2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

2017年おすすめ作

無料ブログはココログ

カテゴリー「現代音楽」の記事

2019年11月10日 (日)

これも久々に聞いたManuel Barruecoの”Sometime Ago”。

_20191110 ”Sometime Ago" Manuel Barrueco(EMI)

これは懐かしいアルバムである。リリースされたのは1994年だからもう四半世紀も前であるが,アルバム・タイトルからも窺い知れるし,ジャケには"Compositions by Corea, Jarrett, Simon & Harrison"とある。それらはChick Corea,Keith Jarrett,Paul Simon,そして現代音楽作曲家のLou Harrisonを示す。ジャズ,ポップ・フィールドからすれば,Lou Harrisonだけが異色に見えるが,Keith Jarrettはこの人のピアノ協奏曲を吹き込んでいるので,必ずしも無縁な訳ではない。

それはさておき,このアルバムを購入した一番の理由はギタリストの端くれとして,ギターで「ケルン・コンサートPart IIC」,即ちアルバム最後に収められたアンコール・ピースをどう料理するのかにあった。Paul Simonの「旧友」や「ブックエンズ」,あるいはChick Coreaの"Children's Song"あたりはまぁ想定できるが,「ケルン」については想像ができなかったからである。

だが,アルバム全体を通して聞いてみて,「ケルン」はなるほどねぇと思わせる演奏だが,本作は特に「ケルン」にこだわらなくても,美しくも優雅な時間を過ごすことができるアルバムだと思う。クラシックのギタリストが市井の楽曲に取り組むことに,あまり音楽のジャンルにこだわらない私は何の違和感もおぼえないが,いずれにしても,ここでは美しいメロディ・ラインと,美しいギターの音色を楽しめばいいのだと思えてしまう。

ということで,このアルバムも久しぶりに聞いた訳だが,その魅力を改めて感じることができた。企画の勝利みたいな部分もあるが,やっぱりいい曲はいいのだということを実感。星★★★★☆。

Recorded on September 13-15, 1993

Personnel: Manuel Barrueco(g)

2019年11月 4日 (月)

Alexei Lubimovの”Der Bote”:この曲の組合せはECM以外にできないだろう。

_20191104 "Der Bote" Alexei Lubimov(ECM New Series)

このアルバム,タイトルは"Der Bote"(英語にすると"The Messenger"らしい)であるが,これは最後に収められたシルベストロフの曲のタイトルから取られたものだろう。しかし,バック・インレイには"Elegies for Piano"とあり,そっちの方がずっとわかりやすいのではないかと思えるアルバムとなっている。

このアルバムが特異だと思えるのは,様々な時代の音楽,それこそバロックから現代音楽までの曲を並べておきながら,そこに全くの違和感をもたらさないことである。普通の人間であればC.P.E.バッハとジョン・ケージの音楽が続けて演奏されることなど夢想だにしないが,自然に耳に入ってきてしまうって実は凄いことではないのか。

ここでピアノを弾いているAlexei Lubimovは,様々な現代音楽の初演をしていることからしても,現代音楽には造詣が深いはずだが,ソ連時代に活動の制約を受けて,古典も演奏していたことを踏まえると,ここでの曲の並びは彼にとっては全然不思議はないのかもしれない。しかし,このようにいろいろな時代に作られた曲が演奏されながら,響きは極めて一貫性があって,私は一発でまいってしまった。響きにはもの悲しさをたたえているが,実に美しい音楽。Manfred Eicherの美学ってのをこういうところにも強く感じてしまった。星★★★★★。たまらん。

Recorded in December, 2000

Personnel: Alexei Lubimov(p)

2019年11月 2日 (土)

これでHenckのECMのアルバムが揃った。

_20191102-3 ”Jean Barraqué: Sonata pour Piano" Herbert Heck (ECM New Series)

私は現代音楽に関してはピアノ音楽が好きで,いかにもな響きを楽しんでいると言ってもよい。そうした中で,Herbert HenckがECMに吹き込んだアルバム群はほぼ揃っていたのだが,残っていたのが本作。ネット上では結構な値段がついていたりするし,ECMのサイトでもOut of Stock状態だったのだが,今回,ネットで中古をゲットできた。

現代音楽のピアノにもミニマルからアブストラクトまでいろいろある訳だが,私にとって,これはいかにも現代音楽的な響きの強い音楽だったと言ってもよい。これはおそらく12音技法によるものだと感じるが,こういう音楽を聞いていて,何がよいのかさっぱりわからんという人も多かろう。しかし,私の場合,こういう冷たい感覚の音楽に身を委ねることによって得られる快感っていうのもあると思っている。

HenckのECMのアルバムではJohn Cageのアルバムをまだちゃんと聞けていないが,これまで聞いたHenckのアルバムにおいては,最も前衛的な響きが強く,おぉっとなってしまった私である。まぁ,しょっちゅう聞く音楽ではないと思うが,やっぱりこういうのが好きだと言ってしまう私は変わり者ってことで。星★★★★。

Recorded in July 1996

Personnel: Herbert Henck(p)

2019年8月16日 (金)

猛暑の中でのアンビエント・ミュージック

_20190812_20190816181101 "Discreet Music" Brian Eno (Obscure→Virgin)

猛暑が続くと出掛ける気にもならないって時に,自分の部屋で何を聞くか。家人の手前,あまりヴォリュームを上げられないリスニング環境においては,ヘッドフォンで音楽を聞いていることもある私だが,スピーカーから音を出して音を聞きたい時もあるということで,そんな時にはこれなら絶対文句を言われないということで,久しぶりに本作を聞いた。

これぞアンビエント・ミュージックと呼ぶべきタイトル・トラックは,ミニマル・ミュージック以上に環境に同化してしまうということで,まさに音が鳴っていることを意識させないとでも言うべきものである。そうした意味で,これは音楽なのかという議論を生む可能性もあるが,ちゃんと音列は構成されているから音楽は音楽である。だが,これを今回やったように小音量で流していると,音が流れているのか流れていないのかさえどうでもよくなる感じというのを久しぶりに体験した。

それに比べれば,後半の”Three Versions of the Canon in D Major by Johan Pachelbel"はあの「パッヘルベルのカノン」を解体,再構築したものであり,まだ音楽的な要素を感じさせるものではあるが,こちらも小音量で流していると,気持ちよくなってきてしまうというある意味ヒーリング・ミュージックのようなものである。

だが,アンビエントという形態に限って言えば,本質的にはタイトル・トラックこそがEnoの狙う世界であろうが,アルバムとしてのプロダクションとしてはこの組み合わせが必要だと感じたということかもしれない。おそらく,LPの時代で言えば,タイトル・トラックが収められたA面ばかり聞いていたリスナーが多かったのではないかと思えるが,後半のVariationも決して悪くない。

猛暑の中,エアコンの効いた部屋で,これを小音量でプレイバックしている自分は一体何者?とも思いたくなってしまうが,それはそれで心地よい体験であった。環境と同化しているという観点で,音楽として評価をする必要は感じないが,実に存在意義のあるアルバムだと思う。

それにしても,ジャケの写真の暗さは半端ではなく,イメージをスキャンしても何のこっちゃみたいな状態だ(笑)。

Personnel:Brian Eno(synth, key), Gavin Bryars(arr, cond), The Cockpit Ensemble(performer)

2019年8月 2日 (金)

ECM未CD化アルバムをストリーミングで聞き続ける私:今日はDave Holland & Derek Bailey。超ハードル高し(笑)。

Improvisation-for-cello-and-guitar1 "Improvisations for Cello and Guitar" David Holland and Derek Bailey(ECM)

引き続きECMの未CD化アルバムを聞き続ける私である。今日はDave HollandとDerek Baileyのデュオ・ライブであるが,これが実にハードルが高い完全即興演奏である。タイトル通り,Dave Hollandはベースではなく,チェロに徹している。

曲目を見れば”Improvisation III~V"となっているから,冒頭の2曲は手慣らし的にやって,3曲目からを本番採用したってことか。Dave Hollandはさておき,相手がDerek Baileyであるから,フリーの極北みたいな感じになるであろうことは容易に想像がつくわけだが,まぁやっぱりって感じである。フリーと言っても破壊的な響きでなく,即興的な対話って感じである。私は夏の暑い時期になると,破壊的なフリー・ジャズを聞きたくなることがあるが,このアルバムはそういう感じではなく,この手の音楽はいつ聞けばいいのよ?と問いたくなるような演奏と言えばいいだろうか。

こういう音楽の価値をどこに見出だすかによって,評価が完全にわかれるって感じだろうが,対話としての密度の濃さは私にもわかるのだが,音楽的な至福は少なくとも私には得られることはない。強烈な実験音楽と言ってもよいし,ある意味で現代音楽と位置付けることも可能な作品。まぁこういうのもありだとは思うが,これは積極的には聞きたいと思わないなぁ。二人のミュージシャンの先鋭性や即興に挑む姿には敬服するが,星★★★が精一杯。まぁ,年齢を重ねたリスナーにとっては,ちょいと辛いってのが正直なところ。若い頃だったらスノビズム全開で聞いていたかもしれないが,今となってはもはやそういう感じではない。

Recorded live at the Little Theatre Club, London, January 1971

Personnel: Derek Bailey(g), David Holland(cello)

2019年4月15日 (月)

Vijay IyerとCraig Tabornという才人2人によるフリー・ジャズと現代音楽のハイブリッドって感じの素晴らしい作品。

_20190413-2"The Transitory Poems" Vijay Iyer / Craig Taborn(ECM)

どちらもECMにおいてリーダー・アルバムを持つVijay IyerとCraig Tabornがピアノ・デュオでのライブを行った際の音源である。私なんかの世代でピアノ・デュオと言えば,Herbie HancockとChick Coreaのそれを思い出してしまうが,あっちとは随分と雰囲気が違う。まぁ,HerbieとChickのデュオにおいても,バルトークの「オスティナート」とかをやっていたが,Vijay IyerとCraig Tabornによる演奏は,より現代音楽的なアプローチを感じさせる。主題ではフリー・ジャズと現代音楽のハイブリッドと書いたが,基本的には調性の枠内なので,フリー感はそんなに強いわけではない。しかし,6曲目の"Clear Monolith"と7曲目の"Luminous Brew"はそれぞれフリー・ジャズ界の巨人,Muhal Richard AbramsとCecil Taylorに捧げられているので,やはりフリー的な感覚と言ってもよいかもしれない。

そして2曲目"Sensorium"とラストのメドレーも,2018年に亡くなったJack Whitten(芸術家)とGeri Allenに捧げられており,このライブ全体を彼らへのオマージュとして捉えているとライナーにも書いている。アルバム収録時にはCecil Taylorはまだ存命だったので,オマージュというのは後から生まれてきた感覚だろうが,このアルバムを聞いていると,少なくともこのライブ以前に亡くなった3名に対してはそうした彼らの思いが打ち出されている感覚が強く,決して聞き易い音楽とは言えないこの演奏が,実に心に響いてくる。そして,彼らにとってみれば,よくよく考えてみると,演奏中にCecil Taylorが降りてきたような気が後になってしたのかもしれない。確かに7曲目の冒頭の低音部には私もTaylor的なところを感じた。

Roscoe Mitchellのバンドで共演歴があった彼らにとっても,このライブは特殊な機会,あるいは一期一会的なものだったのかもしれないが,ここで聞かれる集中力は大したもので,私はこの響きに大いに感動したのであった。星★★★★★。やはり才人たちのやることはレベルが違う。

Recorded Live at Frantz Liszt Academy of Music, Budapest on March 12, 2018

Personnel: Vijay Iyer(p),Craig Taborn(p)

2019年1月14日 (月)

久々にMichael Nymanの"The Piano"を聞く。

"The Piano" Michael Nyman(Virgin)

_20190112 昨年暮れのフィギュア・スケートの「グランプリ・ファイナル」を見ていて,女子で優勝した坂本花織が,フリー・スケーティングでこの音楽を使っていて,へぇ~と思っていた私である。

これは映画「ピアノ・レッスン」のサウンドトラックであるが,全編を通じて,Michael Nymanらしい美しいピアノの響きに満ちたアルバムとなっている。Jane Campionが撮った「ピアノ・レッスン」はカンヌでのパルム・ドールに加え,オスカーでも主演,助演女優賞,脚本賞を獲得した作品だが,昔見た時の印象は非常に沈鬱な雰囲気の映画だなぁと思っていた。多分,ストーリー・ラインを振り返ると,今見ても大して印象は変わらないのではないかと思えてしまう。

そんな映画のサウンドトラックだが,映像やストーリーの暗さと連動した曲調もあれば,"The Piano"というタイトルを物語るような,ピアノの美しさが際立つメイン・テーマのような曲もあり,サウンドトラックという枠を越えて聞かれるべき演奏だと思える。

久しぶりに聞いたが,よくできたサウンドトラック・アルバムであった。

余談であるが,本作でオスカーの助演女優賞を取ったAnna Paquinは後に「X-MEN」シリーズに出てくるが,その時は全然認識してなかったなぁ。

2018年12月29日 (土)

2018年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)

2018_albums_1

今年を回顧する記事の3回目はジャズ以外の音楽にしよう。昨今はよほどのことがないと,新譜を買う場合でも,ストリーミングで試聴して購入するのが常となっているので,以前に比べると,購入枚数は劇的に減っているし,以前なら中古で買ったであろうアルバムも,そんなに回数も聞かないことを考えると,そっちもストリーミングで済ませるようになってしまった。

そんなことなので,先日発売されたミュージック・マガジン誌において,今年のベスト・アルバムに選ばれているような作品もほとんど聞けていないような状態で,何が回顧やねん?と言われればその通りである。そんな中で,今年聞いてよかったなぁと思う作品は次のようなものであった。

<ロック/ポップス>Tracy Thorn:"Record"

<ソウル>Bettye Lavette:"Things Have Changed"

<ブルーズ>Buddy Guy:"Blues Is Live & Well"

<ブラジル>Maria Rita: "Amor E Musica"

そのほかにもNeil YoungやRy Cooder,Ray Lamontagneもよかったが,聞いた時の私への訴求度が高かったのは上記の4枚だろうか。その中でも最も驚かされたのがBuddy Guy。録音時に80歳を越えていたとは思えないエネルギーには心底ぶっ飛んだ。また,Bettye Lavetteはカヴァー・アルバムが非常に素晴らしいのは前からわかっていたのだが,今回のBob Dylan集も痺れる出来であった。しかし,印象の強さという点で,今年の私にとってのナンバー1アルバムはBuddy Guyである。しかし,買いそびれているアルバムもあってMe'Shell Ndegéocelloのカヴァー・アルバムもいいなぁと思いつつ,ついついタイミングを逃してしまった。これを機に買うことにするか,あるいはストリーミングで済ませるか悩ましい。

そして,今年は新譜ばかりではないが,現代音楽のピアノをよく聞いた年であった。特にECMから出たものが中心であったが,心を落ち着かせる効果のある,ある意味私にとってのヒーリング・ミュージックのような役割を果たしていたと言っていこう。

Joni_mitchell_isle_of_wight最後に映像に関して言えば,何はなくともJoni Mitchellのワイト島ライブ。いろいろと議論を呼んだこの時の演奏であるが,凛としたJoniの姿を見られただけで感動してしまった私である。Joni Mitchellと言えば,今年生誕75周年のトリビュート・コンサートが開催されたが,若々しいJoniの姿,声にはやはりファンでよかったと思ってしまう。Joniと言えば,Norman Seeffとのフォト・セッションの写真集を発注済みなのだが,まだ到着していない。そちらは今年中に来るか,越年するかわからないが,そちらも楽しみに待つことにしよう。

2018年10月22日 (月)

Hans Otte: このミニマルな響きがたまりまへん。

"Das Buch der Klänge" Herbert Henck(ECM New Series)

_20181019_3Hans Otteという作曲家については今まで聞いたこともなかったが,Herbert HenckがECMで弾いているんだから,これも買ってしまうのが「性」である。

一体どんな音楽なのかということで,プレイバックした瞬間から,美しい和音に彩られたミニマルな響きに思わず嬉しくなってしまった私である。この音,私の好物なのだ(笑)。Hans Otteという人は作曲家でありながら,同時代の現代作曲家を招聘したコンサート・シリーズも開催していたようだ。そうした点を考えれば,このミニマルな響き具合はどういうことなのかとも思えるが,ネット上の情報によると,この人のほかの曲は結構小難しい中,この作品だけが例外のようにも受け取れる。

だが,例外だったとしても,この美しい響きに身を委ねれていれば,私は満足してしまうのだが,Hans Otte自身,この音楽について,"Rediscovers the listners as a partner of sound and silence, who in the quest for his world, wishes for once to be totally at one with sound"なんて言っているようだから,これってやっぱりECMのコンセプトに合致するよなぁなんて思ってしまう。一部アブストラクトな響きも出てくるが,それも含めて心地よい。

この曲のタイトルは英語にすれば,"The Book of Sounds"である。「響きの書」とはまさに言い得て妙。ECMらしいサウンドと相まって,私はこのアルバムのプレイバック中,結構な至福感に浸っていたことを告白してしまおう。いや~気持ちよかった。星★★★★★だ。

Recorded in September, 1997

Personnel: Herbert Henck(p)

2018年10月13日 (土)

Michael Nyman, アンビエントだ...。

"Decay Music" Michael Nyman(Obscure)

_20181010同じようなことをしょっちゅう書いているような気もするが,つくづく私もいろいろなCDを持っているものだ。保有していることは認識していても,ほとんど聞かない。そんなCDは実はいくらでもある訳だが,これなんか,クロゼットの奥深くに眠っていた訳ではなく,比較的取り出しやすいところに置いておきながら,ほとんど聞いたこともないのではないかと思えるアルバムなのだ。

もともとこのアルバムはEnoが主宰したObscureレーベルからリリースされたもので,基本的には現代音楽として捉えていいものだろう。かつ,これがMichael Nymanのデビュー・アルバムである。冒頭に収められた"1-100"は100種類の和音を延々弾き続けるというものであり,このゆったりしたテンポは,まさにアンビエントと呼ぶに相応しい。ひたすら奏でられる和音は,どうやってもリスナーに睡魔をもたらす。それが心地よいと思えるか,退屈と感じるかで,この音楽に対する感覚は全く違うものになってしまうだろう。因みに私は当然のことながら前者である(きっぱり)。

2曲目のパーカッションのみで演じられる"Bell Set No. 1"になると,ややアブストラクトな感覚が増すが,それでも音量を落とせば,これも完全にアンビエントの世界である。本CDにはボーナス・トラックとして"1-100"の"Faster Decay"が収録されているが,全然高速感はなく,ここでもアンビエントそのものである。こういう音楽って評価が難しいよなぁと思いつつ,環境と一体化した音楽としては確かにそんな感じである(笑)。

後々,Michael Nymanは映画音楽への取り組みを強化していくが,これが彼のもともとの音楽性の一つってことで,興味深いアルバムである。ただ,これって本当に誰が聞くのかと思いつつ,CDは廃盤らしく,とんでもない値段がついているが,ストリーミングで簡単に聞けるので,何も購入する必要もないかもしれないなぁ。星★★★★。

Personnel: Mychael Nyman(p, perc), Nigel Shipway(perc)

より以前の記事一覧

Amazon検索

2018年おすすめ作