけでも楽しめるのだが,決定的なのは"Run for Cover"におけるMarcus Millerのベース・ソロである。これだけは明らかに映像版よりこちらの方がはるかによい。これほどイケてるスラッピング・ベースはなかなか聞くことはできまい。

映像版を見ていると,かなりの部分がヘッド・アレンジのようで,意外とラフなアレンジメントで演奏されていたことがわかり興味深いが,アンサンブルとしては破綻がないのが凄い。これが一流ミュージシャンの実力というものであろう。曲としてはJames Ingramでおなじみの"One Hundred Ways"はじめ佳曲満載。Hiram Bullockもでぶっちょな腹を揺らしながらグルーブしているし,Marcus Millerは絶好調,Buddy Williamsもタイトに決めている。1曲目の"Hideaway"がこれほどカッコよい曲だとは,オリジナルのテンポでは感じなかったが,ここでは随分テンポを速めて素晴らしい演奏が展開されており,冒頭から私はいつもノックアウトされてしまうのである。そして,グルーブは"Run for Cover"でピークに達する。昔のLPで言えばA面だけでこのアルバムは星★★★★★である。

このアルバム,国内盤が1,500円で発売されるそうであるから,未聴の方は買って損はあるまい。もちろん,輸入盤はもっと安く手に入るはずだから,国内盤にこだわる必要はない。それにしてもこの頃のSanbornはイカしていた。

Personnel: David Sanborn(as), Don Grolnick(key), Hirum Bullock(g, vo), Marcus Miller(b, syn, vo), Buddy Williams(ds), Hamish Stewart(vo), Ralph McDonald(perc), Errol "Crusher" Bennett(perc), Michael White(perc) and Others

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コメント

現在、アメリカのカレッジで勉強中のものです。このたびプレゼンテーションでRun for Coverを取り上げるため、いろいろ検索していましたら、このサイトにたどりつきました。私もこのStraight to the hartは最高傑作だと思っています。とくに、Run for Coverはオリジナルよりこちらのアレンジのほうが断然凄い!と信じています。
この曲を初めて聴いて早20数年…時が経つのは早いと思いますが、この曲は21世紀の今聴いても古さを感じさせないと思います。

Mrs. Smithさん,コメントありがとうございます。お返事が遅くなりました。

全く同じような感想を持って頂ける人がいることを知ると心強い限りです。音楽を聞くときの価値観の違いって結構あると思いますが,"Run for Cover"はスピード感といい,演奏の質といい,私にはこの作品での演奏が決定版のように思えます。私も年をとりましたが,いいものはいつまでたってもいいですよね。引き続きよろしくお願いします。

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