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カテゴリー「SSW/フォーク」の記事

2017年11月20日 (月)

Joe Henryによる一発録りアルバムがこれまた素晴らしい。

"Thrum" Joe Henry(e.a.r.)

Joehenrythrumこのアルバムがリリースされたことに全然気がつかずにいたのだが,某サイトで情報をゲットして即発注した私である。国内の流通はあまりよくなかったようなので,海外のサイトから飛ばしたが,私が出張中にデリバリーされていたものである。

最近はCD購入のペースが落ちている私でも,無条件に発注するミュージシャンは少なからず存在するが,Joe Henryもそうしたミュージシャンの一人である。前にも書いたことがあるが,彼のプロデュースするアルバムも概ね素晴らしいので,たまに失敗はあるものの無条件発注対象だが,本人のアルバムとなると尚更なのである。

そして,今回,スタジオで一発録り,かつその場でミックスされた演奏は,いつもながらのJoe Henryのアルバムのように響くが,比較的穏やかなサウンドに詩的かつ直接的にではないが,政治的なメッセージを込めているのが特徴的である。それにしてもこの味わい深さは素晴らしく,やはりこの人は信頼に値する人だということを改めて感じさせるに十分なアルバムである。

録音及びミキシングの方式としてしてはかなりチャレンジングなことをやっているにもかかわらず,全然そういう風に感じさせないのは凄いことだと思うが,この音に身を委ねていれば,私は出張で疲れた身体を癒すことができると感じてしまう。そんなアルバムである。先日出たばかりのJoe HenryプロデュースによるLizz Wrightの"Grace"も本年屈指のアルバムの一枚だと思ったが,それと比肩しうる傑作。星★★★★★。素晴らしい。

Recorded on February 21, 22, March 29 and 30, 2017

Personnel: Joe Henry(vo, g), Jay Bellrose(ds, perc), Levon Henry(reeds, whistle), David Piltch(b), John Smith(g, vo), Patrick Warren(p, org, key), Ana Brosius(pedal steel), Joey Ryan(vo) with the Section Quartet: Eric Gorfian(vln), Daphne Chin(vln), Leah Latz(vla), Richard Dodd(cello)

2017年11月 8日 (水)

Michael McDonaldからのDan Fogelbergって何の脈絡もないが(笑)。

"Dan Fogelberg Live: Greeting from the West" Dan Fogelberg(Epic→Friday Music)

_20171104_2昨日Michael McDonaldを取り上げたが,何の脈絡もなしにDan Fogelbergである(爆)。だって聞きたくなったんだもん(笑)。しかし,この二人,全く関連性がないかというとそうでもない。間もなくリリースされるDan Fogelbergへのトリビュート盤にはMichael McDonaldが参加しているからだが,だからって紐づけるのはやや強引だな(笑)。

私はDan Fogelbergと言えば,"The Innocent Age"ってことになってしまうが,ラスト・アルバム,"Love in Time"もどこかにあるはずである。でもやっぱり。私にとっては,"The Innocent Age"の人である。だから私はDan Fogelbergの熱烈なファンってこともないが,高校時代,Tim Weisbergとの"Twin Sons of Different Mothers"を友人から借りて,ダビングしたものをよく聞いていたのも懐かしい。

それでもって,なんでこのライブ盤を買う気になったのかは全く記憶にないのだが,ここにはDan Fogelbergの書く曲のよさが詰まっていて,久しぶりに聞いて嬉しくなってしまった。途中に「悲しき雨音」~Beatlesの"Rain"の一節で締めるという演奏が入っていたのは全く認識していなかったのは,ちゃんと聞いていない証拠だが,こういうのをたまに聞くと実に味わい深いのである。特に彼の弾き語りは本当に素晴らしい。"A Cry in the Forest"なんてマジでしびれる歌唱である。

更にDisc 2の冒頭にはTim Weisbergがゲストとして登場し,"Twin Sons"からの曲を演奏している。演奏はライブだけにちょいと粗いなぁと思わせるが,これは本当に懐かしかった。同作から演奏した"The Power of Gold"は今聞いてもいい曲である。

そんなDan Fogelbergが亡くなって,間もなく10年になるが,つくづく惜しい人を亡くしたと改めて思わされたアルバムであった。こういうアルバムはちゃんといつでも取り出せるところにおいておかないといかんと反省した次第。星★★★★。

余談ながら,バックバンドには懐かしやJim Photogloがベースで参加していることすら,全く認識していなかったってのも,私の音楽の聞き方のいい加減さと言わざるをえないな。

Recorded Live at the Fox Theater, St. Louis on June 25, 1991

Personnel: Dan Fogelberg(vo, g, key), Tim Weisberg(fl), Michael Botts(ds, perc), Vince Melamed(key, vo), Jim Photoglo(b, vo), Robert McEntee(g, key, vo), Louis Cortelezzi(fl, sax, woodwinds, key, perc)

2017年10月11日 (水)

渋さの極致とはこれのこと:J.J. Caleのライブ盤

"Live" J.J. Cale(Delabel/Virgin)

_20171008_2J.J. Cale,渋いお人である。Eric ClaptonあるいはMark Knopflerに明確な影響を及ぼしてはいるが,本人自体は渋い道を歩み続けた人と言ってよいだろう。今日は彼のライブ盤が急に聞きたくなった。

本作はいろいろな場所での演奏を収録しているが,何曲かはあの音楽の殿堂,カーネギー・ホールでの録音である。カーネギーという会場にJ.J. Caleがいたということ自体がある意味信じがたいところがあるが,逆の感慨を生むことも確か。見てみたかったなぁ。

私がJ.J. Caleの音源を買っていたのは"Number 8"ぐらいまでで,その後に購入したのはこのライブと,Claptonとの共演作"Road to Escondido",そして未発表音源を集めた"Rewind"ぐらいだろう。そこにClaptonとの共演ライブも加わったが,あれはあくまでもゲスト出演である。ライブという意味では本作を聞くのが筋ということになろう。

このアルバムもそんなにしょっちゅう聞くわけではないのだが,J.J. Caleのキャリア全体を見通した曲が聞けるので,彼のアルバムの中でのプレイバック回数は多い方だと思う。そして,カーネギーだろうが,ロンドンのハマースミス・アポロであろうが,当たり前のことではあるが,音楽は何も変わらない。気負いなどゼロである。これこそある意味究極のレイドバックって気もするが,Claptonが魅かれたのはこういうJ.J. Caleの姿勢であり,音楽だったのだと思う。ただ,ロンドンの聴衆の盛り上がり方は尋常でないのは,やっぱりClaptonの影響かもしれないなぁ。

ということで,やっぱりこの人の音楽はいいですわ。2013年に亡くなってしまったのは惜しいが,彼の音楽はちゃんとこうして残っていることに感謝しよう。星★★★★☆。

Recorded Live at Various Venues between 1990 and 1996

Personnel: J.J. Cale(vo, g), Christine Lakeland(vo, g), Jimmy Gordon(hca), Steve Douglas (sax), Rocky Frisco, Spooner Oldham(key), Doug Bell, Tim Drummond, Bill Raffensperger(b),  Jim Karstein, James Cruce(ds, perc)

2017年10月 5日 (木)

Bruce Cockburn,72歳。音楽やるのに年齢は関係ないねぇ。

"Bone on Bone" Bruce Cockburn(True North)

Bone_on_bone私は昔から渋いシンガー・ソングライターのアルバムを偏愛していると言ってもよいが,今回取り上げるBruce Cockburnもその系統に入る人である。数は少ないが,このブログでも彼のアルバムを取り上げたことがある。

Bruce Cockburnはカナダのシンガー・ソングライターである。カナダと言えば,Neil Young,Joni MitchellやThe Bandの面々が思い浮かぶが,彼らは別格として,そのほかにもGordon Lightfootとか,Murray McLauchlanとかもいる。結構私の趣味に合致するシンガー・ソングライターが多いのである。

その中で,Bruce Cockburnはそのギターの腕,更にはその渋い声で,私に訴求してくる人なのだが,前作"Small Source of Comfort"は購入していないから,大したファンとは言えないかもしれない。しかし,今回はCockburnの自叙伝”Rumours of Glory: A Memoir"のコンパニオン・ディスク・ボックス(8CD+DVD)との併せ買いという大人買いをしてしまった。このボックス,シリアル・ナンバー付き3,000セット限定,Cockburnのサイン入りというもので,どれぐらいの人がこのボックスに関心を示すかはわからないとしても,せっかくなので購入と相成った(ちなみに私のは190/3,000)。物好きと言われれば,反論の余地はないし,大体いつ聞くの?って感じであるが,まぁ老後の楽しみってことで(爆)。

それでもって,今回のアルバムであるが,相変わらずのギターの腕前に加え,佳曲が揃い,そしていつものように渋い出来である。今の時代にこういう音楽が,特に若い聴衆にアピールするとは思えないが,それでも私のような好き者にとっては,やはりこういう音楽が落ち着くし,ついついいいねぇと独り言ちてしまうのである。

確かに音楽としては渋いが,それでもこれが72歳の老人から生み出された音楽と考えれば,まだまだ若々しいと言えるのではないか。年齢不詳のミュージシャンは多いが,クリエイティビティを失わなければ,若さは保たれるということか。いずれにしても,まだまだ現役で頑張って欲しい人である。星★★★★☆。

Personnel: Brice Cockburn(vo, g, hca, perc, bones), John Dymond(b), Roberto Occhipinti(b), Gary Craig(ds, perc), Colin Linden(g, mandolin, vo) John Whynot(org), John Aaron Cockburn(accor), Ron Miles(cor), Brandon Robert Young(vo), Ruby Amanfu(vo), Mary Gautier(vo), The San Francisco Lighthouse Chorus(vo)

2017年8月28日 (月)

これは素晴らしい。Barry Mann & Cynthia Weillのオリジナル・デモ等の音源集。

"Original Demos, Private Recordings and Rarities" Barry Mann & Cynthia Weill(Vivid)

_20170827_2Barry Mann & Cynthia Weillという稀代のライター・チームが残した名曲は数知れずであるが,彼らの曲のデモやプライベート録音等の音源を集成したアルバムがリリースされた。

曲のクォリティが高いのはもちろんだが,それを基本的にBarry Mannの歌で聞けるところにこのアルバムの価値はある。それにしても,何といい曲を書く人たちなのか。リリースされたことだけで快挙である。音源の録音時期にばらつきがあるので,テイストに違いがあるのは当然だが,そんなことが全く気にならない名曲の数々。特に中盤からのシンプルな伴奏による名曲群が心にしみる。

そして驚きは,Quincy Jonesがアルバム「愛のコリーダ」に収録したあの名曲"Just Once"のデモ音源。こちらを歌うのも,Quicyのアルバム同様,James Ingramである。Quincy版"Jusかt Once"も素晴らしかったが,このシンプルさから更に曲のよさが滲み出すという感じである。その後に収められたSergio Mendezがヒットさせた"Never Gonna Let You Go"もJames Ingramが歌う。これを聞いて私がくぅ~っとなってしまったことは言うまでもない。

いずれにしても,ここの収められた音楽は,米国音楽界の至宝と言ってもよいものであり,これらの音源をよくぞ発掘してくれましたとしかいいようがない。星★★★★★しかない。感動した。

2017年8月23日 (水)

Suzanne Vega:本作が出てからもう20年超か~。

"Nine Objects of Desire" Suzanne Vega(A&M)

_20170820_3Suzanne Vegaがデビューしてから30年以上が経過しているが,彼女が出てきた頃は,とにかく内省的な響きが強い印象が強かった。私は女性シンガー・ソングライターが結構好きだが,なぜかこの人とは縁が薄かった。なので,保有しているアルバムも実はこれだけである。何で購入したのかの記憶も曖昧だが,Mitchell Froomプロデュースに惹かれて購入したものと思う。そもそも本作だって,リリースされたのは96年のことであるから,もう20年以上経っている。

久しぶりに聞いてみると,彼女らしいサウンドもあれば,ヴォーカルにエフェクトを掛けたり,ボサノバ的なサウンドもあったりして,非常に面白く聞けてしまった。そして,クレジットを眺めていて,へぇ~と思ってしまったのが,Dave DouglasやDon Byronが参加していることだったが,あくまでもゲストなので,露出は少ない。

約20年前にこのサウンドがどう受け入れられたかは,私としてはよくわからないが,今の耳で聞いても古臭いという感じがしないのは大したものである。

今年,Suzanne Vegaは"Solitude Standing"と"99.9℉"を再演するライブ・ツアーを行うが,それらはリリース後各々30周年,25周年という節目にはあるものの,彼女にとっての代表作はそっちという認識であり,本作はそうした対象からははずれるというものなのかもしれない。しかし,当時は結婚していたMitchell Froomとの夫婦コラボレーションという観点ではききどころも相応にあると思える佳作。まぁ,相変わらず内省的と言えば内省的だが(笑)。星★★★★。

Personnel: Suzanne Vega(vo, g), Steve Donnelly(g), Tchad Blake(g, sample, effects), Mitchell Froom(key, moog-b), Bruce Thomas(b), Steinberg(b), Jerry Marrotta(ds, perc), Pete Thomas(ds, perc), Yuvall Gabay(ds), Don Byron(cl), Dave Douglas(tp), Cecilia Sparcio(fl), Mark Feldman, Jane Scarpantoni, Matthew Pierce, Ted Falcon(strings)

2017年8月 1日 (火)

Judit Neddermann:これはいいねぇ。

"Tot El Que He Vist" Judit Neddermann(Temps)

Totelqhevistショップをうろついていて,目についたアルバムである。ついでに試聴ができたので,冒頭の2曲を聞いて,即購入決定であった。

Judit Neddermannという名前は,不勉強にして初めて聞いたが,カタルーニャ出身のシンガー・ソングライターである。カタルーニャと言えば,バルセロナであるが,現在はスペインからの独立運動で盛り上がっている。スペインはもともと各地域ごとの独立心が旺盛な土地柄であるが,そうした要素はこの人の音楽とは無関係である。

そもそもスペインの音楽と言えば,単純な私の頭の中では即フラメンコとなってしまうわけだが,ここで聞かれる音楽はフラメンコとは全く異なり,ブラジル的なサウンドと言ってもよい。そして,私がこのアルバムに魅かれたのは,Judit Neddermanの声そのものにほかならない。なんと素敵な声だろうか。

この声と,控えめなバッキングが相まって,非常に爽やかな時間が優雅に過ぎて行く。この感覚はPaula Santoroのアルバムを初めて聞いた時の感覚に近いように思える。

全編に渡って素晴らしい声を聞くことができるが,最後の"Luesia"だけ,パーカッションが賑やかに鳴り響き,ちょいと感じが違うのがやや惜しく感じてしまうが,それでもこのアルバムのよさはより多くの知ってもらいたいと思えるものであった。

参加ミュージシャンが多いので,パーソネルは省略するが,いずれにしてもこれは嬉しい発見であった。星★★★★☆。ついでにYouTubeに映像がアップされているので,それも貼り付けておこう。直感を信じて買ったが,これはやっぱりええですわぁ。

2017年5月18日 (木)

直感を信じて買って大正解のRose Cousins

"Natural Conclusions" Rose Cousins(自主制作盤)

Rose_cousins某誌でこのアルバムの紹介を見て,Joe Henryプロデュースということを知り,猛烈に興味が湧いた私である。Joe Henryのプロデュースしたアルバムは正直言って玉石混交で,はずれはまじではずれることがあるのだが,基本的には信頼に値する人だ。これはApple Musicで冒頭の1曲を聞いて,自分の直感を信じて買いを決意したものだ。

Rose Cousinsというシンガーについては全く知らなかった。Wikipediaで調べてみると,カナダのシンガー・ソングライター。2006年にデビューした時にはアラサーだったという遅咲きのシンガーで,現在は不惑を迎えている。Apple Musicで聞いた時からちゃらちゃらしたところはないと思っていたが,だてに年齢を重ねていないと思わせるような音楽性である。

カナダのシンガー・ソングライターと言えば,私のアイドル,Joni Mitchellと同じってことになるが,Joniの音楽とはちょっと違うとしても,これはこれで非常によくできたアルバムであり,優れた曲集となっている。そんな彼女が,これはKickstarterというクラウド・ファンディングを使って制作したアルバムだが,PledgeMusicなら私も投資していたなぁと思えるほど,これはよい。そもそも,私はシンガーソングライターは渋めの男声が好きなのだが,女声についても,相応のリスナーである。代表はJoni Mitchellだが,Rickie Lee Jonesでも,Laura Nyroでも,Carly Simonでも,Carol Kingでも全然問題ない。まぁそれでも,どのシンガーを聞いても,キュートな声ではないということはおわかり願えよう。私にとっては,大人の声でないといかんのである。

そして,このRose Cousinsであるが,まさに私のツボと言ってもよい。最近聞いた女性シンガーのアルバムでは,何と言ってもRachawl Yamagata推しの私だが,この作品は,Rachael Yamagataと同じぐらいよい。Joe Henryのプロデュースよろしく,この人の歌手としての魅力を十二分に捉えていると言ってよいだろう。私はこういう音楽には弱いのである。声よし,曲よし,伴奏よしである。この手の音楽で久々にしびれたというのが正直な思いである。皆さんにより広く知ってもらうために星★★★★★としてしまおう。それでもこのジャケでは売れないか...(爆)。しかし,まじでこれはよい!ストリーミング環境のある方は,騙されたと思って,ものは試しで聞いてみて頂きたい。

Personnel: Rose Cousins(vo, g, p), Jay Bellerose(ds, perc), Asa Brasius(steel-g), David Piltch(b), Zachariah Hickman(b, vo, arr), Gord Tough(g), Aaron Davis(key, org, p), Kinley Dowling(vla, vln, vo), Miranda Mulholland(vo), Caroline Brooks(vo), Jill Barber(vo)

2017年4月13日 (木)

Tommy LiPumaを偲んで,Michael Franksを聞く

Tommy_lipuma

"Sleeping Gypsy" Michael Franks(Warner Brothers)

_20170409_4先日,名プロデューサーとして知られるTommy LiPumaが亡くなった。LiPumaと言えば,George Bensonの"Breezin'"やBob JamesとDavid Sanbornの"Double Vision"など,幾多のアルバムをプロデュースしたが,私にとってLiPumaと一番結びつくのはMichael Franksのアルバムではないかと思う。前作"Art of Tea"に続いてプロデュースしたこのアルバムは,Michael Franksにとっても,"Signature Songs"の集まりのようで,代表作の1枚となっていることは間違いのない事実だろう。

Tommy LiPumaには本作でもそうだが,都会的なイメージが強い。本来フォーク的な響きを持っていたEverything But the Girlをシティ・ポップ的に変貌させた"The Language of Life"もTommy LiPumaのプロデュースだったことを考えれば猶更である。都会的なサウンドに,適切なブラジル的なフレイヴァーを加えた本作も,まさにTommy LiPumaあっての作品だと言ってよいように思う。そして,誰が聞いても魅力的なMichael BreckerとDavid Sanbornのサックス・ソロ。これぞセンスのよさ炸裂である。

一方,Dave Masonの"Alone Together"なんかもプロデュースをしているところからして,非常に間口の広い人だったとも言えるが,やはり信頼に値する名プロデューサーだったことは間違いない。

Tommy LiPumaは亡くなったが,彼が残したアルバムは不滅の魅力を放つものであることは言うまでもない。R.I.P.

Tommy LiPumaのことばかり書いて,アルバムについてほとんど触れていないが,今聞いてもやっぱりこれはいいわ。何度でもリピートできるのが,本作の魅力の証左。LiPumaへのリスペクトも込めて星★★★★★。

Personnel: Michael Franks(vo), Michael Brecker(ts), David Sanborn(as), Joe Sample(p,el-p), Joao Donato(p), Larry Carlton(g), Helio Delmiro(g), Wilton Felder(b), John Guerin(ds), Joao Palma(ds), Ray Armando(perc)

2017年2月19日 (日)

ようやく到着:Chris ThileとBrad MehldauデュオのLP。

既にこのブログにも書いた通り,Chris ThileとBrad Mehldauの新作デュオ・アルバムのLPには,Fiona Appleの"Fast as You Can"がボーナス・トラックとして収録されているため,Brad Mehldauのコンプリートを目指す私としては,どうしてもそれを手に入れなければならない。

ということで,Nonesuchのサイトで発注して,現地から発送の通知が来たのが,1/20であった。なかなか現物が届かなくてイライラさせられたが,それがようやく約3週間を要してデリバリーされた。その曲については,まだ聞いていないが,そのうちゆっくり聞かせてもらうようにしよう。

海外からの発送についてはこういうこともあるのは承知しているが,前回,Mehldauのソロ・ライブのLPボックスを仕入れた時は,確か正式発売日よりも前に着いたことを考えると,何だか違いが大き過ぎである(笑)。まぁ,でもちゃんとゲットできたんだからそれはそれでいいのだが。

ということで,次は国内盤CDにしか収録されない"Dark Turn of Mind"のために,国内盤CDのデリバリーを待つ私である。バカにつける薬はないって感じだが,せっかくほぼコンプリートなのだから,頑張るしかないのである。

ついでに行ってしまうと,ジャズ界のおんどれ君ことOndřej Štveráčekの"Sketches"を本人に頼んで,郵送してもらっているところだが,現物が到着する前に,新宿のDUで買えるなんて告知が。まぁ,いいんだけど。

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