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カテゴリー「ロック」の記事

2018年5月 7日 (月)

Uncle Tupelo: オルタナ・カントリーとカントリー・ロックは何が違うねん?(笑)

"Anodyne" Uncle Tupelo(Sire)

_20180504このアルバムを聞くのも久しぶりである。Uncle Tupeloはその後,袂を分かってSon VoltとWilcoの2バンドに派生していくわけだから,その後のことを考えれば,大きな意義があったバンドだったと言えるだろう。

Uncle Tupeloはオルタナ・カントリーだと呼ばれるのが一般的だが,このオルタナ・カントリーってのが実はよくわからない。誤解を恐れずに言えば,私は典型的なカントリーっていうのは,日本で言えば演歌と通じるものだと思っている。一種特殊な発声法はほかの音楽と違うし,明らかにロックとは違うのだ。その昔,Eaglesはカントリー・ロックだと言われたのだが,あれがカントリー風味を持つロックだったとすれば,オルタナ・カントリーは,出自はカントリーのミュージシャンがオルタナ・ロックやパンクの影響を受けた音楽って感じだろうか。だが,今の耳で聞けば,カントリー・ロックだろうが,オルタナ・カントリーだろうが,いいものはいいし,そんなに大きな違いを感じさせるものでもないってのが実感だ。

ここでも,冒頭の"Slate"などはカントリー・フレイヴァーが強いが,ロック色の強い曲は,それこそカントリー・ロックと呼んでも全然問題ないではないかと思わせる。そうしたジャンル分けはさておき,このアルバムの優れたところは,曲が粒揃いだということだろう。Jay FarrerとJeff Tweedyという2トップによるソング・ライティングの質が高く,彼らがその後もバンドを継続していたらどうなるかと想像してみたくなる。だが,この二人の仲たがい具合は半端なものではなかったようだから,再結成などありえない話のようだ。

だが,このアルバム・リリースまではちゃんと均衡を保っていて,その後破たんするとは思えない音楽が聞ける。逆に言えば,バンドとして最終作となった本作は彼らの最後の輝きと言ってよいものだったのかもしれない。と言っても,これ以外彼らの音源は聞いたことがないので,比較はできないが,そのうちApple Musicで聞いてみることにしよう。いずれにしても,私にとってはカントリー・ロックの快作という評価は揺るがない。星★★★★☆。

Personnel: John Farrar(vo, g, mandolin), Jeff Tweedy(vo, g, b), Max Johnston(fiddle, lap-steel, dobro), John Stirrat(b), Ken Coomer(ds), Doug Sahm(vo, g), Lloyd Maines(pedal-steel)

2018年5月 6日 (日)

才能のかたまりだったPaul Butterfield Better Days。

"Better Days" Paul Butterfield Better Days (Bearsville)

_20180503_2私はPaul Butterfieldの音楽を真っ当に聞いてきたという感じではない。しかし,様々な演奏に登場しては,強い印象を残すPaul Butterfieldという人に対する評価は揺らぐものではない。"The Last Waltz"然り,"Levon Helm & the RCO All Stars"然りである。そういう意味では私の嗜好と非常にマッチしたミュージシャンだとも言えるのだが,彼のアルバムは大して保有していない。大昔にLPに"Put It in Your Ear"を買ったはずだが,その頃にはまだ彼の魅力に気づくほど,私は音楽に対して経験値が深くなかったと言うべきか。

だが,今改めてこのアルバムを聞いてみると,やはり素晴らしいミュージシャンであることが明らかになるが,Butterfieldのみならず,ここに参加しているミュージシャンの才能が凄い。ウッドストックを代表するようなミュージシャンの集合体としてのこのBetter Daysというバンド,強烈である。アメリカン・ロックってのはこうあって欲しいとさえ言いたくなるような私好みの音である。Geoff Muldaur,Amos Garrett,Ronnie Barronたちと作り上げる音楽が悪いはずはないのだが...。

本作はブルーズとアメリカン・ロックの最も好ましいかたちでの融合のような感覚さえ与える。とにかく,私はジャズ以外でもいろいろな音楽を好んでいるが,そうした中でこうしたアメリカン・ロックは私の音楽人生を構成する重要な要素の一つなのだ。改めてこの音楽を聞いて,私はこの手の音楽が好きでたまらないということを再認識してしまった。そして,アメリカン・ロックには渋いヴォーカルが必要だということも強く感じさせてくれた一枚である。

そして今回,本作を聞いてみてGeoff Muldaurのスライドが渋いってことに今更ながら気づいた私である。ついついギターとしてはAmos Garrettに注目しがちなのだが,ここでのMuldaurのスライド,そしてアコギは相当なものである。いや~,ええですわ。星★★★★★。

Personnel: Paul Butterfield(vo, hca, el-p), Geoff Muldaur(vo, g, p, el-p, vib), Amos Garrett(g, b, vo), Ronnie Barron(vo, p, el-p, org), Billy Rich(b), Christopher Parker(ds), Howard John, on(bs), Dave Sanborn(as), J.D. Parran(ts), Stan Shafran(tp), Gary Brocks(tb), Bobby Charles(vo), Dennis Whitted(vo), Maria Muldaur(vo)

2018年5月 4日 (金)

今聞いても無茶苦茶カッコいい"The Catherine Wheel"

"The Catherine Wheel" David Byrne (Sire)

_20180503 本作のオリジナルが出たのが1981年。81年と言えば”My Life in the Bush of Ghosts"をEnoとリリースし,その前年にはTalking Headsで"Remain in Light"を出しているから,David Byrneの音楽的なキャリアとしてもピークにあった時期と言っても過言ではない。そうした時期にバレエの音楽としてこういうアルバムも出してしまうのから凄いことである。

LPで出た頃は,抜粋版としてのリリースであったが,CDの時代になって,全曲収録が可能になったということで,これはやはりCDで聞くべき音源ということになる。しかし,そんなことを言いながら,私がこのアルバムを聞いたのは本当に久しぶりのことであり,何年聞いていないかも覚えていないぐらいである。だが,"Remain in Light"に痺れ(記事はこちら),映画としては"Stop Making Sense"を最大級に評価している私(記事はこちら)としては,David Byrneの音楽には惹かれる部分が大きいのは間違いない。

それにしても,いけている音楽である。ここに収録されている曲の一部はTalking Headsのライブのレパートリーにもなっているから,基本的にはTalking Headsのやっていた音楽と同質の部分も大きいと思うが,インストをメインにした音楽は,スリリングな響きもあって,実にカッコいい。まぁ,私の好みに合っているという点も大きいとは思うが,こういう音楽をバックにしたバレエを見たら,きっと痺れていただろうなぁと思う私である。星★★★★☆。35年以上前の音楽とは思えない,今でも通用する現代的な感覚を持った音楽だと思う。

Personnel: David Byrne(vo, g, p, synth, b, fl), Adrian Belew(g, perc), John Chernoff(g, p, ds, perc), John Cooksey(ds), Brian Eno(b, g, p, key, synth, vib, vo), Doug Gray(euphonium), Sue Halloran(vo), Jerry Harrison(org, key, ds), Richard Horowitz(nez), Yogi Horton(ds, perc), Dolette McDonald(vo), Steve Scales(perc), Bernie Worrell(p, synth, key)

2018年4月 6日 (金)

コレクターはつらいよ(20);Joni Mitchellトリビュート盤の1曲

"A Tribute to Joni Mitchell" Various Artists(Nonesuch)

_20180401_2久しぶりのこのシリーズだが,このディスク自体はリリースされたのはもう10年以上前のことである。私自身はてっきり記事にしていたと思ったのだが,このブログにはアップしていなかった。なぜだ...?(苦笑) 

このアルバムはタイトル通り,様々なミュージシャンがJoni Mitchellの音楽をインタープリテーションするという企画アルバムである。その中で1曲,Brad Mehldauのソロが入っているのだから,これは買わないわけにはいかないし,そもそもJoni Mitchellも偏愛する私としては,多分Brad Mehldauが参加していなくても買っていたのではないかと思われる。

Brad Mehldauが演じているのはアルバム"The Hissing of Summer Lawn"から"Don't Interrupt the Sorrow"というなかなか渋いチョイス。これがいかにもBrad Mehldauらしい演奏で嬉しくなってしまう。やっぱりわかってるねぇ,って感じである。

だが,このアルバム,Brad Mehldau以外にも聞きどころ多数である。アフリカ風味だった"Dreamland"をブラジル的に仕立て直したCaetano Veloso,無茶苦茶渋く"For the Roses"を歌うCassandra Wilson,Joni Mitchellへのシンパシーを強く感じさせるPrinceの"A Case of You",そして真打ち登場的にラストに収められたJames Taylorの"River"等,どれも捨てがたいし,どれも魅力的である。

ただねぇ,冒頭のSufjan Stevensの"Freeman in Paris"はいじり過ぎでこれはちょっとなぁと思うファンも多いだろう。これは個性の表出としては認められても,歌詞だけ使って,原曲の曲の持つよさを全然活かしていないのは納得いかないねぇ。ということで,全体としては星★★★★ぐらいだろう。

Personnel: Sufjan Stevens, Bjork, Caetano Veloso, Brad Mehldau, Cassandra Wilson, Prince, Sarah McLachlan, Annie Lenox, Emmylou Harris, Elvis Costello, k.d.Lang, James Taylor

2018年3月27日 (火)

"Relayer"を久しぶりに聞いた。

"Relayer" Yes (Atlantic)

_20180325_3私は長年のYesのファンであった。もはや過去形でしか言えないのは悲しいが,くだらない旧作再現ライブをリリースし続け,長年のファンの顰蹙を買っている彼らにはとうに愛想が尽きている私である。だからと言って,過去のアルバムを手放す気はないし,「危機」や「究極」は今でも好きなことには変わりはない。

そうした長年のファンである私にとっても本作の前作である「海洋地形学の物語」は,非常に評価の難しいアルバムであった。端的に言えば,冗長で緊張感に乏しいアルバムとしか私には思えなかったのだ。同作で評価が難しくなったYesが,Rick Wakeman脱退を受けてリリースしたのが本作であるが,これも賛否が分かれるアルバムの典型みたいになってしまっている。これはPatrick Morazがもたらしたテンションが,従来のYesのサウンド・カラーに変化を及ぼしたことが大きいと思うが,今回,久しぶりに本作を聞いても,従来の作品との明らかな違いを感じてしまった。まぁ,一言で言えばYesっぽくない。

そういう印象を与えるからといって,このアルバム,改めて聞いてみれば,結構いいアルバムだったと思える。ここまでの緊張感を保ちながら,タイトなリズムの上で,Steve HoweのギターとMorazのキーボードが躍動するっ感じなのだ。まぁ,「躍動」というにはちょっとテンションが高過ぎるというのが正直なところである。そう言えば,昔,このラインアップによるライブ映像のレーザー・ディスクを保有していたなぁなんて思ってしまうが,再生環境がなくなって廃棄してしまったのはもったいなかった。今やYouTubeで見られるから全然問題ないが...。

いずれにしても,Yesというバンドとしては異色のアルバムと言えるかもしれないが,まだまだプログレど真ん中みたいな演奏という気もして,悪くないなぁなんて思っている。もちろん,この次にRick Wakemanが復帰した「究極」の方が彼ららしさがより強くなっていて好きだが,それでももう少し評価されてもいいアルバムだと思う。星★★★★。

ちなみに,私が持っているのは再発盤だが,ここにボーナスで入っている「錯乱の扉」のおそらく初期のリハーサル・ヴァージョンだが,キーボードが入っていない状態では全然違う曲に聞こえるのが面白いが,これが結構カッコいいのだ。ボーナス・トラックだからと言ってバカにしてはならない。

Personnel: Jon Anderson(vo), Steve Howe(g, vo),Patrick Moraz(key), Chris Squire(b, vo)Patrick Moraz(key), Alan White(ds, perc)

2018年3月21日 (水)

多作家,Neil Youngの最新作が結構いいねぇ。

"The Visitor" Neil Young & Promise of hte Real (Reprise)

 _20180319最近の兄貴ことNeil Youngの多作ぶりは際立っていて,新作のほかにアーカイブ音源も出てくるものだから,一体どれぐらいリリースされているのかも追い切れていないような状態である。ここのところの新譜は,私にはどうも訴求してくる部分が少なく,このブログでも直近で取り上げたのはアーカイブ音源,"Hitchhiker"ぐらいで,新作については買ってはいても,とんと取り上げていない。

このアルバムもショップで仕入れたのは1カ月ぐらい前だが,ようやくの記事のアップである。だが,こうして兄貴の新作を取り上げるのには意味がある。とにかく,久々に一聴した感じがいいのである。ロック的な部分とフォーク的な要素をうまく組み合わせており,ここ何年かの新譜の中では,一番出来がいいように感じさせてくれた。

こうしたNeil Youngの多作ぶりは,彼の創造力が全く衰えていないことはもちろんであるが,いろんなことへの「怒り」を発露する手段としてアルバムを出しているという要素もあろう。だって,このアルバムの冒頭の”Already Great"では,"I am Canadian, by the way. And I love the USA. I love this way of life. The Freedom to act the freedom to say."なんて皮肉たっぷりな歌詞で始まっているのだ。そしてそのエンディングは”No wall. No hate. No facsist USA. Whose street? Our street."ときたもんだ。超リベラルな私が嬉しくなってしまうような歌詞ではないか。ロックってのはこういうもんだぜ。

もちろん,これをNeil Youngの最高傑作なんて言う気もないが,兄貴がもう70歳をとうに過ぎていることを考えれば,衰えない創作意欲と問題意識には感服せざるをえない。だって,4月にはもう次の新作が出るって,一体どうなっているのやら...。星★★★★☆。

Personnel: Neil Young(vo, g, p, hca, whistle), Lulas Nelson(g, vo), Micah Nelson(g, vo), Corey McCormick(b, vo), Anthony LoGerfo(ds), Tato Melgar(perc) and others

2018年2月28日 (水)

Bernie Leadonの"Mirror":これが出たのももう15年近く前か~...。

"Mirror" Bernie Leadon(Really Small Intertainment)

_20180225_3Bernie Leadon。懐かしい名前である。Eaglesのオリジナル・メンバーであることは皆さんご承知であろう。その後,Bernie Leadon~Michael Georgiades Band名義で"Natural Progressions"をリリースしたのが1977年(同作に関する記事はこちら),そして本作は更にそれから27年ぶり(!)にリリースされたBernie Leadonのソロ・アルバムである。その後,たまに人の名前でちらっと名前を見るぐらいで,一体通常どんな活動をしているのかはさっぱりわからないが,まぁそれはよかろう。 

久しぶりに本作を聞いてみて,改めてへぇ~っと思ったのが,プロデューサーがEthan Johnsだったことである。Ethan Johnsと言えば,Ray LaMontagneやLaura Marling等のアルバムのプロデュースで私を唸らせてくれたが,彼らのアルバムに比べると,カントリー・ロック・フレイヴァーに溢れたBernie Leadonのこのアルバムはちょっと感じが違うなぁと思わせるのである。まぁ,Ethan Johnsにとっても,プロデューサー業の開始から5~6年ぐらいってところだろうから,まだまだ修行中って感じだったかもしれない。

それでもって,このアルバムであるが,典型的なカントリー・ロックと言ってよいかもしれないが,決定的な難点として曲がイマイチってことが挙げられる。決して悪いとは思わないが,記憶に残るようなメロディ・ラインが足りないことは明らかだろう。まぁ,Bernie Leadonが曲ごとに演奏しているギターをクレジットするなど,それ相応の意欲とこだわりを以て制作したのだろうが,やはりこれはちょっと緩い。冒頭の"Vile and Profane Man"を聞くと,John Hiattみたいな感じもするが,それだったらJohn Hiattのアルバムを聞いている方が,曲のクォリティは高いと思えてしまうのが,ちょっと残念である。但し,ギターの音は凄くよく録れており,その辺りが聞きどころになってしまうという考え方もある。

まぁ,2曲で参加するEmmylou Harrisの声は魅力ではあるが,ゲスト以上の役割でもないので,やっぱりこれはギターの音を楽しむためのアルバムかもしれないなぁ。ってっことで星★★☆。これを聞くなら,Bernie Leadon~Michael Georgiades Bandを聞く方がずっといいと思う。

Personnel: Bernile Leadon(vo, g, tiple, banjo), David Kemper(ds, perc), Michael Rhodes(b), Tommy Burroughs(g, tiple, mandolin, fiddle, mandocello), James Hooker(p, org), Ethan Johns(g, mandolin, org, perc), Emmylou Harris(vo), Jimmy Davis(vo), Jim Fotoglo(vo), Jim Horn(arr), Chris Dunn(euphonium), Steve Patrick(cor), Chris McDonalad(b-tb)

2018年2月 6日 (火)

今聞いてもよく出来ていると思えるRod Stewartの"Vagabond Heart"

"Vagabond Heart" Rod Stewart (Warner Brothers)

Vagabond_heartこれは懐かしいアルバムである。このアルバムがリリースされた頃はMTV全盛と言ってよいが,在米中の私もFMやらMTVでプレイバックされることが多かったこのアルバムからの曲を聞いて,結構いいねぇということで購入したことも懐かしい。そして,それから四半世紀以上経過した今聞いても,このアルバムは結構よく出来ていたと思える。

このアルバムのいいところはRod本人が書いた曲もいいのだが,更にRod以外が書いた曲が何とも素晴らしい出来なのである。まさに選曲の勝利というところである。この辺りにこの人の歌手としての審美眼が表れると言ってよいように思える。Marc Jordanらが書いた"Rhythm of My Heart",Robbie Robertsonの"Browken Arrow",Larry John McNallyの"The Motown Song",Van Morrisonの"Have I Told You Lately",そしてThe Stylisticsをオリジナルとする"You Are Everything"って,センスいいよねぇと言うのが正直な感想である。プロデューサーは複数いるのだが,一本筋が通ったアルバムになっているの立派。

このオリジナルとカヴァー曲の絶妙なバランスによって,このアルバムは一時期不調であったRod Stewartの復活を印象付けたと思える。その後のRod Stewartは,ほぼ名曲歌いみたいになっているのが実態だが,このアルバムは本当によかった。改めて聞いてみて,歌手Rod Stewartの素晴らしさを改めて感じることができた。これが彼の最高傑作だと言う気はないが,これは実に楽しめるアルバムである。星★★★★☆。

尚,Van Morrison作"Have I Told You Lately"が私の保有するCDのライナーではScott Wiseman作となっているが,それは”Have I Told You Lately That I Love You"という曲の作者であり,確かに冒頭のフレーズは非常に似ているが,これはあくまでもVan Morrisonの曲。尚,参加ミュージシャンが多いので,Personnelは省略。基本はRod本人とBernard Edwardsがプロデュースしているが,Trevor Horn,Patrick Leonard,Lenny Waronker,そしてRichard Perryによるプロデューサー陣の貢献は大きいと言っておこう。

2018年1月30日 (火)

Jeff Beckの”Rough & Ready":しょっちゅう聞くわけではないのだが。

"Rough & Ready" Jeff Beck Group(Epic)

_20180127_2Jeff Beck,素晴らしいギタリストである。だが,私の彼の音楽の聞き方は正直なところ,相当偏っている。基本,私はJeff Beckはインスト・アルバムこそ彼らしいと思っているので,ヴォーカル入りのアルバムはあまり聞かない。例外はBB&Aぐらいと言ってもよい。まぁ,Jan Hammer Groupに客演したというかたちであろう"Live with the Jan Hammer Group"にもヴォーカルは入っているではないかと言われてしまうとその通りだが,あれはあれでまぁ許す(なんでやねん?)。

そんな私がヴォーカル入りJeff Beck Groupとして保有しているのはこれだけである。Rod Stewart入りの"Truth"も"Beck-Ola"の持っていないがストリーミングで聞けばいいと開き直っている。そんな私がこれだけ保有しているのは本当に例外的と言ってよいが,それでもこのバンドの残党で結成されたHummingbirdのかなりファンだというこの自己矛盾(爆)。

このアルバムを聞いていて,Jeff Beckのギター・プレイは相変わらずの鋭さだと思わせるが,Bob Tenchのソウルフルなヴォーカルを得て,単なるロックからソウル側へ一歩踏み込んだ音楽が聞けると思える。そうした感じで通せばいいのだが,中盤の"Max's Tune"が雰囲気が違うというか,ほかの曲から浮いてしまっているのは残念。

"New Ways Train Train"に聞かれるリフはどこかで聞いたような既視感に襲われるが,この曲は非常にカッコいいし,ラストの"Jody"に聞かれるエレピもMax Middletonらしくてよい。それだけにやっぱり"Max's Tune"の浮きっぷりが惜しいなぁ。星★★★☆。

Personnel: Jeff Beck(g), Bob Tench(vo), Max Middleton(p, el-p), Clive Chaman(b), Cozy Powell(ds)

2018年1月15日 (月)

Levon Helm & the RCO All Starsの発掘ライブ盤を聞く。

”Live at the Palladium NYC New Year's Eve 1977" Levon Helm & the RCO All Stars(Levon Helm Studios)

Palladium私は若い頃から渋いシンガー・ソングライター系の音楽を好んで聞いてきたが,当然,その流れでThe Bandあるいはウッドストック系の音楽に触れる機会も多かった。特に大学時代は,その手のレコードを買うために中古番屋に足しげく通ったことも懐かしい。帰省する機会にがればあったで,大阪や神戸のショップにも出没し,その筋のアルバムを探していたのだから,暇なものである(苦笑)。

そんな私がそうした音楽的な嗜好を示すのを加速させたアルバムに"Levon Helm & the RCO All Stars"があるが,本当にこれは好きだった(アルバムに関する記事はこちら)。彼らのライブ・アルバムが突然リリースされたのは2006年のことであるから,もはや10年以上前である。その後,Levon Helmが逝き,Donald "Duck" Dunnが逝ったのを考えると,時の流れを感じざるをえない。そもそもこの音源が録音されてから40年以上の月日が経過しているのだから,当たり前と言えば当たり前なのだが,若い頃からこういう音楽に魅力を感じていたって,どれだけ私は若年寄的だったのかと思ってしまうが,好きなものは好きなのだ。

このライブ音源は,アルバムのプロモーション的なところもあったと思うが,Booker T. Jones以外の主だったメンツが参加しているというのは結構凄いことである。当時のNew York Timesの記事では,この時のライブはかなり批判的に書かれている(ご関心のある方はこちらをどうぞ)が,このアルバムを聞く限り,そんなに酷い演奏だとは思えない。70年代後半という時代がこういうレビューを書かせるのかなぁなんて思うが,私のようにこの手の音楽が好きな人間にとっては何の問題もない。

この演奏が収録されたPalladiumというヴェニューは,Union Squareのそばにあったはずで,在米中に,私は何かの機会でここには一度だけ行ったことがあるはずだ。だが,何で行ったのかがどうしても思い出せない。まぁ,25年以上も前のことになれば,記憶が薄れるのも当然なのだが,何で行ったのかが気になって仕方がない(苦笑)。覚えているものは鮮明に覚えている(少なくとも自分でチケットを取ったものはほとんど忘れていないはず)ので,これは誰かに付き合って行ったってことかもしれない。

いずれにしても,これだけのメンツが揃ってライブをやっていて,その場にいられた人は間違いなく幸せだと思える発掘盤。星★★★★☆。この人たちのライブは本当に聞いてみたかったなぁ。

Recorded Live at the Palladium, NYC on December 31, 1977

Personnel: Levon Helm(ds, vo), Mac Rebennack "Dr. John"(p, key, vo), Paul Butterfield(hca, vo), Fred Carter, Jr.(g), Steve Cropper(g), Donald "Duck" Dunn(b), Howard Johnson(bs, tuba),  Tom Malone(tb), Lou Marini(sax), Alan Rubin(tp)

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