こんなのもありました(笑):Rubén Bladesのライブ・アルバム。
"Live!" Rubén Blades y Son Del Solar (Elektra)
私はサルサの真っ当な聞き手ではないが,ほんのわずかながらCDは保有している。これはそんな一枚。Rubén Bladesは今や政治家となって,音楽界からは引退しているとのことだが,80年代から90年代にかけて非常に人気のあった人である。本作はそのRubén Bladesが自己のバンド,Son Del Solaと吹き込んだものだが,収録されたのがNYCのLone Star Roadhouseである。私の記憶が確かなら,このヴェニューはミッドタウンにあって,様々なジャンルのミュージシャンが出演していたはずで,私にとっての初めてのTribal Techのライブはここで観たと思う。そんな場所だから,Rubén Bladesのようなサルサのミュージシャンが出ても不思議ではない。
そんな演奏の中で,典型的サルサって感じの音が続くが,例えば2曲目の"Cuentas del Alma"や7曲目の"Ojos de Perro Azul"なんかは,よりコンテンポラリーな感覚が強いもので,新しい基軸も取り入れていることがわかると言ってよいと思う。それは4曲目の"Pedro Navaja"のベース・ライン等にも感じられる。いずれにしても楽しい音楽であるが,私としてはサルサを聞くならもっとオーセンティックでもいいかなぁってのが正直なところなので,半星引いて★★★★としよう。まぁ,たまにはサルサも楽しいね。
因みにここでドラムスを叩いているのがRobert Ameenであるが,この人はDave ValentinのBlue Noteでのライブ盤に参加していたり,自身のリーダー作にはWayne Krantzが参加していたりと,なかなか面白い人である。振り返ってみれば,そのリーダー作をこのブログでも取り上げていたのであった(笑:記事はこちら)。
Recorded Live at Lonestar Roadhouse, NYC on October 29 & 30, 1989
Personnel: Rubén Blades(vo), Oscar Hernández(p), Mike Viñas(b), Ralph Irizarry(timbales), Edwin "Eddy" Montalvo(congas), Arturo Ortiz(synth), Robert Ameen(ds), Roger Páiz(bongos), Marc Quiñones(congas), Angel "Papo" Vázquez(tb), Reinaldo Jorge(tb), Leopoldo Pineda(tb)
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