Jess Rodenはもっと評価してよいシンガーである
"Live at the Robin" Jess Roden & the Humans (Mystic)
Jess Rodenというシンガーが一時的にでも日本で注目を集めたとしたなら,それは彼がStomu Yamashitaの"Go Too"に参加した当時のことではないかと思うが,それ以降彼の名前を耳にすることはほとんどないと言ってよいのではないか。しかし,このライブ・アルバムを聞けば,彼が無視されるにはあまりにもったいないシンガーであることがわかる。何と言っても,その歌声が素晴らしい。Paul Rogersばりと言っても過言ではない。
一般にJess Rodenはブルー・アイド・ソウル・シンガーだと言われることが多いようだが,本アルバムではそうした路線(Willie DixonやBuddy Guyのオリジナルには当然顕著に出ている)も保ちつつ,骨太なロックを聞かせている。私の好みとしては,ロック路線で突っ走った方がいいようにも思うが,Rodenのキャリアを考えれば,こうしたバランスも仕方あるまい。しかし,意外と言えば意外な選曲ながら,最後に収められたNeil Youngの"Rockin' in the Free World"のようなロックな世界を聞いてもらえば,私の言うこともわかってもらえそうに思う。
これが録音されたRobin Hood R&B Clubというのはキャパが400名ぐらいということなので,Jess Rodenは本国でも決してメジャーというわけではないとしても,毎度ライブハウスは満員にするぐらいのポピュラリティはあったということである。バック・バンドのHumansも手堅くもソリッドな演奏を聞かせており,こんなライブを聞かせれば,ある程度の人気も保てるのは当然と思わせるものとなっている。
このアルバムは1996年に吹きこまれていながら,発売は2004年までずれ込んだが,この発売を実現したプロデューサーであるHumansのベース・プレイヤー,Nick Grahamに感謝したくなる出来であり,星★★★★☆。
たまたま知ったCDがツボにはまるというのは何とも嬉しいものである。
Recorded Live on July 26 and November 1, 1996 at the Robin Hood R&B Club in Dudley
Personnel: Jess Roden(vo, hca), Gary Grainger(g), Bill Burke(g), Nick Graham(b, vo), Leo Brown(ds)
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