カテゴリー「SSW/フォーク」の記事

2008年11月27日 (木)

SSWの鑑と呼ぶべきアルバム

Bobby_charles "Bobby Charles" Bobby Charles (Bearsville)

下記のパーソネル情報を見れば,音が想像できてしまいそうなアルバムである。アメリカン・ロック/SSW好きにはこれはたまらん。このアルバムはその世界では決定的名盤として認識されているが,やはりこれだけ「歌よし,曲よし,伴奏よし」の三拍子が揃ったアルバムというのはなかなかあるものではない。記事のタイトルにも書いたとおり,シンガー・ソングライターのアルバムとしてはこれはまさに「鑑」と呼んでよいアルバムである。素晴らしい。

まぁ,これだけのメンツである。しかもプロデュースはCharles本人とThe BandのRick Dankoそれに数多くの名アルバムを制作したJohn Simonである。これで悪くなるはずはない。そして展開される適度にレイドバックした感覚。極論すれば,このアルバムを聞いていいと感じられないリスナーにはSSWの世界に深くはまり込むことは難しかろう。それぐらい私にとってはSSWのひな形となってしまったアルバムである。もちろん,SSWのアルバムにはほかにも優れたアルバムはいくらでもあるが,私の中では確実に上位に置かれるべき作品である。

やはりこういうアルバムはLPで聴く方が味わいがあるように思うが,アルバムを引っ張り出してくるのも大変なので,最近はもっぱらCDで聞いているが,媒体の違いなんて問題ではないのである。いいものはいい。最近,Bearsvilleは紙ジャケながら\1,500という結構リーズナブルな価格で国内盤が再発されたから,未聴の方には是非とも聞いて頂きたいアルバムである。もちろん,今の若い人にこの魅力がわかるかというとちょいと微妙なのだが,それでも私にとっては永遠のエヴァーグリーンなのである。星★★★★★以外の評価はありえない。最高である。私の保有するアルバムには4曲ボーナス・トラックがついているが,そんなものなしでも最高である。

Recorded in December 1971

Personnel: Bobby Charles(vo), Jim Colegrove(b), Rick Danko(b, tb), Amos Garrett(g), Levon Helm(ds), Garth Hudson(org, accor, ts), Ben Keith(pedal steel, dobro, b), Harry Lookofsky(vln), Richard Manuel(p), Buggsy Maugh(b), Geoff Muldaur(g), Billy Mundi(ds, perc), Bob Neuwirth(g), Joe Newman(tp), Mac Rebbenack(org, p, g, perc), David Sanborn(as, bs), Herman Sherzer(as), John Simon(p, tb), N.D.Smart II(ds), John Till(g)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 6日 (木)

Loudon Wainwright III:素晴らしいアルバムを見逃していた

Loudon ゛Recovery゛ Loudon Wainwright III(Yep Roc)

Loudon Wainwright IIIと言えば,現在ではRufas,Marthaの Wainwright兄妹のオヤジとして認識されることの方が多かろうが,私にとっても正直言って本作を聞くまでは過去の人だったと言っても過言ではない。しかし,Joe Henryのプロデュースによる本作は,Loudonの過去のレパートリーを再吹き込みするということで,自らカバーすることと,「復活」を掛けてこのタイトルになったと想像されるが,これが何とも素晴らしい出来なのである。これぞSSWの真髄というか,オルタナ・フォークかくあるべしというか,この手の音楽が好きなリスナーは一発で参ってしまうこと請け合いである。

Loudon Wainwrightは1946年生まれであるから,当年とって62歳の大ベテランであるが,このアルバムに聞かれる彼の声はまだまだ現役,ある意味ロック魂さえも感じさせる若々しさである。私は彼の曲に詳しいわけではないが,ここに収められた曲はどれもが魅力的であり,それが過去のレパートリーだったとしても,魅力的な曲を書く人であったということはすぐにわかる。それらの曲がJoe Henry人脈のバックバンドで演奏されるのだから,これは悪いはずがない。曲がよい,歌唱がよい,演奏がよいの三拍子揃ったアルバムであり,私の今年のベスト・アルバム候補の一つとなった。ついでにBill Frisellの客演もバッチリである。星★★★★★。

このアルバムは今年の8月に発売されていたものだが,2ヶ月半もその存在,あるいは素晴らしさに気が付かなかった私の不明を恥じざるをえない。去年もMavis Staplesのアルバムで同じようなことがあったが,やはり自分の審美眼だけではこうしたアルバムに出会うことは不可能であり,情報収集の重要性を再認識した次第である。

それにしてもJoe Henryである。現在,私にとって最も信頼の置けるプロデューサーはJoe Henryと言ってよい。彼本人のアルバムを含めて,最近はやられっぱなしである。Loudonの前作もHenryプロデュースらしいから,遅れ馳せながら早速購入に走ることにしよう。

Personnel: Loudon Wainwright(vo, g), Greg Leisz(g, steel-g, mandolin, mandola), Patrick Warren(p, key), David Piltch(b), Joe Bellrose(ds, perc), Joe Henry(g), Bill Frisell(g), Eric Gorfain(vln), Daphne Chen(vln), Lear Katz(viola), Richard Dodd(cello)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月21日 (火)

James Taylorのカバー集:もはや国民的歌手である

Covers "Covers" James Taylor (Hear Music)

昨年も素晴らしいライブ・アルバムを発表して,大いに私を喜ばせてくれたJames Taylorであるが,1年を置かずに発売されたこのカバー・アルバムでも素晴らしい歌唱,演奏を聞かせる。このアルバムのバック・バンドを務めるメンツが集まってしまうという事実だけで,James Taylorという歌手が米国ポピュラー・ミュージック界においてどういうポジションにあることがわかろうというものである。やはりこれはどう見ても「国民的歌手」である。そう言う意味で先日けなしたJ.D. Southerとはそもそも器が違う。

まぁ選曲としてはどうなのよって感じの曲がないわけではないが,ソウル系,カントリー系,ロックンロール系,SSW系と幅広い中で,Taylorの個性に合わせられているのは立派である。このアルバムでカバーされている曲は必ずしも有名曲ばかりではないが,有名曲であってもTaylor色に染められていて,あたかも彼のオリジナルのように響いているのである。単なるロックンロールになりがちな"Hownd Dog゛がこうなるか!という感じである。

まぁこれがTaylorの個性ということになるのだろうが,やはりこの人は大したミュージシャンである。多分,ファンの心の琴線に触れるのは,ここにあるような選曲ばかりではないと思うのだが,ここはTaylorの選択を尊重することにしよう。トータルで言えば十分に星★★★★には値するナイスなカバー・アルバムである。演奏のライブ感も楽しめるところがまた素晴らしい。ジャケのアップ写真はもう少しなんとかなりそうなものだが...。

Personnel: James Taylor(vo, g, hca), Steve Gadd(ds), Jimmy Johnson(b), Michael Landau(g), Larry Goldings(p, el-p, org), Luis Conte(perc), Lou Marini, Jr.(fl, cl, sax), Walt Fowler(tp, fl-h, key), Arnold McCuller(vo),  David Lasley(vo), Kate Markowitz(vo), Andrea Zonn(vo, vln), Yo-yo Ma(cello), Caroline Taylor(vo), Jeff Babko(p, org)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月20日 (月)

待望!Rachael Yamagataのセカンド・アルバム

Elephants "Elephants...Teeth Sinking Into Heart" Rachael Yamagata (Warner Brothers)

あの傑作デビュー・アルバムから4年,Rachael Yamagataのセカンド・アルバムはメジャーのWarner Brothersからであるが,こんなアルバムをレーベル初作にして大丈夫なのかと思わせるイメージを持つアルバムである。

このアルバム,オリジナルは2枚組で1枚目が゛Elephants゛,2枚目が"Teeth Sinking Into Heart゛というコンセプチュアルな作りになっているのだが,日本盤はRachaelが曲順を変更して敢えて1枚ものとして発売されている。私が購入したのは輸入盤の2枚組であるが,どちらがいいのかは微妙としても,Rachaelやプロデューサーの意図を理解するためには私は輸入盤の方がいいと思う。

ではなぜ微妙なのか。1枚目の゛Elephants゛はストリングスも交えたかなり静謐系の内省的サウンドであるのに対し,2枚目の゛Teeth Sinking Into Heart゛はロック的なバンド・サウンド主体であるからである。この1枚目がある意味ではかなり「暗い」と思われても仕方がないところがあり,これを1枚続けて聞かされると辟易としてしまうリスナーがいても不思議ではない。よって,曲順を変えてある程度メリハリをつける国内盤のやり方もありだとは思わされるのである。しかし,私のように1枚目の内省的な音楽にも強い魅力を感じる人間にとっては,やはり輸入盤仕様でも全く問題ない。面倒なのはディスクを代える手間だけである。iPodに突っ込んでしまえば,それも問題にならない。1枚目のサウンドは私が結構ひいきにしているRay LaMontagneとの連関性も見出せる(彼も参加している)ということで,やはりこれはたまらん。そう言えばほぼ時を同じくしてRay LaMontagneの3rdアルバムも発売されたし,こちらも早く聞きたい!!

2枚目のディスクは1枚目に比べると完全にロック化していて,このギャップに驚かされると言えばその通りである。しかしこういうコンセプトだと思えばいいのである。しかし,冒頭に書いたように,レーベル移籍第1作でこうしたコンセプト・アルバムを打ち出すことにはかなり勇気が必要だったはずであり,そうであるがゆえに,セールス的にもどうなのかと余計な心配をさせられてしまう。デビュー・アルバムに比べるとキャッチーさにはやや欠けるような気もするし,これで売れなくてまたレーベルを転々とさせられ,次のアルバムはまた4,5年後っていうのは勘弁してっもらいたい。女性シンガーソングライター好きの私としては,今後のシーンを支える存在として彼女にはもっともっと活躍して欲しいのである。

ということで,2ndアルバムの発売を喜び,今後の彼女の活躍を期待してちょいと甘いが星★★★★☆としよう。贔屓目入り過ぎかな~。

ところで,ジャケットにはパーソネル情報が記載されているが,文字が小さ過ぎて,最近明らかに老眼が入っている私には読み取れないので,別のサイトからの情報を転載するが,間違っていたらごめんなさい。

Personnel: Rachael Yamagata (vo, g, hca, p, glockenspiel), Ray LaMontagne (vo,  g), John Alagia (g), Mike Bloom (g, dobro); Cameron McGill (g, p), Mike Mogis (g, org, key),  Josh Grange(g), Mark Goldenberg(g), James Valentine(g), Michael Chavez (g), Kevin Salem(dobro), Kimberly Salistean(vln), Donna Carnes(vln), Lorenza Ponce(vln), Antoine Silverman(vln), Becky Doe(vln), Chris Cardona(viola), Cynthia Ricker(viola), Jane Scarpantoni(cello), Oliver Kraus(cello), Tracy Sands(cello), Peck Allmond(fl), Owen Kotler (cl), Marilyn Coyne (oboe), Robert Carlisle (Fr-h), Daniel Clarke (el-p), Nate Cambell(marimba), Pete Donovan (b), Catherine Popper (b), Davey Faragher(b), Jen Condos(b), Chris Giraldi(ds), Jon O'Reilly(ds), Sean O'Keefe(ds), Jay Bellerose(ds), Jason Boesel(ds), Than Luu(perc), Matthew Cullen (gong), Maria Taylor (vo)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月19日 (日)

JD Souther:何と25年振りだそうだが,これはかなり微妙。

Jd_souther_2 "If the World Was You" JD Souther (Slowcurve)

6番目のEaglesとも称されるJ.D.Southerはソロでもいいアルバムを残してきたが,そのJDが25年ぶりに放つアルバムである。28年ぶりにフル・オリジナル・アルバムを出したEaglesについて酷評した(→ココ)私であるから,このアルバムとて大して期待できないかなぁと思いつつ,それでも買ってしまうのが「性」ってやつである。

一聴して,JDの声は年の割にはまだまだ瑞々しさを保っていると思わせるが,彼にどういう心境の変化があったのかはわからないが,ジャズ・コンボが伴奏をつけているのには驚かされる。それが成功していればいいのだが,私としてはどうも首をひねらざるをえない出来である。何がって,こういう伴奏で歌うことについての必然性を全く感じさせないのである。Boz Scaggsがコンボをバックにジャズ・スタンダードを歌ったアルバムがあったが,あれはあくまでもスタンダード集であって,Bozの声でそうした曲を歌うとどうなるのかという楽しみがあった。しかし,このアルバムは全部JDのオリジナルであるから,そもそも性格が違う。

私はJDの書く曲は好きな方だと思うが,この伴奏とはやはり合わないだろうと言わざるをえないのである。よって,彼のシーンへの復帰は祝いたいのはヤマヤマなのだが,私の期待する彼の姿とは違い過ぎた。また,ここでテナーを吹いているJeff Cooffinなるプレイヤーも雰囲気を壊しているって感じだなぁ。JDには悪いが,このアルバムを聞くぐらいならセルフ・タイトルのアルバムや゛Black Rose゛を聞いている方がはるかに楽しめるのである。星★★。

Personnel: John David Souther(vo, g, ts), Jeff Cooffin(ts, ss, fl), Rod McGaha(tp), Chris Waters(p), Dan Immel(b), Jim White(ds), Marie Borderon(vo), Sylvia Elena Garcia(vo), Marisol LaBoy(vo)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月29日 (火)

CSN&Y:久々のライブ音源だが,リリースのタイミングがなぁ...

Csny ゛Deja Vu Live゛ CSNY(Reprise)

だいぶ前になるが,私はこのブログに「私をアメリカン・ミュージックへと誘ったCSN&Yのライブ」ということで彼らの゛4 Way Street゛を紹介したことがある。このアルバムはそこにも書いたが,私の音楽の嗜好に大きなインパクトを与えたものであり,それ以来私はアメリカン・ロックやSSWの深みにはまっていったのである。

そうしたCSN&Yであるから,新譜が出るとなればやはり買ってしまう。このアルバムは2006年の再結成ライブのドキュメンタリー映画のサウンドトラックとなっているが,このライブそのものが,George W. Bushを批判するためのもののようだから,当時のYoungの新譜゛Living with War゛とリンクしたものと考えてよかろう。

しかし,この音源,George W. Bushの任期があと半年程度となった今発売する意義があるのかどうかは疑問である。もはやBushは任期を全うすることしか頭にないわけで,このタイミングでこんな音源が出たからと言って,米国内に改めてBush批判が高まるかと言えば若干疑問がある。よって,この音源を出すならば,映画のサウンドトラックという体裁ではなく,録音直後にリリースすべきであったと思うのだがどうだろうか。

こうした反Bushの動きの音楽界における急先鋒はYoungその人であったから,このライブもこれまでのCSN&Yの再結成アルバムと異なって,Youngの推進力が強く感じられる。Neil Youngのファンにとってはそういう観点では嬉しいアルバムである。ただ政治と音楽を結びつけることに必ずしも多くのリスナー(特に日本のリスナーはそうだろう)が賛同する訳ではなかろうから,そのあたりの評価は微妙である。私はBush嫌いであるから,こういうアルバムを聞いていると思わずニヤニヤしてしまうわけであるが,それでもやはりタイミングがなぁ...。

演奏はそれなりのものであるが,このメンツで゛Living with War゛のコーラスを聞かされてしまうと,それはそれでやはり感慨深いものがある。ただ,昔の彼らのハーモニー等を期待してしまうとやや肩透かしを食らってしまうだろう。ただ,゛Deja Vu Live゛というタイトルはやや疑問。確かにドキュメンタリーのタイトルもそうらしいのだが,ここはYoungもアルバム中で発する"Speech of Freedom"とすべきだっただろう。そうすると,セールスが...というのも当然の判断だが,やはりそれがミュージシャンとしての矜持であり,ポリシーってものではないかと思う。尚,2曲目のみNeil Youngによるスタジオでのソロ録音。完全に映画のテーマ音楽って感じである。星★★★☆。

Personnel:David Crosby(vo, g), Stephen Stills(vo, g, key), Graham Nash(vo, g, p), Neil Young(vo, g, b, p, key), Rick Rosas(b), Chad Cromwell(ds), Spooner Oldham(key), Ben Keith(pedal steel), Tom Bray(tp)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月22日 (火)

"No Nukes":懐かしのオールスター・コンサート

No_nukes ゛No Nukes゛ Various Artists(Elektra/Asylum)

随分と懐かしいアルバムのCD版を中古でゲットした。LPは3枚組だったが,CDは2枚組である。西海岸のミュージシャンを中心とするアーチストが反原発のためのベネフィット・コンサートとして,NYCはMadison Square Garden(MSG)に集結した時の記録である。このときには5回のコンサートで延べ9万人の聴衆を動員したとのことであるが,これだけのメンツが揃えば,それだけの動員力も納得できてしまう。

いずれにしても,アメリカではこういうベネフィット・コンサートが結構開催されており,私が在米中にはDon Henleyの呼び掛けによるWalden Woods保護のためのコンサートが同じくMSGで開催され,私が行った日にはSting,Billy Joel,Don Henleyが出演というとんでもないメンツが出演していたのも懐かしい(余談ながら私はそこでソロとしてのDon Henleyに魅せられたのである)。

それにしてもよくも揃ったりというメンバーであるが,1979年当時の反原発運動が現在の米国ではどのようなステータスになっているかは別にしても,西海岸のミュージシャンが中心というのがそれっぽいと言えばそれっぽい。演奏はいろいろな組合せでの共演が楽しめるものであるが,そこはこうした顔見世興業のようなものであるから,深みや完成度を求めるのは酷であろう。その中で,やはりというか,Bruce Springsteenが場をさらっているという印象が強い。Springsteenのファンは2曲と出番は少ないとは言え,そのためだけにこのアルバムをゲットしてもよいだろう。私としてはこういう場には意外なRy CooderやDavid Lindleyを従えたJackson Brown,相変わらず瑞々しい声を聞かせるJames Taylor等ほかにも聞きどころはあると思うが,それでもやはり結局はボスになってしまうのだろうなぁ。星★★★★。

いや,それにしても懐かしいわ。尚,メンツが多過ぎてここでは書いていないが,伴奏陣も相当豪華なので,クレジットをお楽しみに。

Personnel: Jackson Browne, Bonnie Raitt, James Taylor, Carly Simon, Doobie Brothers, Crosby, Stills and Nash, Bruce Springsteen & the E Street Band, Tom Petty & the Heartbreakers, Ry Cooder, Nicolette Larson, John Hall, Raydio, essse Colin Yount, Chaka Khan, Gil Scott-Heron, Poco and Many More...

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年7月17日 (木)

Rickie Lee Jones:今聞いても素晴らしい"Pirates"

Pirates ゛Pirates゛ Rickie Lee Jones (Warner Brothers)

私はJoni Mithchellはじめ女性ボーカリストのアルバムを結構愛聴しているのだが,その中でもプレイバック回数が非常に多いアルバムの一つである。そもそもこのアルバム・カバー(Brassaiという人の作品だそうだ)からして素敵なこのアルバム,出てくる音もそれに輪を掛けて素敵である。

Rickie Lee Jonesがセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表したのが1979年,それに続くこのアルバムが1981年で,私がアメリカン・ロック/SSW系の音にもはまり出した時期とも重なっている。もちろん,Norman Seeff撮影のポートレートもよかったデビュー・アルバムもいいのだが,このアルバムの持つクォリティの高さには一歩譲るような気がする。

そのクォリティの高さは冒頭の゛We Belong Together゛から顕著で,私はこの曲こそRickie Lee Jones最高の名作と今でも思っているぐらいである。イントロから何から何までが素晴らしい。また,タイトル・トラックのホーン・セクションなんてまるでSteely Danだが,Donald Fagenが参加しているからそれも当然と言えば当然だが,これまたSteely Danも好きな私にとってはたまらん。そのほかにもスタジオ・ライブ一発録りとは思えないような゛Living It Up"ほかの曲も含め,これはよい。

もちろん,Rickie Lee Jonesの声はかなり個性的でもあるため,実は好き嫌いも分かれるところだとは思うのだが,それでも本作を含めた初期2作品は普遍的な魅力を今でも持つ傑作と評価してよいと思う。これらの作品をプロデュースしたLenny WaronkerとRuss Titelmanはバーバンク・サウンドの元締めのような人たちであるが,私は彼らのプロデュース作はほぼ例外なく気に入ってしまうので,私の音楽的な嗜好とばっちり相性がいい人たちなのだろうと思わざるをえない。そんなことも含め,ジャケを含めたアルバムの持つ雰囲気,歌唱や演奏のクォリティを含め非常によくできたアルバムである。間違いなく星★★★★★。このアルバムを知らない人生は味気ない,と言っては言い過ぎだが,私には潤いをもたらす音楽だと言っておこう。

Personnel: Rickie Lee Jones(vo, key, synth), Buzzy Faton(g), Dean Parks(g), Steve Lukather(g), Davis Kalish(g), Neil Larsen(key), Russell Ferrante(key), Clarence McDonald(key), Randy Kerber(key), Donald Fagen(synth), Rob Mounsey(synth), Mickael Boddicker(synth), Chuck Rainey(b), Steve Gadd(ds, perc), Art Rodriguez(ds), Randy Brecker(tp), David Snaborn(as), Tom Scott(ts, bs), Jerry Hey(tp, fl-h), Sal Barnardi(hca, vo), Arno Lucas(vo), Leslie Smith(vo), Joe Turano(vo)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年7月 8日 (火)

Eric Andersenの悲劇

Stages "Stages: the Lost Album" Eric Andersen (Columbia)

Eric Andersenと言えば今も昔も゛Blue River゛である。私のSSW系の嗜好に決定的な影響を与えた私の従兄は,(縁起でもないが)棺桶には゛Blue River"を入れろだか,葬式には゛Blue River゛をかけろとかいう話をしていた。それぐらい,"Blue River゛というアルバムはEric Andersenと強く紐づいてしまっている。そのことに敢えて異を唱える気はない。しかし,本日紹介のアルバムが予定通り発売されていたら,ちょっと印象は違っていたかもしれない。

このアルバムはもともと゛Blue River゛に続くアルバムとしてナッシュビル録音が行われ,マルチトラックのマスターテープまで作られながら,そのマスターテープが忽然と消えてしまい,ずっと幻と化していたものである。そのマスターテープは本来ディスパッチされるべきタイミングでNYCに送られることなく,ナッシュビルの倉庫にずっと眠っていたらしい。その倉庫をクリーンアップする際に,NYCに送られたらしいのだが,そこでもほとんど存在を無視されたというなんじゃそれはというような話である。それが関係者の努力により発見されたのは1989年のことらしいが,それにしても何とも悲劇的ではないか。

このマスターテープの紛失を諦めきれないEric AndersenはAristaレーベルでの゛Be True to You゛でここに収められた曲を再演しているが,こちらのアルバムの方がオケ入りのArista盤よりも゛Naked゛な感覚に溢れている。どちらが好みかはリスナーの趣味にもよろうが,私はAndersenの声の瑞々しさゆえに圧倒的に本盤を支持する。

もしこのアルバムがマスターテープ紛失という信じ難い事象に直面することがなければ,Eric Andersenはもう少しメジャーな存在でいられたかもしれないと思うと,つくづくついていない人である。全部が全部,最高の出来とは言わない(特にロック系のビートはなぁ...)が,"Blue River"好きのリスナーも納得しうる演奏である。そうしたこのアルバムももはや廃盤となってしまったが,このアルバムぐらいはカタログに残していてもいいように思う。尚,本盤には発見されたマスターテープの10曲に加えて,(当時の)新曲も追加されていて,そちらにはRick Danko,Garth HudsonのThe Band組やShawn Colvin等が客演しているので彼らのファン注目である。星★★★★。

Recorded in January & November 1972, January 1973, and November & December 1990

Personnel: Eric Andersen(vo, g, hca), Teddy Irwin(g), Eddie Hinton(g), Andy Johnson(g), Norbert Putnum(b, cello), Tommy Cosgrove(b), Mike Leech(b), Kenny Malone(ds, perc), Kenny Buttrey(ds), Farrell Morris(perc), Charlie McCoy(perc), Reggie Young(g), Leon Russell(g, p, el-p), Troy Seals(g), Favid Briggs(org, p, key), Glenn Spreen(org), Pete Drake(steel-g), Weldon Myrick(steel-g), Grady Martin(g), Debbie Green Andersen(vo, p), Joan Baez(vo), Florence Warner(vo), Dan Fogelberg(g), Jonas Fjeld(g,el-p), Jon Gordon(g), Willie Nile(g), Rick Danko(b, vo), Andy Newmark(ds), Garth Hudson(accor), Eric Bazilian(mandolin, vo), Joe Spivey(vln, g), Shawn Colvin(vo)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月 6日 (金)

Jewelの美貌にノックアウトされるカントリー作

Jewel "Perfectly Clear" Jewel (Valory Music)

ポップに変身してファンの顰蹙を買った"0304"から一転,本来あるべきフォーク/SSW的な音楽に回帰したJewelの前作"Goodbye Alice in Wonderland"に快哉を叫んだのはきっと私だけではないはずだが,今回はカントリー・フレイバーが濃厚なアルバムを出してきた。これまではメジャーのWarner Brothers系のレーベルからの発売だったが,本作はナッシュビルの独立レーベルらしいValory Musicからのリリースである。

冒頭の"Stronger Woman"からして,発声法がカントリー的に響くので,一瞬驚かされるが,全体的に見てもカントリー・ミュージックである。これはJewelの新機軸と言ってもよかろうが,"0304"のような世界よりはるかにJewelにフィットしている。よって私はこのアルバム,デビュー・アルバムのような清楚な感覚は望めないとしても,結構好きである。

Jewel 音楽も悪くないのだが,私がまいってしまったのがジャケ写真と,ブックレットに収められたJewelのポートレート群である。私好みの美女というのはJewelのことである。絶世の美女とはもちろん言わないが,彼女の写真を見ているだけでたまらない。ここまで来ると,音楽がどうのこうのというレベルではなく,自分の好みの問題であり,私は彼女の美貌を皆さんとシェアしたいと思うという欲求にかられてしまう。はっきり言って反則に近いが,彼女の美貌だけでも星★★★★★。

ちなみにこのアルバム,発売間もないのでチャートには登場していないが,アメリカではおそらくカントリー・チャート1位を獲得するのは間違いないものと思われるぐらい好調な売れ行きを示している。米国ではカントリーはまだまだメジャーな音楽なのである。この調子ならポップ・チャートでも結構いい線まで行くかもしれない。

Personnel: Jewel(vo, g), Steve Brewster(ds), Glenn Worf(b), Mike Brignardello(b), Ethan Pilzer(b), Michael Rojas(p, key, accor), Danny Rader(g, bazouki), Mike Johnson(st-g), Jonathan Yudkin(vln, mandolin, banjo, dulcimar, vla, bazouki), Eric Darken(perc), Jason "Turtle" Freese(key), John Rich(vo), Liana Manis & Wes Hightower(vo)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月20日 (火)

ナイスなサントラ/出張中に見た映画(5):08/05編

My_blueberry_2 ゛マイ ブルーベリーナイツ(My Blueberry Nights)゛ ('07,香港/中国/仏,Block 2 Pictures)

監督:Wong Kar Wai

出演:Norah Jones,Jude Law,David Strathairn,Rachel Weisz,Natalie Portman

随分とスタイリッシュな映像が印象に残る映画である。Norah Jones初主演作と言ってこの映画を見に行く人がどれぐらいいるのかはよくわからないが,Norah Jonesでなくてもこの映画は作れるはずである。しかし,Norah Jonesの素人っぽさがこの映画の雰囲気に貢献しているのは事実であろう。

ストーリーとしては大したことはない。Norah Jonesの行く先で起こる出来事をエピソードとして挿入したある意味オムニバス映画のような印象を与える。そのエピソードに登場するRachel WeiszもNatalie Portmanもいいのだが(特にPortmanのミニスカ姿がよい!),何ともシナリオはありがちというか,陳腐というかストーリーに面白みを感じさせないのは痛い。

しかし,冒頭にも書いたが,映像そのものはかなりスタイリッシュである。かなりのシーンが夜,あるいは暗いシチュエーションで占められるが,そこに現れる原色の光(特にJude Lawの店のシーンではそれが顕著である)が何とも言えないムードを醸し出している。更にコマ落としで撮影されたショットがそうした雰囲気を増幅させている。結局のところ,この映画,ストーリーよりもその映像が頭に残ってしまうという感じの映画である。それなりに楽しめるが,やはりシナリオのありきたり度が評価を一段下げたと言わざるをえない。映画としてはムードにおまけして星★★★。

Blueberry この映画を救っているのはRy Cooderが担当した音楽である。Cooderのオリジナルは少ないが,この映画のサントラを聞けば,これを「選曲の妙」と言わずして何と言おうか。見事なまでに映画の雰囲気とシンクロしている。私はこの映画を何度も見たいとは決して思わないが,このサントラ盤は私の新たなナイトキャップ盤となりうるものとして大いに推薦したい。このサントラに限って言えば星★★★★☆。とにかく雰囲気満点である。さすがRy Cooder,いいところをついてくる。映画を見てサントラを買いたくなった久々の一枚。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月 8日 (木)

Hear Music恐るべし:今度はCarly Simonだ

Carly_simon ゛This Kind of Love" Carly Simon (Hear Music)

Starbucksが運営するHear MusicレーベルはPaul McCartneyを手始めに,Joni Mitchell,James Taylorと契約を結び,ある一定の年齢層以上のオーディエンスにターゲットを絞る姿勢を示してきたが,今度はCarly Simonの新作が同レーベルから発売された。

私がCarly Simonを聞くのは非常に久し振りのことである。私はCarlyと言えば゛Boys in the Trees" と゛Torch゛を愛聴してきたクチだが,特にCarlyの大ファンという訳ではない。そんな私が今回のアルバムを購入したのはJimmy Webbがプロデュースに関わっているからにほかならないのだが,このアルバム,Jimmy Webbの個性というよりも,ブラジリアン・フレイバーが強く出ている。ライナーによれば,Jimmy WebbがCarlyにブラジル音楽のアルバム制作を持ちかけたらしい。確かにこのアルバム,2007年に亡くなったコラムニストのArt Buchwaldと並んで,Antonio Carlos Jobimに捧げられているから,やはりブラジル音楽がアルバムの底辺を支える基盤となっているのは事実である。但し,全部が全部ブラジルというわけではないのだが...。

このアルバムを聞いていると,随分とCarlyの声も渋くなったものだと思わざるをえないが,全体的に見ればやはりこれは「大人向け」の「落ち着いた」アルバムである。私は必ずしもCarlyの声がブラジル系音楽に合っているとは思わないのだが,午後のひとときをお茶でも飲みながらバックに流すには適切な音楽ではある。そうした意味ではStarbucksの戦略に合致した音楽と言ってもよいのである。但し,Carlyのラップで始まる3曲目゛People Say a Lot゛はかなり浮いているが...。

私としてはもう少しJimmy Webbとのコラボレーション色を出して欲しかったような気もするが,これはこれで十分楽しめるアルバムではある。ただ,私がこのアルバムをプレイバックする頻度が゛Boys in the Tree"や゛Torch゛を上回るかと言えば,必ずしもそうではないだろうというのが正直な感想である。ただ,Art Buchwaldに捧げられた最後に収められた゛Too Soon to Say Goodbye"は泣ける出来である。この曲,Buchwaldが死期を悟りながら,ホスピスで書き上げた最後の著作と同じタイトルを持つが,アルバムの最後にこういう曲を持ってこられるとやはり涙腺がゆるむ。この曲ゆえに半星追加して星★★★☆。

尚,このアルバムではCarlyの息子Ben Taylor及び娘Sally Taylorが曲を提供しているが,やはり蛙の子は蛙である。才能は遺伝する(もちろん環境もあろうが)ということを実証しているようである。

Personnel: Carly Simon(vo, g, p, key, perc), Jimmy Webb(p, key, b, vo), Robbie Ameen(ds), Lincoln Goines(b), Peter Calo(g, vo), David Saw(g), Ben Taylor(g, vo), Cyro Baptista(perc), Rick Marotta(perc), Aaron Heick(sax, a-fl, english-horn), ben Mauro(g), William Galison(hca), Sherree Brown(vo) & Others

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2008年4月26日 (土)

かなり確実になごめるJohn Sebastianの佳作アルバム

John_sebastian "Tarzana Kid゛ John Sebastian(Reprise)

このアルバムは結構懐かしい。私は繰り返し書いてきたように,結構シンガーソングライター好きである。これは私の従兄の影響もあるのだが,こんなアルバムをティーンエイジャーの頃から聞いていてよかったのかどうかという疑問はあるにせよ,結構早い時期からカット盤(死語!)で聞いていたアルバムである。

このアルバムの何かいいかと言えば,この何とも言えないレイドバックしたというか,ゆるゆるというか,どう表現していいのかわからないルーツ・ミュージック的な音楽が展開されているという点につきる。こうしたゆるいグルーブは今聞いても心地よいが,その昔私は本当にこれを聞いていいと思っていたのかと思わず回想モードに入ってしまう。いずれにしても,私がこのアルバムに関心を抱いた最大の原因は参加しているメンツによるところが大きい。もちろん,冒頭の゛Sitting in Limbo"から全編を通じてSebastianの歌唱も大いに楽しめるのだが,特にアメリカン・ロック好きにとってはそれでもやはりバック(下のメンツを見よ!)に目が行ってしまうのが人情である。

このアルバム,全体を通じていい出来だと思うのだが,ただ最後に収められたインスト曲゛Harpoon゛だけは出来そこないのフュージョン的映画音楽みたいで,どうも居心地が悪い。この違和感も買った当時から変わらないのだが,なんでこんな曲を入れたのかねぇ。明らかに浮いている。この曲があるゆえに星★★★★になってしまうが,ほかの曲は本当にすばらしい出来。本家Lowell Georgeを迎えたSebastian版"Dixie Chicken゛も結構楽しめる。それにしても総収録時間が30分そこそこというのは今のセンスでは本当に短い。通勤時間で結局2.5回聞いてしまった。

尚,TOTOのDavid Paichがストリングスのアレンジをしているが,これは彼にとっても結構早い時期の仕事ではないだろうかと想像している。

Personnel: John Sebastian(vo, g, dulcimar, hca, banjo, marimba), Russell Dashell(g), Amos Garrett(g), Jerry McKuen(g), Lowell George(g, vo), Ry Cooder(g, mandolin), Buddy Emmons(steel-g), David Grissman(mandolin), David Lindley(vln), Kenny Altman(b), Milt Holland(ds), Jim Gordon(ds), Kelly Shanahan(ds), Bobbye Hall(perc), Richie Olsen(cl), The Pointer Sisters(vo), EmmyLou Harris(vo), Phil Everly(vo), David Paich(strings arr)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年4月 4日 (金)

Nicolette Larsonの人柄がしのばれるトリビュート・コンサート実況盤

Nicolette ゛A Tribute to Nicolette Larson: Lotta Love Concert" Various Artists (Rhino)

数々のアルバムで楚々としたバックグラウンド・ヴォーカルを聞かせただけでなく,自作でも爽やかな声で多くのファンを獲得したNicolette Larsonが亡くなったのは1997年12月のことである。45歳というのはあまりに若いが,脳浮腫だったそうである。このアルバムはNicolleteの死後約3ヶ月後に開催されたトリビュート・コンサートの実況であるが,Nicoletteの友人たちが繰り広げる演奏を聞いていると,Nicoletteの人柄が偲ばれる。このコンサートでずっとドラムスを叩き続けた旦那のRuss Kunkelはどのような気持ちだっただろうか。

このライブには,それほど派手ではない(と言ってもオールスターだが)がアメリカン・ミュージック好きが見たら膝を乗り出すこと間違いなしのメンツが揃っている。各々のプレイヤーがNicoletteに対する思いを込めて歌っていると思うが,中でも私が特に感銘を受けるのがBonnie Raittが自身のギターとFreeboのベースだけでしっとりと歌い上げるLibby TitusとEric Kazの名曲゛Love Has No Pride゛である。コーラス隊がCrosby & Nashとあっては悪いはずがないが,これが誠に泣ける名唱である。

また,曲そのものが泣かせるJackson Browneの゛The Dancer゛やLinda Ronstadtが後半ではスペイン語で歌い上げるしっとりとした゛Blue Bayou゛,更にはCS&Nのハーモニーがしみじみと決まる゛In My Life゛等に中年オヤジの涙腺は思わずゆるんでしまうのである。Dan Fogelbergのような賑々しい演奏もいい(と言ってもJoe Walshはやり過ぎのような...)が,やはりトリビュートにはしっとりとした曲というのが日本人のメンタリティには合うということである。

そして最後は゛You've Got a Friend"だもんなぁ。ベタと言えばベタだが,Carol King~Bonnie Raitt~Linda Ronstadtと歌い継がれるだけでも参るところに,ここで聞かれる全員のコーラスを現場で聞いたら,私はきっと泣いていただろうと確信する。

さぁ皆さん,今一度このアルバムを聞いてNicolette Larsonを偲びましょう。それにしてもジャケを飾るNicoletteのポートレートの愛らしいこと。星★★★★。

Recorded Live at Santa Monica Civic Auditorium on February 21 & 22, 1998

Personnel: Jackson Browne(vo, g, p), Jimmy Buffet(vo, g), David Crosby(vo), Stephen Stills(vo, g), Graham Nash(vo, hca), Dan Fogelberg(vo, g), Emmylou Harris(vo, g), Carole King(vo, p), Little Feat (Paul Barrere(vo, g), Fred Tacket(g), John Cleary(key), Kenny Gradney(b), Richie Hayward(ds, vo), Sam Clayton(perc, vo)), Bonnie Raitt(vo, g), Linda Ronstadt(vo), Michael Ruff(vo, p), Joe Walsh(vo, g) with Waddy Wachtel(g), Steve Farris(g), Claig Doerge(key), John Gilutin(key), Leland Sklar(b), Russ Kunkel(ds), Lenny Castro(perc) with Mike Finnegan(key), Gerald Johnson(b), Joe Vitale(ds), Freebo(b), Rudy Guess(g), Rosemary Butler(vo), Valerie Carter(vo), Sherry Kondor(vo), Mary Kay Place(vo)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月24日 (月)

人気再燃(?)Kenny Rankinのジャズ・アルバム

Kenny_rankin "A Song for You" Kenny Rankin(Verve)

紙ジャケット天国,日本のマーケットならではということになろうが,Kenny Rankinの旧作が紙ジャケットで再発されている。人気はおそらく"Kenny Rankin Album"ということになろうが,最近のなんでも紙ジャケ化すればいいというような風潮は私個人としては問題ありとは思うが,それでも出れば買ってしまうのがファンの性である。レコード会社も罪作りと言っておく。しかし,その一方で紙ジャケが出ると普通の人は同一音源を何枚も持つ趣味はないだろうから,旧バージョン(プラ・ケース版)のCDが中古市場に売りに出る確率が高くなるので,買い逃していた音源をゲットするチャンスも増えるという私にとっての副次的効果もあるから文句は言うまい。

さて,本盤はそのKenny RankinがChristian McBride,Lewis Nashという魅力的なリズムをバックに,スタンダード・ナンバーを渋く歌った好盤である。更にはChris Potter,Roy Hargrove,Russell Maloneというジャズ系ソロイストを配して,ある意味小唄っぽく歌っている。よって力みとかは無縁の演奏が続く。こういう編成/コンセプトを見るとMichael Franksの初期のアルバムと同様のアプローチということになろうが,本作のプロデューサーがTommy Lipumaと聞けば,むべなるかなと言いたくもなる。

Michael Franksと比べるとソロイストが少々地味なのは致し方がないところだが,歌唱はなかなかの佳演ぞろい(雰囲気は別として,Rankinの方がFranksよりは歌手としては上だろう)であるし,ソロイストも好演である。私は軽くフェイクする"Round Midnight"が特に気に入っているが,全編を通じて肩肘張らずに聞くには結構いいアルバムのように思う。でもKenny Rankinという名前だけで,ジャズ・ファンの注目はほとんど浴びなかったのであろうと思われるアルバムである。予備知識なしで聞けば,これはこれで佳作だと思うし,一回聞いておいても損はしないだろう。と言っても私は中古で拾わなければ買っていなかっただろうが...。星★★★☆。

Personnel: Kenny Rankin(vo, g), David Spinozza(g), Leon Perdarvis(key), Christian McBride(b), Lewis Nash(ds) with John Beasley(key), Roy Hargrove(tp), Chris Potter(ts), Russell Malone(g), Alan Broadbent(arr) with Winds & Strings

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年3月 8日 (土)

しみじみするEverything But the Girl

Acoustic "Acoustic" Everything But the Girl (Atlantic)

私がこのアルバムを買ったのはNYC在住中(それも帰国直前)のことである。Ben WattやTracy Thornのことは昔から知っていたが,バンドとしてのEBTBに目覚めたのは,ファンの間ではオーバー・プロデュース作としてあまり評判のよろしくない゛Language of Life゛でのことである。私はそこに入っている゛Driving゛に心底痺れていたし,そもそもそのアルバムにはTommy LiPumaプロデュースということもあり,Stan Getz(!)やMichael Breckerをはじめとするジャズ系ミュージシャンも結構参加していたのである。そうした流れで,次作"Worldwide"も聞いていたが,私をさらにディープに捉えたのがこのアルバムである。

何と言っても収録曲,特に冒頭5曲に収められたカバー曲が素晴らしい。Micky & Sylviaの"Love Is Strange",Bruce Springsteenの" Tougher Than the Rest",Cyndi Lauperの"Time After Time",Elvis Costelloの"Alison",Tom Waitsの"Downtown Train"ときてはこれはたまらん。それをしかも最小限の伴奏でやられては無条件降伏である。特に"Alison"が最高である。

このほかの曲はEBTBのオリジナルを基本的に2人だけでプレイするというのを原則としている(2曲のライブも含まれる)が,ここには先述の"Driving"のピアノ伴奏バージョンが入っており,これでまた私は参ってしまうのである。

とにかく歌がうまい人が,いい曲を歌えばそれだけでも悪いわけがないのである。しかもあのTracy Thornの声でやられては何をかいわんやである。本作はいつ聞いても私はしみじみあるいはほのぼのしてしまうし,EBTBのEBTBらしさが最もピュアなかたちで感じられるように思う。コアなファンには別の意見もあるが,実は私は彼らのアルバムでこれが一番好きかもしれない。ということで,皆さんにも聞いて欲しいという思いも込めて星★★★★★。

Personnel: Everthing But the Girl: Ben Watt (g, p, vo), Tracy Thorn(vo) with Steve Pearce(b), Damon Butcher(key), Martin Ditcham(perc), Dick Oatts(ss)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月28日 (木)

Tim Hardinまで紙ジャケで出るとは...

Tim_hardin ゛Tim Hardin 3: Live in Concert" Tim Hardin (Verve/Forecast)

最近は付加価値をつけるために何でも紙ジャケで出せばいいというような風潮だが,Verve/ForecastレーベルのTim Hardinの諸作までが紙ジャケットで再発されたのには驚いた。Hummingbird以来の椿事と言っては言い過ぎかもしれないが,それにしてもである。

私はTim Hardinの゛Bird on a Wire"をこよなく愛しているので,その延長線上でTim Hardinのアルバムを仕入れてきたわけだが,ずっと入手が難しい状態が続いていたので,今回のような再発は歓迎すべきことなのだろうと思う。ただ,このアルバムを入手するのに大枚はたいた身としては若干微妙というのも事実である。

しかしである。私が結構高値で買ったChorociclesレーベルからのこのライブ・アルバムの再発CDには未発表曲が4曲入っているが,今回の紙ジャケット盤には含まれていないのは一体どういう理由なのだろうか。同時にリリースされたその他のアルバムには追加テイクが収められているのにである。このライブ・アルバムだけが例外と言うのはどうにも解せない。紙にこだわらなければ,最近出回っている海外盤ではそれらのテイクも含まれているようなので全く問題はないが,どうも今回の国内盤は画竜点睛を欠いているように思える。

そうしたプチネタはさておき,このアルバム,ジャズ系ミュージシャンが参加しているのが注目される。Hardinのアルバムでは前出の゛Bird on a Wire"にはJoe Zawinulが参加していたりして,結構見逃せないところがあるのだが,本作でも下記のパーソネルをご覧頂けば分かるとおりである。

それにしてもTim Hardin,誠に渋い。私は彼の声を聞いていると,シンガー・ソングライターかくあるべしと感じてしまう。アメリカン・フォークあるいはSSWがお好きな方には是非聞いて頂きたいシンガーである。つくづく39歳での夭折が惜しまれるが,彼にはもっと活躍して欲しかった。このライブ盤も十分推薦には値するが,でもやっぱり"Bird on a Wire"から聞いて欲しいかなぁ。星★★★★☆。

Recorded Live at Town Hall, NYC on April 10, 1968

Personnel: Tim Hardin(vo, g, p), Warren Bernhardt(p, key), Daniel Hankin(g), Mike Mainieri(vib), Eddie Gomez(b), Donald MacDonald(ds)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月22日 (金)

私にとっては結構懐かしいTuck & Patti

Tuck_patti ゛Dream゛ Tuck & Patti (Windham Hills Jazz)

私は決してTuck & Pattiの熱心なリスナーではない。所有しているのはこのアルバムとTuck Andressのソロ・アルバムぐらいのものである。しかし,このアルバムは私がNYCに在住中にお世話になったアルバムである。

当時のNYCは現在と違って,治安もまだまだ悪かったのだが,そうした街で生活していると知らず知らずのうちにテンションが高まってしまうというのが事実である。そうしたときにこのアルバムを聞いて結構リラックスさせてもらったのも随分と昔の話になってしまった。そんな想い出話はさておき,このアルバム冒頭のPattiが書いた゛Dream゛はいい曲なのである。時代が時代なら民主党のBarack Obamaが使ってもよさそうなメッセージ・ソングである。歌詞は青臭いと言えばそのとおりであるが,私も当時はまだまだ若かったし,曲としての魅力は今でも健在だと思う。

タイトル・トラックはさておき,収録曲はかなりバラエティに富んでいる。Pattiのオリジナルに,West Side Storyから゛One Hand, One Heart"やらHorace Silverの゛Togetherness",更にはWendy & Lisaの"From Now On(We're One)゛やJimmy Cliffの゛Sitting in Limbo"が同居しているというのが凄いが,それがTuck & Pattiの個性のもとで演奏されているのだから大したものである。Pattiの声は渋いし,Tuckのギターはバカテクである。しかし私のようなギタリスト崩れにも,ギターのバカテクばかりに耳が行かないというのが,この夫婦デュオのいいところである。星★★★★。

それでもTuckのソロで演奏されるStevie Wonder作゛I Wish(「回想」という邦題だったろうか)"には目が点になること確実である。Tuckの指は一体どうなってんねん?

今でもTuck & Pattiはアルバムを発売しているようだが,ポピュラリティとしてはどうなんだろうか。私にとってはこのアルバムがあるだけでも記憶に残るチームではある。彼らをジャズの範疇だけで捉えることは難しいと思うが,今回もカテゴリーの選択では迷ってしまった。

Personnel: Patti Cathhart(vo), Tuck Andress(g)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年2月 6日 (水)

Lizz Wrightを初めて聞いた

Lizz_wright "The Orchard" Lizz Wright(Verve Forecast)

Lizz Wrightという人の名前は前から知っていたし,デビュー・アルバム"Salt"のジャケが結構今までも気になっていたのは事実なのだが,今まで彼女のアルバムは聞いたことがなかった。しかし輸入盤屋をうろついていてこのアルバムの曲を聞いたとき,私はビビッドに反応してしまったのである。素晴らしい声である。

はっきり言ってこれをジャズ・ボーカルと呼ぶには相当抵抗がある。最近のCassandra Wilsonがジャズ・ボーカルの範疇で語られて違和感をおぼえるのと同じ感覚である。Lizz Wrightの音楽はCassandra同様,ブルース,ジャズ,ゴスペル,フォークなどの音楽がごった煮になっているように感じるが,それにしても何とも渋い音楽ではないか。Cassandraとの類似性は,プロデューサーがCraig Streetであるということからしても当然感じられるものとは思うが,私はこの音楽,この声に完全に参ってしまったと言えよう。これはまさに私が「ひと聞き惚れ」と呼ぶ症状である。

アルバムのほぼ全曲に渡ってLizz Wrightがソングライティングに関わっているが,なかなかの佳曲揃いである。声だけでなく天は二物を間違いなく与えている。これを"Gifted"と言わずなんと呼ぶのかと思わず興奮気味になってしまうが,これが本当にたまらんのである。私に限らず,アメリカン・ミュージック(特にフォーク,ロック系)が好きなリスナーが気に入ること間違いなしの世界だと思うが,こうした音楽を知らずに放置してきた私の不明をまたまた恥じる機会を与えてくれたアルバム。もちろんCassandraのファンは必聴である。尚,再結成で話題沸騰のLed Zeppelinの"Thank You"が収録されているし,限定盤と思しき初回盤(?)にはThe Bandの"It Makes No Difference"も入っている。こりゃええわー。さぁ皆で聞きましょう。星★★★★☆。

Personnel:Lizz Wright(vo), Chris Bruce(g, b), Toshi Reagon(g, vo), Pren Bloedow(g, b), Glenn Patscha(key, vo), Kenny Banks(p), Patrick Warren(key), Larry Campbell(pedal steel, mandolin), John Convertino(ds, perc, vib), Ben Perowski(ds), Larry Eagle(ds), Joey Burnes(g, b, cello), Catherine Russell(vo), Josette Newsam(vo), Marc Anthony Thompson(vo), Jacob Valenzuela(tp), Martin Wenk(tp)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月26日 (土)

追悼,Dan Fogelberg

Innocent_age 雑誌を見ていたらDan Fogelbergが亡くなったという信じられない記事が出ていた。2007年12月16日,進行性前立腺がんとの闘病の末のことだったそうである。56歳というあまりに若すぎる死はショックである。彼のWebサイトには次のような記述があった。

"He fought a brave battle with cancer and died peacefully at home in Maine with his wife Jean at his side. His strength, dignity, and grace in the face of the daunting challenges of this disease were an inspiration to all who knew him."

これは彼の人となりを示し,彼を追悼するに最適な言葉であろう。ここは"The Innocent Age"を聞いて,Dan Fogelbergのご冥福をお祈りしたい。まさに「イノセンス」を音楽で体現するような声,そして人であった。合掌。そしてR.I.P.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月31日 (月)

私も今年のベスト盤を...

いよいよ大晦日となった。世の中ではいろいろな方が今年のベスト盤をブログ等でも挙げておられるので,私もあやかって今年のベスト盤を考えてみたい。そもそも私が今年何枚のCDを買ったのかもはっきりしないのだが,純粋な新譜はあまり多くなかったような気もするし,そうした私が今年のベスト盤を語る資格があるのかというと疑問ではある。しかし,いろいろなジャンルの音楽を聞いてきて,私のヘビー・ローテーションとなったアルバムをいくつか挙げておきたい。必ずしもこのブログで紹介していないものや発掘ものも含まれているが,まぁそれはご勘弁願いたい。

別格:Michael Brecker "Pilgrimage"

ジャズ:Antonio Sanchez "Migration",Chris Potter Underground "Follow the Red Line: Live at the Village Vanguard",Dave Douglas Keystone "Moonshine"

ロック/フォーク/SSW:Neil Young "Live at Massey Hall 1971",Joe Henry "Civilians"

ソウル/R&B:Mavis Staples "We'll Never Turn Back", Chaka Khan "Funk This",Aretha Franklin "Rare & Unreleased Recordings from the Golden Reign of Queen of Soul"

ブラジル:Eumir Deodato "Ao Vivo No Rio"

そして私にとっての今年のMVPはFred Hersch以外はありえない。新作"Night & the Music"もよかったが,何よりもカザルス・ホールでの彼のライブが私の心を鷲掴みにしたのである。あまりにその演奏がよかったものであるから,今年の後半最も聞いたのは彼のアルバム群ということになってしまった。また,今年最も嬉しかったのはJoni Mitchellへのシーンへの復帰。アルバム"Shine"は悪くはないが,Wayne Shorterの不在は痛く,私が求めるレベルには達していなかったのは残念。しかし,彼女が戻ってきてくれたのは何よりも嬉しかった。また,見られると思っていなかったEgberto Gismontiのライブは今年起こった奇跡の一つ。

(オマケ)映画:「ボーンアルティメイタム」(劇場,飛行機で見たものの中で,一番面白かった。)

(オマケ)書籍:吉田秀一 「悪人」(結局この本が新刊では一番面白かったような...)

ということで,今年になって始めたこのブログであるが,いろいろな方とお知り合いになる機会も与えてくれたし,それなりに私としては満足している。本年は都合359本の記事で打ち止めである。ほぼ毎日よく続いたものだが,来年以降もできる限り同様のペースにて続けていきたいと思う。

それでは皆さん,よいお年をお迎えください。また,来年もご愛顧のほどをよろしくお願い致します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月28日 (金)

James Taylor:師走に心和ませるアルバム

James_taylor "One Man Band" James Taylor(Hear Music)

Joni Mitchellの新譜も発売したStarbucks系列のHear MusicレーベルからJames Taylorのライブ・アルバムが発売されたが,これがまた師走の忙しさを忘れさせてくれるような心を和ませるしみじみ盤である。

演奏はJTのギターとLarry Goldingsのキーボードという編成に,一部コーラス隊が加わるという編成であるが,Taylorに寄り添うごときGoldingsの伴奏もよいが,何よりもJTのアコースティック・ギターの響きを聞くだけで,長年のファンは嬉しくなってしまうこと間違いなしというアルバムである。

私は付属のDVDは未見であるが,もちろん音だけでも楽しめる。年を取っても,JTの声は素晴らしいし,ギターも相変らずうまい。とても来年還暦とは思えない瑞々しさではないか。JTの音楽を聞いていると,アメリカという国のよい部分しか見えてこないように思え,それが本国での根強い人気を支えているような気がしてならない。とにかくこの声を聞いていれば,絶対この人っていい人よねぇと思えてしまうのである。

打ち込みにエフェクトを使った"Slap Leather"のような曲の扱いには疑問はある(聴衆には受けているが...)が,ライナーを見ると,JTがハンドマイクを使ってやっているようだから,映像的にはまぁいいかという世界なのかもしれない。しかし,本質的にはこのアルバム,コーラス隊との絡みにも聞かれるように本当に心が和むアルバムなのである。星★★★★。

尚,コーラスを担当しているのはTanglewood Festival Chorusのメンバーということである。夏にボストン交響楽団が野外コンサートを開催するTanglewoodは本当にいいところである。全くの余談だが,芝生の上でワインを飲みながらチャイコフスキーだのシベリウスだのマーラーだのを聞いたのも今となっては私にとっていい思い出である。

ある意味,Tanglewoodにも程近いPittsfieldという「場」がこういうさわやかな音楽を生むということなのかもしれない。

Recorded Live