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2015年おすすめ作

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カテゴリー「SSW/フォーク」の記事

2017年8月28日 (月)

これは素晴らしい。Barry Mann & Cynthia Weillのオリジナル・デモ等の音源集。

"Original Demos, Private Recordings and Rarities" Barry Mann & Cynthia Weill(Vivid)

_20170827_2Barry Mann & Cynthia Weillという稀代のライター・チームが残した名曲は数知れずであるが,彼らの曲のデモやプライベート録音等の音源を集成したアルバムがリリースされた。

曲のクォリティが高いのはもちろんだが,それを基本的にBarry Mannの歌で聞けるところにこのアルバムの価値はある。それにしても,何といい曲を書く人たちなのか。リリースされたことだけで快挙である。音源の録音時期にばらつきがあるので,テイストに違いがあるのは当然だが,そんなことが全く気にならない名曲の数々。特に中盤からのシンプルな伴奏による名曲群が心にしみる。

そして驚きは,Quincy Jonesがアルバム「愛のコリーダ」に収録したあの名曲"Just Once"のデモ音源。こちらを歌うのも,Quicyのアルバム同様,James Ingramである。Quincy版"Jusかt Once"も素晴らしかったが,このシンプルさから更に曲のよさが滲み出すという感じである。その後に収められたSergio Mendezがヒットさせた"Never Gonna Let You Go"もJames Ingramが歌う。これを聞いて私がくぅ~っとなってしまったことは言うまでもない。

いずれにしても,ここの収められた音楽は,米国音楽界の至宝と言ってもよいものであり,これらの音源をよくぞ発掘してくれましたとしかいいようがない。星★★★★★しかない。感動した。

2017年8月23日 (水)

Suzanne Vega:本作が出てからもう20年超か~。

"Nine Objects of Desire" Suzanne Vega(A&M)

_20170820_3Suzanne Vegaがデビューしてから30年以上が経過しているが,彼女が出てきた頃は,とにかく内省的な響きが強い印象が強かった。私は女性シンガー・ソングライターが結構好きだが,なぜかこの人とは縁が薄かった。なので,保有しているアルバムも実はこれだけである。何で購入したのかの記憶も曖昧だが,Mitchell Froomプロデュースに惹かれて購入したものと思う。そもそも本作だって,リリースされたのは96年のことであるから,もう20年以上経っている。

久しぶりに聞いてみると,彼女らしいサウンドもあれば,ヴォーカルにエフェクトを掛けたり,ボサノバ的なサウンドもあったりして,非常に面白く聞けてしまった。そして,クレジットを眺めていて,へぇ~と思ってしまったのが,Dave DouglasやDon Byronが参加していることだったが,あくまでもゲストなので,露出は少ない。

約20年前にこのサウンドがどう受け入れられたかは,私としてはよくわからないが,今の耳で聞いても古臭いという感じがしないのは大したものである。

今年,Suzanne Vegaは"Solitude Standing"と"99.9℉"を再演するライブ・ツアーを行うが,それらはリリース後各々30周年,25周年という節目にはあるものの,彼女にとっての代表作はそっちという認識であり,本作はそうした対象からははずれるというものなのかもしれない。しかし,当時は結婚していたMitchell Froomとの夫婦コラボレーションという観点ではききどころも相応にあると思える佳作。まぁ,相変わらず内省的と言えば内省的だが(笑)。星★★★★。

Personnel: Suzanne Vega(vo, g), Steve Donnelly(g), Tchad Blake(g, sample, effects), Mitchell Froom(key, moog-b), Bruce Thomas(b), Steinberg(b), Jerry Marrotta(ds, perc), Pete Thomas(ds, perc), Yuvall Gabay(ds), Don Byron(cl), Dave Douglas(tp), Cecilia Sparcio(fl), Mark Feldman, Jane Scarpantoni, Matthew Pierce, Ted Falcon(strings)

2017年8月 1日 (火)

Judit Neddermann:これはいいねぇ。

"Tot El Que He Vist" Judit Neddermann(Temps)

Totelqhevistショップをうろついていて,目についたアルバムである。ついでに試聴ができたので,冒頭の2曲を聞いて,即購入決定であった。

Judit Neddermannという名前は,不勉強にして初めて聞いたが,カタルーニャ出身のシンガー・ソングライターである。カタルーニャと言えば,バルセロナであるが,現在はスペインからの独立運動で盛り上がっている。スペインはもともと各地域ごとの独立心が旺盛な土地柄であるが,そうした要素はこの人の音楽とは無関係である。

そもそもスペインの音楽と言えば,単純な私の頭の中では即フラメンコとなってしまうわけだが,ここで聞かれる音楽はフラメンコとは全く異なり,ブラジル的なサウンドと言ってもよい。そして,私がこのアルバムに魅かれたのは,Judit Neddermanの声そのものにほかならない。なんと素敵な声だろうか。

この声と,控えめなバッキングが相まって,非常に爽やかな時間が優雅に過ぎて行く。この感覚はPaula Santoroのアルバムを初めて聞いた時の感覚に近いように思える。

全編に渡って素晴らしい声を聞くことができるが,最後の"Luesia"だけ,パーカッションが賑やかに鳴り響き,ちょいと感じが違うのがやや惜しく感じてしまうが,それでもこのアルバムのよさはより多くの知ってもらいたいと思えるものであった。

参加ミュージシャンが多いので,パーソネルは省略するが,いずれにしてもこれは嬉しい発見であった。星★★★★☆。ついでにYouTubeに映像がアップされているので,それも貼り付けておこう。直感を信じて買ったが,これはやっぱりええですわぁ。

2017年5月18日 (木)

直感を信じて買って大正解のRose Cousins

"Natural Conclusions" Rose Cousins(自主制作盤)

Rose_cousins某誌でこのアルバムの紹介を見て,Joe Henryプロデュースということを知り,猛烈に興味が湧いた私である。Joe Henryのプロデュースしたアルバムは正直言って玉石混交で,はずれはまじではずれることがあるのだが,基本的には信頼に値する人だ。これはApple Musicで冒頭の1曲を聞いて,自分の直感を信じて買いを決意したものだ。

Rose Cousinsというシンガーについては全く知らなかった。Wikipediaで調べてみると,カナダのシンガー・ソングライター。2006年にデビューした時にはアラサーだったという遅咲きのシンガーで,現在は不惑を迎えている。Apple Musicで聞いた時からちゃらちゃらしたところはないと思っていたが,だてに年齢を重ねていないと思わせるような音楽性である。

カナダのシンガーソングライターと言えば,私のアイドル,Joni Mitchellと同じってことになるが,Joniの音楽とはちょっと違うとしても,これはこれで非常によくできたアルバムであり,優れた曲集となっている。そんな彼女が,これはKickstarterというクラウド・ファンディングを使って制作したアルバムだが,PledgeMusicなら私も投資していたなぁと思えるほど,これはよい。そもそも,私はシンガーソングライターは渋めの男声が好きなのだが,女声についても,相応のリスナーである。代表はJoni Mitchellだが,Rickie Lee Jonesでも,Laura Nyroでも,Carly Simonでも,Carol Kingでも全然問題ない。まぁそれでも,どのシンガーを聞いても,キュートな声ではないということはおわかり願えよう。私にとっては,大人の声でないといかんのである。

そして,このRose Cousinsであるが,まさに私のツボと言ってもよい。最近聞いた女性シンガーのアルバムでは,何と言ってもRachawl Yamagata推しの私だが,この作品は,Rachael Yamagataと同じぐらいよい。Joe Henryのプロデュースよろしく,この人の歌手としての魅力を十二分に捉えていると言ってよいだろう。私はこういう音楽には弱いのである。声よし,曲よし,伴奏よしである。この手の音楽で久々にしびれたというのが正直な思いである。皆さんにより広く知ってもらうために星★★★★★としてしまおう。それでもこのジャケでは売れないか...(爆)。しかし,まじでこれはよい!ストリーミング環境のある方は,騙されたと思って,ものは試しで聞いてみて頂きたい。

Personnel: Rose Cousins(vo, g, p), Jay Bellerose(ds, perc), Asa Brasius(steel-g), David Piltch(b), Zachariah Hickman(b, vo, arr), Gord Tough(g), Aaron Davis(key, org, p), Kinley Dowling(vla, vln, vo), Miranda Mulholland(vo), Caroline Brooks(vo), Jill Barber(vo)

2017年4月13日 (木)

Tommy LiPumaを偲んで,Michael Franksを聞く

Tommy_lipuma

"Sleeping Gypsy" Michael Franks(Warner Brothers)

_20170409_4先日,名プロデューサーとして知られるTommy LiPumaが亡くなった。LiPumaと言えば,George Bensonの"Breezin'"やBob JamesとDavid Sanbornの"Double Vision"など,幾多のアルバムをプロデュースしたが,私にとってLiPumaと一番結びつくのはMichael Franksのアルバムではないかと思う。前作"Art of Tea"に続いてプロデュースしたこのアルバムは,Michael Franksにとっても,"Signature Songs"の集まりのようで,代表作の1枚となっていることは間違いのない事実だろう。

Tommy LiPumaには本作でもそうだが,都会的なイメージが強い。本来フォーク的な響きを持っていたEverything But the Girlをシティ・ポップ的に変貌させた"The Language of Life"もTommy LiPumaのプロデュースだったことを考えれば猶更である。都会的なサウンドに,適切なブラジル的なフレイヴァーを加えた本作も,まさにTommy LiPumaあっての作品だと言ってよいように思う。そして,誰が聞いても魅力的なMichael BreckerとDavid Sanbornのサックス・ソロ。これぞセンスのよさ炸裂である。

一方,Dave Masonの"Alone Together"なんかもプロデュースをしているところからして,非常に間口の広い人だったとも言えるが,やはり信頼に値する名プロデューサーだったことは間違いない。

Tommy LiPumaは亡くなったが,彼が残したアルバムは不滅の魅力を放つものであることは言うまでもない。R.I.P.

Tommy LiPumaのことばかり書いて,アルバムについてほとんど触れていないが,今聞いてもやっぱりこれはいいわ。何度でもリピートできるのが,本作の魅力の証左。LiPumaへのリスペクトも込めて星★★★★★。

Personnel: Michael Franks(vo), Michael Brecker(ts), David Sanborn(as), Joe Sample(p,el-p), Joao Donato(p), Larry Carlton(g), Helio Delmiro(g), Wilton Felder(b), John Guerin(ds), Joao Palma(ds), Ray Armando(perc)

2017年2月19日 (日)

ようやく到着:Chris ThileとBrad MehldauデュオのLP。

既にこのブログにも書いた通り,Chris ThileとBrad Mehldauの新作デュオ・アルバムのLPには,Fiona Appleの"Fast as You Can"がボーナス・トラックとして収録されているため,Brad Mehldauのコンプリートを目指す私としては,どうしてもそれを手に入れなければならない。

ということで,Nonesuchのサイトで発注して,現地から発送の通知が来たのが,1/20であった。なかなか現物が届かなくてイライラさせられたが,それがようやく約3週間を要してデリバリーされた。その曲については,まだ聞いていないが,そのうちゆっくり聞かせてもらうようにしよう。

海外からの発送についてはこういうこともあるのは承知しているが,前回,Mehldauのソロ・ライブのLPボックスを仕入れた時は,確か正式発売日よりも前に着いたことを考えると,何だか違いが大き過ぎである(笑)。まぁ,でもちゃんとゲットできたんだからそれはそれでいいのだが。

ということで,次は国内盤CDにしか収録されない"Dark Turn of Mind"のために,国内盤CDのデリバリーを待つ私である。バカにつける薬はないって感じだが,せっかくほぼコンプリートなのだから,頑張るしかないのである。

ついでに行ってしまうと,ジャズ界のおんどれ君ことOndřej Štveráčekの"Sketches"を本人に頼んで,郵送してもらっているところだが,現物が到着する前に,新宿のDUで買えるなんて告知が。まぁ,いいんだけど。

2017年2月18日 (土)

Karen Beth:日本っていうのはいろんなCDが手に入るねぇ。

"New Moon Rising" Karen Beth(Buddah→Sony)

_20170218_2新譜もそこそこ届いている中,突然のようにSSW系の音楽が聞きたくなって,購入したのがこのCDである。このアルバムはJohn Simonがプロデュースした,ウッドストック系のアルバムとして,知っている人はみんな知っているが,基本的にはマイナーである(笑)。そもそもこんなアルバムがCD化されて,カタログに載っているということ自体が凄いことだと思うが,それだけマニアックなまでにこういう音楽に惹かれるリスナーが相応に存在するということであろう(私もそうだが...)。

まぁ,John Simonプロデュースのアルバムってのは,それだけでありがたがられるところがあるが,私はJohn Simonがプロデュースすれば,何でもいいと思っているわけではない。しかし,ツボにはまると本当にどっぷりはまってしまう,そういう魅力を持ったアルバムが多いのは事実である。

私がこのアルバムを聞くのは今回が初めてだが,非常にアコースティック・ギターの響きが魅力的で,女性シンガー・ソングライターとして,声も素直な感じのアルバムだと思えた。私がSSW系の音楽に求めるのはどちらかというと「渋さ」なので,そっち系の音楽に関しては,女性ヴォーカリストの保有枚数は限定的である。だが,これって結構好きな人が多いだろうなぁと思わせるような「聴きやすい」アルバムと思う。かく言う私もこういうのって好きである。このアルバム,私にとってのキモはギターのサウンドなのだ。それがKaren Bethの声とフィットして丁度いい感じを生んでいる。

ジャケの朴訥感など,大いに時代を感じさせてくれるが,初めて聞いてみて,これはいいと思った。こういう音源が簡単に聞けるということは誠にありがたい。日本ってそういう意味ではいい国である。星★★★★☆。

Personnel: Karen Beth(vo, g), Billy Voyers(g), Kal David(g), John Hall(g), Bill Keith(pedal steel), John Simon(key, vib), Harvey Brooks(b), Joey Bell(b), Billy Mundi(ds), Chris Parker(ds), John Hartford(vln), Rick Tivens(vln), Harold Lookofsky(vln), Howard Leshaw(fl)

2017年1月29日 (日)

ダウンロード・オンリーと思ったら,ディスクも出たRachael Yamagataの"Acoustic Happenstance"

"Acoustic Happenstance" Rachael Yamagata(Frankenfish)

_20170128このアルバムについては既に記事にした(記事はこちら)が,私はPledgeMusicで彼女の新作"Tightrope Walker"と抱き合わせで発注したものである。そこではダウンロード・オンリーとなっていたのだが,彼女のサイトではサイン入り現物が売られていて,無駄使いだとは思いつつ発注してしまった私である。正直言って,郵送コストは結構かかるし,ちょいと痛い出費だったのだが,まぁファンの弱みってことで。

Acoustic_happenstanceオリジナル"Happenstance"で完全にこの人の音楽にはまった私としては,アコースティックでやってもいいものはいいとあらかじめ感じさせる演奏である。ちょっとジャケ(上の画像)は...って感じもするが,まぁいいや。ダウンロード版のジャケ(下の画像)の方が私は好みかなぁ。

2017年1月28日 (土)

Chris ThileとBrad Mehldauのデュオ作をダウンロード音源で聞く。

"Chris Thile & Brad Mehldau"(Nonesuch)

Chris_thile_brad_mehldau_2注目の新作がリリースされた。Brad Mehldauのコンプリートを目指す私は,ボーナス・トラック入りのLPを米国から取り寄せ中であるが,現物が届く前に,まずはMP3音源で本作を聞いた。事前に,"Scarlet Town"と"Independence Day"の音源はNonesuchから届いていたが,ようやく全編を通して聞けることとなった。

Brad Mehldauはこれまでもライブの場で,Joe Henryと演奏したり,John Mayerと共演したりと越境タイプの演奏はしてきたし,アルバムで見ても,Willie NelsonやVinicius Cantuaria等との共演もある。Punch Brothersのマンドリン奏者であるChris Thileとの共演も,そうした越境型活動の一つであるが,彼らが初めて共演したのは2011年に遡り,更にデュオのライブ・ツアーを行ったのが2014年の頃のはずである。私はブート音源や,YouTube映像などで彼らの演奏はチェックはしてきたが,ついにアルバムのリリースとなった。マンドリンとピアノのデュオ作っていうのは記憶にないが,何曲かでヴォーカルも入り,これはジャズ的な響きというよりも,SSW・フォーク系の響きが強い。レパートリーも彼らのオリジナルに加えて,Gillian Welch,Eliott Smith,Joni Mitchell,そしてBob Dylan等をやっていることもそうした印象を与える要因だと思う。

結論から言えば,これは非常に味わい深いアルバムで,音楽的な観点でも非常によくできたアルバムだと思える。特に私がJoni Mitchellのファンだということもあり,彼女の"Marcie"の演奏には思わず耳をそば立てた。強烈な緊張感や美学を感じさせるというよりも,ルーツ・ミュージックやアメリカ音楽の素晴らしさを再認識させてくれる音楽であり,気軽に聞くこともできれば,Brad Mehldauのピアノに注目して聞くこともできるアルバムとなっている。私はもともとアメリカン・ロック,特に渋いシンガー・ソングライターの音楽も好きな人間なので,こういうアルバムを聞いていると,その手の音楽が改めて聞きたくなってしまうというところもあった。

だからと言って,本作が過去を振り返ることを目的としたアルバムではない。ジャンルを超越して,音楽を作り出すことの素晴らしさをつくづく感じさせる作品となった。私はBrad Mehldauには甘いのは承知だが,こういう味わい深さを感じさせてくれたことを評価しなければならないと思うので,星★★★★★としてしまおう。映像等でもわかっていたが,Brad Mehldauがコーラスを付けているのは,まぁご愛敬ってことで(笑)。

尚,3月にリリース予定の国内盤CDにもボートラが付くので,CDは私はそちらを購入予定。コレクターは大変だ(苦笑)。

Recorded on December 30, 2015, and January 2–3, 2016

Personnel: Chris Thile(mandolin, vo), Brad Mehldau(p, vo)

2016年12月28日 (水)

Bob Martinの次はJohn Hartfordである(笑)。

"Morning Bugle" John Hartford (Warner Brothers→Rounder)

Hartford_morning_bugleBob Martinに続いて取り上げるのがJohn Hartfordである。これもBob Martin同様1972年ごろの録音であるが,毛色はだいぶ違う。John Hartfordはブルーグラス系のバンジョー奏者なので,一般的なシンガー・ソングライターのアルバムとは響きが異なるが,カテゴリーとしては今回はSSW/フォークにしてある。

このアルバム,私が保有しているのはRounderレーベルからの再発盤であるが,今や日本でもこれが廉価盤で簡単に購入できるというのが凄い。だが,聞いてもらえばわかるが,一体どれぐらい売れるのやらと思えるようなアルバムである。しかし,バックを支えるメンツは強力で,ギターは名手Norman Blake,そしてベースはなんとDave Hollandが弾いているのだ。しかもプロデュースがJohn Simonと来ては,その筋の方はピクピク反応してしまうこと必定だろう。

この頃のこの手のアルバムではジャズ系のミュージシャンがバックを務めることは,決して珍しいことではない。例えば,Eric Justin Kazの"If You're Lonely"ではGrady Tate, George  Duvivier, Richard Davisなどが参加している。しかし,現在のDave Holland,あるいはMilesのバンドで激しくやっていたDave Hollandと比較すると,このアルバムが異色なものに思えることは仕方ない。

いずれにしても,基本バンジョー,ギター,ベースに歌という編成での演奏なので,刺激なところはないのだが,これもBob Martin同様,結構いい曲が揃っているし,Dave Hollandのプレイぶりも非常に面白い。どんな音楽をやっても,この頃からちゃんとベースが主張している。

今の時代に,こうした音楽がどのように捉えられるのかは全く疑問であるが,それでも,たまにこういうのを聞いていると本当に和むのである。私もやっぱり年だなぁと思う年末である(苦笑)。星★★★★☆。

Personnel: John Hartford(vo, banjo, fiddle, g), Norman Blake(g, mandolin), Dave Holland(b)

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