最もイカしたDavid Sanborn
"A Change of Heart" David Sanborn (Warner Brothers)
David Sanbornも最近は随分と渋みを感じさせるアルバムが多くなったが,彼が最もイカしていたのはこのアルバムの頃だと思う。このアルバムが出たのが1987年だったが,この翌年に今はなき「ライブアンダーザスカイ」で見たSanbornグループのカッコよさは今でも忘れられない(Hiram Bullockが会場を走り回りながらギターを弾いていたのも懐かしい)。そのときもこのアルバムからの曲から結構演奏されたと記憶している。来日時のメンツで吹き込まれた(はずの)ブートレッグ"Alpenhorn"と曲はかぶっているはずなので,その収録曲を見る限り,少なくともこのアルバムから"Chicago Song"や"The Dream"更には"Summer"等をやったのではなかろうか。
このアルバムは,ある意味,かなりロックやファンクのフレイバーに満ちており,Sanbornの歌心というよりも,「ノリ」が強く打ち出されていて,アルバムのどこから聞いても相当なカッコよさである。プロデューサーが複数で,若干毛色の違う曲がないわけでもないのだが,Michael Colinaが製作総指揮として仕切っているので,アルバムとしての一貫性は相応に保たれていると言ってよい。
もちろん,歌伴をするときのような雰囲気はこのアルバムにはなく,Sanbornはひたすらぶあついバック・サウンドに乗って吹きまくっている。そこが好き嫌いのわかれるところであろうが,私としてはトータルな意味でのこのアルバムのカッコよさを評価したいと思う。
私はそう言いつつ,"Double Vision"や"Sraight to the Heart"をより愛聴しているが,今でもこのアルバムを聞いていると,体がリズムに勝手に反応してしまい,娘に「パパ乗ってるし...」と指摘を受けてしまっている。録音から20年経過しても,いまだに私を乗せる音楽として評価し,星★★★★☆。
Personnel: David Sanborn(as), Hiram Bullock(g), Hugh McCracken(g), Nicky Moroch(g), Mac Rebennnack(p), Phillip Saisse(key), Don Grolnick(el-p), Bernard Wright(key), Ronnie Foster(key), Michael Sembello(key, vo), Marcus Miller(b), Anthony Jackson(b), Steve Ferrone(ds), Steve Gadd(ds), Micky Curry(ds), John Robinson(ds), Mino Cinelu(perc), Paulinho da Costa(perc) and Others
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