カテゴリー「Joni Mitchell」の記事

2008年10月25日 (土)

Dave DouglasによるJoni Mitchellへのオマージュ?

Dave_douglas_moving_portrait "Moving Portrait" Dave Douglas (DIW)

日米でこれほど評価,知名度に違いがある人は珍しいと言ってよいDave Douglasであるが,以前にも書いたが彼をフリー・ジャズにカテゴライズしている限り,日本で人気が沸騰することはあるまい。単に彼はフリーもできるというだけであり,本質的にはフリーの方が比率としては低いにもかかわらずである。そんな彼がまだデビューしてそれほど時間が経っていない時期に,DIWレーベルにワンホーン・アルバムを吹き込んでいるとは全く知らなかったが,中古盤屋でたまたま見つけて即ゲットである。これが予想以上によい。

このアルバムのライナーにはDave Douglas本人によるJoni Mitchellへのシンパシーが記述されており,事実ここでもMitchell作品が3曲("Roses Blue", "My Old Man", "The Same Situation"という渋いセレクション)演奏されているが,Mitchellと音楽性を同じくするという感じではない。むしろミュージシャンとしてのリスペクトに溢れた演奏と言う方が正しいだろう。いずれにしてもDouglasとJoniというのはあまり結びつかないわけだが,Dave Douglasのようなミュージシャンからも尊敬されるJoniというのはやはり凄い人なのだということがわかるような気がする。

演奏としては新主流派的な響きが支配的であり,ここでも全然フリーではないDouglasが聞ける。リズム・セクションとの相性もよく,これは私はかなり気に入ってしまったのだが,中でもピアノのBill Carrothersが主役のDouglasを食わんばかりの快演を展開しているのが素晴らしい。Herbie Hancockが好きな人なら,ここでのCarrothersは間違いなく気に入るだろう。総体的に見れば,もっと激しい展開もあってよかったようにも思うが,そもそもトランペットのワンホーンが好きな私は星★★★★☆を謹呈してしまうのである。Dave Douglas,コンベンショナルな路線でも若い頃からイケていたのだ。

今にして思えば,Douglasにこんなレコーディングの機会を与えたDIWレーベルは大したものだが,Douglasをフリー・ジャズにカテゴライズしているのがこのレーベルを運営するレコード・ショップだというのがどうにも解せない。一体何を考えているのやら。こういうこともできるのだと認識されれば,Douglasの日本における人気はもっともっと上がるはずなのになぁ。

Recorded on December 29 and 30, 1997

Personnel: Dave Douglas(tp), Bill Carrothers(p), James Genus(b), Billy Hart(ds)

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2008年9月29日 (月)

Herbie Hancock:これでDefinitiveでは看板に偽りあり,かつかなり詐欺的なボーナスCD/DVD

Definitive_hancock ゛Then And Now: The Definitive Herbie Hancock" Herbie Hancock (Verve)

Herbie Hancockは様々な音楽スタイルで,時代の先端を走ってきたミュージシャンであるから,私も相当数のアルバムを保有している。そのキャリアを総括したアルバムが出たからと言って,大方は持っているから,普通だったらこんあものは絶対買わない。そもそもHerbieの輝かしいキャリアをたった12曲に凝縮するということ自体が無茶である。よって,私はこのアルバムの゛Definitive゛というタイトルには声を大にして異議を唱えたい。

じゃーなんで買うのよと聞かれれば,私が買った国内盤にはJoni MitchellとHerbieが共演したライブの映像がDVDとしてオマケでついているからなのだが,これとてYahoo! Musicで公開済みの映像だから,ことさら珍しいというものでもないし,ネットでダウンロードすればすむ話である。そもそも輸入盤でもDVD付きの2枚組みとしても出ている。しかし,Joniの名前を見て反応してしまった私が悪いと言えばその通り。そもそも元々のCDにボーナス・トラックで入っている音源だって,そのYahoo! Music音源と同じではないか。これってかなり詐欺的ではないだろうか。

さらに国内盤のオマケについているボーナスCDにはSonya Kitchellとの゛All I Want゛が帯には「初CD化」と書かれているが,これだって大嘘である。この曲はアルバム゛River: The Joni Letters゛を米国Amazon.comで買えば,この曲がボーナスとして入ったバージョンがAmazon Exclusiveというかたちで公表されているから,「国内初CD化」と書かれていないことはまたまた詐欺的である。私は米国Amazon経由でわざわざそのアルバムを購入しているし,ボーナスCDに入っているほかの2曲(゛Harlem in Havana゛と゛I Had a King゛)だって,iTunesで買えるのだから,結局このアルバムのオマケにはほとんど魅力なんてなかったということである。何,国内盤はベスト盤CDがSHM-CD仕様だって。それがどうしたっ!。ふざけるなと言いたい。

こういうことは購入前に調べておけばよかった話(そこは反省しなければならない)なのだが,店頭でそんなことまで調べる由もなく,Joniの名につられるという,ほとんどユニバーサルの策略にはまってついつい無駄使いをさせられてしまった。こうしたやり口を連発する最近のユニバーサルの商法は本当にあこぎとしか言いようがない。だから国内盤は買いたくないのだ。CDの売上げの低迷が叫ばれる昨今,こうした商法は更に状況を悪化させるレコード会社の自殺行為として糾弾したい。消費者としてはこういうやり口は許せないので無星。それにしても腹が立つ。

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2007年10月28日 (日)

突然Joni MitchellとJames Taylorの共演ライブ盤現る!

Joni_james ゛The Circle Game゛ Joni Mitchell & James Taylor(Woodstock Tapes)

CDショップをうろついていたら,どう聞いてもJoni MitchellとJames Taylorの,それも若い頃の声としか思えない音が聞こえてきたので,何事かと思って見てみると,題記のCDがかかっていた。Joni復活に伴うJoni見直しの機運に乗って,Neil YoungのArchiveシリーズのような乗りかと思ってしまったが,いずれにしてもこれはファンとしては買わざるをえないと思ってしまった。

この音源,実は昔からブートでは出まわっていたものであるが,今回の発売元であるWoodstock Tapesなる会社も相当怪しい。会社のWebサイトもないし,真っ当なCDショップに入ってきていると言っても、これもブートと言ってしまえば所詮はブートである。しかし,今回BBCで放送された曲目だけながら,プレスCDだし,値段も手頃,パッケージもデジパックでそれなりにしっかり作ってあるし,放送音源ゆえ音も悪くない。そして何よりもCDショップで聞いた音楽があまりにもよかったので,私は迷うことなく即購入である。

演奏はJoniのソロ,Taylorのソロ,二人のデュエットから構成されているが,何とも若々しい声ではないか。現在のJoniのスモーキー・ボイスとは全く異なる世界だが,昔はこうだったんだよなぁと思わず郷愁にひたってしまった(胸キュンという死語を使ってもよい...)。こういう共演の音源を聞けただけで私は星★★★★★(音楽を真っ当に評価すれば星は減るが,あくまでもノスタルジーも含めて)である。

Recorded Live at Royal Albert Hall, London, on October 28, 1970

Personnel: Joni Mitchell(vo, g, p), James Taylor(vo, g)

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2007年9月26日 (水)

Joni Mitchell待望の新作

Shine "Shine" Joni Mitchell(Hear Music)

前作"Travelogue"から5年,まさに待望と言うべきJoni Mitchellの新譜が発売になった。私は実際にこのCDを手に取るまで,発売中止になるのではないかと実は内心ひやひやしていたのだが,無事発売されたのは何よりである。やはり,ここはこのアルバムについて書かないわけにはいかない。

実は私は前作が発売された直後,Amazonに次のようなレビューを書いた。

『前作"Both Sides Now"に続く豪華なオーケストラをバックにした演奏集である。今回は前作と異なり,Joniの過去の名曲群を歌っており,選曲としてはほぼ文句のないものとなっている。(中略) 本作の評価を分ける鍵はバックのオーケストレーションにある。確かに豪華な伴奏であるが,これが本質的にJoniの音楽にフィットしているかについては疑問があるし,少なくとも筆者には過剰に思える。たとえDVD作品"Painting with Words & Music"に見られたようなシンプルな伴奏であろうと,Joniの曲は十分輝きを放つはずである。Joniはこれを最後のレコーディングにすると語ったとの情報もあるが,この作品をキャリアを総括する最終作として欲しくないというのが正直なところである。』

ということで,前作はToo Muchな歌伴だというのが私の評価だったが,今回はその反動というわけではなかろうが,Joniには珍しく宅録テイストが横溢しており,Joni自身が複数の楽器を演奏したりプログラミングも行っているようである。その結果,参加ミュージシャンは必要最小限に抑えられている。そして響きは妙にサウンドが生々しいというか,敢えて装飾を排しているとしか思えないのである。約5年に渡るセミ・リタイア中にJoniに何が起こったのかと考えたくなるのも人情だが,この違いはScritti Polittiの最新作がGreenによる宅録だったことにも重なってしまう。

私がこのアルバムを評価するには,まだ聞いた回数が足りな過ぎるが,一聴して今回ほどWayne Shorterの不在を痛感させられたことはない。今回のアルバムではBob Sheppardがサックスを吹いており,いきなり1曲目はJoniのピアノとSheppardのデュオ,しかも何とインスト曲で幕を開けるのだが,そこから私は違和感をおぼえてしまったのである。SheppardはWalter Beckerのプロデュースでアルバムをリリースし,Steely Danのライブにも参加しているまぁまぁ有能なミュージシャンではあるが,残念ながらShorterほどの深みが感じられず,フレーズもサウンドもいかにも軽い。ほかの曲でもそういう感覚が強く,ここはやはりShorterを呼ぶべきだったというのが正直な感想である。

そうは言いつつも,長年のJoni Mitchellファンとしては,復帰してくれただけでも満足と言ってもよいのだが,上記のような理由もあり,まずは最初の感覚としては星★★★★ぐらいの出来としておこう。

尚,彼女のアルバム・カバーを彼女の絵以外が飾ったのは久し振りのことだが,ブックレットの中身も含めて,全てバレエの写真から構成されている。全てがJoniが絡んだ゛The Fiddle and the Drum゛からのものではない(というより一枚だけが゛The Stalker゛というバレエらしい)ようなのだが,どういう基準でブックレットの写真が選択されたのは定かではない。

Personnel: Joni Mitchell(vo. g, p and others), Greg Leisz(pedal steel), James Taylor(g), Larry Klein(b), Brian Blade(ds), Bob Sheppard(reeds), Paulinho Da Costa(perc)

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2007年9月25日 (火)

Herbie Hancockファンへの耳寄りな話

River "River: The Joni Letters゛ Herbie Hancock(Verve)

Herbie HancockがJoni Mitchellにトリビュートしたアルバムとして話題沸騰の本作。国内盤は既に発売され,輸入盤も店頭に並ぶようになってきている。しかし,私はまだ未聴である。それには理由がある。

Amazon.com(米国のサイトである)にアクセスして,このアルバムをサーチすると何と゛(with Bonus Tracks) - Amazon.com Exclusive゛と書いてある。よくよく見てみると,1曲は国内盤にも収録の"Case of You゛だが,もう1曲゛All I Want featuring Sonya Kitchell゛というのが,Amazonだけの特典で収録されているではないか。

Sonya Kitchellは17歳でデビューし,とても年齢とは思えぬボーカルを聞かせたシンガーであるが,彼女を迎えた曲というのも気になるし,(私は違うが)Herbie Hancockのコレクターは何としてもAmazon.comからこのアルバムを仕入れる必要があるだろう。ということで,私も注文して現在デリバリー待ち。よって,このアルバムは未聴ということである。早く聞きたいが,ここは我慢,我慢。

ということでコレクターのための耳寄り情報でした。

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2007年7月29日 (日)

今更Joni MitchellのGeffen Boxの国内盤が発売だそうである

Joni_geffen "Complete Geffen Recordings゛ Joni Mitchell (Geffen)

昨今,豪華アーティストによる゛A Tribute to Joni Mitchell゛の発売や,Herbie HancockによるJoni Mitchell Projectの制作,更にはJoni本人による新作の9月発売など,Joni Mitchellを再評価する動きが顕在化するとともに,彼女に対する注目が巷で高まっているのは彼女の熱烈なファンとしては大変結構なことである。

こうした動きに便乗して,本日紹介のボックス・セットがJoni復活のタイミングに併せて国内盤として発売されるようである。しかし,このボックス,私にとっては疑問の多いものである。私はこのボックスの輸入盤が発売されてすぐ(もう4年も前のことである)に,Amazonのレビューに次のように書いた。

『JoniのGeffenレーベル時代は,売れ行きからすればJoniの「冬の時代」と称されることが多いが,"Wild Things Run Fast"から"Night Ride Home"に至る時期に,音楽的な問題があったという指摘が全くあたらないことを証明する素晴らしい音源ばかりである。しかし,この4枚組は,未発表音源はわずか3曲,更にBoxの中身もはやりの紙ジャケ風にはしているが,オリジナル・ジャケットには不忠実なシングル・ジャケット仕様で,全く中途半端な出来と言わざるをえない。Joniのコメント等を含め,ブックレットの出来がいいだけに,この半端さは致命的であり,よほどのマニアにしか薦められない。但し,音楽的には素晴らしい。評価はボックスとしての出来(星★★)のみだが,Rhinoレーベルに編集を頼みたかったと思うのは筆者だけか。』

今回発売の国内盤は情報によると,オリジナルに忠実なWジャケットの紙ジャケ仕様になるらしいので,輸入盤の問題の一部は解決するとしても,音源としては上に書いたコメントと大きな違いはない。それよりも,なぜ今更のようにこのボックスが発売されるのかということが,私には解せない。これこそ便乗商法そのものであるが,国内のレコード会社は,Joni Mitchellの音楽にリスペクトも何もないから,4年前にはこのボックスの発売を見送り,今回のように便乗可能と判断すれば,オリジナル・ジャケットに忠実というほんの小さな付加価値をつけるだけで,\10,000という馬鹿げた値段をつけて発売するということである。

Joni Mitchellは多くのミュージシャンからも尊敬を集める素晴らしいアーチストであり,より真っ当な評価と真っ当な取扱いを求めたいが,こうした便乗商法は一時的なものに終ることは必定である。結局日本のレコード会社のメンタリティなどその程度のものであり,もう少し音楽に対して真摯に活動して欲しいものである。なぜ,こうしたムーブメントが生じているのかを理解し,音楽及びアーティストに対する尊敬を示すべきである。こんなことをやっているから,Joniは一時的にレコーディングからの引退を宣言したのである。こういう人たちには少しはRhinoを見習えと言っておく。

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2007年5月 5日 (土)

スウェーデン発の素晴らしいJoni Mitchell作品集

Whistles_2 "Song of Joni Mitchell" A Bird That Whistles (EMI Svenska)

スウェーデンのミュージシャン4人から成る臨時編成バンドによる全曲Joni Mitchellの曲を演奏した1996年のアルバムである。

このアルバムを聞いていて思うのは,Joni Mitchellへのリスペクトが非常に素直なかたちで表れているという点であり,選曲もJoniのキャリアを広くカバーしているところが素晴らしい。また,"Hejira"のベースなどは,もろJaco Pastoriusのようでもあり,伴奏にも相応のリスペクトが込められているのが好感が持てる。全11曲のうち,7曲がライブ,4曲がスタジオでの録音だが,双方とも非常にインティメートな感覚が強く,落ち着いて聞くことができる。ボーカルのIrma Schultzの声は,若い頃のJoniを彷彿とさせるものがあり,最小限の伴奏(ギター,ベース,パーカッション)にもよくフィットしている。

もう10年以上の前の作品であり,スウェーデン原盤の上,恐らくは廃盤らしいため,なかなかジャケットの情報もネット上でゲットできなかった。このページには私の携帯で撮影したものを掲載しているが,このアルバムはJoni Mitchellのファンは聞いておいて損はない。中古盤屋で見つけたら,即買い求めることをお薦めする。音楽的な深みは到底Joniには及ばないが,彼らのJoniに対するリスペクトの姿勢を評価して大甘ではあるが,星★★★★☆。

Track 3-5, 8-11Recorded Live at Lydmar Hotel & Restaurant in March4-5, 1996 Track 1, 2, 6&7 Recorded at EMI Studio, Stockholm in March 1996

Personnel: Irma Schltz(vo), Jack Mittelman(g, vo, b), Andrs Kotz(b, vo, g), Ola Swenson(perc, vo)

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2007年5月 1日 (火)

私にとってのJoni Mitchell最高作

Hejira "Hejira" Joni Mitchell (Asylum)

私はかなり熱烈なJoni Mitchellのファンと言ってよいと思うが,そうしたファンにとって,彼女の最高傑作は何かというのは結構酷な質問である。何かを取れば,何かが落ちるということで,ああでもない,こうでもないと考え込んでしまうかもしれない。私も好きなアルバム,そうでもないアルバムはあるが,総合的な観点での最高傑作はこのアルバム(邦題は「逃避行」である)だと考えている。

Norman Seefによるジャケットも素晴らしいが,ここに収められた楽曲群のレベルの高さはまさに筆舌に尽くしがたい。曲のよさを更にバックの優れたミュージシャンたちが増幅させており,これぞまさしく芸術的な「シナジー」が働いていると言いたい。曲のよさを引き立てるかのように,バックの演奏はどちらかと言えば地味に聞こえる(ミニマルと言ってもよい)のだが,例えば"One and Only"のJaco Pastoriusのベースにしても,Larry Carltonのギター・ソロにしても,ちゃんと自己主張すべきところは自己主張している。必要最低限の伴奏だけで,最大の効果を発揮していると言っても過言ではない。

冒頭の"Coyote"から最後の"Refuge of the Road"まで一切の駄曲なしであり,個人的には"Amelia"が特に気に入っているが,このアルバムは何度聞いていも素晴らしい。その後のライブでも,繰り返し演奏される曲が,このアルバムに多数収められていることからしても,Joniにとっても会心の作品であったことは想像に難くない。Joni Mitchellの魅力が余すところなく捉えられた作品として,星★★★★★では足りないぐらいだと言いたい。素晴らしい。

Personnel: Joni Mitchell(vo, g), Larry Carlton(g), Jaco Pastorius(b), Max Bennett(b), Chuck Domanica(b), John Guerin(ds), Bobby Hall(perc), Victor Feldman(vib), Neil Young(hca), Abe Most(cl), Chuck Findley(tp), Tom Scott(reeds)

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2007年2月20日 (火)

Joni Mitchellの素晴らしいライブDVD

Joni_mitchell ゛Refuge of the Road" Joni Mitchell

Personnel: Joni Mitchell(vo, g, p), Russell Ferrante(key), Michael Landau(g), Larry Klein(b), Vinnie Colaiuta(ds)

Joni Mitchellには数種類ライブDVDがあり,どれも傑作だが,本作は暫く市場から姿を消していた1983年の"Wild Things Run Fast"期のライブを収めたものである。これが凄い演奏である。

そもそも゛Wild Things Run Fast゛はJoniのレコーディングの中でも,結構ロック色の強いものだったが,このライブでもタイトなバック・バンドの演奏にかなりロック寄りのフレイバーが横溢している。中でもMichael Landauのギター・プレイがロック色を最も打ち出しているが,このLandauの技の数々を見るだけでもこのDVDは価値があると言ってしまおう。そのほかのメンツもYellowjacketsのRussell Ferrante,Stingとも共演したVinnie Colaiuta,更には当時のダンナのLarry Kleinと粒が揃っている。

JoniはJoniで煙草を片手にロックンロールしまくっていて,かなりイカしたオバチャン状態である。あんなに煙草を吸っては,声の質が変わるのも無理からぬと思ってしまう。映像はライブ・シーンにいろいろな映像がコラージュされていて,それはそれでよく出来ているが,ここはライブの演奏の素晴らしさを味わいたい。Joniにフォーク的な演奏を期待する向きには,結構ショッキングな演奏とも言えるが,これは優れたロックDVDだと思って見ればよいだろう。こうした傑作がリージョン・フリーで,2,000円もしない値段で買えるのは実にありがたいことである。

Joni Mitchellのファンのみならず,Michael Landauのファン必見の傑作として星★★★★★。

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2007年1月19日 (金)

Joni Mitchellの画集

Voices_1 "Voices: The Work of Joni Mitchell" (Mendel Art Gallery)

偉大なるミュージシャン,Joni Mitchellは自作の絵画を自らのCD(あるいはCSN&Yの"So Far"等もそうだ)のアートワークとして採用し,画家としても高い評価を得ているのは周知の事実である。そのJoniの美術作品の回顧展が地元であるカナダ,サスカトゥーンのMendel Art Galleryにて開かれたのは2000年のことであった。

この本は,その回顧展のカタログ本として出版されたものであるが,そもそもの印刷部数が少なかったらしく,米国のAmazon Market Placeなどでも結構な値段がついている。しかし,全64ページに渡り,懐かしのアルバム・ジャケットや抽象,具象,セルフ・ポートレートまでJoniの素晴らしい作品が並んでいるので,ファンは必携の作品である。苦労してでも手に入れる価値はあると断言しておこう。美術書ゆえ装丁も素晴らしい。

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