「旅情」に続いて,「リトル・ロマンス」をDVDで観て,ヴェニスを懐かしむ(笑)。
「リトル・ロマンス("A Little Romance")」(’78,仏/米,Orion/Warner Brothers)
監督:George Roy Hill
出演:Laurence Olivier,Diane Lane,Thelonious Bernard, Arthur Hill, Sally Kellerman
先日「旅情」を観てヴェニスを懐かしむモードになってしまい,観たのがこの映画。「旅情」の記事にも書いたが,この映画は何と言ってもDiane Laneが可愛いくて,それだけでOKみたいなのだが,久しぶりに観ると何ともほのぼのしたいい映画であった。結局のところ,私は単純にこの映画が好きなのだ。 ヴェニスは後半にちょこっと出てくるだけだが,これぐらいでもヴェニスの風景は十分楽しめる。何てたって,ため息橋が重要な位置づけだしねぇ。
Daine Laneはもちろん可愛いのだが,Laurence Olivierが何とも味のある演技で,やはり名優は違うと思わされる。そして,何だかんだ言って,私はGeorge Roy Hillという監督が撮った映画が総じて好きだということを痛感させられる。この映画も,Thelonious Bernard演じるDanielが映画好きという設定ゆえに,Geroge Roy Hillが撮った「明日に向かって撃て!」やら「スティング」やらのシークェンスも出てくるところも楽しい。
とにかくこの映画は観ていて実に心地よいというか,気持ちのよい映画である。登場人物の造形も魅力的で,メリハリがついているの大いに結構である。本作で得している役なのが母の再婚相手,Richardを演じるArthur Hillだろう。母親役のSally Kellermanのダメダメぶりに比べると実に好人物に思えてしまうところがいいのだ。
他愛のないストーリーだと言ってしまえばその通りなのだが,その他愛のなさを愛でたいと思える私である。こういう映画をいつまでも好きでいられるおっさんでありたいと改めて思った。星★★★★☆。
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