最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

カテゴリー「ロック」の記事

2018年11月10日 (土)

メロウなサウンドなのだが,ヴォーカルが私の趣味に全く合わないMark Almond

”Other Peoples Rooms" Mark-Almond(A&M)

_20181104プロデュースはTommy LiPuma,バックには腕の立つミュージシャンを集めたアルバムと言えば,Michael Franksがすぐに思い浮かぶ。そうした路線で制作されたことは間違いないのだが,どうも私にはピンと来ないアルバムである。

その理由はヴォーカルのJon Markの声が私の趣味ではないということに尽きる。相方のJohnny AlmondはStan Getzを彷彿とさせるテナー・ソロを取っていて,アルバムのムードとしては悪くないにもかかわらずなのだから,これは私の趣味との完全なアンマッチ。おそらく1曲目"The City"で聞かれる一部力んだヴォーカルを聞いた瞬間で勝負はついていたって気がする。

ついでに言ってしまうと,他人の書いた曲では気にならないが,その他の曲での歌いっぷりが気になるってことは,曲自体との相性もよくないってことになるんだろうなぁ。どうしてもどんくさく聞こえて仕方ないのでは仕方ない。ってことで,何回聞いてもどこがいいのかよくわからないのだ。バックのサウンドは好きなんだけどねぇ。Jerry Heyが聞かせるフリューゲルのソロなんてかなりいいしなぁ。それでも全体ではダメってことで,つくづく相性ってあるなぁと思ってしまうアルバム。とういうことで,私はこれを聞くなら,Michael Franksを何度もリピートすること間違いなし。個人的な趣味も反映して星★★☆が限界。だったら買うなよ!はい,おっしゃる通りです(爆)。

蛇足ながら,このジャケのそこはかとないエロさは,同じA&MレーベルにおけるHummingbirdの"We Can't Go on Meeting Like This"と双璧だな(笑)。

Personnel: Jon Mark(vo, g), Johnny Almond(ts, as, fl), John Tropea(g), Leon Pendarvis(p, rhodes), Will Lee(b), Steve Gadd(ds), Ralph McDonald(perc), Larry Williams(synth), Jerry Hey(fl-h)

2018年11月 6日 (火)

Paul McCartney@両国国技館参戦記

Img_7426

Paul今年もPaul McCartneyが日本にやって来て,さすがに今回はいいかなぁってと思っていた。そこへ知り合いから,突然の国技館ライブへのお誘いである。お嬢さんの代打が私でよければってことで,お言葉に甘えて両国に行ってきた。国技館の周りには幟が立っていて,思わず受ける~って感じであったが,よくやるねぇ(この写真はネットから拝借)。

今回,チケットには座席番号が書かれておらず,当日席番入りのチケットを入場時に発券というシステムには不安を覚えていたのだが,案の定というか,入場するのにえらく時間が掛かった。ダフ屋排除のためなのだろうが,だったら開場時間を早めるとか,もう少し工夫があってもよさそうだと思えた。長蛇の列とはあれのことだ。

それはさておき,着席すべく席を探すと,枡席で場所はステージ右後方ということで,視野は決してよくないが,それでもバンドとの距離はかなり近く,ライブを楽しむ分には問題ないという感じである。それでもドーム公演のようなド派手なディスプレイはない(だろう)し,比較的こじんまりとしたステージ・セッティングという感じであった。

プログラムはこれまでの来日公演をほぼ踏襲したものだが,新譜を出したばかりということもあり,新曲を交えるという構成はこれもまぁ想定内。その中で,私は"From Me to You"のような曲に思わず「懐かし~」と言ってしまったのであった。そして,私が今回最も鋭く反応してしまったのは"I've Got a Feeling"だったかもしれない。そして,アメリカの公民権を守るために歌いたいと言って歌った"Blackbird"に落涙。く~っ。

アンコールを入れて,約2.5時間のステージをこなすPaul McCartney,今年で76歳とは思えぬ元気さである。Stonesと言い,Paulと言い,本当に元気で凄いねぇと思わざるをえない。さすがに年齢ゆえに,声はだいぶ厳しくなっているところはあるが,それでもキーは変えないし,声もしっかり出ていることにはいつもながら驚かされる。

さすがにドームと違って,「死ぬのは奴らだ」での火炎放射はないのかと思っていたら,あった,あった。ついでに大音響の爆竹も炸裂して,耳がキンキンしていた私であった。いずれにしても,いつもながらの見事なパッケージ・ショーであるが,今回はホーン・セクションが加わったのが新機軸であるが,出番は少なめってはご愛敬。

早くも国技館ライブのセット・リストがネットに上がっているので,コピペしておくが,今回もウクレレで"Something"を歌い始めて,ギター・ソロから展開を変えるといういつもながらの演出に,またも涙腺が緩んだ私であった。いずれにしても,まだまだ日本にやって来そうなPaulだが,次はどうするかなぁ...。ってことで,ついでに"Let It Be"に合わせて光るスマホ・ライト群の写真もアップしておこう。

いずれにしても,今回,ご招待頂いた友人には改めて感謝したい。持つべきものは友である(きっぱり)。

Set List:

A Hard Day's Night
Hi Hi Hi
All My Loving
Letting Go
Come On to Me
Let Me Roll It
I've Got a Feeling
My Valentine
1985
I've Just Seen a Face
In Spite of All the Danger
From Me to You
Love Me Do
Blackbird
Queenie Eye
Lady Madonna
Fuh You
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

Encore:
I Saw Her Standing There
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End

Img_7450

2018年10月21日 (日)

聞いていて嬉しくなってしまうPedro AznarとDavid Lebonのデュオ作。

"Teatro ND Ateneo Marzo 2007 Vol.1" Aznar Lebón (Tabitz)

_20181019_2歌手としてのPedro Aznarはあの声の魅力が何よりだと思う。このアルバムはDavid Lebónとのコンビで残したライブ盤だが,キーボードを加えた小規模な編成で,彼らのヴォーカルが聞けるのは何とも嬉しいものである。

Pedor AznarはPat Metheny Groupでの活動でもよく知られているが,ここで相方を務めるDavid Lebónはよく知らないので,調べてみると,Pedro Aznarと同じくアルゼンチン出身のマルチ奏者,歌手ということである。ギターを主楽器にしていて,ここでの演奏もいいソロが並んでいて侮れないと思わせる。彼の声がAznarと重なると,これが実に心地よく,響きとしてはAORと言ってもよいような曲が並んでいてカテゴリーが難しいが,アルゼンチンを代表するミュージシャンの共演という気がする。

私がこのアルバムを購入した動機は間違いなく,Pedro Aznarだったとは思うが,予想を越える良さだったという気がする。並んでいる曲は彼らのオリジナルで,知っている人は知っているのだろうが,私にとっては新鮮な曲ばかりである。いずれにしても,このアルバムは彼らの声にまいるというのが,正直なところ。リリースから10年以上経過しているが,私がこれを聞くのも実に久しぶりのことであった。そのうち,Vol.2も聞くことにしよう。星★★★★。

Recorded Live at Teatro ND Ateneo in March, 2007

Personnel: Pedro Aznar(vo, g, b, p), David Lebón(vo, g, hca), Andres Beeuwaert(key, vo)

2018年10月10日 (水)

今にして思えば,Jon Andersonがどっちつかずで,金儲け主義だったことがわかる"Union"

"Union" Yes(Arista)

_20181008_2このブログにも何度か書いているが,私はYesのファンで「あった」。今や,懐古主義以外の何物でもないバンドと堕した今のYesには何の興味もないし,彼らの音源はもはや老害としか呼べない程度のものとなってしまったことには,長年,彼らのファンを自認してきた立場としては非常に苦しいものがある。King Crimsonがやや懐古的になってきた感があるとは言え,いまだにエッジの立った音楽をやっているのとはだいぶ違う。

そんなYesの黄金期はどうしても1970年代となってしまうのは仕方ないが,"90125"から"Owner of Lonely Heart"が突然全米No.1を獲得するというような時期もあった。しかし,あれはTrevor Rabin Band Featuring Members of Yesなのであって,あれをYesと思えないファンも多かったのではないかと思う。そして,Chris SquireとAlan Whiteを除いた黄金期のメンバーがABW&Hとして,それこそ以前のYesっぽい音楽をやるという分断期に至ったぐらいの時期から,この人たちはおかしくなってきたように思う。

元祖Yes的なABW&Hと,のれん分けにもかかわらずYesを名乗るTrebor Rabin組は,分断したまま活動をするのかと思っていたところに,突然降ってわいたのがこのアルバムであった。それは私がNYに住んでいた頃のことだが,長年のファンとしては,「嬉しいような,怖いような」という山本リンダのような気分になっていた(爆)。だが,このアルバムの冒頭に収められた”I  Would Have Waited Forever"を店頭で聞いた瞬間に,許すと思えたのも懐かしい。だが,その段階では,このアルバムがどのような過程で生まれたかなんて知る由もなかった。

だが,ライナーを読んでしまうと,このアルバムに対する感覚は間違いなく悪化するはずである。結局は,ABW&HとTrevor Rabin組が別々に制作していた曲に,Jon Andersonのヴォーカル,Chris Scquireのコーラスをかぶせたって言うのが実態なのである。一度袂を分けた2つのグループが,結局は元の鞘に収まるってのは,美しいことのようであるが,結局は「機を見るに敏な」Jon Andersonが金儲けへの嗅覚を働かせて,作ってしまったというのがこのアルバムなのである。

全14曲中,ABW&Hのアルバムとして制作されていた曲が10曲もあるので,これはどちらかと言えば,そっち側の色彩が強い。そこに加わるTrevor Rabin組の4曲が浮くのは当たり前である。だからアルバムとしては,そこそこは楽しめる部分もあるが,どうにも中途半端な出来なのは仕方ないのである。だから,その後行われた8人Yesによるライブでは,このアルバムからの曲がほとんど演奏されなかった(と記憶している)のは仕方ないことだろう。結局は以前のレパートリーに依存せざるを得ないのはこの段階で分かっていたのである。

正直言って,結局のところ,これが本当のYesの終わりを告げるアルバムとなってしまったのではないかと,今では考えている私である。唯一このアルバムがよかったとすれば,1回限りではあったが,8人Yesによるツアーに導いたことであろう。私はMadison Square Gardenでそのライブを観たのだが,懐古的であろうがなんだろうが,"Awaken"とかをライブで聞けたことを大いに喜んでいた。だが,このアルバムはダメである。制作動機が不純過ぎてやっぱり認められない。Yesの個性はJon Andersonのヴォイスによるところが大きかったことは事実だとしても,こんなものを聞いているぐらいならJon Anderson抜きの"Drama"を聞いている方がはるかにましである。ということで,星★★ぐらいで十分だろう。久しぶりに聞いて,腹が立ってきたという珍しいアルバム(爆)。

そして,数年前にJon AndersonがTrevor Ravin,Rick Wakemanとツアーに出るに至っては,やっぱりこの人,あらゆる意味で動機が不純だと改めて思った。もうええわ。

Personnel: Jon Anderson(vo), Steve Howe(g, vo),Trevor Rabin(g, vo), Rick Wakeman(key), Tony Kaye(key, vo), Chris Squire(b, vo), Bill Bruford(ds), Alan White(ds, vo) with Tony Levin(b, stick) and others

2018年9月 8日 (土)

古希を過ぎてもいまだ現役のJeff Beckの99年作"Who Else!"

"Who Else!" Jeff Beck(Epic)

_20180902_270歳を過ぎても現役を続け,現在も尖ったギターを聞かせてくれるJeff Beckである。昨今のアルバムはストリーミングで聞けばいいやってレベルの聞き方になってしまった私であるが,このアルバムぐらいまでは結構ちゃんと聞いていたかなぁって気がする。

私は「ギターの鬼」としてのJeff Beckが好きなので,基本的にインスト・アルバムを中心に買っている。そんな私がJeff Beckのアルバムはもう買わなくてもいいかなぁなんて思ったのは"Emotions & Commotions"であったが,それまではインスト中心のアルバムはせっせと買っていた。Ronnie Scott'sでのライブなんて,映像にびっくりさせられていたしねぇ。

そんな聞き手である私にとっても,このアルバムは舞の海ではないが,ギターの「技のデパート」のような感じで,久しぶりに聞いても,おぉ~っと何度も唸ってしまった。電車で聞いていたら確実におかしな目で見られていたであろう反応をしてしまった(爆)。とにかくハード・ボイルド。恐るべきギター・フレーズの数々である。もちろん,"Blow by Blow"や"Wired"を凌駕するとは言わないが,これはこれでJeff Beckの変らぬ尖り具合を大いに楽しめるアルバム。現在のJeff Beckのライブの演奏のひな型になっているのはこの辺りだったのかもなぁと改めて感じた一枚。

ライブ音源である"Brush with the Blues"を聞いて何も感じなければ,Jeff Beckとは一生縁はないと思ってよい。星★★★★☆。いやはや凄いよねぇ。

Personnel: Jeff Beck(g), Jennifer Batten(g), Steve Alexander(ds), Randy Hope-Taylor(b), Tony Hymas(key), Pino Palladino(b), Manu Katche(ds, perc), Jan Hammer(key, ds), Clive Bell(fl), Bob Loveday(vln), Mark John(g), Simon Wallace(synth)

2018年8月12日 (日)

コレクターはつらいよ(22):Louis Coleの新譜に1曲客演及び長年の疑問について。

"Time" Louis Cole(Brainfeeder)

_20180811本作に関しては先日,ミュージックマガジン誌を読んでいて,情報を入手したもの。ここでの主役のLouis Coleとのインタビュー記事が載っていて,そこにBrad Mehldauの名があるではないか。

そもそもLouis Coleの名前は,Brad Mehldauのディスコグラフィでも上がっていたので,それがなければ今回も見逃しは確実であっただろう。そもそもLouis Coleの音源がBrad Mehldauのディスコグラフィに本当に関係があるのかという話はあった。Jens Linge氏が運営する世界で一番詳しいMehldauのディスコグラフィに掲載された時も,そもそもその掲載アルバムがダウンロード・オンリーということもあり,詳しい情報の入手が難しかった。そして,Brad Mehldauが参加しているという"Motel Sadness"を聞いても,そこで聞こえるピアノがそうだと言われればそうかもしれないが,本当にそうだという確信は持てなかった。

だが,今回のミュージックマガジンの記事には次のような記述がある。「友だちが僕の昔の曲("Motel Sadness")をBrad Mehldauに送ったことがきっかけなんだ。Mehldauはその曲を気に入ってくれたようで,キーボードとマックのガレージバンドで音を付け加えて,8~9年前にネットに上げてくれた。」

記事の内容を額面通りに受け取れば,ダウンロード・オンリーのアルバム"Louis Cole"の"Motel Sadness"にBrad Mehldauが参加していたという明確な情報はここにもなく,Brad Mehldauはネット上に"Motel Sadness"を素材として,音を付け加えてアップしたことがあるというのが正しい解釈だろう。その音源というのは多分下に貼り付けたものである。そもそもLouis Coleのアルバムの同曲は4分程度だが,貼り付けた音源は6分を越えている。おそらくはここで聞かれるMehlianaを彷彿とさせるシンセがそれってことになるだろう。

ということで,長年,喉に刺さっていた魚の小骨のような状態だったLouis Cole音源に関してはそれで解決ってことになるが,そこへLouis Coleの新譜にBrad Mehldauが参加である。確かに5曲目"Real Life"にはFeat. Brad Mehldauと書いてあるし,これは間違いない。これ1曲ってのがつらいところだが,この曲,ファンク及びロック・フレイヴァーの中で,Brad Mehldauが実にカッコいいピアノ・ソロを聞かせていて,イメージはいつもの彼とは明らかに異なる。ちょっと聞いた感じでは,Kenny Kirklandが弾きそうなソロ・フレーズのようなイメージすら与えるのである。どんな音楽にでも同調できてしまうというのが,Brad Mehldauというミュージシャンの凄いところであり,他流試合の多さの反映って気がする。

これ1曲のために本作を買ったのは間違いない事実なのだが,Louis Coleの曲作りのセンスや,ほぼすべてを自分でこなすマルチなタレントぶりも楽しめて,これはなかなかよかったと言っておこう。 

2018年8月 6日 (月)

遅くなったが,先日のライブ2本の模様を。

Marc_ribot_at_blue_note

仕事での飲み会が続いており,ライブの記事をアップする余裕がなかったので,記憶が風化しないうちにレポートしておこう。今回,行ったのはMarc Ribotのバンド,Ceramic Dogと,Dr. Lonnie Smithのトリオであった。場所はともにBlue Note東京であったが,この全く違うタイプのライブに行ってしまうところが,私も変態だと思うが,どちらも非常に面白いライブであった。

Marc Ribotのバンド,Ceramic Dogは既に3枚のアルバムリリースしているが,Blue Noteの後にはフジロックにも出演したはずである。場所としては,間違いなくBlue Noteよりもフジロックの方がフィットしていると思われる,強烈なパンク的な感覚さえ感じさせる演奏は,彼らの最新作を予習として聞いた時からわかっていたことだが,完全に魂はロックだよなぁなんて聞きながら思っていた。やっている音楽は激しいのだが,演奏終了後のサイン会での対応は,真っ当な人間そのものであり,非常に好感度が高い人々であった。上の写真はBlue Noteのサイトから拝借したもの。尚,ドラマーのChes SmithのECMにおけるリーダー作を持って行かなかったのは失敗だったなぁ。すっかりそのことを忘れていた。まぁ,バンドのサインは揃っているからいいんだけど。

Lonnie_smith_and_iそれに比べるとDr. Lonnie Smithのトリオは,オーセンティックな響きが強いが,ややリーダーはお疲れ気味だったのに対し,ギターのJonathan Kreisbergは好調そのもの。素晴らしいソロ・フレージングのみならず,バッキングのカッティングもうまいし,いやはや実力あるわと思わせる人であった。ドラムスのXavier Breakerは初めて聞く名前であったが,この人もバッキングは的確で,腕もよい人だった。

Jonathan_kreisberg_and_iアンコールにおいては,フリー一歩手前みたいな展開になったのには驚かされた(かつあまり面白くなかった)が,それでも全体的にはファンク風味も楽しいライブであったと思える。とにかくこのらいぶにおいてはリーダーよりもJonathan Kreisbergへの注目度が一気に上がってしまった私であった。そして,Jonathan Kreisbergが8月に自身のバンドでの来日も控えているだけあって,ロビーでの宣伝にも余念がなかったが,いずれにしてもナイス・ガイであった。彼のバンドでの来日時にも行きたいと思わせるに十分な演奏だったと言えよう。それにしても,Dr. Lonnie Smithの杖が楽器(パーカッシブに叩くと,叩く位置で音階が変わるって感じ)だとは思わなかったぜ(笑)。

ということで,ライブの写真の模様,戦利品と,Dr. Lonnie Smithと私,そしてJonathan Kreisbergと私ってことで,モザイク付きでアップしておこう。彼らも気さくなナイスな人たちであった。Dr. Lonnie Smithが「眠い~」を連発していたのには笑えたが。

Live at Blue Note東京 on July 25, 2018

Personnel: Marc Ribot(g, vo), ShahzardIsmally(b, g, perc, vo), Ches Smith(ds, perc, vo)

Live at Blue Note東京 on July 30, 2018

Personnel: Dr. Lonnie Smith(org, stick), Jonathan Kreisberg(g, stick), Xavier Breaker(ds)

Lonnie_smith_at_blue_note_2

_20180730

2018年7月31日 (火)

Ray Lamontagneの新作は穏やかな響きって感じか。

"Part of the Light" Ray Lamontagne (RCA)

_20180729このブログには,アルバムに関して記事を必ずしもアップしている訳ではないのだが,私はRay Lamontagneという歌手を結構贔屓にしていて,出したアルバムは全部買っているはずである。これまた私が絶対的に贔屓にしているRachael Yamagataのアルバムにも参加したことがあるので,やはり通じるところがあるのだろう。

Ray Lamontagneはロック色を強めたアルバムもあった(と記憶する:笑)が,今回のアルバムは実に穏やかな感じがする。だが,この世知辛い世の中において,この穏やかな響きは貴重に思える。そして,この人の声,そしてソング・ライティングはやはり魅力的である。そして,ほぼ固定メンツで作り上げた音楽には安定感がある。そうした中で”As Black as Blood Is Blue"のような曲は,ロック・タッチのイントロにびっくりさせられるが,歌自体は,当然ハード・ロックのようにはならない。

米国においてはそこそこ人気もあると思われるRay Lamontagneだが,日本でこの人の名前を聞くことは実に稀なのはなんでなのか。やっぱりこの時代にこういう音楽はフィットしないということなのかもしれないが,私のようなオッサンには訴求力高く迫ってくる。改めて,彼のアルバムを聞き直したくなった私である。そんなこともあって,ちょっと甘めの星★★★★☆としてしまおう。

尚,このアルバム,最初に届いた時は,プレス・ミスで後半が再生できないディスクが届いたのだが,私が仕入れた海外のセラーは,交換に迅速に応じてくれて,非常に好感度が上がってしまった。ネット・セールスってのはこういう対応が必要だよなと改めて思ったことを付記しておこう。

Recorded between June 19 and July 7 and between September 23 and October 2, 2017

Personnel: Ray Lamontagne(vo, g, synth), Dave Givan(ds), John Stirratt(b, g, vo), Seth Kauffman(g, b, synth), Carl Broemel(g, vo), Bo Koster(synth, org, p, el-p), Kevin Ratterman(synth, perc)

2018年7月30日 (月)

てっきりブートだと思っていたらオフィシャル音源だったNeil Young,1973年のライブ。

"Roxy: Tonight's the Night Live" Neil Young (Reprise)

 _20180728ジャケだけ見てると,ブート音源のリリースかと思わせるものなのだが,れっきとしたオフィシャル盤であった。思い込みはいかんねぇ(苦笑)。

"Tonight's the Night"がリリースされたのは1975年のことだが,音源としてはこのライブが行われる前にはレコーディングされていたものであり,それをライブの場で再現したものと言ってよいだろう。

この時期のこのメンツの演奏である。Neil Youngが好きな人間が痺れない訳はないのだ(きっぱり)。そして,ライナーには"Tonight's the Night"の録音の様子が書かれていて,なぜこのバンドがSanta Monica Flyersと呼ばれるかについても書いてあるのが面白い。いずれにしても,"Tonight's the Night"の曲を,当時オープンしたばかりのL.A.のRoxyで演奏したライブは,長年のファンも納得間違いなしの素晴らしい発掘音源である。星★★★★★。

ところで,アルバムのジャケには,Neil Youngがテレキャスを抱えている姿が写っているが,バタやんみたいな抱え方だなぁ,なんて思って笑っている私はやはりアラカンである(爆)。でも多分,私自身もテレキャスを弾く時はこんな感じになっているはずだな(苦笑)。尚,Neil Youngが"My name is Glenn Miller."とかしょうもないジョークを言っているが,完全にすべっているのはご愛敬。

Recorded Live at Roxy on September 20-22, 1973

Personnel: Neil Young(vo, g, p, hca), Ben Keith(pedal steel, vo), Nils Lofgren(p, g, vo), Billy Talbott(b), Ralph Molina(ds, vo)

2018年7月28日 (土)

Nicolette Larsonの人徳を感じさせるトリビュート・ライブ。

”A Tribute to Nicolette Larson: Lotta Love Concert" Various Artists(Rhino)

_20180722_3Nicolette Larsonが亡くなったのは1997年の12月16日のことであった。それから約2か月後,サンタモニカで開催されたトリビュート・ライブの模様は,開催から約8年を経過して,このアルバムとしてリリースされた。

Nicolette Larsonはこのアルバムでも冒頭を飾る"Lotta Love"のようなヒット曲もあるが,彼女のバッキング・ヴォーカルに支えられた人々は多数存在して,このライブは,彼らが彼女の夫,Russ Kunkelともども演奏した曲を収めている。Nicolette Larson自身のキャリアは,決して華々しいものであったとは思えないが,彼女の訃報に接して,これだけの人たちが集うところに,私は彼女の人徳を強く感じて,ついつい涙腺が緩んでしまう。

このオールスター・トリビュートで歌われる曲でNicoletteの曲は"Lotta Love"だけで,それ以外は参加したミュージシャンの持ち歌である。それでも,彼らのNicollete Larsonを想う気持ちが強く感じられるように聞こえてしまうのは,私の感傷が先走っているかもしれない。しかし,どの歌も,相応に感動を呼ぶものだと思える。そして,ライナーに寄せられたミュージシャンたちのコメント(おそらくはライブの場で語られたものであろう)は涙なしには見られない。本当に人から好かれるミュージシャンであり,人間だったということの証がここにある。Carol Kingのコメントをここに書いておこう。

"When you lose a light in this sometimes dark world, it is disturbing. When you lose a light like Nicolette - it is incredibly sad."

このCDからの売り上げは,Nicolette Larsonの小児科基金,UCLAの小児科病院等に寄付されるとのことである。Nicolette Larsonは亡くなっても,その精神と,子供たちをいたわる気持ちは永遠ということである。そうした事実に触れ,本当に惜しい人を亡くしたと改めて思う。ということで,こうしたアルバムには採点は不要である。本人はいなくても,Nicolette Larsonの人となりに触れられる素晴らしいライブ・アルバム。そして,ジャケを飾る彼女の写真が素晴らし過ぎて,また涙を誘う。

Recorded Live at Santa Monica Civic Auditorium February 21 & 22, 1998

Personnel: Carol King(vo, p), Bonnie Raitt(vo, g), Valerie Carter(vo), Rosemary Butler(vo), Dan Forgelberg(vo, g), Joe Walsh(vo, g), Little Feat<Paul Barrere(vo, g), Fred Tackett(g), John Cleary(key, fl), Kenny Gradney(b), Richie Hayward(ds, vo), Sam Clayton(perc, vo)>, Michael Ruff(vo, p), Jackson Brown(vo, p, g), Emmylou Harris(vo, g), Linda Ronstadt(vo), David Crosby(vo, g), Stephen Stills(vo, g), Graham Nash(vo, g, hca), Jimmy Buffett(vo, g), Waddy Wachtel(g), Steve Farris(g), Craig Doerge(p), John Giluten(org), Leland Sklar(b), Freebo(b), Russ Kunkel(ds), Lenny Castro(perc), Mary Kay Place(vo), Sherry Kondor(vo)

より以前の記事一覧

Amazon検索

2017年おすすめ作