OregonのRalph Townerもまた楽しからずや
以前にも書いたが,私は相当のRalph Towner好きである。Townerの魅力はソロ・ギターで最大限に発揮されると私は信じてはいるのだが,バンド形式の中のTownerの魅力も捨て難い。OregonはそんなTownerが30年以上演奏を続けるグループである。OregonはECMを含む複数のレーベルからかなりの作品を発表しているが,今やバンド形式のTownerが聞けるのはOregonだけと言っても過言ではない。
オリジナル・メンバーのColin Walcottが亡くなってから,何人かのパーカッション奏者が去来したが,現在のMark Walkerが加入して,ようやくメンツが固まったようなのはめでたい限りである。
本作は現在のところ,Oregon名義での最新作のはずだが,このアルバムがなかなかの佳曲揃いで,Towner好きにはうれしくなる出来である。Camはイタリアのレーベルだが,録音がECMでおなじみのオスロのレインボー・スタジオというのもOregonらしい。ここではTownerがギターだけでなく,ピアノでも美しい旋律を聞かせており,またしても私の心の琴線をくすぐってくれる。本作では珍しくもギター・シンセも演奏している。
もともとECMレーベル好きの私にとって,Oregonの音楽はそもそもフィット感が強いが,それにしてもこのアルバムは曲のクォリティが粒揃いなのには感心する。全13曲中,Towner作が8曲,4人の共作が3曲,Mooreの作曲が2曲であるが,うち2曲(#5,8)はインタールード的なので,曲と呼んでよいかどうかは微妙だが,全体としては非常にバランスの取れた佳作。特にMonterey Jazz Festivalからの委嘱による#9-#13から成る"Monterey Suite"(Towner作)は全Townerファン,Oregonファン納得の美しさである。但し,ロック・ビートで演奏される#8の"Pepe Linque"はやや異色でのけぞる。星★★★★☆。
尚,Oregonというバンドは1960年にTownerとMooreがオレゴン大学在学中に出会ったことがもともとの契機となって結成されているそうである。何とも「まんま」なネーミングは笑える。しかし,彼らが来日する可能性は限りなくゼロだろうなぁ...。
Recorded on Apiril 4-6 at Rainbow Studio, Oslo
Personnel: Paul McCandless(oboe, b-cl, ss, sopranino), Ralph Towner(g, p, key), Glen Moore(b), Mike Walker(ds, perc)
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コメント
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こんにちは!
僕もOREGONの一ファンなんですが
ついに来週来日公演ですね!
Paul Winterをネットで調べているうちに
こちらのブログにたどり着き、拝見させてもらいました!
すごく楽しく読ませてもらっています。
こういうサイトがあったなんて
とてもうれしいです!
投稿: shinichi | 2008年9月25日 (木) 13時28分
shinichiさん、コメントありがとうございます。そしてはじめまして。
彼らが来日することは全く知りませんでした。滅多にない機会ですから私も行きたいですね。とは言ってもどれぐらい集客できるかが心配ですが。だからこそファンが支えるべきですが、いかんせん時間がないです。
涙をのんで今回は断念しなくてはならないようです。いずれにしても今後ともよろしくお願いします。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年9月25日 (木) 14時39分
Paul McCandless 来日します。9/24-25 新宿 Pit Inn です。
投稿: invs | 2011年9月11日 (日) 22時15分
invsさん,情報ありがとうございます。ハープとのデュオってのは渋いですねぇ。でも私はTownerがいないと...って感じなので,今回は微妙です。でもMcCandlessのような人が来日すること自体がめでたいということは間違いがありません。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年9月12日 (月) 05時15分