Kenny Kirkland唯一のリーダー作にして大傑作
98年に惜しくも43歳で世を去ったKenny KirklandがGRPレーベルに残した唯一の単独リーダー作だが,これが嬉しくなるような大傑作である。
Kirklandはそのシャープなフレージングや新主流派からStingの伴奏(Stingのライブ・アルバム"Bring on the Night"におけるタイトル・トラックから連なるメドレーにおけるピアノ・ソロは激烈な歴史的名ソロである!)まで何でもこなすオールラウンドなプレイ・スタイルから多数のレコーディングを残しているが,リーダー作は本作と,Jeff Watts,Charles FambroughとのJFK名義による"Thunder and Rainbows"(現在はJeff Wattsのリーダー作"Megawatts"として流通している)しかない。ある意味で"Musicians' Musician"の代表のようなプレイヤーと言ってもよいのだが,本作でのKirklandは,初リーダー作という気負いを感じさせることなく,新主流派的演奏とラテン・タッチをうまく交えつつ,自身の多才さを取りこんで完璧な出来に仕上げているのが素晴らしい。
ピアノのラインに,適切にシンセサイザーを絡めるのがKirkland流とも言えようが,こうした適切なサウンド・プロダクション振りも素晴らしい。ジャズ・ファンからすれば,冒頭の"Mr.JC"から一気に興奮の頂点へいざなわれてしまうが,全編を通じて素晴らしい演奏の連続である。より多くのリスナーに聴いてもらいたい90年代初頭の大傑作である。星★★★★★。
私のニューヨーク在住当時(このアルバムが発売された直後であるから,おそらく1991年),Kirklandのクラブ・ギグを今はなき"Fat Tuesday's"で見ることができたのは,今でもラッキーだったと思う。素晴らしい演奏だったのが今でも思い出される。あまりにも早過ぎる死が惜しまれるミュージシャンである。
Recorded in NYC
Personnel: Kenny Kirkland(p, key), Branford Marsalis(ts, ss), Roderick Ward(as), Charnett Moffet(b), Chris McBride(b), Robert Hurst(b), Andy Gonzalez(b), Jeff "Tain" Watts(ds), Steve Berrios(ds, perc), Jerry Gonzalez(perc), Don Alias(perc)
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基本的に、ジョーイカルデラッツォのピアノは好きです。
好きなのですが、カルデラッツォ(というより、彼の参加しているバンド)の話題になると、必ずケニーカークランド
とやっていた頃が好きという話になりまして。。。
実は、あまりケニーカークランドが、印象的ではないまま、ずずーーっと過ごしてしまいました。
残念ながら、すでに他界(1998)していますので、最近の新譜を買ってきても、演奏を聴くことができません。
古い盤を買ってくるか、在庫から引っ張り出してこないといけないのですが、これが..... [続きを読む]
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これは本当に名盤ですよねえ。例のマルサリス系のシリアスなジャズと、ラテンと、当時の先鋭的なフュージョンの音使いが重くならずに異常なバランスで表現されてる感じです。
ケニカーは元祖マルサリスクインテットと、ブレッカーバンドとStingバンドで見ました。ブレッカーバンドの六本木ライブはオマーハキムのドラムも含めて私の生涯ベストライブのひとつであります。
投稿: やぎ | 2007年5月14日 (月) 00時17分