今こそWoody Shawを再評価しよう
"Stepping Stones" Woody Shaw (CBS)
Woody Shawが亡くなったのは1989年,彼が45歳のときである。あまりに若過ぎる死は誠に惜しいと言わざるをえないが,彼の不運はその活動の全盛期が,ジャズの沈滞期と呼ぶに相応しい1970年代後半から1980年代前半にぶつかってしまったことではないかと思う。時代さえ違えば,彼ほどのミュージシャンであれば,もっと高く評価され,人気も出たはずだが,世の中はフュージョン全盛で,彼の音楽に対する注目が高まらなかったのは彼にとって本当に不幸であった。
Woody Shawのミュージシャンとしてのメジャー・レーベルのCBSと契約を果たし,好作品を連発した70年代後半が最も波に乗っていた時期ということになるが,その時期に発売された"Stepping Stone"のエンハンス版が本盤である。オリジナル収録曲に加え,未発表曲2曲,"Woody Shaw III"に収録された1曲を収めているが,まさに「胸のすくような」快演続きである。録音のせいか,Gumbsのピアノが軽く響くようにも思えるが,クインテット全体としても好調,中でもWoddy Shawのフレージングが素晴らしい。
1980年代に起こったハードバップ・リバイバルがもう少し早ければ,Woody Shawの人生は変わっていたかもしれない。この時期,ライブでShawの演奏に接することができる米国の聴衆からは相応に支持されていたが,日本ではそんな動きをヴィヴィッドに感じることができなかったのが残念である。いずれにしても,今の時代にこれほどの快演を聞く機会はあまりないので,今こそ彼を再評価するときだと感じざるをえない。星★★★★☆。
Recorded Live at the Village Vanguard on August 5 & 6, 1978
Personnel: Woody Shaw(cor, fl-h), Carter Jefferson(ts, ss), Onaje Allan Gumbs(p), Clint Houston(b), Victor Lewis(ds)
追伸:ブログのお知り合いkenさんから,TBを頂いているのだが,相性が悪いようなので,URLを貼り付けておきます。kenさんの記事はこちら。
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コメント
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本アルバム私も最近再入手しました。気合が入ってるんだけど、無意味に重くならずに勢いがある演奏でいいですよねえ。
Woody Shawは兄貴の影響もあり当時良く聴いてましたねえ。RosewoodとかBlackstone Legacyとか?私的にはジョーヘンのライトハウスライブとかでバリバリ吹く若いころのWoody Shawが好きです。結構問題抱えてたらしいですが。
投稿: やぎ | 2007年5月14日 (月) 00時12分
私のトコロにコメント多謝です.ほんとうにShawが話題になることは少ないのですが,Iron manとか素晴らしい作品が多いですね.最近,ライブがvol.4まで出てきて,ほんとうに嬉しくなっています.45歳で逝去とは早い...もう,その年はすっかり過ぎたなあ,と溜息でした.
投稿: ken | 2010年5月13日 (木) 00時13分
kenさん,こんばんは。ライブ盤は私も取り上げねばと思っています。kenさんもよろしくおねがいしますね。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年5月14日 (金) 00時55分