Uncle Moe's Space Ranchまさかの第2作
"Moe's Town" Uncle Moe's Space Ranch (Tone Center)
まさかこのバンドが第2作を出してくるとは思わなかった。私が第1作についてこのブログに書いた(リズムが強烈な燃えるハード・フュージョン)のは4月のことだった。基本的には一作限りのスペシャル・プロジェクトだと思っていたのだが,これは嬉しい誤算であった。本作でも基本的に第1作と同じメンツでの強烈なプレイが楽しめる。
冒頭のチープなリズム・ボックスのような音に思わずのけぞらされるものの,その後はリスナーの期待通りのハード・フュージョンが展開されるが,2曲目で聞かれるスライドはBrett Garsedが弾いているようだが,またまたうまい人は何を弾いてもうまのねぇと感心させられてしまった。ほかの曲では手数や変態度が爆発しているだけに,このスライドの渋さには唸らされるものがあった。やるものである。
本作で注目に値するのはかなり長尺のドラム・ソロが登場する最後の"Nitro Squirrel (Multiple Moe)"だと思うが,さすがDennis Chambersと思いきや,実はこの曲だけVirgil Donatiなるドラマーが叩いている。もしかするとツイン・ドラムスかもしれないが,このDonatiというドラマーも相当のテクニシャンぶりである。Billy Sheehanと組んだバンドでのレコーディングも行っているので,NiacinでSheehanと組んだDennis Chambersのようなものということで,メンツ的には齟齬はきたしていない。
いずれにしても,ハード・フュージョンとは言うものの,これはジャズの範疇で捉えられる音楽ではないので,ロックとの複数カテゴリーにした。それにしてもごっついバンドである。まさか,まさかの第3作はあるのか?星★★★★。
Personnel: Brett Garsed(g), TJ Helmerich(g), Gary Willis(b), Dennis Chambers(ds), Scott Kinsey(key), Ric Fierabracci(b on 6, 8), Virgil Donati(ds on 9), Djemel Chergui(el-vo on 8)
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