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カテゴリー「ソウル/R&B」の記事

2019年1月 3日 (木)

Meshell Ndegeocelloのカヴァー・アルバムを改めて聞く。超カッコいいねぇ。

"Ventriloquism" Meshell Ndegeocello(Naive)

_20190102これは昨年アップし損なっていたアルバムだが,そもそも最初はストリーミングで聞いていて,いいねぇと思っていたものを年末にフィジカル媒体をゲットして改めて聞いた。

正直言って,ストリーミングで聞いてもよかったが,リアルな媒体で聞くと更にこれがよく聞こえる。端的に言えば,ストリーミングは通勤途上の「ながら聞き」だが,リアルな媒体は,家でのCDのプレイバックゆえに,音楽に対峙する姿勢がそもそも違うということもあるが,実のところ,感覚的な違いは非常に大きかった。とにかく冒頭の"I Wonder If I Take You Home"からしてこのカッコよさは何よと思わせ,マジでしびれる。

正直言って,カヴァー・アルバムって企画が安易だって話はあるのだが,やはりMeshell Nedegeocelloはカヴァーはカヴァーでも,実に強烈である。これを契機にオリジナルも聞いてみたくなるような音楽的な魅力を発露していて,実に素晴らしい。"I Wonder If I Take You Home"に顕著なハードな部分と,スイート(と言っても,彼女の場合はビター・スイートだが...)な部分を共存させ,これは楽しめる。そして,例えば,Tina Turnerの"Private Dancer"やSadeの"Smooth Operator"を歌っても,これはもはや完全にMeshell Nedegeocello色に染まってしまっているのも凄い。

曲は80年代中盤から後半の曲が中心であるが,これほどの曲が揃っていた時代だったのだということを再度確認できるというだけでも,このアルバムは価値がある。こういうアルバムをタイムリーにブログにアップできていない私はアホだとさえ思えてしまった。これを真面目に記事にしていれば,間違いなく昨年のベスト盤に挙げていたと反省してしまった。そうした反省の意味も込めて星★★★★★である。

やはりこの人,何をやっても奥が深い。凄いミュージシャンだと言わざるをえない。ゲスト・ミュージシャンもいることはいるものの,基本はコアとなるバンドの4人で仕上げているところのポイントも極めて高い。こういうアルバムに「腹話術」ってタイトルを付けるセンスも凄いよねぇ。

ってことで,昨年のおすすめ盤リストに今更載せるのは反則だと思いつつ,載せずにいられないってことで

Personnel; Meshell Nedegeocello(vo, b), Chris Bruce(g), Jebin Bruni(key), Abraham Rounds(ds). with Adam Levy(g), Jeff Parker(g), Doyle Bramhall II(g), Kaveh Rastegar(b), Levon Henry(woodwinds), Chris Pierce(hca), Kat Khaleel(vo), Justin Hicks(vo), Jonathan Hoard(vo), Anne Schermerhorn(vo), Eric Shermerhorn(vo)

2018年12月29日 (土)

2018年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)

2018_albums_1

今年を回顧する記事の3回目はジャズ以外の音楽にしよう。昨今はよほどのことがないと,新譜を買う場合でも,ストリーミングで試聴して購入するのが常となっているので,以前に比べると,購入枚数は劇的に減っているし,以前なら中古で買ったであろうアルバムも,そんなに回数も聞かないことを考えると,そっちもストリーミングで済ませるようになってしまった。

そんなことなので,先日発売されたミュージック・マガジン誌において,今年のベスト・アルバムに選ばれているような作品もほとんど聞けていないような状態で,何が回顧やねん?と言われればその通りである。そんな中で,今年聞いてよかったなぁと思う作品は次のようなものであった。

<ロック/ポップス>Tracy Thorn:"Record"

<ソウル>Bettye Lavette:"Things Have Changed"

<ブルーズ>Buddy Guy:"Blues Is Live & Well"

<ブラジル>Maria Rita: "Amor E Musica"

そのほかにもNeil YoungやRy Cooder,Ray Lamontagneもよかったが,聞いた時の私への訴求度が高かったのは上記の4枚だろうか。その中でも最も驚かされたのがBuddy Guy。録音時に80歳を越えていたとは思えないエネルギーには心底ぶっ飛んだ。また,Bettye Lavetteはカヴァー・アルバムが非常に素晴らしいのは前からわかっていたのだが,今回のBob Dylan集も痺れる出来であった。しかし,印象の強さという点で,今年の私にとってのナンバー1アルバムはBuddy Guyである。しかし,買いそびれているアルバムもあってMe'Shell Ndegéocelloのカヴァー・アルバムもいいなぁと思いつつ,ついついタイミングを逃してしまった。これを機に買うことにするか,あるいはストリーミングで済ませるか悩ましい。

そして,今年は新譜ばかりではないが,現代音楽のピアノをよく聞いた年であった。特にECMから出たものが中心であったが,心を落ち着かせる効果のある,ある意味私にとってのヒーリング・ミュージックのような役割を果たしていたと言っていこう。

Joni_mitchell_isle_of_wight最後に映像に関して言えば,何はなくともJoni Mitchellのワイト島ライブ。いろいろと議論を呼んだこの時の演奏であるが,凛としたJoniの姿を見られただけで感動してしまった私である。Joni Mitchellと言えば,今年生誕75周年のトリビュート・コンサートが開催されたが,若々しいJoniの姿,声にはやはりファンでよかったと思ってしまう。Joniと言えば,Norman Seeffとのフォト・セッションの写真集を発注済みなのだが,まだ到着していない。そちらは今年中に来るか,越年するかわからないが,そちらも楽しみに待つことにしよう。

2018年11月22日 (木)

Will Leeのライブを約5年ぶりに見た。楽しかった~。

Will_lee_at_cotton_club_2

出張から帰って,疲労も抜けぬうちのライブである。私もつくづくアホだなと思うが,好きなものはやめられない。ってことで,日本のライブ・ハウスも結構久しぶりである。

Will_lee私がWill Leeのライブを見たのは今から約5年前に遡る。その時はChuck Loeb,Steve Gadd,そして後にPat Metheny Unity Bandに加わるGiulio Carmassiらとのライブだったが,それはそれは楽しいライブであった(記事はこちら)。しかし,Chuck Loebはもはやこの世にいないというのもある意味信じ難い。

それはさておきである。Will Leeは矢野顕子やら,桑原あいやらとの演奏でも来日しているが,私は見に行っていない。あくまでもWill Leeのバンドにこだわっているのである(爆!ほんまか?)。Will Leeという人は,人を楽しませる術を知っているというか,ライブは絶対楽しいに決まっているという自信が私にはあるが,やっぱり今回も楽しかった。

今回はギターにOz Noy,キーボードにJeff Young,そしてドラムスにCharley Draytonというなかなかのメンツである。Jeff Youngだけは誰だっけと思っていたのだが,Cotton ClubにあったCDで思い出した。Michael LandauがベースレスのトリオでやったBlue Hornというバンドがあったが,そのメンバーだったのがJeff Youngではないか。ひやぁ~とCDを眺めていて思ってしまった。正直言ってキーボード・プレイヤーとしてより,ヴォーカリストとしての魅力が大きいかなって感じだったが,ナイスな声を聞かせていたのが印象的。

ドラムスのCharley DraytonはKeith Richardsのソロ活動のバンド,X-pensive Winosのベース(たまにドラマー)だった訳だが,暫く名前を聞かないと思ったら,91年から08年までオーストラリアのバンド,Divinylsで活動していたらしい。 今回,東京においてこうして彼の演奏を見られたのは結構レアな機会だったのかもしれないが,実にタイトなドラミングであった。Oz Noyはいろんなスタイルでギターを弾いていたが,曲によってはClaptonか?みたいな感じになりつつ,多様なスタイルに対応できるのねぇ。ただの変態ではないのだ。

演奏はやはりWill Leeらしいエンタテインメント性溢れる「どファンク」である。Beatles,Beach Boys,ジミヘンからHiram Bullockまで何でもありである。正直言って,彼らのようなバンドにBeach Boysの"God Only Knows"は合ってなかったと思うが,それ以外はファンク,ファンク,どファンクである。聴衆に歌わせるのもうまいしねぇ。私としては懐かしやHiram Bullockの"Da Alley"が聞けたのが嬉しかったが,本当にWill LeeとHiram Bullockは仲が良かったんだねぇと思ってしまった。YouTubeに今回と同じメンツで,NYCのBitter Endに出た時の映像があったので,それをアップしておこう。Hiram Bullockのアルバムが好きだった私はついつい一緒に歌っちゃったんだよねぇ(笑)。上のステージの写真はCotton Clubから拝借。

いずれにしても,今回もWill Leeの芸人魂炸裂の楽しいライブであった。

Live at Cotton Club on November 21,2018, 2ndセット

Personnel: Will Lee(b, vo), Jeff Young(key, vo), Oz Noy(g), Charley Drayton(ds) 

2018年10月29日 (月)

Simply Red: これまた懐かしいねぇ。

"A New Flame" Simply Red (Elektra)

_20181023_2このピンクを基調としたジャケは懐かしい。このアルバムがリリースされて,もはや30年近くなっているのだから,私もノスタルジーをくすぐられるのも仕方ない年齢になったってことである。本作については,私が在米中に,盛んに"If You Don't Know Me by Now"がエアプレイされていて,おぉっ,いい曲だと思っていたのも懐かしい。その"If You Don't Know Me by Now"はTeddy PendergrassがいたHarold Melvin and the Blue Notesがオリジナルだが,曲の持つ力は大きいなぁと思わせるに十分である。

Simply Red,誰がどう聞いてもBlue-eyed Soulである。黒人音楽にあこがれる白人がソウルを歌うとこうなるって感じだが,やっぱり軽いよねぇっていう感じはぬぐえない。この曲と,冒頭の"It's Only Love"(オリジナルはBarry White!)以外は,Mick Hucknallが曲作りに関わっているが,それっぽい雰囲気はちゃんと生み出しているが,黒人のグルーブとは違いが感じられるのは仕方ないところ。それでも,なかなかいい曲を書くと思わせる。

アルバムの最後に収められた"Enough"はなんとMick HucknallとJoe Sampleとの共作である。これって意外な感じがするものの,後年のアルバム"Home"でも"Something for You"と言う曲を共作しているから,何らかの縁があったってことだろう。そして,このアルバムでも2曲はLamont Dozierとの共作ってことなので,かなり念が入っている。強烈なシンパシー,あるいはリスペクトって感じだろう。

今聞いても,なかなかよく出来たアルバムだと思うが,先述の通り,軽いって感じはあるし,黒人だったらもっとねっとりした表現をするだろうなぁと思ってしまうのはまぁ仕方ないところである。まぁ,それでも結構曲は粒ぞろいだし,私としては結構好きなアルバムである。私は彼らのアルバムは本作と,次作"Stars"ぐらいしか保有していないが,この辺りが彼らのポピュラリティとしても絶頂期だったのだろうなぁと思う。今回,久しぶりに聞いてみて,何となくCulture Clubのデビュー・アルバム"Kissing to Be Clever"みたいだなぁと思った瞬間があったのは面白かった。つまりCulture Clubも元はBlue-eyed Soulだったてことだ。

そんな思いを抱えつつ,懐かしさも手伝って星★★★★。

Personnel: Mick Hucknall(vo), Fritz McIntyre(key, vo), Tim Kellett(tp, key), Chris Joyce(ds), Tony Bowers(b), Heitor T.P.(g), Ian Kirkham(sax), Lenny Castro(perc), Stephnie Spruell(vo)

2018年8月18日 (土)

"Young, Gifted and Black"とはまさにArethaのためにある言葉であった。

Aretha_albums

"Young, Gifted and Black" Aretha Franklin(Atlantic)

Aretha Franklinの訃報に接してから,彼女の音源ばかりを聞いていた私である。と言っても,それほど多くの音源を保有している訳ではないが,Filmoreのライブ完全版を聞いた後,取り出したのがこれであった。

彼女がどうして"Rock & Roll Hall of Fame"の殿堂入りを果たしたかは,このアルバムの彼女のオリジナル"Rock Steady"を聞けばわかるはずである。ソウルでありながら,もはやロックと言っても過言ではない彼女の歌いっぷりを聞けば,殿堂入りは当然である。

そして,何とも言い得て妙なアルバム・タイトルではないか。若くて,才能があって,そして黒人というタイトルは,黒人の米国におけるポジションを高めるのに貢献したはずだと当然思いたくなる。これを聞いて,"I Never Loved a Man the Way I Love You"を聞き,そして"Amazing Grace"の完全版でのArethaの完璧なるゴスペル歌唱を聞いて,神の元へ召されたArethaを追悼した私であった。まさに人類は偉大なる才能を失ったと思わされたアルバム群。

改めてではあるが,R.I.P.

2018年8月17日 (金)

追悼,Aretha Franklin

Aretha

危篤が報じられていたAretha Franklinがこの世を去った。私が彼女jの歌に接したのは決して早かった訳ではないが,彼女の音楽に接してからは,彼女の持つ歌のパワーには常に圧倒されてきた。まさに不世出の歌手がこの世を去ってしまった。

彼女が亡くなったインパクトは,ジャズ界で言えばMiles Davisの死去と同等のレベルだと言ってよいはずだ。"Queen of Soul"と称されたArethaだが,彼女の音楽はSoulを超越したところにあったと思える。まさに"Queen of Music"であった。

彼女の逝去を悼み,深く哀悼の意を表したい。ありがとう,Aretha。貴女の音楽はまさにImmortalと呼ぶに相応しい。そして,貴女を越える歌手には,私が生きているうちには出会うことはないだろう。

R.I.P.

2018年7月16日 (月)

初めて聞いたMaterialの"One Down":無茶苦茶カッコいいじゃん。

"One Down" Material(Celluloid)

One_down先日,私はこのアルバムを縁あってApple Musicでストリーミングで聞いたのだが,それが私にとってのこのアルバムの初聞きであった。Materialについては,だいぶ前に彼らのデビュー・アルバム"Memory Serves"を取り上げたことがある(記事はこちら)が,その当時としては尖がったグループであったことは間違いないとしても,その後を追い掛けることは当時の私にはなかった。だから,このアルバムについても未聴のままだったわけだが,そのストリーミングを聞いた時,おぉっ,これはカッコいいと思ってしまった私である。挙句の果てにCDまでゲットしてしまった(笑)。

これはMaterial版ファンク&ソウルって感じの演奏,歌唱が収められており,これがなかなか楽しめるのである。驚いたことにと言うか,今は亡きWhitney Houstonのメジャー・デビュー前の歌唱も入っており,その伴奏にはなんとArchie Sheppというどういう組み合わせやねん?と言いたくなるような"Memories"なんて,今にして思えば「へぇ~」と言わざるを得ない。また,Fred Frithのノイジーなギターで始まる"Time Out"なんてPrinceのようにさえ聞こえる。こういう音楽をMaterialとしては指向していたのかってこともわかって,実に興味深いアルバムである。まぁ,Nile Rogersがギターで参加する曲はまるでChicそのものだが(笑)。

そのほかにいろいろなヴォーカリストが参加して,賑々しいアルバムであるが,この段階では既にドラマーであったFred Mahrは脱退していたようで,彼の名はボートラとして入っている"Bustin' Out"に認められるだけである。その後,Materialのメンバーはプロデューサーとしても活躍するが,既にFred Mahrはこういう路線とは違うものを目指していたということであろう。

_20180715しかし,リリースから35年以上経っている割に,今の耳で聞いてもこれはカッコいいと思ってしまうのは私が同時代人だからなのかもしれない。それでも結構楽しめてしまうということで星★★★★。私としてはファーストよりもこっちの方が楽しめるかもしれないなぁ。

残念ながら私がネットでゲットした中古盤はジャケ違いであるが,そっちの画像も貼り付けておこう。

Personnel: Bill Laswell(b), Michael Beinhorn(synth), Fred Mahr(ds), Nona Hendryx(vo), B.J. Nelson(vo), R. Bernard Fowler(vo), Noris Night(vo), Whitney Houston(vo), Nicky Skopelitis(vo, g), Thi-Linh Le(vo), Jean Karakas(vo), Nile Rogers(g), Fred Frith(g), Ronnie Drayton(g), J.T. Lewis(ds), Tony Thompson(ds), Yogi Horton(ds), Raymond Jones(el-p), Oliver Lake(as), Archie Shepp(ts), Daniel Ponce(perc)

2018年6月 4日 (月)

私にとってのMe'Shell Ndegéocelloの最高傑作はこれだ!

"Peace Beyond Passion" Me'Shell Ndegéocello(Maverick)

_20180602_4Me'Shell Ndegéocelloは結構な数のアルバムをリリースしており,その度に私もこのブログでも取り上げてきたつもりである。そうは言いながら,最新のカヴァー・アルバムはストリーミングで一回聞いただけで,記事にもしていないので,偉そうなことは言えない。

しかし,これまでも繰り返し書いてきたのだが,私にとって,彼女の2作目である本作のインパクトは超強烈なものだったと思うし,これが彼女にとっての最高傑作であるという評価には何の変わりもない。とにかく,世の中こんなにカッコいい音楽があるのかとさえ思ったのも懐かしい。このアルバムがリリースされて,もう20年以上経過しているが,そうした感覚には今でも同様である。そして,音楽として全く古びた感じがしない。

これは多分,私の音楽的な嗜好とのマッチングということもあるだろうが,どこから聞いてもいけている。それはプロデュースをしているのが,Scritti Polittiにも参加していたDavid Gamsonだということもあるかもしれないが,ここでの音楽はScritti Polittiよりもはるかにファンク度が高い。そして,このファンク・フレイヴァーに溢れた音楽に,Me'Shell Ndegéocelloのディープな声が何ともマッチしているのが最高にいいのである。

そして,よくよくクレジットを眺めると,おぉっ,こんなところにこんな人がって感じの発見も多い。まじで最高なのだ。私はこのアルバムには星★★★★★以外の評価はできない。それぐらい痺れる音楽(きっぱり)。

Personnel: Me'Shell Ndegéocello(vo, various instruments), David Gamson(prog), Wah Wah Watson(g), Wendy Melvoin(g), David Fiuczynski(g), Federico Gonzalez Pena(el-p, perc), Billy Preston(org), Oliver Gene Lake(ds), Daniel Sadownick(perc), Luis Conte(perc), Joshua Redman(sax), Bennie Maupin(b-cl), Paul Riser(strings arr)

2018年4月29日 (日)

ロンドンから帰国して最初に聞いたのがBettye LavetteのBob Dylan集。最高である。

"Things Have Changed" Bettye Lavette(Verve)

_20180428ようやく,4月の出張地獄(笑)から解放されて帰国した。ここのところ,映画の記事ばかりアップしていて,中年映画狂日記じゃねぇかみたいになっていたので,ちゃんと音楽のネタもアップせねばということで,今日はBettye Lavetteである。

私がこの人の音楽に初めて接して,まじでしびれたのが"Interpretations:British Rock Songbook"のことであった(記事はこちら)。記事にも書いたが,ブリッティシュ・ロックとソウルる融合させるとこうなるという感じの素晴らしい音楽であった。その後も彼女のアルバムが出ると,ちゃんと買っている私だが,いいアルバムだとは思いつつ,そのアルバムを越えるところまでは行かないなぁと思っていた。しかし,今回のアルバムはBob Dylan集ということで,俄然期待値が高まっていた私である。

実を言うと,このアルバム,デリバリーされてから何度も聞いていて,ついに"Interpretations"と並ぶアルバムが出たと思っていたのだが,まじでこれが素晴らしい。これはプロデューサーを務めたSteve Jordanが「わかっている」というのが大きいが,Bettye Lavetteというシンガーはこうしたかたちの歌いっぷりが本当にはまる。世の中,Bob Dylan集というのは結構あって,このブログでも私はBryan Ferryのアルバムも予想を越える良さだと書いたことがあるが,本作はFerryのアルバムをはるかに越える出来と聞いた。

あくまでも,ここではBob Dylanの曲は素材であり,それを完全にBettye Lavette色に染めているのが何よりも素晴らしいのだ。ゲストのKeith Richardsを含めた豪華なメンツが彼女を支えたくなるのも肯けてしまうのである。あくまでもこれはソウルのアルバムであるが,ロックの魂がこもっていると言ってもよい。まじで最高である。星★★★★★。

Pewrsonnel: Bettye Lavette(vo, clap), Steve Jordan(ds, perc, g, vo), Larry Campbell(g, mandolin), Leon Pendarvis(el-p, p, org, key-b), Pino Palladino(b), Keith Richards(g), Trombone Shorty(tb), Gil Goldstein(org, key, accor, harmonium), Ivan Neville(key), Nioka Workman(cello), Charisa Dowe-Rouse(vln), Rose Bartu(vln), Ina Paris(vla)

2018年3月26日 (月)

珍しくもStevie Wonderを取り上げよう。

"Talkng Book" Stevie Wonder(Motown)

_20180325_2このブログでStevie Wonderについて書いたのは"Songs in the Key of Life"ぐらいである(記事はこちら)。そこにも書いたことだが,Stevie Wonderのピークは1970年代ということには異論を差し挟む余地はなかろう。本作を端緒とする3部作,そして,"Key of Life"を含めた4作こそ行くところまで行ってしまった感がある。私としては,そうした中ではこのアルバムは比較的軽い感覚で捉えているが,いいものはいつ聞いてもよいに決まっている。

久しぶりにこのアルバムを聞いたのだが,最後の最後に"I Believe(When I Fall in Love It Will Be Forever)"なんて入っているのねぇなんて,改めて気づく私であった。この曲,Art Garfunkelがアルバム"Breakaway"の冒頭に収められているが,Artがほぼオリジナルに忠実に歌っていることがわかって面白かった。もちろん,このアルバム,"You Are the Sunshine of My Life"やら"Superstition"のような有名曲も入っているが,それだけのアルバムではないということがわかるってもんだ。

Jeff Beckがギター・ソロを弾く"Lookin' for Another Pure Love"なんて,ギターに注目していたら肩透かしを食らうが,いい曲であることには間違いない。やはり粒揃いの曲があつまっているのである。Stevieが更なる高みに達するのは"Innvervisions"以降と考えてもいいが,この段階でそれに向けての助走は間違いなく始まっていたと言いたくなる作品。星★★★★☆。

まぁ,Stevie Wonderについてはこうしてアルバム単位で聞いてもいいし,ベスト盤を聞いても楽しめるが,日頃ベスト盤を聞くことが多い私にとっては丁度よい温故知新であった。

Personnel: Stevie Wonder(vo, various instruments), Ray Parker,Jr.(g), Jeff Beck(g), Buzzy Feiton(g), Scott Edwards(b),Daniel Ben Zebulon(conga), Dave Sanborn(as), Trevor Lawrence(sax), Steve Madaio(tp), Gloria Barley(vo), Lani Groves(vo), Jim Gilstrap(vo), Shirley Brewer(vo), Denise Williams(vo), Loris Harvin(vo), Debra Wilson(vo)

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