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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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カテゴリー「映画」の記事

2017年11月 6日 (月)

前作へのオマージュも十分で,見ごたえのあった「ブレードランナー2049」

「ブレードランナー 2049("Blade Ruuner 2049")」('17, 米/英/加/ハンガリー,Columbia)

Blade_runner_2049監督:Denis Villeneuve

出演:Ryan Gosling,Harrison Ford,Jared Leto,Ana de Armas,Sylvia Hoeks, Robin Wright

長年,「ブレードランナー」という映画に魅力を感じてきた人間にとって,その続編が制作されるということは大きなニュースであった。カルト的な人気を誇った前作は,今やSF映画の中でも高く評価される作品となったが,逆に言えば,その続編には期待が大きくがなるがゆえ,制作サイドには大きなプレッシャーがあったはずである。そんな期待もあって,三連休を使って,この映画を見に行った。

結論からすれば,一本の映画としては非常によくできている。ネタバレになるのであまり書けないが,なんで?という謎は残るものの,それでも映像的な観点からも,ストーリー的な観点からも,これはいい作品である。

Ryan Gosling演じるブレードランナー Kは最初からレプリカントであることが明かされているが,そのことがこのストーリーを成立させるファクターであることは重要である。それが謎を深め,話を複雑にする要素なのだが,エンタテインメント性と,ある意味哲学的な部分をうまく融合させたようにも思える。

映画の尺として2時間43分というのはちょっと長いことは否めないが,それでもこの映画を見ている間においては,時間については気になることはなかった。もちろん,これによって本家「ブレードランナー」の価値が下がることはないが,前作を知らなくても十分に楽しめる作品と言ってよいだろう。もちろん,前作を知っているに越したことはない。そうした意味で,ほとんどの聴衆の年代は,私も含めて前作を見ている人たちということで,異常に平均年齢が高かったと言える。

いずれにしても,CGを含めた撮影技術,そして美術は見事なもので,それを見るだけでも価値がある。エンディングにはもう少しひねりがあっていいようにも思うが,ちょいと甘めの星★★★★☆。それでも,正直なところ,前作をまたゆっくり見たくなったというのが一番の感想(笑)。それにしても,Joiを演じるキューバ出身のAma de Armasがあまりにも可愛くて参ってしまった私。その可愛さを知ってもらうために写真を貼り付けてしまおう(爆)。しかし,映画の中の彼女の方がこの写真より更に可愛い(きっぱり)。

Ana_de_armas

2017年10月24日 (火)

出張中に見た映画(17/10)編:復路は1本だけだったが,拾い物だった「22年目の告白 -私が殺人犯です-」

「22年目の告白 -私が殺人犯です-」(’17,日,Warner Brothers)

22監督:入江悠

出演:藤原竜也,伊藤英明,仲村トオル,夏帆,岩城滉一,岩松了,平田満

今回の出張では,時差ボケの解消に失敗し,帰りの日にはほぼ徹夜状態でフライトに臨んだため,映画は多分そんなには見られないだろうなぁと思っていた。ということで,何を見ようかと思っていて,チョイスしたのが本作であった。韓国映画「殺人の告白」のリメイクらしいのだが,実はこの映画を見た後,そのオリジナルも見ようと思ったのだが,睡魔には勝てなかった。というよりも,陰鬱な画面構成から見る気が失せたってのも事実なのだが(苦笑)。

それでもってこの映画だが,見ていて結構よくできていると思った。後半に向かっては「へぇ~」って感じのシナリオであるが,こういう役をやらせると藤原竜也はうまいねぇと思わせるところが印象的であった。

詳しくはネタバレになってしまうので書けないが,狂気が何から生まれるのかということを描いて,ある程度納得させる話になっているのは評価していいだろう。まぁ,無茶苦茶と言えば無茶苦茶なのだが,それを比較的サイコ・スリラー的な文脈の中で描いており,納得のいく出来映えだと評価したい。これはキャスティングに負うところも多くて,比較的リアリティのあるキャスティングを施したところが成功要因だろう。その中で,特に中盤まで突出しているのは藤原竜也だと言えると思う。

この映画が日本で結構ヒットした要因って何なのかなぁとも思うが,純粋に映画として面白かったってことにしよう。眠気を催さなかったことも評価して,星★★★★としておこう。

2017年10月16日 (月)

出張中に見た映画(17/10)速報。

何も速報するほどのものでもないが,今回の出張の往路で見たのは次の3本。

「スパイダーマン ホームカミング」

「ワンダーウーマン」

「ベイビー・ドライバー」

感想はそのうちアップできればとと思うが,「ワンダーウーマン」のちょっと暗い感じのコスチューム・プレイが結構面白かった。「ベイビー・ドライバー」は知り合いも面白いと言っていたが,いろいろ出てくる音楽も楽しい拾いもの。それに比べて,「スパイダーマン ホームカミング」は大人が見るにはどうよ?って感じであった。Marvel対DCは今回はDCの勝ち。

2017年10月 8日 (日)

久々の映画鑑賞:凄いものを見てしまったって感じの「ダンケルク」

「ダンケルク("Dunkirk")」(’17,英/蘭/仏/米, Warner Brothers)

Dunkirk監督:Christopher Nolan

出演:Fionne Whitehead, Mark Rylance, Tom Hardy, Kenneth Branagh, John D'arcy, Jack Lowden

劇場で映画を見るのは久しぶりである。最後に見たのはゴールデン・ウィーク中であるから,なんと劇場に行くのは5カ月ぶり。そして見たのが公開時から見たいと思っていた「ダンケルク」である。

Christopher Nolanの撮る映画は総じて面白い。バットマン・シリーズ然り,「インセプション」然り,「インターステラー」然りである。だからこの映画にも期待していたが,これは凄い映画である。とにかく,全編に渡って感じられるテンションが凄い。上映時間のほとんど,全く息をつく余裕を与えてくれないぐらいの緊張感である。だから終わった時にどっと疲れが出る。しかし,それは心地よい疲労である。

そして,ダンケルクの陸海空の視点から描き,それを収束させていくシナリオも見事なものである。そして,カッコよく描かかれる人物と,その対極のカッコよくない人物との描写の対比も面白い。前者はMark Rylance,Kenneth Branagh,そしてTom Hardyである。後者はFionne Whitehead,そしてCillian Murphyってことになるが,その描き方も上手く,単なるアクションだけの戦争映画にせず,人間ドラマの印象を与えるところも見事なのだ。そして,最後は目頭を熱くさせるこの映画には本当に唸らされてしまった。

今までのChristopher Nolanのような「なんだこれは?」的な映像ではないかもしれない。しかし,これは映画として非常に素晴らしく,本年見た映画ではナンバーワンに位置づけられると言ってよい大傑作。星★★★★★以外はありえない。今年,これを上回る作品に出会うことはないだろうなぁ。いやいや,それにしても疲れた。

2017年8月 7日 (月)

Amazon Primeで見た「人間の証明」。しょうもないねぇ。

「人間の証明」('77,東映)

Photo監督:佐藤純彌

出演:岡田茉莉子,松田優作,鶴田浩二,George Kennedy,ハナ肇,岩城滉一,三船敏郎

「読んでから見るか,見てから読むか」というメディア・ミックスによる宣伝により,ヒットしたこの映画,私はこの年になるまで見たことがなかった。私は昔から洋画指向が強かったので,子供の頃に見た怪獣映画やオリジナル「日本沈没」などを除けば,高校まではほとんど邦画を見た記憶がない。この映画ももはや40年前の映画なので,私が高校生の頃の映画だが,高校時代は映画より音楽に関心がシフトしていたこともあり,この映画も存在は知っていても見ていない。それを気まぐれでAmazon Primeで見たのだが,正直言ってつまらないことこの上ない。ニューヨークで展開されるカーチェイスなんて,スピード感も迫力もゼロである。

脚色が松山善三と思えないほど,雑と言うか,そんな簡単にことが運ぶのかと思わせるのがきつい。上映時間の縛りもあるとは思うが,脚色は頂けない。原作は遠い昔に読んだ記憶があるが,そもそも棟居刑事を演じる松田優作がミスキャストだろうと思わざるをえない。

意外だったのが,本作の主演(ヘッドライナー)が岡田茉莉子だったってことである。もちろん,ドラマの基軸として岡田茉莉子が非常に重要な役割を担うのだが,棟居刑事ものであるならば,普通ならば松田優作がトップに据えられてもいいように思うが,そこは当時の役者の格を考慮したってことかもしれない。いずれにしても,あんな刑事はおらんわ。

その一方で,次から次へといろいろな役者が登場して,あぁあの人も,この人もって感じはそれはそれで懐かしい(伴淳三郎とか,北林谷栄とか...。竹下景子も出てたのねぇ。)のだが,映画としては全く評価に値しない。当時,金を出してまで見に行かなくて正解。今回,気まぐれでも2時間以上かけてこの映画を見たのは大失敗(爆)。星★☆。当時としては頑張ってアメリカ・ロケしてみましたって感じだろうが,今となってはそれが何か?ってところに,時の流れを感じることにしよう。

2017年8月 6日 (日)

追悼,Sam Shepard

Img_0006

Sam Shepardが亡くなった。ALSで闘病中だったようだが,去る7月27日にこの世を去ったということである。

Sam Shepard と言えば劇作家としても著名だが,私にとっては映画「ライト・スタッフ」で演じたChuck Yeagerの印象があまりに強烈である。Sam Shepard演じるChuck Yeagerこそ,男の中の男って感じで,マジで痺れてしまった。

映画そのものも傑作であるが,その印象を強めたのはSam Shepardにほかならない。Sam Shepardを偲んで,「ライト・スタッフ」を再見することにしよう。でも長いんだよねぇ...(苦笑)。

R.I.P.

2017年7月31日 (月)

Amazon Primeで「ブラック・レイン」を見たのだが,こんなに酷かったか?

「ブラック・レイン」('89,米,Paramount)

Photo監督:Ridley Scott

出演:Michael Douglas,Andy Garcia,高倉健,松田優作,Kate Capshaw,若山富三郎

この映画を見るのも久しぶりのことである。前に見たのはレンタル・ビデオだったはずであるが,印象に残っているのは,松田優作の悪役ぶりと,Andy Garcia演じるCharlieが殺されるシーンであった。

だが,久々にこの映画を見てみて,何とも無茶苦茶な映画だと思った。この映画が公開されたのはまさに日本がバブル絶頂の頃と言ってもよいが,こんな映画を大阪を舞台に撮ってしまうのが時代を反映している。そんな時代はさておき,この映画がダメなのは,あまりにもシナリオに唐突感があることだろう。そもそも,アメリカからの出張刑事であるMichael Douglasが無茶苦茶な捜査はするは,拳銃はぶっぱなすはってのに無理があるが,なんで健さんが大阪府警の刑事という役柄の中で,サブ・マシンガンぶっぱなしてるのよ?なんて言い出したらきりがないのである。

まぁ,エンタテインメント・アクションなんだから,そんなことには目をつぶれよと言われれば,その通りであるが,そうは言いながら,もう少し作りようってものがあるだろうってことである。大阪の工業地帯の映像なんか,「ブレード・ランナー」的な感覚があるのがRidley Scottらしいが,弟のTony Scottが撮った「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズのどこかにも同じような感じがあったようにも思える。どうせ大阪を舞台にするなら,元地元民としては,もう少し大阪の持つ下世話さを打ち出してもらいたかったものである(笑)。まぁ,ロケで大阪感を出しているだけで,実際には別のところで撮られた映像が多いらしいので,まぁ仕方ないか。

いずれにしても,アメリカ人にとっては,Michael Douglasを見るための映画ってことにはなろうが,我々としては,日本の役者をちゃんと揃えていることから,もう少しいい映画にできたのではないかと思わざるをえない。もったいないと言えば,非常にもったいない映画。星★★。

2017年7月22日 (土)

Amazon Primeで「荒野のストレンジャー」を見た。何年振りか。

「荒野のストレンジャー("High Plains Drifter")」('73,米,Universal)

High_plains_drifter監督:Clint Eastwood

出演:Clint Eastwood,Verna Bloom,Marianna Hill,Mitchell Ryan,Jack Ging

唐突だが,この映画を本当に何十年ぶりかで見た(多分30年以上ぶり)。なんでそんな気になったかと言えば,映画情報サイト,IMDbを見ていて,私の好きな「ペイルライダー」よりも,ユーザの評価が高かったからである。私が大昔にこの映画を見た時の印象は,辛気臭くて,訳の分からん映画というものだったから,どうしてこの映画が,私がよくできていると評価している「ペイルライダー」よりも,更に高く評価する人が多いのかに関心があったからである。

今回,久しぶりに再見しても,やっぱり辛気臭い。「ペイルライダー」だって暗い話だが,あちらには「シェーン」へのオマージュがあって,もう少し救いがある話だったが,この映画は,謎に包まれ,そしてほとんど救いがない。ということで,私のこの映画に対する評価は変わらず,高くはなりえない。星★★☆。今や,押しも押されぬ巨匠となったEastwoodだが,まだまだこの頃は監督としては駆け出しだったってことである。

ちなみに,この映画,Eastwoodは6週間で撮り終えたそうであるが,昔から早撮りだったのねぇ(笑)。ついでに言っておくと,低予算感がひしひしと感じられるのもご愛敬。

2017年7月15日 (土)

ちょっと間が空いてしまったが,出張中に見た映画(17年6月編):「夜に生きる」

「夜に生きる("Live by Night")」('16,米,Warner Brothers)

Live_by_night監督:Ben Affleck

出演:Ben Affleck,Elle Fanning,Siena Miller,Remo Girone,Zoe Saldana,Brendan Gleeson

随分と間が空いてしまったが,先日のシンガポール~マレーシア出張の際に見た映画である。Ben Affleckは監督しては「ザ・タウン」,「アルゴ」とその手腕が素晴らしいところを示してきた。その新作ゆえに期待してしまう。

今回も「アルゴ」同様,現代と異なる古い禁酒法時代設定の中での「コスチューム・プレイ」であり,結構ハードなクライム・アクションになっている。見た時はまぁまあ面白いかなぁと思っていたのだが,よくよく考えると,どうもストーリーの展開が唐突で,特にBen Affleckが受刑期間を終了してからの展開にはちょっと無理があった。これは演出よりも,脚本の瑕疵だと考えた方がよいと思うが,なんとももったいない。

例えば,Elle Fanningの役回りは,ストーリー上,本当に必要だったのかと思わせるようなものであり,適切に脚色していれば,もっとスピーディな映画になったのではないかと感じるのだ。私は「アルゴ」を非常に高く買っているので,「アルゴ」が比較の基準となってしまうことは,Ben Affleckにとってはハードルを上げることとなるわけだが,やっぱりこれは「アルゴ」には遠く及ばないものと言ってよい。Elle Fanningにしても,Siena Millerにしても,女優としての新しいイメージを作ろうとしたのかもしれないが,私にとっては,イメージ違い過ぎだよなぁってところ。ということで,星★★★ぐらいにしておこう。

2017年6月26日 (月)

出張中に見た映画(17/6編):まずは"Hidden Figures"を挙げておこう。

"Hidden Figures" ('16,米,Fox)

Hidden_figures監督:Theodore Melfi

出演:Teraji P. Henson,Octavia Spencer, Janelle Monáe,Kevin Costner,Kirsten Dunst

まだ,前回の欧州出張の時に見た映画のレビューもアップできていないのだが,今回のシンガポール~アジア出張で見た映画を先にアップしよう。今回は往路で2本,復路で1本だが,そのうち1本は「ローグ・ワン」の再見なので,記事にアップするつもりはない。まずは復路で見たこの映画を取り上げよう。

この"Hidden Figures"という映画は,今年の9月に日本でも「ドリーム」というタイトルで公開予定であるが,残念ながら,作品の話題性という観点では,おそらく多くの人の目に触れることはないだろうと思える。しかし,非常に見た後に心地よい感覚を残す映画で,無視するにはもったいないと思える作品なのだ。

要は,黒人がまだ差別されている頃,NASAの宇宙計画において,大きな役割を果たした黒人女性3人の姿が描かれている。ある意味,人種差別とその克服という要素でヒューマニズムに訴求し,その一方でマーキュリー計画という宇宙開発において,彼女たちがどのように貢献したかという要素により,ストーリーにメリハリをつけている。人種差別を描いた映画としては「グローリー/明日への行進("Selma")」があるが,"Selma"のシリアスさに比べれば,はるかに気楽に見られるところも,機内エンタテインメントとしては適切なのだ。

この映画は,黒人,しかも女性が宇宙計画の中で果たした重要な役割を描くことで,いかにもアメリカの知性派を喜ばせる映画だと思える。実際にどの程度までこうした差別的な対応がNASAの中に存在したのかはわからないとしても,こうした現実があったということは,今の世の中ではなかなか信じがたいが,これが歴史の現実というものとして,その重みは感じなければならない。

やや脚本に性急さやCGとストーリーのギャップが見受けられるのも事実だが,この尺に収め,現代においてこうした背景を描くには,ある程度仕方がないことである。むしろ,実話の持つ事実と,演技陣の適切なキャスティング,手堅い演出が相まって,私にとっては大いに楽しめる映画となった。本当は日本でもこういう映画がヒットすればいいなぁと思える一本。星★★★★☆。私にとっては,こういうのをいい映画と言う。

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