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カテゴリー「ブラジル」の記事

2019年7月30日 (火)

チョイと雰囲気を変えてEliane Eliasのボサ・ノヴァ・アルバムを。

_20190727 "Dreamer" Eliane Elians(Bluebird)

昨今は小田切一己を除いては,ECMの未CD化アルバムのストリーミングの記事が続いていたので,ちょっと雰囲気を変えて今日はEliane Eliasである。これは2004年にリリースしたボサ・ノヴァ・アルバムであるが,ゲストやストリングスも加えた穏やかなイージー・リスニング的な響きが嬉しい。殺伐とした世の中,あるいは多忙な生活の中で,たまにはリラックスして音楽を聞くことも必要だと感じるが,これなんかそういう機会に最適なのではないかと思わせるような音楽である。

やっている曲には"That's All"やBurt Bacharachの"A House Is Not a Home"等の曲も入っていて,全体的にはボサ的な響きも感じさせつつ,それだけに留まらないのもいい感じである。まぁ,カクテル的な響きって言ってしまえばそれまでなのだが,相応にレベルの高い演奏,歌唱を聞けるのだから文句はない。思わずくつろいでしまった私である。共同プロデューサーにはSteve Rodbyの名前も見られるが,彼ってやっぱり趣味いいねぇ。星★★★★。

因みに,ストリングスはロンドンで別建てで録音って,金掛かってるねぇ(笑)。

Personnel: Eliane Elias(p, vo), Oscar Castro-Neves(g), Guileherme Monteiro(g), Marc Johnson(b), Paulo Braga(ds, perc), Michael Brecker(ts), Mike Mainieri(vib), Vaneese Thomas(vo), Diva Gray(vo), Martee Lebow(vo) with Strings

2019年7月11日 (木)

João Gilbertoの訃報からのボサ・ノヴァ続きで,今日はVerveのコンピレーション。

_20190708-2”Novabossa: Red Hot on Verve" Various Artists (Verve)

これを取り上げる前によりコンテンポラリーなミュージシャンによる"Red Hot + Rio"を取り上げてもよかったのだが,正調ボサ・ノヴァを収めたこっちを聞いていた。

このRed HotシリーズはAids撲滅を進めるためのNPOであるRed Hot Organizationが,その活動を推進するためにリリースしているコンピレーション群であるが,本作は”Red Hot + Rio"の番外編として制作されたものと思われる。そこに収められたのはインタールードを含めたVerve音源中心の全23曲のボサ・ノヴァ,サンバの名曲の数々である。

結局はコンピレーションなので,時代の変化とともに,必ずしもボサ・ノヴァ,サンバと言えない音も含まれてはいるので評価は微妙になる訳だが,非常に気持ちよく聞けるアルバムである。そうは言っても,Verve音源中心だけにやっぱりStan Getzの演奏が増えてしまうのだが,それでもRoberto MenescalやらEdu LoboやらTamba Trioやらとおいしいところは押さえてあるので,気楽にボサ・ノヴァ,あるいはブラジル音楽を聞きたいと思ったらこういうのもいいかもねぇ。こういう機会でもないとなかなか取り出さないアルバムだが,それもJoãoのおかげってことで。

2019年7月10日 (水)

今日はJoão GilbertoからのBebel Gilberto。

_20190708 "Tanto Tempo" Bebel Gilberto(Ziriguiboom)

今日はJoão Gilbertoの娘のBebel Gilbertoである。そして母親は昨日取り上げたStan Getzとのアルバムでヴォーカルを担当していたHeloisa (Miúcha) Buarque de Hollandaなので,血筋のよさは保証付きみたいなものだ。WikipediaにはBebelが両親から言われたこととして, "He taught me to be a perfectionist. But my mother taught me how to lose it."なんて書いてあるが,なるほどねぇって感じである。そうやってバランスを保つのかってことだ。写真を見ると,顔は母親のDNAが強いようだが(笑)。

このアルバム,リリースされたのは2000年のことだが,それ以来,このアルバム,結構な売れ行きを示しているらしい。私がこのアルバムを購入する気になった記憶が曖昧だが,やはりJoão Gilbertoの娘がどういう音楽をやるのかに感心があったからだろう。

そして,本作はボサノヴァにエレクトロニカをスパイスとして使ったような実にこじゃれた音楽である。まぁ,これなら一定のリスナーに受けるのもわかるし,欧米でのセールスが好調だったのは,特に米国においては,所謂スムーズ・ジャズ系のリスナーにも受け入れられたってことではないかと思える。本質的にはボサノヴァが根底にあるので,穏やかさが感じられる音楽だが,それに加えてBebel Gilbertoの声がかなり魅力的。正直なところ,私はボサノヴァはシンプルに演奏して欲しいクチなので,エレクトロニカあるいはプログラミングはもう少し控えめにして欲しいと思える"Alguem"のような曲もあるが,それでもまぁ邪魔ってほどではない。

ある意味,イージー・リスニング的にも響く部分もあるが,どういうシーンのBGMにもフィットしそうな音楽である。星★★★★。

尚,Personnelは文字が小さくて老眼にはきついので省略するが,Celso Fonsecaのギターだけをバックに歌う"Samba e Amor"なんて実に素敵なものである。そのほかにもJoão DonatoやCarlinhos Brown等が華を添えている。

2019年7月 9日 (火)

João Gilbertoを偲んで,改めてStan Getzとの共演作を聞く。

_20190707 "The Best of Two Worlds" Stan Getz Featuring João Gilberto(Columbia)

João Gilbertoの訃報を受けて,私がいの一番に聞いたのは38曲入りの「ジョアン・ジルベルトの伝説」であったが,もちろんそれだけでは終われない。と言いつつ,私はJoão Gilbertoのリーダー・アルバムは実はそれしか保有していないのだから,大したことは言えない。ということで,手許にある中で,あまり聞くチャンスは多いとは言えないColumbiaレーベルにおけるリユニオン・アルバムを取り出した。

Stan GetzとJoão Gilbertoは”Getz/Gilberto"の録音時もめたという逸話も残っているが,このアルバムは"The Best of Two Worlds"と大きく出て,しかもJoão Gilbertoはジャケでは笑顔で写っている。まぁ,お仕事でやりましたってことなのかもしれないが,このアルバム録音の翌年にはKeystone Korner出演時の録音が後に発掘され,このブログでも取り上げた(記事はこちら)。なので,実のところ,それほど無茶苦茶な不仲ではなかったのかもしれないが,商売っ気の強いStan Getzに,João Gilbertoが何らかの反感を抱いていたとしても不思議はない。そうした意味で,このリユニオン・アルバムについては,いつまで経っても"Getz/Gilberto"と比較されてあまりいい評判は聞いたことがないのだが,今回,改めて聞いてみて,実はそこそこよく出来たアルバムだと思えた。

まぁ,明らかにGetzが吹き過ぎな部分もあるところは,プロデューサーがGetz自身なのだから仕方ないとしても,その辺にブラジル音楽好きはネガティブな反応を示すことは十分考えられるが,私としては十分許容範囲ってところである。ただ,"Just One of Those Things"とかはJoão Gilbertoにはちょっと不釣り合いだろうと思えてしまう。そうした瑕疵はあったとしても,それでもこの二人の共演を聞けるというのは,先述のライブ盤同様貴重なことだと思えば文句も出ない。ってことで,星★★★★は十分与えらえると思う。

ちなみに,ここで歌っているのは当時のJoão Gilbertoの奥方のHeloisa (Miúcha) Buarque de Hollanda。そういうところも"Getz/Gilberto"にAstrad Gilbertoを出してきたのと同趣向ってのもGetzらしいねぇ。

Recorded on May 21, 1975

Personnel: Stan Getz(ts), João Gilberto(g, vo, perc), Heloisa (Miúcha) Buarque de Hollanda(vo), Al Dailey(p), Oscar Castro-Neves(g), Clint Houston(b), Steve Swallow(b), Billy Hart(ds), Grady Tate(ds), Airto Moreira(perc), Reuben Bassini(perc), Ray Armando(perc), Sonny Carr(perc)

2019年7月 8日 (月)

追悼,João Gilberto。

Joao-gilberto

João Gilbertoが亡くなった。言うまでもなく,ボサ・ノヴァの開祖の一人として,多大な影響力を持つ人だった。そして,"Getz/Gilberto"により,ブラジル音楽とジャズの橋渡しをしたことでもその功績は多大。更に彼がいなければ"Saudade"という表現がこれほど世に認知されることもなかったのではないかとも言いたくなる。まさに巨星墜つとはこのことである。世界はまた大きな宝を失った。

R.I.P.

2019年7月 6日 (土)

コレクターはつらいよ(24):Pedro Martinsの新作に1曲客演。

_20190706 "VOX" Pedro Martins (Heartcore)

またも更新が滞ってしまった。そして,ほぼ半年ぶりに「コレクターはつらいよ」シリーズである。今回はKurt RosenwinkelのレーベルからリリースされたPedro Martinsのアルバムである。主題の通り,Brad Mehldauが参加しているのは"Origem"1曲のみであるが,そのほかにもKurt Rosenwinkelはもちろん,クリポタやAntonio Loureiroとかが参加している。更に面白いと思ったのは,このシリーズで前回取り上げたCrane Like the BirdのKyle Craneも参加しているから,この辺の人脈ってつながっているのねぇって感じである。正直言って,このPedro Martinsと言う人の声はやや線が細くて,よく言えば繊細だが,音程が不安定に聞こえるところがあり,歌手としての印象としてはイマイチである。PedroはPedroでも,Pedro Aznarと比べるとだいぶ落ちるという感じである。まぁアルバムとしてはなかなかよく出来ているとは思えるが,だからと言って,Brad Mehldauの参加なかりせば,買うほどのものとは思っていない。

それでもってBrad Mehldauであるが,先日のライブを観た感じとは結構違うように思える。まぁ,曲がかなりのソフト・タッチってこともあるが,結構ポップな感じのソロを取っていて,「いかにも」Brad Mehldauという感じではない。しかし,ソロ後半になるとMehldauらしさも出てくるようには思えるが,この感覚の違いはおそらく本作におけるミキシングによる「音の加工」による影響も大きいと思えた。私としては,いつものBrad Mehldauと違う感じが聞けるというのも悪くないことではあるが,敢えてBrad Mehldauを使う理由があったかと言うと答えは微妙である。それでも全公式音源の保有を目指す以上,文句は言っていられないのである。だから「コレクターはつらいよ」なのだが(苦笑)。

2019年7月 1日 (月)

来日が楽しみになってきたCamila Mezaの新作”Ambar”。

_20190630 ”Ambar" Camila Meza & the Nectar Orchestra (Sony Masterworks)

前作"Traces"も素晴らしかったCamila Mezaの新作がリリースされた。今回はストリーミングで対応しようかと思ったのだが,来日が決まってしまってはこれはちゃんと聞かざるを得ない,そしてライブに参戦せざるをえないということで,早速のゲットである。

前作の記事を書いた時に,私は「彼女の声が素晴らしい。更に,彼女のギタリストとしての技量が半端ではない」と書いている(記事はこちら)が,その感覚は本作においても不変である。しかし,今回の新作のキモはそこにストリングスを加えたNectar Orchtstraとの共演にあると言ってよい。これがまた実に素晴らしい。コンテンポラリーな響きも有する中,決してイージーな感覚ではなく,完全なコラボレーションが成立しているではないか。

曲はCamila Mezaのオリジナルに加え,ブラジル系2曲に,Eliott SmithやなんとDavid BowieとPat Metheny Groupの共演作"This Is Not America"が収められているところに,彼女の音楽の指向が聞いて取れるような気がする。"This Is Not America"はオリジナル・ヴァージョンを更にダークにした感覚を打ち出していて面白い。だが,ブラジル系の曲との相性はそれを上回っているように感じられる。やはりチリ出身というラテンの血はこういうところに効いてくるってことだろうか。

尚,最後に収められた"Cucurrucucu Paloma"はオリジナルのライナーには記述がないようなので,シークレット・トラックなのか,日本盤のボートラなのかは不明ではある。ライナーの通り,Camila Mezaのオリジナル,"Fall"で締めてもいいようにも思うが,この古いメキシコ歌謡はクロージングには最適ってことで,聞き終えても実に心地よいアルバムであった。ということで,来日への期待も込めて星★★★★★としてしまおう。いや~,これはええですわ。そして,このアルバムがわずか2日で録音されていることには,正直驚きを隠せない。それって実は凄いことなのではないかとさえ思えるクォリティなのだ。

最近Gretchen Parlatoのアルバムが出てこず,Esperanza Spauldingもちょっと違う世界へ行ってしまっているように思える中で,今や私のこの手のヴォーカリストへの期待はCamila Mezaに集まってしまうということだろう。とにもかくにも来日への期待を高めてくれたアルバムである。

そして,本作とほぼ時期を同じくして,彼女がメンバーとして参加したRyan Keberle & the Catharsisの新作もリリースされている。そっちも注目だよねぇ。ストリーミングでちょっと聞いた感じは,以前のEsperanza的に響いたが,改めてちゃんと聞いてみることにしよう。

Recorded on June 12 & 13, 2017

Personnel: Camila Meza(vo, g), Eden Ladin(p, key, juno, celesta),Noam Wiesenberg(b), 小川慶太(ds,perc), 大村朋子(vln),Fung Chern Hwei(vln), Benjamin von Gutzeit(vla), Brian Sanders(cello)

2019年6月28日 (金)

Celso Fonseca / Ronald Bastosコンビの第1作。

_20190624 "Sorte" Celso Fonseca & Ronaldo Bastos(Dubas Musica)

私がこの二人のアルバムを聞いたのは"Paradiso"が最初のことであった。そのアルバムがあまりに素晴らしかったので,Celso Fonsecaのアルバムはその後も買っていたが,どうしても"Paradiso"を越えることがないというが正直なところである。だから,最近は買っていないし,先日も何枚かはリッピングして売ってしまったというのが実態なのだ。だが,全て売ってしまった訳ではない。このコンビの第1作である本作(但し,2001年の再発盤)はちゃんと手許に残っている。しかし,久しく聞いていなかったので,本当に久しぶりに聞いたのだが,これがまた何ともシンプルで穏やかなアルバムであった。

一部にストリングスやJacques Morelenbaumのチェロが入る以外は,Celso Fonsecaの弾き語りである。これが実に心地よいボサノヴァ的感覚を生み出して,久しぶりに聞いて,こんなによかったのかと思ってしまった。多分,私の保有しているCDには同じような感覚を与えてくれるものが何枚も眠っている可能性も高いが,こんなことではいかんねぇ(苦笑)。私にとっては”Paradiso"を上回るものではないとしても,これは実によかった。ということで,反省も込めて星★★★★☆。

いずれにしても,久々に"Paradiso"も聞いてみることにしよう。尚,ライナーには「幸運」の文字が躍っているが,ポルトガル語で"Sorte"は「幸運」の意味なんだねぇ。改めてこの作品の魅力に気づけた私は「幸運」だったってことで(笑)。

尚,Ronaldo Bastosはソングライターとしての参加であり,演奏には関わっていないというところも実は結構凄いことだと今更ながら思える。

Personnel: Celso Fonseca(vo, g), Jacques Morelenbaum(cello, arr), Eduardo Souto Neto(arr) with strings

2019年6月16日 (日)

Gilberto Gil全面参加のRoberta Sáの新作。

_20190615 "Giro" Roberta Sá(Deck)

Roberta Sáのアルバム,"Delirio"がリリースされたのが2015年10月ぐらいで,このブログに記事をアップしたのが翌年2月のことであった(記事はこちら)。その時にもこの手の音楽についつい惹かれてしまう私は大いにほめたわけだが,それから4年弱の時を経ての新作である。今回のキモはアルバムにGilberto Gilが全面的に参加していることだと思うが,曲作りにも全面的にかかわっているのだから,相当の入れ込み具合である。ついでに4曲目にはJorge Ben Jorも参加して場を盛り立てているが,本質的には相変わらずのRoberta Sáの清楚な声を聞いていればいいって気もする。

本作も実にいいアルバムだと思うのだが,私としてはよりシンプルな音,例えば8曲目"A Vida de Um Casal"のような感じで全編攻めてもらうと更にこのアルバムに評価が高まったのではないかと思える。結局は音に対する好みだと思うのだが,私がブラジル音楽にはメロディ・ラインとシンプリシティを求めてしまう傾向が強いのかもしれないと思ってしまう。そういうことで,3曲目"Cantando as Horas"のような曲にはバックのアレンジが過剰に感じられて,違和感を覚えるのも事実なのだ。

しかし,全編を繰り返し聞いていると,段々味わい深さも増してくる部分もあって,いいアルバムだとは思えてくる。そういう意味でも3曲目の浮いた感じが何とも惜しい。そこを減点して星★★★★としておこう。

Personnel: Roberta Sá(vo), Jorge Ben Jor(vo), Gilberto Gil(g), Ben Gil(g), Alberto Continentino(b), Domenico Lancellotti(ds, perc), Pedro Miranda(perc, vo), Yuri Queiroga(g), Danilo Andrade(key), Laurenco Vasconcellos(vib), Pedro Mibielli(arr, vln), Glauco Fernandez(vln), Nicolas Kurassik(vln), Daniel Albuquerque(vla), Iura Ranevsky(cello), Mestrinho(accor), Jorge Continetino(arr, fl), Marion Sette(arr, tb), Diogo Gomes(arr, tp, flh), Raul Mascarenhas(ts, fl), Ze Carlos "Bigorna"(as, fl), Milton Guedes(fl), Joana Queiroz(cl), Milton Guedes(bugpipe), Banda Giro(arr), Felipe Abreu(arr), Alfredo Del-Penho(vo), Joao Cavalcanti(vo)

2019年5月 8日 (水)

マントラのブラジル音楽集。若干のオーバー・プロデュース感もありながら,なかなか楽しい。

_20190502 "Brazil" Manhattan Transfer(Atlantic)

私がリアルタイムでマントラの音楽を聞いていたのは"Vocalese"までだと思うので,本作は後追いで聞いたもの。現代ブラジル音楽の大御所たちの曲をマントラが歌うのだから悪いはずはないので,リアルタイムで聞いていても不思議はないのだが,このアルバムが出た頃は会社に入って,結構忙しくしている頃だったのかもしれない。

レパートリーとしてはDjavanが5曲と圧倒的多数だが,そのほかにIvan Linsが2曲,Gilberto Gilが1曲,Milton Nacscimentoが1曲という構成で,押さえるべきところは押さえている。もともとの曲の魅力が十分なのだから,シンプルな伴奏でもよさそうだが,やや伴奏のやり過ぎ,主題に従えばオーバー・プロデュース感がやや感じられる曲があるのがやや惜しい。特に2曲目の"The Zoo Blues"はシンセ・サウンドが過剰装飾である感覚が強く,Jeff Lorberもさすがにこれはやり過ぎだろうと思わせる。まぁ,この頃のマントラはポップ的な人気もあった頃だから,まぁこういうプロデュースもありだとは思うが,それでもブラジル音楽らしさを必ずしも活かしていないように思える。それはLarry Williamsが担当した”Hear the Voices"のイントロとかにも感じられる訳で,その辺りが評価の分かれ目になるだろう。私はもう少し土着的な響きがあってもよかったのではないかと思っている。

まぁ,それでも"Capim"におけるStan Getzのソロなんて貫禄十分だし,相応に楽しめることは間違いない。それでもブラジル音楽も結構好きな人間からすれば,星は★★★☆ぐらいってところだろうな。

Personnel: The Manhattan Transfer(Cheryl Bentyne, Tim Hauser, Alan Paul, Janis Siegel: vo),Jeff Lorber(synth), Larry Williams(synth), Yaron Gershovsky(p), Wayne Johnson(g), Dan Huff(g), Toninho Horta(g), Oscar Castro Neves(g), Abraham Laboriel(b), Nathan East(b), Buddy Williams(ds), John Robinson(ds), Djalma Correa(perc), Paulinho da Costa(perc), Djavan(vo), David Sanborn(as), Stan Getz(ts), Uakti(Marco Antonio Guimaraes,Paulo Sergio dos Santos, Artur Andres Riberio, Decio de Souza Ramos: various instruments)

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