今年もこの日がやってきた,と毎年のように書いているが...。
"Soultrane" John Coltrane (Prestige)
7月17日はJohn Coltraneの命日であり,そして私がまた年齢を重ねる日である。毎年のようにこの日にはJohn Coltraneのアルバムを取り上げているが,今年はこれだ。
ついついColtraneのアルバムとなると,Impulseレーベルのアルバムを取り上げてしまいがちになる私だが,既にMiles DavisやThelonious Monkの下での修行を通じて,一皮むけた頃のJohn Coltraneの傑作としてこのアルバムも避けて通れないところである。Coltraneと言えば"Sheets of Sounds"と言われるプレイ・スタイルは本作のライナーでIra Gitlerが名付けたものだということでも,取り上げる価値はあるというものだ。
全編を通じて快調そのもののJohn Coltraneが楽しめるが,それを支えるのがPrestigeのリズム・セクションと言えばこの人たちみたいなRed Garland,Paul Chambers,Art Taylorなのだから,安定感抜群なのもこの作品への貢献度大と言ってよいだろう。まぁこのアルバムを聞いて嫌いだという人はそうはいるまいと思うが,その中でも"I Want to Talk About You"がいいねぇ。もちろんサックスの限界を追うColtraneもよければ,歌心を炸裂させるColtraneもまたよしなのだ。
こういう演奏を聞いていると,Prestige時代のColtraneも改めて聞かなきゃなと思うこの日であった。
Recorded on February 7, 1958
Personnel: John Coltrane(ts), Red Garland(p), Paul Chambers(b), Art Taylor(ds)
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