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カテゴリー「映画」の記事

2019年9月29日 (日)

Tarantinoの映画と全然違うBrad Pittが見られる「アド・アストラ」。

Ad-astra 「アド・アストラ("Ad Astra")」(’19,米/中,Fox)

監督:James Gray

出演:Brad Pitt,Tommy Lee Jones,Donald Sutherland,Ruth Negga, Liv Tyler

先日観た「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では可笑しささえ感じさせたBrad Pittが,ずっとシリアスな表情で演技を続ける映画である。そういう意味で,役者としての幅が広いと思わせてくれる映画だが,結構これがBrad Pittの表現からも感じられるように,シナリオ的には静的な部分が多い映画である。

その一方で,そうしたスタティックな感覚を補うために,アクション・シーンも交えるが,ここにちょっと無理が生じていて,何とも不可思議な感覚を与えてくれる映画である。ある意味,哲学的な要素させ組み込もうとした監督,共同脚本のJames Grayの野心は理解できる。しかし,それだけでは映画として辛気臭くなって,興行として成立しないという感覚から,シナリオに無理を施した感覚が露骨に出過ぎて,私としては見ていて結構居心地が悪い部分もあった。頭でっかちな感覚もありながら,ネタバレになるので詳しくは書かないが,見ればわかる通り,何じゃそれは?って感じの意味不明な部分もあるところが何とも中途半端なのだ。

視覚効果は結構よく出来ているとしても,やはりここにはシナリオの無理がたたって,私としては評価しにくい映画になってしまった。星★★☆で十分だろう。Brad Pitt目当てで見るなら,間違いなく「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の方がはるかに楽しめることを保証する。

2019年9月22日 (日)

恥ずかしながら「キル・ビル」を初めて見た。

Kill-bill1 「キル・ビル Vol.1/Vol.2(”Kill Bill Vol.1/Vol.2)」(’03/04,米,Universal/Miramax)

監督:Quentin Tarantino

出演:Uma Thurman, David Carradine, Lucy Liu, Daryl Hannah, Michael Madsen,千葉真一,栗山千明

私がQuentin Tarantinoの映画をちゃんと見るようになったのは「ジャンゴ 繋がれざる者」からのことである。一時期私は本当に映画から遠ざかっていて,ある特定の時期はほとんど出張中の機内エンタテインメントを除けば映画を見ていないと言ってよい。だから,この映画も恥ずかしながらこれまで劇場はおろか,DVDでも見たことがなかった。私が躊躇してきた理由として,この映画に感じるイロモノ感ゆえってところが強い。

Kill-bill-2 だが,「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」にもやられてしまった立場の私としては,やっぱりQuentin Tarantinoの映画はちゃんと見ておいた方がいいだろうということで,中古でDVDを格安にゲットして初めて見ることとなった。一言で言ってしまえば,アニメを実写化したような「劇画」感あるいは比類なき荒唐無稽さってところか。相変わらずのQuentin Tarantinoらしいエグイ表現満載で,血しぶきが炸裂しているが,それゆえ欧米版は若干ソフトな表現になっているらしい。しかし,血しぶきと言っても私などはどちらかと言えばゲラゲラ笑いながら見ていたようなものなので,恐れるほどのものではない。

その荒唐無稽さゆえ,シナリオにおけるリアリティが欠如していると言ってしまえばその通りなのだが,これはこれでそういう映画として見ればいいものだろう。様々な映画へのオマージュやら,アニメの採用,シルエットや白黒シーン,更にはワイヤー・アクション等,様々な手立てを繰り出すQuentin Tarantinoの娯楽への感覚を楽しんでればいい話だと思う。

なので,この映画には小難しい話は不要。この無茶苦茶感を楽しめばいいというのが私の実感。星★★★★。それにしても,出演者それぞれのキャラが笑えるシナリオを描くQuentin Tarantinoの頭の構造は一体どうなっているのやら...(苦笑)。いずれにしても,ここに出ているDavid Carradineを見ていると,懐かしの「燃えよカンフー」を思い出してしまった私であった。そして映画における最高のセリフはLucy Liuの「やっちまいな!」だろうねぇ(爆)。

2019年9月16日 (月)

出張中に見た映画(19/09編):今回は移動が辛くて控えめになってしまった。

Dark-phoenix「X-Men:ダーク・フェニックス("Dark Phoenix")」('19,米,Marvel / Fox)

監督:Simon Kinberg

出演:James McAvoy, Michael Fassbender, Jennifer Lawrence, Nicholas Hoult, Sophie Turner,Jessica Chastain

X-Menのシリーズは2000年から続いてきたものだが,正直言っていけているものもあれば,全然面白くないものもあるって感じがあるのは確かである。これまでなら,私は劇場に観に行っていたかもしれないが,昨今のMarvel映画の連発にはさすがに付き合いきれず,今回は劇場では見ていなかった。今回,インド出張の道すがらで見たのがこの1本。今回は移動がきつく,結構疲労もたまっていたこともあって,往路,復路ともに1本ずつしか見ていない。途中まで見た映画もあるのだが,睡魔に負けた。ということで,往路で見たのがこの映画であった。尚,復路はマレーシア航空で帰ってきたのだが,久しぶりに「サウンド・オブ・ミュージック」を見た私であった。一体何回目?と言え,やっぱり好きだなぁと思っていた私である。

それはさておき,今回のこの映画,もうこのシリーズも終わりかなぁと思わせるに十分な内容になってしまった。こんなところに出てくるJessica Chastainももう少し仕事を選べば?なんて突っ込みたくなるような役回り。本人は楽しんでやっているのかもしれないが,敢えて彼女のような役者が演じなくてもいいだろうと思っていた。正直言ってしまえば,このストーリーは何だかなぁって感じだし,アクションは派手でも,もう少しX-Menのシリーズには,ミュータントの悲哀のような部分を感じさせる部分もあったはずだが,そういう要素が全然なくなってしまっているところのイマイチ感はぬぐい難い。

長年,私はこのシリーズを見てきたが,やはりHugh Jackmanが出てこないX-Menシリーズは,私にとっては魅力度が落ちたと言わざるをえないし,Jennifer Lawrenceはもはやゲスト出演みたいになってしまったのでは仕方ないのかもしれないなぁ。星★★。シリーズはこれからも続いていくようだが,「X-Men」としてはこれが最終作ということもあり,私にとってはもうこれで十分ということだと思う。

2019年9月 8日 (日)

今回も実に面白かったTarantino新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

Once-upon-a-time-in-hollywood

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(”Once upon a Time... in Hollywood")」(’19,米/英/中,Columbia)

監督:Quentin Tarantino

出演:Leonardo DiCaprio,Brad Pitt,Margot Robbie,Emile Hirsch, Al Pacino, Dakota Fanning, Bruce Dern,Kurt Russell

Quentin Tarantinoの映画には裏切られることがないと思っているが,今回も実に面白かった。映画好きにとっては,突っ込みどころ満載のような映画であり,Tarantinoの当時に対する郷愁を強く感じさせる。実在の人物が登場するが,それがかなり本人の造形に似ていて実に笑える。Damian Lewisが演じたSteve McQueenなんて,まるで本人のようであったし,Mike Moh演じるBruce Leeも,本人の特徴をうまく出していて,マジで笑えてしまった。

この映画のいいところは毎度のことながら,Tarantinoの演出だけでなく,彼の書く脚本にあると言ってよいと思う。ある意味で言えば,見ている人間を「裏切る」展開こそが,この映画のキモである(これ以上はネタバレになるので,絶対書けない)。

本作については概ね高い評価をする人が多いと思うが,正直言って否定的な見解を述べる人たちもいるのも事実である。Quentin Tarantinoのいつもの映画に見られるエグい表現も抑制されているが,むしろ否定的な見解はおそらくそのシナリオによるところが大きいはずだが,映画に対する愛のようなものを感じさせ,そして実に面白く見せる術を見事に見せつけたQuentin Tarantinoには,私としてはケチのつけようがない。だいたい,Margot Robbie演じるSharon Tateがドライブをするシーンで,バックに流れるのがBuffy Saint-Marie版の"Circle Game"である。それだけで甘酸っぱい気持ちを感じる私のような人間には,もう「わかってるねぇ」という感覚しかないだろう。

私としては,またもQuentin Tarantinoに感心させられたと言ってよい傑作。とにかく,細部へのこだわりぶりも楽しい作品。星★★★★★しかないだろう。私は全面的に支持する。この見終わった後の幸福感こそ,この映画の価値である。

2019年8月27日 (火)

出張中に見た映画(19/08編):復路の1本目は「ブラックパンサー」

Black-panther「ブラックパンサー("Black Panther")」('18,米,Marvel)

監督:Ryan Coogler

出演:Chadwick Boseman,Maichael B. Jordan,Lupita Nyong'o, Martin Freeman

出張からの帰路はジャカルタからの夜行便であった。体力的な消耗を考えれば,さっさと寝ればいいものをついつい映画を2本見てしまった。そのうちの1本がこれである。私もなんだかんだと言って,Marvelの映画は劇場で結構見ているが,本作は結構評判もよかったが,見逃していたもの。昨今はダイバーシティの世の中ではあるが,やはりこういう設定も必要なんだろうと思わせ,これがなかなか面白い映画であった。

ほかのMarvelと違って,あまりテクノロジー・ドリブンでないところに,アクション映画としての感覚を感じさせてそれがいいのかなぁと思える。もちろん,それなりの武器みたいなのは出てくるが,よりプリミティブな感覚があるのが私のような中年オヤジには受け入れやすいというところだろう。それに登場人物の造形もわかりやすいところもいいと思えた。機内エンタテインメントとして,気楽に見るにはこれほどぴったりの映画もないなぁと感じていた私である。星★★★★。結局こういうの好きなんじゃんと思ってしまう。

全然関係ない話だが,主人公の母親を演じていたAngela Bassettを見ていて,宮本信子に見えて仕方なかった私(笑)。ついでに最近出張機会の多い釜山のシーンも出てきて,あぁ,あそこかぁなんて思ってしまった。

尚,出張中の復路の2本目に見たのは「名探偵コナン 紺青の拳」だったのだが,去年見た「ゼロの執行人」の方がまだましだったような...。そもそもシンガポールを舞台にする理由がよくわからん。ということで,そっちについての記述は以上(笑)。見ないで寝ればよかったかなぁ(爆)。

2019年8月24日 (土)

出張中に見た映画(19/08編):2本目は企画の勝利のような「The Guilty ギルティ」

Photo_20190822163301「The Guilty ギルティ("Den Skyldige")」('18,デンマーク)

監督:Gustav Möller

出演:Jakob Cedergren,Jessica Dinnage(声),Omar Shargawi(声),Johan Olsen(声)

出張の往路で見た2本目の映画がこれである。これが実にユニークな映画で,出演者はほぼJakob Cedergrenだけ,その他の出演者は電話越しの声というかたちでしか登場しない。全然タイプは違うが,私はSteven Spielbergの「激突!」をちょっと思い出していたりした。「激突!」も出演者はほぼDennis Weaverだけみたいな感じでサスペンスを盛り上げる映画だったが,この映画は電話越しの会話によってのみストーリーを展開させるというもので,ほぼ画面上はJakob Cedergrenの一人舞台だからだ。

あまり詳しく書くとネタバレになってしまうので詳述は控えるが,ある意味「予断」の恐ろしさを感じさせる映画であり,そう来るかぁ~,なんて思っていた私である。無茶苦茶低予算で作れる映画だと思うが,それでも企画,発想,シナリオの面白さによって見せてしまう映画である。繰り返しになるが,実にユニークな映画であった。星★★★★。

2019年8月23日 (金)

出張中に見た映画(19/08編):1本目は「誰もがそれを知っている」

Photo_20190822104701 「誰もがそれを知っている(”Todos Lo Saben”)」('18,西/仏/伊)

監督:Asghar Farhadi

出演:Penélope Cruz, Javier Bardem, Ricardo Darín, Eduard Fernández

マレーシアからインドネシアに出張していて,今回は往復で結局4本見てしまった。復路なんて夜行便なんだから,さっさと寝ればいいものを,ついつい夜更かししてしまい,結局日本に帰ってから辛い時間を過ごすことになっているのだから,バカにつける薬はない(爆)。

ということで,往路の1本目にチョイスしたのがこの映画。監督のAsghar Farhadiはイランの人らしいが,舞台はスペイン。誘拐事件を通じて,家族の崩壊,あるいは再生を描いたミステリー・タッチの映画ということになるだろうが,これがなかなか地味ながらよく出来ている。

まぁ,結婚式のシーンがやたらに長いと思わせたり,終盤に向けて,結末があっさりし過ぎかなという部分もあるが,Penélope CruzとJavier Bardemの夫婦共演はなかなかよかったし,まさに疑心暗鬼ってのはこういう感じだなと思わせる心理劇としてもなかなかの見応えがあった。ただ地味なことは確かなので,この映画が日本においてどの程度の興収を上げたかはわからないが,たまにはこういう映画もいいねぇと思ってしまった私である。星★★★★。

見ていて思ったのだが,助演のEduard Fernándezは昔で言えばMartin Balsamみたいな感じなのが何となく懐かしかった。

2019年6月30日 (日)

「ハウス・ジャック・ビルト」:何ともエグい映画で,評価は難しい。

The-house-that-jack-built 「ハウス・ジャック・ビルト(”The House that Jack Built")」(’18,デンマーク/仏/スウェーデン/独/ベルギー)

監督:Lars von Trier

出演:Matt Dillon, Bruno Ganz, Uma Thurman, Siobhan Fallon Hogan, Sofie Gråbøl, Riley Keough

問題作を連発するLars von Trierの新作であるが,これまたR+18に指定されても仕方がないサイコパス映画。この映画が恐ろしいのは,Matt Dilllon演じる主人公Jackが,なぜ人を殺すのかという理由がほとんど提示されないことである。Trierには"Antichrist"って映画もあったが,これも日本的に言うならば,神も仏もあったものではないという感じである。それがラスト・シーンというか,絵画的な感覚さえ示す「エピローグ」によって大団円を迎えるってのが,西洋的宗教感の反映かもしれない。

いろいろ書いてしまうとネタバレになるし,この映画のエピローグの解釈は人それぞれだとは思うが,誰がどう見てもここで示されているのは,下の絵のイメージから想起される物語である。

だが,これだけエグい表現が続くと,絶対2回は見たいと思わないのも事実である。こういう映画がほぼ満席ってのにも驚いたが,どういう客層なのやらと思いつつ,ポップコーン喰いながら見る映画では決してない(きっぱり)。悪い映画とは言わないが,絶対に好きになれない。そうした感覚も含めて星★★☆。David Bowieの"Fame"の使い方はばっちりはまっていたが,それだけでは評価できないし,どっと疲れが出るしねぇ。

Photo_20190629173101

2019年5月20日 (月)

出張中に見た映画:「ハンターキラー 潜航せよ」

Hunter-killer 「ハンターキラー 潜航せよ("Hunter Killer")」('18,米/英/中)

監督:Donovan Marsh

出演:Gerald Butler,Gary Oldman,Common, Michael Nyqvist,Linda Cardellini

先日,短期で韓国に出張したのだが,搭乗したのは成田~釜山便。沖縄に行くより搭乗時間は短いので,映画を見るには中途半端。基本的に往復で1本を見られればいいって感じである。そこで選んだのがこの映画である。

潜水艦ものってのは映画のネタとして,結構な数がある。私の中では「眼下の敵」が最高と思っているが,「レッド・オクトーバーを追え!」も面白かったねぇ。潜水艦ものってまぁそれなりに楽しめる作品もあると思いつつ,実は機内エンタテインメントで見るには結構厳しいという実感が私にはある。以前出張時に「真夏のオリオン」という日本の潜水艦映画を見たことがあるのだが,当然のことながら,海中/海底シーンが多いと画面が暗い。機内エンタテインメントのモニター画面は以前に比べれば改善しているが,そこはエコノミー・クラスの画面に多くを求めてはいかん。だから,この映画を選ぶ時にも「真夏のオリオン」同様に見づらいところがあるだろうなぁと思っていた。結局はそれは今回も同じだったが...。

この映画,それでもって潜水艦映画によくある「男の友情」みたいなものが描かれてしまうところは極めて予定調和的。一方でロシアでクーデターが起こって,現職大統領が拉致されるというある意味無茶苦茶な展開もあるが,海側からだけでは不足と感じたか,陸上側の対応もかなりの時間を割いて描かれている。

ではあるのだが,このストーリー展開の遅さは一体何なのかと思ってしまった。往路で見ていて,どれぐらい時間が経過したかと確認してみるとまだ30分しか経っていない。トータル2時間越えの映画の中で,この緩い展開にはさすがに何とかしてくれと思っていた。まぁ,それでも現在の潜水艦技術,あるいは対魚雷対策ってこんな感じなのねぇと妙なところで感心する部分もあった。それにしてもこれはやはりストーリーに無理があるし,ご都合主義的展開も感じられる凡作。星★★☆。

それにしても,このポスターを見ると,Gary Oldmanが主役級の扱いになっているが,基本的には特別出演的な感じで,別にGary Oldmanじゃなくたっていいじゃんというレベル。

2019年5月 6日 (月)

連休中後半に見に行った「アベンジャーズ/エンドゲーム」。なるほどねぇって感じの展開。

Avengers-end-game 「アベンジャーズ/エンドゲーム("Avengers: Endgame")」(’19,米,Marvel Studios)

監督:Anthony Russo, Joe Russo

出演:Robert Downey, Jr., Chris Evans, Mark Ruffaro, Chris Hemsworth, Scarlet Johansson,Jeremy Renner, Paul Rudd, Brie Larson, Josh Brolin, Gwyneth Paltrow

2008年の「アイアンマン」から始まったMarvel Cinematic Universe(MCU)の一旦の最終作は「スパイダーマン」シリーズの次作となるはずだが,その前の大団円とでも言うべき作品である。そのため,とにかく登場人物の多さに驚かされてしまうような映画であるが,これまでのシリーズの逸話をうまくストーリーに絡めた感じの脚本であり,このシリーズのファンは結構楽しめるだろう。ただ,これまでのシリーズ作品を見ていない人々(例えば我が家人)にとっては,何が何だかわからないストーリーであろう。だから,ある程度予備知識を持ってこの映画を見るか,そうでないかによって,全然受けとめ方は異なってくるはずである。

シリーズ前作「キャプテン・マーベル」でも想定されていたが,この映画でもBrie Lason演じるキャプテン・マーベルは重要なキャラクターとなっており,「困った時のキャプテン・マーベル」みたいな登場の仕方をするのはある程度想定されていたし,ストーリー展開もだいたい予想がつくものだったと言ってよい。しかし,シナリオはなるほど,こう来るかって感じのものであり,MCUの締めくくり的な位置づけでの製作方針が方針が明確だったと言えよう。

そうは言いつつ,これだけキャラが登場してくると,お腹いっぱいって感じで,戦闘シーン等も含めて,私にはやり過ぎ感があったのも事実。まぁある意味,こうしたキャラクターの逸話をまとめようとすると3時間超の上映時間は仕方がないのかもしれないが,私としてはやはり過剰な気がした。Marvelのコミックのキャラを総登場させるようなかたちとは言え,今後,どうするのよと気にもしたくなる。

もの凄い物量で撮られている映画なので,相応に楽しめることは楽しめるとしても,私のような年齢層の観客にはそれほどの感慨をもたらさないだろう。今後もストーリーとして続いていく仕掛けは施してあるが,私もMCUの作品を観に行くのはこれを以て打ち止めにするのか,また観に行ってしまうのかは微妙なところである。尚,タイム・パラドックス含め,本作にはシナリオには決定的な穴があると思うのは私だけではないはずだ。まぁ,この手の映画にそう固いことは言わなくてもいいんだが。星★★★☆。

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