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2007年7月 5日 (木)

会心のと言ってよいDave Liebmanのテナー復帰作

Liebman_1"Return of the Tenor" Dave Liebman (Double-Time)

Dave Liebmanは多作の人である。リーダー・アルバムは言うに及ばず,いろんな国のいろんな人のアルバムに,まさに神出鬼没に客演して,我々を困らせてくれる。そのLiebmanがいつの頃からかテナー・サックスを吹くのをやめてしまい,ソプラノとフルートに専念していたことはよく知られた事実である。

ライナーにLiebmanが書いているが,70年代後半のポスト・コルトレーン時代には世に似たようなテナー奏者が溢れたものの,Steve GrossmanやLiebman自身が切り開いた地平を越えることはなく,パターン化していったことに失望し,テナーからインスピレーションを得ることがなくなったから,テナーの演奏をやめたのだそうだ。

そのLiebmanが「満を持して」なのかどうかはわからないが,リーダー作(他人のアルバムではちょこちょこ吹いていたはずだ)で久々にテナーを握り,かつテナー一本で通したこのアルバムは,Liebmanのテナーを聞きたいと思っていたリスナーを驚喜させたはずである。収録されているのは超有名スタンダードばかりだが,Liebmanはジャム・セッション的な雰囲気を生み出したかったとも書いている。しかし,そこはLiebmanである。これだけの有名曲を吹いても,一筋縄ではいかない演奏ばかりで,こうしたスタイルを愛する私のような人間はまたまた喜んでしまった。決してギミックではないのだが,普通ではないのである。"Secret Love"なんか転調まで入れてるし...。まぁそこがLiebmanらしくてよい。

このアルバムは当時のLiebmanのレギュラー・グループによるものだが,全員好演している。特にピアノのPhil Markowitzがよい。ギターのVic Jurisもいいが,コーラスを利かせ過ぎて,Mike Sternが弾いているのかと思ってしまった(註:私はMike Sternは相当好きなので別に問題はない)。それがよりコンテンポラリーな雰囲気を生んでいるのは事実だが,曲からすればフルアコで渋く決めるという手もあったように思う。

いずれにしても,このアルバムはLiebmanのテナーへの復帰を高らかに宣言したアルバムとして,Liebmanファンは必聴である。星★★★★☆。

Recorded in January, 1996

Personnel: Dave Liebman(ts), Vic Juris(g), Phil Markowitz(p), Tony Marino(b), Jamey Haddad(ds)

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ジャズ」カテゴリの記事

コメント

Toshiyaさん、こんにちは。

今、Dave Liebman で検索させて頂きました。記事の多さにビックリ致しました。色々と良く御存知で、お聞きになられているようで、感心しています。

来年の5月は、カタログによると "We Three" というタイトルになっています。"Three for all" と共に、後でまた、ユーテューブで見てみたいと思います。それから、書かれている記事も、少しづつ拝見させてもらおうと思います。

御紹介有難う御座いました。

Laieさん,こんばんは。"We Three"というのは多分バンド名称で,アルバム・タイトルが"Three for All"だと思って頂けばいいと思います。

Liebmanの記事が実は一番このブログで多いかもしれませんね。

Toshiyaさん、おはようございます。

先日の演奏会の写真2枚を、個人アドレスの方へ、添付送信させて頂きました。お時間のある際にでも、御覧になって下さい。様子だけでも、お伝え出来れば嬉しいです。

Laieさん,こんばんは。写真ありがとうございました。

バッチリ雰囲気がつかめるものだったと思いますよ。

こんにちは。Toshiyaさん。Laie(独語で素人という意味)です。(苦笑)

We Three のトリオですが、かなり良かったです!いつもピアノがあるのが、当たり前みたいに思っていましたが、ピアノなしのトリオも中々粋でした。主人も大興奮で、翌日、すぐにCDを注文するありさまです。

スティーブさん、アダムは、もうすっかりおなじみですが、リープマン氏は、全くの初生鑑賞。第一印象は、最初から最後まで、何だか怖い感じがしました。何処となく機嫌が悪いのかな~。。という風にも見えたり。。演奏の意気込みで、ただ圧倒されてしまっただけかもしれませんが。。

アダムには、事前に、ジェリーさんのテナーと何処が違うのかな?と聞き、具体的に聞きどころのアドバイスをもらえるのか、と思いきや、Y(私です)は、耳が良いんだから、二人の演奏の違いが分かるはずだよ。明日の演奏を良く聞き取ってごらん。と逆に課題をもらう羽目に。。。ただ、デーブのソプラノは物凄く良いから、良く聴いてね。とだけ演奏前に言われていました。

今回も、文句なしの前列中央で、3人ともまんべんなく良く見ることが出来たのは、大ラッキーでした♪ やはり、ガツガツと並んでいるのは、私達のみでしたね~。。

実は、今回、自分自身で、思えたことは、3人で同時に音が奏でている時は、自然にサックスに目が行き、サックスが休みの時は、ドラムスに、スティーブさんのソロで、ようやくスティーブさんに、自分の目が行っているのを意識を覚えました。

途中、ベースとドラムスのデュオの際、無意識に、ドラムスに目が行き、アダムとも目が合ったら、アダムが、僕じゃなくて、スティーブを見て!と合図をくれたので、ハッとして、スティーブさんにすぐに目をやったという場面もありました(苦笑)。

いやぁ~。。リープマン氏のソプラノは、熱かったです♪ 結構、長い間吹いてくれていました。茶色っぽい色の楽器も中々素敵でした。ユダヤの曲を笛で吹いてくれましたが、哀愁めいていてしっとりと聞かせてくれました。

スティーブさんのソロも、これまた良かったです。演奏中、目を閉じたままで、左手は、ほとんどと見ないで、すごい!と思いました。それも、かなり長いソロ!ビックバンドのスティーブさん、ロストコードのスティーブさんより、今回の方が、全く個人的には気に入ってしまいました。勿論、カルラとのデュオも素敵ですが♪♪。。

それから、編成にもよるのでしょうが、リープマン氏が、演奏中は常にリードし、スティーブさんとアダムが、良く聞き取ってフォローしているのが良く分かりました。ジェリーさんとのテナーの違いも、私なりにですが、少し違う!と感じたくらいですが、分かりました。主人も、違うよね!何て言ってたけど、本当かなぁ。。(笑)

発売されているWe Three のCD以外の曲も2,3曲演奏してくれました。
アンコール込み、休憩なしの90分の演奏会でした。チケットは16ユーロ(私達は、払っていませんが)で、小ホール300席が、ほぼ満席だったようです。

どうみても、リープマン氏のファンみたいな人が、2,3人、前列まで出てきて、写真をバシバシ撮っていました。ちなみに、アダムとリープマン氏、スティーブさん、ともに30年以上のお付き合いなんだそうです。すご~い。。

今回、主人がカメラなしで、素で音楽を楽しみたいという希望があり、写真がないのでお送りできないのが残念です。私も最後、シャッターを押したのですが、3人の頭しか写っていませんでした。。どうも、電池がなかったみたいです(苦笑)。

とにかく、あっという間の90分でした。

Laieさん,こんにちは。We Threeのライブなんて羨ましい限りです。

私のブログをご覧頂けばお分かり頂けると思いますが,私は結構Liebmanのファンなのですが,彼はここ暫く来日してないはずですから。Liebmanの場合,やってる音楽がシリアスな場合が多くて(だから,見た目も不機嫌そうに見える?),なかなか集客は難しいのかもしれませんが,日本にも来て欲しいものです。

おそらくLiebmanが吹いていたのはバンブー・フルートではないかと思いますが,アルバムでも最近1曲は入れているって感じですかね。

しかし,Adam Nussbaumの言う通りで,スタイルとしてはLiebmanはソプラノの方が明確なように思えます。いずれにしてもいいものをお聞きになったと思います。やっぱり羨ましいなぁ。

Toshiyaさん、こんにちは。

余談ですが、アダムとスティーブさんは、アメリカから、デーブさんのみ、スペインからの合流で、今回は、ドイツとスペイン2日間だけのWe Three演奏会だったようです。アダムの話によると、このトリオで演奏するのは、もう1年以上も経つんだそうです。

デーブさんの吹いていた笛は、おっしゃる通り、比較的短い青竹の笛でした。

トリオの印象ですが、野球に例えると、デーブさんがピッチャーで、他の二人は、キャッチャーのようでした。デーブさんの吹くフレーズに、他の二人が、フォローアップしているが良く分かりました。アダムが言う、お互いに聞き合うことが大事、ということはこういうことだったんだなぁ。。と実感しています。

CDも早速聞いてみたのですが、う~ん、やはり、ライブの方に軍配です!

Laieさん,こんばんは。確かにあのアルバムはちょっと地味だったような。ライブの方がよさそうなメンツではありますね。

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