熱く燃えるJohn Tropea Band!
"Live at Mikell's" John Tropea Band (Video Arts Music)
いやはやこのメンツを見よという感じのオールスターが,今はなきマンハッタンのアップタウンにあったMikell'sに集結した際のライブである。オープニングのMCは何とJohn Belushiが行っており,お祭りムードも満点である。このMikell'sというクラブは以前,Stuffが本拠としたことで有名な店であり,多くのスタジオ・ミュージシャンたちが,スタジオ・ワークから解放されて,自らの音楽の表現の場としてここで演奏していたが,本盤は参加メンバーの数からしても,そうした機会とはやや意味合いの異なるレコーディングを目的としたスペシャル・ギグだったと言えると思う。編成やメンツからすれば,拡大版"Saturday Night Live Band"という趣があるとも言えるだろう。
それにしても,Gadd~Marottaというツイン・ドラムスが強烈極まりない(Grolnick作の"Can't Have It All"や"Muff"ではほとんどStuff化している)が,そこにTropeaを中心とするプレイヤーが熱いソロを展開しており,ブ厚いホーン・セクションとも相俟って,フュージョン好きには堪えられない「燃える」アルバムに仕上がっている。ホーン・プレイヤーにもソロ・スペースが与えられるとともに,ライナーにはきっちりソロイストも記載されており,一部の曲ではTeeやSpinozzaをゲスト的に迎えていることからしても,これがリリースを前提に制作されていたものであることがわかる。なぜこのアルバムが世に出るまで15年近くを要したのかは今もって不思議と言わざるをえない。
やはりここではアップ・テンポで飛ばす曲により大きな魅力を感じるが,Deodato作の"Dreams"のような美しい曲も見逃しがたい魅力を放つ。スタジオ・ミュージシャンたちのレベルの高さを実証する音源である。今日のスムーズ・ジャズとは明らかに一線を画する音楽として評価し,星★★★★☆。
Recorded at Mikell's on April 22-24, 1980
Personnel: John Tropea (g),Will Lee(b, vo),Steve Gadd(ds),Rick Marotta(ds),Don Grolnick(key),Richard Tee(p),Chris Palmaro(key),Jimmy Maelen(perc),David Spinozza(g),Neil Jason(b),John Faddis(tp),Alan Rubin(tp),Randy Brecker(tp),Sam Burtis(tb),Dave Taylor(tb),George Young(reeds),Lou Marini(reeds),Lou Delgato(reeds),Ronny Cuber(reeds),Tony Price(tuba),Lani Groves(vo),Diva Gray(vo),Gordon Grody(vo)
« Aldo Romanoが60~70年代ポップに挑む | トップページ | Derek Trucksは天才である »
「ジャズ」カテゴリの記事
- Mike Stern@ブルーノート東京参戦記(2019.08.04)
- コレクターはつらいよ(3)(2007.12.30)
- 追悼,Oscar Peterson(2007.12.25)
- Dave Douglas:年末になって現れた素晴らしい作品(2007.12.26)
- 私も今年のベスト盤を...(2007.12.31)




































































コメント