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カテゴリー「SSW/フォーク」の記事

2018年1月16日 (火)

Ray Lamontagne:この素晴らしき歌唱に浸る。

"Live from Bonnaroo 2005" Ray Lamontagne(RCA)

Bonnaroo私がRay Lamontagneという人に出会ったのは"Till the Sun Turns Black"でのことであった。そこでの歌いっぷりに心底まいってしまい,彼のアルバムは全部買っている。だが,このブログに彼のアルバムについて書いたことがないのは,その後のアルバムが"Till the Sun Turns Black",あるいはデビュー作"Trouble"ほど,私に響いてこなかったということがある。まぁ,ちゃんと聞いていないからだという話もあるが,一聴して「これはっ!」って感じがなかったのである。

だが,今回,久しぶりにこのライブ盤を聞いて,やっぱり凄い歌い手であるという認識を新たにした。デビュー作"Trouble"のリリースが2004年だが,その翌年,米国のBonnaroo Music and Arts Festivalに出演した時の模様を収めたライブ音源である。このBonnarooは日本で言えば,フジ・ロック・フェスティバルのようなものと思えばいいだろうが,デビューの翌年,そのデビュー作からの曲を6曲収めたこのライブEPは,この人の曲の素晴らしさ,歌手としての訴求力を強く感じさせて素晴らしい。

一般的な感覚で言えば,フォークあるいはSSWの文脈で捉えられるべき演唱であるが,シンプルな演奏,歌唱でありながら,聴衆を惹きつける魅力は十分と思える。私がこの人に感じた魅力はこういうものだったのだなぁということを改めて認識させられた。こういう素晴らしい音楽はもっと取り出しやすいところに置いとけよっていう反省も込めて,星★★★★☆。このディスクそのものはなかなか見つかりにくいかもしれないが,ストリーミングでも聞けるので,ご関心のある方は是非お試しを。

Recorded Live at Bonnaroo Music and Arts Festival on June 10, 2005

Personnel: Ray Lamontagne(vo, g, hca), Chris Thomas(b), Larry Ciancia(ds)

2018年1月 3日 (水)

EBTGでくつろぐ。

"Worldwide" Everything but the Girl (Atlantic)

_20171230_2新年はくつろげる音楽を聞いて過ごしたいということで,今日選んだのはEverything but the Girlである。この"Worldwide"というアルバム,彼らのキャリアの中ではあまり目立たない一枚と言ってもよいかもしれないが,しみじみと聞かせるという点では,結構いいアルバムである。

比較的シンプルで抑制された伴奏の中で,Tracy ThornとBen Wattによって歌われる歌は,心に落ち着きをもたらしてくれるものである。中では"Twin Cities"のポップ度が群を抜いていていて,アルバムの中では若干浮いているような気もするが,これが実にいい曲なので許す(きっぱり)。

私はこの後に出た"Acoustic"というアルバムがかなり好き(記事はこちら)なので,それに比べるとプレイバック回数は少ないのだが,久しぶりに聞いてこの落ち着きに満ちた音楽はまさに「大人の音楽」だと思わせるに十分であった。それにしても本当にいい曲を書く人たちであるが,それを彼らの「声」で聞けることに,改めて幸福感をおぼえてしまった。

このアルバムが出て,もはや四半世紀を過ぎているが,その瑞々しさは不変であった。星★★★★。

Personnel: Tracy Thorn(vo), Ben Watt(vo, g, p, key, synth, prog), Greg Lester(g), Damon "The Doctor" Butcher(p), Peter Murray(org), Geoff Gescoyne(b), Steve Pearce(b), Ralph Salmins(ds, perc), Vinnie Colaiuta(ds), Martin Ditcham(perc), Dick Oatts(as, ss), Peter Whyman(ts), James McMillan(tp, fl-h)

2017年12月29日 (金)

2017年の回顧:音楽編(その1)-ジャズ以外

今年も大詰めが近づき,いよいよ今年の回顧も音楽に突入である。まずはジャズ以外の音楽について取り上げよう。私が高く評価したアルバム(★★★★☆以上)については,2017年のおすすめ作としてブログの右側に掲示しているので,大体予想がついてしまうという話もあるが,まぁそれはさておきである。

Vkingur_lafsson私が今年ジャズ以外の音楽で聴いて,最も感銘を受けたのはVíkingur ÓlafssonのPhilip Glassのピアノ作品集であることは疑いのない事実である。この清冽な響きには正直ノックアウトされてしまった。私は今年は現代音楽のピアノを結構聞いたと思うが,ほとんどはECMレーベルの作品であり,それはピアノの響きと演奏が一体化していて心地よいということがあるのだが,このVíkingur ÓlafssonはDeutsche Gramophoneからの作品であり,ECMでないということが重要なのだ。これはまじで最も感動した作品の一枚であった。

Graceそしてそれと双璧なのがLizz Wrightの"Grace"である。本作はジャズのカテゴリーに入れてもいいと思ったが,本質的にこれはルーツ・ミュージック,あるいはソウルの世界である。よって,ここに取り上げることにするが,記事を書いた時の「Cassandra Wilsonを越えた」という表現に私には揺らぎはない。Lizz Wrightはこれまでも優れた作品をリリースしてきたが,これこそこれまでの彼女にとっての最高傑作と言ってもよい出来である。傑作という表現以外思いつかないぐらいの超絶作品。素晴らしい。

Moonchild心地よさという点ではMoonchildの"Voyager"が最高であった。メロウ・グルーブっていうのはこういうのを言うのだと思わせるに十分なアルバム。音楽に何を求めるかっていうのはいろいろあるところではあるが,心地よさ,身体が揺れるという感覚を感じさせてくれるに十分なアルバムであった。彼らのライブを見逃したのは痛かったが,こうした演奏に触れる機会を与えて頂いたブログのお知り合い,kenさんには大いに感謝したい。本当に気持ちいいアルバムである。

Southern_blood_2こうした作品に加えて,今年涙なくして聞けなかった作品というのが一枚ある。それがGregg Allmanの遺作,"Southern Blood"である。作品としての質がどうこうということではなく,私は本作に純粋に感動してしまったのである。加齢により涙もろくなっているということも影響しているが,本作は死期を悟ったミュージシャンのまさに"Swan Song"である。ある程度年齢を重ねたリスナーにとっては,これはツボに入ってしまうこと確実な音楽と言える。私は決してAllman Brothers Bandに思い入れのある人間ではないにもかかわらずの感動なのだ。これは本物だと思っている私である。

そのほかにもいろいろ面白いアルバムはあったが,いずれにしても,先日発表された「ミュージック・マガジン」のベスト10とは見事なほどに全く無縁のセレクションになってしまったなぁ。まぁ,自分の嗜好で音楽を聞いているので,違うのは当たり前だが。いずれにしても,来年も自分の好みに忠実に過ごしていければと思っている。プロじゃないからね(笑)。だが,上に挙げた4枚はどれを聞いてもはずれはないと言っておこう。

ここに挙げていないアルバムにもいいものはあった。Joe Henry,Tangerine Dream,Rose Cousins等は無視するには惜しかったのだが,自分の中での感覚を重視したらこういうチョイスになったということである。おっと,忘れてはいけないが,今年入手して嬉しかったものはGeorge Harrisonの"All Things Must Pass"のアナログ再発盤とKraftwerkの3-D Box。我ながらオタクである(爆)。

2017年12月14日 (木)

兄貴,Neil Youngの未発表音源は味わい深い。

"Hitchhiker" Neil Young(Reprise)

Hitchhiker兄貴ことNeil Youngは多作な人である。新作もぼんぼん出すが,旧譜を再発したり,今回のように未発表音源は発掘したりと,ファンと言えども完全フォローって難しいのではないかと思う。そうは言いながら,私は比較的フォローしている方だが,ここのところのNeil Youngの新作はどうもピンとこないものが続いていた。近年の傑作は"Le Noise"だと思うが,どうもそれから後は,悪くはないとしてもやっぱりピンとこない。アーカイブ・シリーズはいいものが多かったが,新作がいかんせん私に訴求してこない。だから,最近のアルバムは記事にすらしていない。

その一方,前述の通り,アーカイブ・シリーズで出た音源は,結構魅力的なものが多いが,今回は新しいシリーズとして,Special Release Seriesと名付けられ,番号は「5」が振られている。ということはまだまだ出すぜという兄貴の意思だろうが,ファンも大変だなぁと思わざるをえない。

この音源は,ほぼ未発表の音源を集めているが,1976年にリリースを前提に録音された完全ソロ・アルバムである。曲としては,違うかたちでリリースされたことがあるものがほとんどだが,この音源は完全アコースティック・ソロで演じられるところに意義がある。そうした意味で,シンガー・ソングライターとしてのNeil Youngを回顧し,見直すにはいいアルバムだと思う。なんでこれをオクラ入りさせたかは全くの謎であるが,タイミングとしては"Zuma"と"Comes a Time"の間を埋める時期に録音されていたことになる。

グランジのゴッドファーザーとしてのNeil Youngも私は好きだが,それでもどちらかと言えばやっぱり"After the Gold Rush"や"Harvest"が好きな私にとっては,こういうアルバムはやはり味わい深い。33分強という収録時間もまさにLP時代のそれみたいな感じで,聞いていてしみじみしてしまった。

このアルバム,リリース後はなかなかネット上では入手ができない状態ができずにイライラさせられたが,ようやく今頃になって聞けて,こういうNeil Youngを懐かしむ自分がいた。ということで,もの凄い名曲揃いって感じでもないが,この味わいには抗えず,甘いの承知で星★★★★☆。

Personnel: Neil Young(vo, g, hca, p)

2017年11月20日 (月)

Joe Henryによる一発録りアルバムがこれまた素晴らしい。

"Thrum" Joe Henry(e.a.r.)

Joehenrythrumこのアルバムがリリースされたことに全然気がつかずにいたのだが,某サイトで情報をゲットして即発注した私である。国内の流通はあまりよくなかったようなので,海外のサイトから飛ばしたが,私が出張中にデリバリーされていたものである。

最近はCD購入のペースが落ちている私でも,無条件に発注するミュージシャンは少なからず存在するが,Joe Henryもそうしたミュージシャンの一人である。前にも書いたことがあるが,彼のプロデュースするアルバムも概ね素晴らしいので,たまに失敗はあるものの無条件発注対象だが,本人のアルバムとなると尚更なのである。

そして,今回,スタジオで一発録り,かつその場でミックスされた演奏は,いつもながらのJoe Henryのアルバムのように響くが,比較的穏やかなサウンドに詩的かつ直接的にではないが,政治的なメッセージを込めているのが特徴的である。それにしてもこの味わい深さは素晴らしく,やはりこの人は信頼に値する人だということを改めて感じさせるに十分なアルバムである。

録音及びミキシングの方式としてしてはかなりチャレンジングなことをやっているにもかかわらず,全然そういう風に感じさせないのは凄いことだと思うが,この音に身を委ねていれば,私は出張で疲れた身体を癒すことができると感じてしまう。そんなアルバムである。先日出たばかりのJoe HenryプロデュースによるLizz Wrightの"Grace"も本年屈指のアルバムの一枚だと思ったが,それと比肩しうる傑作。星★★★★★。素晴らしい。

Recorded on February 21, 22, March 29 and 30, 2017

Personnel: Joe Henry(vo, g), Jay Bellrose(ds, perc), Levon Henry(reeds, whistle), David Piltch(b), John Smith(g, vo), Patrick Warren(p, org, key), Ana Brosius(pedal steel), Joey Ryan(vo) with the Section Quartet: Eric Gorfian(vln), Daphne Chin(vln), Leah Latz(vla), Richard Dodd(cello)

2017年11月 8日 (水)

Michael McDonaldからのDan Fogelbergって何の脈絡もないが(笑)。

"Dan Fogelberg Live: Greeting from the West" Dan Fogelberg(Epic→Friday Music)

_20171104_2昨日Michael McDonaldを取り上げたが,何の脈絡もなしにDan Fogelbergである(爆)。だって聞きたくなったんだもん(笑)。しかし,この二人,全く関連性がないかというとそうでもない。間もなくリリースされるDan Fogelbergへのトリビュート盤にはMichael McDonaldが参加しているからだが,だからって紐づけるのはやや強引だな(笑)。

私はDan Fogelbergと言えば,"The Innocent Age"ってことになってしまうが,ラスト・アルバム,"Love in Time"もどこかにあるはずである。でもやっぱり。私にとっては,"The Innocent Age"の人である。だから私はDan Fogelbergの熱烈なファンってこともないが,高校時代,Tim Weisbergとの"Twin Sons of Different Mothers"を友人から借りて,ダビングしたものをよく聞いていたのも懐かしい。

それでもって,なんでこのライブ盤を買う気になったのかは全く記憶にないのだが,ここにはDan Fogelbergの書く曲のよさが詰まっていて,久しぶりに聞いて嬉しくなってしまった。途中に「悲しき雨音」~Beatlesの"Rain"の一節で締めるという演奏が入っていたのは全く認識していなかったのは,ちゃんと聞いていない証拠だが,こういうのをたまに聞くと実に味わい深いのである。特に彼の弾き語りは本当に素晴らしい。"A Cry in the Forest"なんてマジでしびれる歌唱である。

更にDisc 2の冒頭にはTim Weisbergがゲストとして登場し,"Twin Sons"からの曲を演奏している。演奏はライブだけにちょいと粗いなぁと思わせるが,これは本当に懐かしかった。同作から演奏した"The Power of Gold"は今聞いてもいい曲である。

そんなDan Fogelbergが亡くなって,間もなく10年になるが,つくづく惜しい人を亡くしたと改めて思わされたアルバムであった。こういうアルバムはちゃんといつでも取り出せるところにおいておかないといかんと反省した次第。星★★★★。

余談ながら,バックバンドには懐かしやJim Photogloがベースで参加していることすら,全く認識していなかったってのも,私の音楽の聞き方のいい加減さと言わざるをえないな。

Recorded Live at the Fox Theater, St. Louis on June 25, 1991

Personnel: Dan Fogelberg(vo, g, key), Tim Weisberg(fl), Michael Botts(ds, perc), Vince Melamed(key, vo), Jim Photoglo(b, vo), Robert McEntee(g, key, vo), Louis Cortelezzi(fl, sax, woodwinds, key, perc)

2017年10月11日 (水)

渋さの極致とはこれのこと:J.J. Caleのライブ盤

"Live" J.J. Cale(Delabel/Virgin)

_20171008_2J.J. Cale,渋いお人である。Eric ClaptonあるいはMark Knopflerに明確な影響を及ぼしてはいるが,本人自体は渋い道を歩み続けた人と言ってよいだろう。今日は彼のライブ盤が急に聞きたくなった。

本作はいろいろな場所での演奏を収録しているが,何曲かはあの音楽の殿堂,カーネギー・ホールでの録音である。カーネギーという会場にJ.J. Caleがいたということ自体がある意味信じがたいところがあるが,逆の感慨を生むことも確か。見てみたかったなぁ。

私がJ.J. Caleの音源を買っていたのは"Number 8"ぐらいまでで,その後に購入したのはこのライブと,Claptonとの共演作"Road to Escondido",そして未発表音源を集めた"Rewind"ぐらいだろう。そこにClaptonとの共演ライブも加わったが,あれはあくまでもゲスト出演である。ライブという意味では本作を聞くのが筋ということになろう。

このアルバムもそんなにしょっちゅう聞くわけではないのだが,J.J. Caleのキャリア全体を見通した曲が聞けるので,彼のアルバムの中でのプレイバック回数は多い方だと思う。そして,カーネギーだろうが,ロンドンのハマースミス・アポロであろうが,当たり前のことではあるが,音楽は何も変わらない。気負いなどゼロである。これこそある意味究極のレイドバックって気もするが,Claptonが魅かれたのはこういうJ.J. Caleの姿勢であり,音楽だったのだと思う。ただ,ロンドンの聴衆の盛り上がり方は尋常でないのは,やっぱりClaptonの影響かもしれないなぁ。

ということで,やっぱりこの人の音楽はいいですわ。2013年に亡くなってしまったのは惜しいが,彼の音楽はちゃんとこうして残っていることに感謝しよう。星★★★★☆。

Recorded Live at Various Venues between 1990 and 1996

Personnel: J.J. Cale(vo, g), Christine Lakeland(vo, g), Jimmy Gordon(hca), Steve Douglas (sax), Rocky Frisco, Spooner Oldham(key), Doug Bell, Tim Drummond, Bill Raffensperger(b),  Jim Karstein, James Cruce(ds, perc)

2017年10月 5日 (木)

Bruce Cockburn,72歳。音楽やるのに年齢は関係ないねぇ。

"Bone on Bone" Bruce Cockburn(True North)

Bone_on_bone私は昔から渋いシンガー・ソングライターのアルバムを偏愛していると言ってもよいが,今回取り上げるBruce Cockburnもその系統に入る人である。数は少ないが,このブログでも彼のアルバムを取り上げたことがある。

Bruce Cockburnはカナダのシンガー・ソングライターである。カナダと言えば,Neil Young,Joni MitchellやThe Bandの面々が思い浮かぶが,彼らは別格として,そのほかにもGordon Lightfootとか,Murray McLauchlanとかもいる。結構私の趣味に合致するシンガー・ソングライターが多いのである。

その中で,Bruce Cockburnはそのギターの腕,更にはその渋い声で,私に訴求してくる人なのだが,前作"Small Source of Comfort"は購入していないから,大したファンとは言えないかもしれない。しかし,今回はCockburnの自叙伝”Rumours of Glory: A Memoir"のコンパニオン・ディスク・ボックス(8CD+DVD)との併せ買いという大人買いをしてしまった。このボックス,シリアル・ナンバー付き3,000セット限定,Cockburnのサイン入りというもので,どれぐらいの人がこのボックスに関心を示すかはわからないとしても,せっかくなので購入と相成った(ちなみに私のは190/3,000)。物好きと言われれば,反論の余地はないし,大体いつ聞くの?って感じであるが,まぁ老後の楽しみってことで(爆)。

それでもって,今回のアルバムであるが,相変わらずのギターの腕前に加え,佳曲が揃い,そしていつものように渋い出来である。今の時代にこういう音楽が,特に若い聴衆にアピールするとは思えないが,それでも私のような好き者にとっては,やはりこういう音楽が落ち着くし,ついついいいねぇと独り言ちてしまうのである。

確かに音楽としては渋いが,それでもこれが72歳の老人から生み出された音楽と考えれば,まだまだ若々しいと言えるのではないか。年齢不詳のミュージシャンは多いが,クリエイティビティを失わなければ,若さは保たれるということか。いずれにしても,まだまだ現役で頑張って欲しい人である。星★★★★☆。

Personnel: Brice Cockburn(vo, g, hca, perc, bones), John Dymond(b), Roberto Occhipinti(b), Gary Craig(ds, perc), Colin Linden(g, mandolin, vo) John Whynot(org), John Aaron Cockburn(accor), Ron Miles(cor), Brandon Robert Young(vo), Ruby Amanfu(vo), Mary Gautier(vo), The San Francisco Lighthouse Chorus(vo)

2017年8月28日 (月)

これは素晴らしい。Barry Mann & Cynthia Weillのオリジナル・デモ等の音源集。

"Original Demos, Private Recordings and Rarities" Barry Mann & Cynthia Weill(Vivid)

_20170827_2Barry Mann & Cynthia Weillという稀代のライター・チームが残した名曲は数知れずであるが,彼らの曲のデモやプライベート録音等の音源を集成したアルバムがリリースされた。

曲のクォリティが高いのはもちろんだが,それを基本的にBarry Mannの歌で聞けるところにこのアルバムの価値はある。それにしても,何といい曲を書く人たちなのか。リリースされたことだけで快挙である。音源の録音時期にばらつきがあるので,テイストに違いがあるのは当然だが,そんなことが全く気にならない名曲の数々。特に中盤からのシンプルな伴奏による名曲群が心にしみる。

そして驚きは,Quincy Jonesがアルバム「愛のコリーダ」に収録したあの名曲"Just Once"のデモ音源。こちらを歌うのも,Quicyのアルバム同様,James Ingramである。Quincy版"Jusかt Once"も素晴らしかったが,このシンプルさから更に曲のよさが滲み出すという感じである。その後に収められたSergio Mendezがヒットさせた"Never Gonna Let You Go"もJames Ingramが歌う。これを聞いて私がくぅ~っとなってしまったことは言うまでもない。

いずれにしても,ここの収められた音楽は,米国音楽界の至宝と言ってもよいものであり,これらの音源をよくぞ発掘してくれましたとしかいいようがない。星★★★★★しかない。感動した。

2017年8月23日 (水)

Suzanne Vega:本作が出てからもう20年超か~。

"Nine Objects of Desire" Suzanne Vega(A&M)

_20170820_3Suzanne Vegaがデビューしてから30年以上が経過しているが,彼女が出てきた頃は,とにかく内省的な響きが強い印象が強かった。私は女性シンガー・ソングライターが結構好きだが,なぜかこの人とは縁が薄かった。なので,保有しているアルバムも実はこれだけである。何で購入したのかの記憶も曖昧だが,Mitchell Froomプロデュースに惹かれて購入したものと思う。そもそも本作だって,リリースされたのは96年のことであるから,もう20年以上経っている。

久しぶりに聞いてみると,彼女らしいサウンドもあれば,ヴォーカルにエフェクトを掛けたり,ボサノバ的なサウンドもあったりして,非常に面白く聞けてしまった。そして,クレジットを眺めていて,へぇ~と思ってしまったのが,Dave DouglasやDon Byronが参加していることだったが,あくまでもゲストなので,露出は少ない。

約20年前にこのサウンドがどう受け入れられたかは,私としてはよくわからないが,今の耳で聞いても古臭いという感じがしないのは大したものである。

今年,Suzanne Vegaは"Solitude Standing"と"99.9℉"を再演するライブ・ツアーを行うが,それらはリリース後各々30周年,25周年という節目にはあるものの,彼女にとっての代表作はそっちという認識であり,本作はそうした対象からははずれるというものなのかもしれない。しかし,当時は結婚していたMitchell Froomとの夫婦コラボレーションという観点ではききどころも相応にあると思える佳作。まぁ,相変わらず内省的と言えば内省的だが(笑)。星★★★★。

Personnel: Suzanne Vega(vo, g), Steve Donnelly(g), Tchad Blake(g, sample, effects), Mitchell Froom(key, moog-b), Bruce Thomas(b), Steinberg(b), Jerry Marrotta(ds, perc), Pete Thomas(ds, perc), Yuvall Gabay(ds), Don Byron(cl), Dave Douglas(tp), Cecilia Sparcio(fl), Mark Feldman, Jane Scarpantoni, Matthew Pierce, Ted Falcon(strings)

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