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2007年2月17日 (土)

Weather Reportのボックス・セット:DVDは強烈だが...

Forecast-tomorrow "Forecast: Tomorrow" Weather Report (Sony)

Weather Reportの歩みを集大成したCD3枚組+DVDのボックス・セットであるが,これが非常に微妙な出来である。

通常のボックス・セットに比べるとまず未発表音源の少なさ(3曲だけである)が気になる。もちろん,未発表のアウトテイクが駄演揃いならば仕方がないとしても,Weatherほどのグループである。まだまだ隠れた名演があるに違いないことは,以前リリースされた"Live and Unreleased"で実証されている。このボックスでは明らかに出し惜しみをしているとしか思えないのは問題だろう。また,歴史を振り返る上で,その萌芽となったMiles,Cannonballらとの演奏を収録することの意味は否定しないが,それなら枚数を増やして,より多くのWeatherとしての演奏を収録するのが筋である。もちろん,収められた演奏はどれも素晴らしいものだが,さすがにこの編集方針は苦しい。ZawinulとShorterが共同プロデューサーとして名を連ねているが,両名の作品への自信ゆえか,おそらくはこれが逆効果となったと考える。

とCDには文句のあるところであるが,最も注目すべきDVDについては素晴らしい出来である。Zawinul,Shorter,Jaco,Erskineという最強クァルテットでの映像は初出ではないものの,これまで市販されていたDVDの画像をはるかに上回るクリアな映像が素晴らしい。Zawinulの手の動きもバッチリ捉えられているし,Jacoのライブでの暴れっぷりが見られるのも貴重と言えよう。尚,ライナーに添えられた収録当日に関するErskineのコメントは泣かせるものがある。(同梱のブックレットはよく出来ているので,必読。)

このDVDさえなければ,これまでWeatherのCDを保有しているリスナーであれば,改めて買い足す必要もあまりなかったと言えるのだが,さすがにこの映像を見せられては買わないわけにはいかないだろう。このボックスは,ファンを「買うべきか,買わざるべきか」とハムレット的な微妙な気持ちにさせる罪な作品である。ということでDVDには星★★★★★。CD音源にはリマスターによる音質向上にオマケして星★★★。総合すれば星★★★★となるが,何とも惜しい。

Personnel: Joe Zawinul(key), Wayne Shorter(ts, ss), Miloslav Vitous(b), Alphonso Johnson(b), Jaco Pastorius(b), Victor Bailey(b), Peter Erskine(ds), Leon Chancler(ds), Omar Hakim(ds), Bobby Thomas(perc), Alex Acuna(ds, perc) and Others

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