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2007年1月11日 (木)

Yesが最も輝いた頃

Close_to_the_edge "Close to the Edge" Yes (Atlantic)

今となってはお恥ずかしい話だが,私がプログレの世界に足を踏み入れたのは中学生の頃に聞いたEL&Pの「展覧会の絵」とRick Wakemanの「ヘンリー8世の6人の妻」からである。その後,自らの嗜好はRick Wakeman経由でYesへと向かったわけだが,現在の「昔の名前で出ています」的なYesにはあまり食指を動かされない(とか言いながら,Rhinoから出た3枚組ライブ・アンソロジー等もつい買ってしまっている)が,若い頃は相当いれ込んでいたものである。そこで本日のお題はそのYesである。

Yesの黄金期はSteve Howe加入後の"The Yes Album"あるいは上記のメンバーが揃った"Fragile(こわれもの)"からというのが衆目の一致するところであるが,その音楽が最も高いレベルに達したのはこのアルバム(邦題「危機」とは付けも付けたりである)と言ってよい。優れた作曲能力と高い演奏能力,鉄壁のアンサンブルとコーラス・ワークがRoger Deanのアート・ワークとも相俟って,ロックの総合芸術とでも呼びたい傑作である。よって,評価も星★★★★★以外にはありえない。

LP時代にはA面全てを占めた"Close to the Edge",B面の"And You And I",更には最後の"Siberian Khatru"まで緊張感を保った演奏が繰り広げられるのが凄い。ある意味ではここまで完成度を高めてしまうと,次はどうなるのかと不安になるが,Yesはその後,ある程度の水準は維持しつつも,本アルバム当時の輝きを取り戻すことはなかったというのが事実であろう。(とは言え,私はRick Wakemanが一度脱退後,復帰して制作した"Going for the One:究極"も相当好きだが...。)

現在,本作はRhinoレーベルからリマスタリングを施し,ボーナス・トラックを付したバージョンがリリースされている。現在はこちらが決定版となろうが,リマスタリングによる音質向上はいいとしても,別テイクやリハーサル版の演奏をオマケにつけるのは,ファンとしては嬉しいのは事実であるものの,本作については蛇足のようにも感じる。まぁ聞きたくなければ,聞かないでスキップすれば済むことだから問題ではないが,それほどまでにこのアルバムの完成度は高い。

ちなみに,本作のプロデューサーはEddie OffordとYes自身のコンビであるが,後にEddie OffordがLevon Helm & RCO Allstarsの傑作1stアルバムのプロデュースをしているのには,Yesとの音楽の落差の大きさに思わず笑ってしまった(あくまで余談だが...)。

Personnel: Jon Anderson(vo), Bill Bruford(perc), Steve Howe(g, vo), Chris Squire(b, vo), Rick Wakeman(key)

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ロック」カテゴリの記事

コメント

中年音楽狂さんこんにちは。またどこかに出張に行かれているのでしょうか。うらやましい限りですね。実はわたしは海外に出たことがないのでありまして、もっぱら国内をうろうろしているだけの井の中の蛙派であります。もしかしてYESに関してもそんなことが当てはまるのかなとも思っていますが、世間では圧倒的にこの「危機」が評価が高いのであります。わたしはそれに対してとやかくはないのでありますが、頑として「トーマト」が好きなのであります。(今までに私の意見に賛同してくれた人は1人もいない・・。)
 YESのようにどのアルバムも聞いてみたくなるグループはほかにもありますが、概して完成されたスタイルを持っている。個性を持っている。そしてそんなグループ(BAND、SOLO)などはえてして、マスコミから取り上げられる。最高傑作は何か等。わたしは大概そのマスコミから取り上げられた作品から好みがずれていることが多いのでありまして、歯がゆい思いをするのでありますよ。ウエザーとか、THE BANDとか、パットメセニーとか、クリムゾンとか、ソフトマシーンとか。最もまだ聞いてない作品もあるんですけどね。またおいおい触れていきましょう。(笑)

jamkenさん,こんばんは。

いいんじゃないでしょうか,"Tormato"が好きで。世評は世評としてありますが,私的なフェイヴァリット・アルバムが必ずしも世評通りでなくてもいいと思います。Yesで言えば,意外と"Drama"なんて悪くなかったと思ってるんですが...。少なくとも90125化したYesよりは好きでした。

いずれにしても,限定的な財力の中で音楽を聞いているので,全部が全部聞いていられませんから,やはり世評の高いものからということにはなるんでしょうが,その中で本当に気に入ったものを見つけられればいいですよね。jamkenさんの場合は"Tormato"がリアルタイムだったから尚更でしょう。

私もそういう記事を書くようにしていこうと思いますので,引き続きよろしくお願いします。

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