2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

無料ブログはココログ

カテゴリー「ロック」の記事

2017年7月16日 (日)

Bryan Ferry色に染め上げられたカヴァー曲集

"Taxi" Bryan Ferry(Reprise)

Taxi私はなんだかんだと言って,Roxy Musicだけでなく,Bryan Ferryのアルバムも保有しているのだが,それは偏に彼の作り出すムードが好きだからと言ってもよいかもしれない。このアルバムは最後の1曲を除いて,カヴァー曲集となっているのだが,見事なまでにBryan Ferry色に染められている。

ある程度知られている曲と,そうでもないような曲が混ざっていると思うが,おそらくはオリジナル色は低減され,どれもがBryan Ferryの音楽性の範疇で歌われている。もはやこれはオリジナルをリスペクトするというよりも,Bryan Ferryとしてどう歌うかっていうアルバムである。例えば,Goffin / Kingの"Will You Love Me Tomorrow?"やトラッドの"Amazing Grace"のムードを聞けば,私の言いたいことはわかって頂けるはずである。ある意味,これは強烈な個性と言ってよいものであって,これがBryan Ferryの真骨頂って気もする。

もちろん,人によっては,これはやり過ぎって感じる場合もあるだろう。しかし,私にとっては,このムード優先でいいのである(きっぱり)。ということで,これも久しぶりに聞いたのだが,ずっぽしとBryan Ferryの世界にはまってしまった私である(笑)。星★★★★。私の感じるところをおわかり頂くために,YouTubeにアップされている"Will You Love Me Tomorrow?"の映像を貼り付けておこう。

それにしても,全く結びつきそうもないFlaco Jimenezまで,伴奏に引っ張り出してくるって結構凄いことだよなぁ。

Personnel: Bryan Ferry(vo, p, synth, org), Carleen Anderson(vo), Robin Trower(g), Neil Hubbard(g), David Williams(g), Michael Brook(g), Greg Phillinganes(vib, synth), Chris Stainton(org), David Sancious(org), Flaco Jimenez(accor), Nathan East(b), Steve Pearce(b), Steve Ferrone(ds), Andy Newmark(ds), Mike Giles(ds), Luis Jardim(perc), Maceo Parker(as), Andy Mackey(as), Mel Collins(ts), Richard T. Norris(prog)

2017年7月12日 (水)

Joni Mitchellつながりで,次はIndioだ(笑)。

"Big Harvest" Indio(A&M)

_20170708_3昨日のDavid Baerwald同様,これもJoni Mitchellが参加したアルバムである。そして,こちらにもLarry Kleinがプロデュースで絡んでいる。当時はJoniとLarry Kleinは結婚していたので,旦那の仕事を盛り上げるJoniって感じである。このCDはDavid Baerwaldと並べて,Joni Mitchellの棚に置いてあったので,これまた久しぶりに聞いてみたのだが,これがまたよいのだ。

IndioはGordon Petersonというカナダ出身のシンガー・ソングライターの別名である。リリースしているのは本作だけだと思うが,この一作で消えてしまったのは惜しいと思わせるような作品となっている。曲調は非常にウェットな感じで,ブリティッシュ・ロックと言っても通じる感じである。例えば,Peter Gabrielとの共演で知られるDavid Rhodesの参加などは,そうしたトーンに影響を与えているようにも思える。

そして,本作ではJoni Mitchellの参加が3曲,かつ,タイトル・トラックでは,ちゃんとJoni Mitchellとわかるかたちで登場するので,彼女のファンは嬉しくなってしまう。我ながらオタクだと思うが,好きなものは好きなのだから仕方がない。

だが,Joni Mitchellの参加は置いておいても,このアルバムはよくできていると思わせるし,曲が粒ぞろいなのである。本作は曲,演奏のどちらを取っても,もっと知られるべき音楽だと思える。ヴォーカルがやや弱いと感じさせる部分があるのと,7曲目の"The Seasons of the Light"が明らかにほかの曲とトーンが違うのにはやや違和感があるが,全体的に見れば,これはかなりいいアルバムである。やや甘目とは思いつつ,星★★★★☆。

Personnel: Gordon Peterson(vo, g, p, key, org, perc), Larry Klein(b, key, vo), Bill Dillon(g,mandolin, vo), David Rhodes(g), Steven Lindsay(org), Van Dyke Parks(accor), Micky Feat(b), Vincent Collaiuta(ds), Manny Elias(ds), Alejandro Neciosup Acuna(perc),Denny Cummings(perc), L. Subramanium(vln), Tony Pleeth(cello), Adrian Brett(wind instruments), Padul Ridout(additional sounds), Joni Mitchell(vo), Michelle Newbury(vo), Karen Peris(vo), Brenda Russell(vo)

2017年7月11日 (火)

David Baerwaldのアルバムを久々に聞く。

"Bedtime Stories" David Baerwald (A&M)

_20170708_2昨日取り上げた"The Passion of Charlie Parker"において作詞を担当していたのがDavid Baerwaldであることを知り,彼のアルバムも何年も聞いていないなぁということで,久々にCDトレイに乗せた私である。

このアルバムを購入したのは,偏にJoni Mitchellが1曲だけながら参加しているからというかなりオタクな理由によるのだが,Joni Mitchellの参加なくしても,聞きどころの多いアルバムである。そもそもJoniが参加しているのは"Liberty Lies"という曲だが,そこでのJoniによるコーラスは,Joniらしさを強く感じさせるものではないので,それがこのアルバムの評価を決めるものではないのは当然だ。例えば,Joniのコーラスという意味で,私の中のロール・モデルはEric Andersenの"Blue River"につきる。それに比べれば,ここはあくまでもゲストとしての位置づけでしかないし,よくよく聞かないとJoniだってわからないだろう。

サウンドとしては,1980年代後半から1990年代前半のインダストリアル・ロック的な部分があり,例えて言えば,Richard Marx的なところもあるように聞こえる。しかし,曲としてはRichard Marxに比べると,もう少しウェットで,ひねりが効いているように感じる。いずれにしても,いい曲を書く人だと思う。そう言えば,Sheryl Crowのデビュー作"Tuesday Night Music Club"でも重要な役割を果たしていたので,ソングライターとしての資質はわかっていたが,歌手としてもいけているのである。

突出したところはないかもしれないが,今聞いても結構魅力的なアルバムである。星★★★★。

Personnel: David Baerwald(vo, g, key, b, mandolin, cumbus), Rich Stekol(g), Greg Leisz(steel-g), Bill Dillon(g), Larry Klein(b, g, key), Mike Urbano(ds), Vinnie Colaiuta(ds), Steve Lindsey(org), Joni Mitchell(vo), Maxine Waters(vo), Tommy Funderburk(vo), Gene Elders(vln), Greg Adams(tp), Lee Thornburg(tp), Stephen Kupla(bs), Emilio Castillo(ts), Steve Grove(ts), Steve Berlin(sax), Alejandro Acuna(perc)

2017年7月 9日 (日)

やってきました,Pink Floydの回顧展の本とTシャツ。

Pink_floyd_book_2現在,ロンドンのVictoria & Albert Museumでは"Their Mortal Remains"と題するPink Floydの回顧展が開催されている。先日,ロンドンに出張した際には,行けるものなら行きたかったのだが,展覧会開始から間もなかったこともあり,私の滞在期間中のチケットは全て売り切れていて,残念ながら行くことができなかった。

ならば,グッズだけでもと思い,Victoria & Albert MuseumのWebショップを見に行っても,本もTシャツも売り切れている状態が続いていた。現在では在庫が復活し,本に関しては今や,Amazon等でも買えるのだが,私はどうしてもTシャツが欲しかったので,送料(これが結構な金額)は掛かるが,英国に発注していたものが,デリバリーされた。

Pink_floyd_t_2本についてはハード・カバーを買ったのだが,この本の表紙はレンチキュラー印刷(見る角度によって,絵柄が変わるあれね:笑)の凝ったもの。結構なページ数があるので,読むには時間もかかるだろうが,持っているだけで嬉しくなるような本である。

一方のTシャツは"Dark Side of the Moon"をモチーフとしたもので,こじゃれた感じがいいねぇ。ということで,あぁ無駄遣いって話もあるが,まぁいいのである。ってことで,イメージを見て頂こう。

2017年7月 1日 (土)

ようやく落ち着いて音楽に関して書ける。そこでアップするのがRoger Watersってのは強烈だが(笑)。

"Is This the Life We Really Want?" Roger Waters(Columbia)

Roger_watersここのところの国内外の出張続きで,正直なところ,ブログに記事をアップするのが難しい時期が続いていたのだが,ようやく連続出張も終了し,ようやく自室で音楽を聞ける環境になった。疲れているのだから,こういう時はもう少しおとなしい音楽を聞いてもいいような気もするが,今日はRoger Waters,25年ぶりのスタジオ作である。

昔,「笑っていいとも!」の中に,「おじさんは怒ってるんだぞ!」なるコーナーがあったと記憶しているが,まさにRogers Waters版,「おじさんは怒ってるんだぞ!」って感じのアルバムである。サウンドは,いかにもPink Floyd的であり,年齢を重ねたリスナーにとっても問題のないつくりなのだが,歌詞が結構激しい。既に古希を過ぎているRoger Watersがこうしたアルバムを作り上げることは,よほど腹に据えかねたのだろうと想像することはたやすい。ブックレットに掲載された写真(↓)を見れば,その怒りの矛先が,Donald Trumpといううつけ者に向いていることは間違いないし,Roger Watersの憤懣やるかたない思いが,歌詞の端々に感じられる。それにしても,"A Leader with No Brains"とはよく言ってくれたものである。

正直言って,私がPink Floydを聞くようになった時に,既にバンドにはRoger Watersはいなかった(私にとってのプログレはまずはYesがあり,そしてKing Crimsonだったのだ)のだが,このアルバムを聞くと,Pink Floyd的なサウンドは,Roger Watersがそもそもは作り上げたものなんだろうと感じるような音である。その後のDave Gilmourが実質的なリーダーとなったPink FloydはRoger Waters的なところを結構なぞっていたってことなんだろう。

本作を聞いていると,さすがにヴォーカルはきついなぁって感じで,絞り出すようなトーンと感じられる部分もあるが,それよりも,私としては,このサウンドが今,このタイミングでどう受け止められるかには非常に関心がある。だが,音楽的なところはさておき,私としては,怒りを発露し,音楽に乗せるという行為はあって然るべきものだと思えるし,超リベラルな私のような人間には,Roger Watersの怒りは理解できるものである。

であるから,純粋音楽的に評価するのと,このRoger Watersの姿勢を評価するという2面で考えなければならないが,音楽的に見ても,私はPink Floydの"Endless River"よりこちらの方が好きだし,Roger Watersの姿勢には大いにシンパシーを感じるということで,星★★★★☆としておこう。

Personnel: Roger Waters(vo, acoustics, bass),Nigel Godrich(arr, sound collage, key, g), Jonathan Wilson(g, key), Gus Seyfferts(b, g, key), Joey Waronker(ds), Roger Manning(key), Lee Pardini(key), Lucius: Jesse Wolfe & Holly Laessig(vo)

Trump

2017年6月11日 (日)

もはや裏Fleetwood Macの趣:"Lindsey Buckhingham Christine McVie"

"Lindsey Buchngham Christine McVie" (East West/Warner)

Buckingham_mcvie私はなんだかんだ言ってFleetwood Macのアルバムを結構保有しているし,Beb Welchのいた時代から,彼らの持つポップさが好きなのだが,その中でも特に好きなのがChristine McVieなのだ。特に彼女のソロ・アルバム(邦題「恋のハートビート」だったか...)なんて本当に好きである(記事はこちら)。

そんなFleetwood MacからChristine McVieからはかなりの期間離れていたが,現在は復帰しているが,そこでLindsey Buckhinghamと彼女がデュオ・アルバムを出すとは想像していなった。Buckinghamが組むなら,当然Stevie Nicksだと思うのが人情だが,Christine McVieの方が圧倒的に好きな私には嬉しい驚きであった。

そしてデリバリーされたアルバムのクレジットを見ると,バックはJohn McVieとMick Fleetwoodではないか。それにMitchell Froomがキーボードで加わるという布陣は,ほとんど裏Fleetwood Macである。更に音を聞いてみると,どうしてもバッキング・ヴォーカルがStevie Nicksに聞こえてしまうから不思議である。私としてはクレジットされていないだけで,彼女が参加しているようにさえ思えてならない。Buckinghamにはベース,ドラムスのクレジットもあるから,Macのリズム隊は一部参加と考えてもよいが,それでもこれはファンにとっては,ほとんどFleetwood Macのアルバムとして聞いても問題はなさそうに聞こえる。

まぁ,それはさておきである。彼ららしいポップさを持ったアルバムは予想通りであるが,随分とLindsey Buckinghamの声がハスキーになった感じがして,時の流れを感じてしまう。Christineは古希を過ぎ,Buckinghamも今年で68歳なのだから,声の衰えは当然あって然るべきであるが,Chrisitineの声が以前と大して変わらないように思えるのは驚異的である。昔からChristineの声は渋い声だったということもあろうが,まだまだ若々しさを感じさせるのは立派だと思う。

曲は彼らしい曲だとは思えるが,今一歩のキャッチーさが不足しているような気がするのはやや残念だとしても,長年のChristine McVieのファンとしては,彼女が歌ってくれるだけでもうれしいのである。"Game of Pretend"なんてそのイントロを聞いただけで"Songbird"を思い出してしまうしねぇ。まぁそれでも評価としては星★★★★てところだろうなぁ。

Personnel: Lindsey Buckingham(g, key, b, ds, perc, vo), Christine McVie(key, vo), Mick Fleetwood(ds, perc), John McVie(b), Mitchell Froom(key)

2017年4月28日 (金)

Paul McCartney@東京ドーム参戦記

Paul_at_td1_2

今年もやってきたPaul McCartneyを見るために,東京ドームに行ってきた。相変わらずの優れたエンタテインメント性を感じさせるライブだと思ったが,ここ数年で3回目ともなると,やはり以前見た時のような高揚感は得にくくなっているのも事実ではあるが,Paulが74歳だということを思えば,やっぱり凄い老人だと言わざるをえない。

正直に言ってしまえば,これまで見た中では最も喉の調子が良くなかったように思えたが,それでも映像を含めた演出を考えれば,スタジアム級のライブのやり方を本当によくわかっている人たちである。

これは前にも書いたことだが,ライブの演奏を5人の近年不動のバンドで,テクノロジーに依存することなく聞かせるのは本当に立派だし,ロック・バンドというのはそういうものだという矜持を感じさせるものであった。ネットによれば,今回のセット・リストは下記の通り。

01. A Hard Day’s Night
02. Junior’s Farm
03. Can’t Buy Me Love
04. Letting Go
05. Temporary Secretary
06. Let Me Roll It
07. I’ve Got a Feeling
08. My Valentine
09. 1985
10. Maybe I’m Amazed
11. We Can Work It Out
12. In Spite of All the Danger
13. You Won’t See Me
14. Love Me Do
15. And I Love Her
16. Blackbird
17. Here Today
18. Queenie Eye
19. New
20. The Fool on the Hill
21. Lady Madonna
22. FourFiveSeconds
23. Eleanor Rigby
24. I Wanna Be Your Man
25. Being for the Benefit of Mr. Kite!
26. Something
27. Ob-La-Di, Ob-La-Da
28. Band on the Run
29. Back in the U.S.S.R.
30. Let It Be
31. Live And Let Die
32. Hey Jude
encore
33. Yesterday
34. Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)
35. Hi, Hi, Hi
36. Birthday
37. Golden Slumbers
38. Carry That Weight
39. The End

お馴染みのナンバーが多い中で,改めて"My Valentine"は曲の素晴らしさを感じさせた。BeatlesやWingsのナンバーの演奏は,予定調和だと言われればその通りかもしれないが,一緒に歌える幸せを感じられればそれでいいのである。しかも,こっちは約2.5時間超立ちっぱなしなだけで,膝や腰が痛いとか言っているのに対し,ショー全体を通して歌い通す,74歳のPaulはいやはや立派としか言いようがないとずっと思っていた。今回も,いつもの演出だと思いながらも,"Something"を聞いて,ウクレレ・パートから"Abbey Road"的な演奏に移行する瞬間と,そのバックに映るGeorgeとPaulの姿に涙し,"Live and Let Die"の炎の熱量に圧倒されて帰ってきた私であった。ということで,その2枚の映像をアップしておこう。

Live at 東京ドーム on April 27, 2017

Personnel: Paul McCartney(vo, b, g, p, ukulele), Rusty Anderson(g, vo), Brian Ray(g, b, vo), Paul Wickens(key, hca, vo), Abe Laboriel, Jr.(ds, perc, vo)

Paul_at_td2

2017年4月26日 (水)

John Mayerの約4年ぶりの新譜。不思議なリリース形態である。

"The Search for Everything" John Mayer(Columbia)

_20170423_2_2John Mayerの"Paradise Valley"に続く新作である。前作が2013年のリリースであるから,約4年ぶりということになるが,その間に来日したり,ほかのミュージシャンのアルバムに客演したりしているから,久しぶりという感覚はあまりしなかった。 

その感覚のもう一つの要因は,本作に収められている12曲のうち,8曲は既に"The Search for Everyting:Wave One/Wave Two"として,ネット上でEP扱いながらリリースされていたからにほかならないが,昔に比べると,John Mayerは渋い路線になったなぁと思わせることは本作でも同じである。

いずれにしても,12曲中8曲を先にリリースして,フル・アルバムをリリースという形態は非常にユニークなものではあるが,予告編としてのEPとして,期待を盛り上げるやり方ってのはあるだろうなぁと思わせた。しかし,2/3もさらしてしまっては,フル・アルバムの売れ行きが心配になるのは余計なお世話か(笑)。

本作の音を感覚的に捉えると,前作のフォーク路線というよりは,"Continuum"のソウル的路線に若干近いように思えるが,いずれにしても,バリバリとギターを弾きまくるという感じではなく,レイドバックした感覚が勝っている。私としてはよりロック的なアプローチのJohn Mayerを聞きたい気もするが,アラフォーにしてはどんどん枯れた味わいを増しているのはどうしてなんだろうかと思ってしまう。しかも基本のメンツはPino PaladinoとSteve Jordanとのトリオなのである。

まぁ,それでもやはりこの人の歌やギターには相応の魅力はあるわけで,今回もそれなりに楽しんだ私である。星★★★★。しかし,このジャケはなぁ...。

Personnel: John Mayer(vo, g), Pino Paladino(b), Steve Jordan(ds, perc), Larry Goldings(key, org), James Fauntieroy(key), Greg Leitz(pedal steel, dobro), Mike Elizondo(b), Jim Keltner(ds), Aaron Sterling(perc), Davide Rossi(strings), Gary Grant(tp), Chuck Findley(tp), Andy Martin(tb), Daniel Higgins(sax), Al Jardine(vo), Matt Jardine(vo), Tiffany Palmer(vo)

2017年4月20日 (木)

お約束通り,今日は"Massacre"である(笑)。

"Killing Time" Massacre(Recommended Music/Celluloid)

_20170416_2昨日,The Golden Palominosを取り上げて,そこに次はMassacreでも聞くか,と書いてしまったので,お約束通り(笑)のMassacreである。

メンツからすれば,Material一派ということになるが,このハードなインプロヴィゼーションは,Bill Laswell主導のファンク・フレイヴァーもあるMaterialより,Fred Frithの音楽系統ということになるだろう。思い返せば,大学のサークルのアヴァンギャルド好きの先輩が,部室でこれを掛けていたのを記憶しているが,当時はなんじゃこれは?と思っていたが,今でもその感覚は大して変わらない(爆)。もともとのMassacreは短命なバンドだったが,後に,ドラムスをCharles Haywardに交替して,90年代後半に再編しているが,さすがにそこまでは追っていない。だってなんじゃこれは?なんだもん(笑)。

いずれにしても,MaterialやGolden Palominos同様,フリー・ジャズ的な要素は表れてくるが,ファンク度が低い分,更に実験的な色彩が強くなる。CDの盤面には"Play It Loud"なんて書いてあるが,我が家でこれを大音量で聞いたら,それこそ家人の大顰蹙を買うこと必定なので,地味なヴォリュームで聞いている私である。

このCDはオリジナルの音源に,ライブ音源なんかも加えたものだが,今でもカタログに残っているから,ニーズはあるんだねぇ。私もよくもまぁ,こんなもんまで持っているもんだと,逆の意味で感心してしまったが,これも聞く頻度は極めて低いアルバム。それでも,まぁ,あの頃のアヴァンギャルド感を思い出させるということで,面白いと言えば面白いんだが...。まぁ,今の感覚で言えば,Golden Palominosの方が私にとっての聞きやすさを持っており,星★★★ぐらい。ボーナス・トラックはロック的なところも感じられてなかなか面白いが,さて,これも次に聞くのはいつになるのやら(苦笑)。

しかし,Fred Maherって,MaterialやMassacreからScritti Polittiへ軸足を移すって,どういう頭の構造や?と思うのは私だけ?

Recorded in April, June, July and August, 1981

Personnel: Fred Frith(g, vo, cassiotone), Bill Laswell(b, pocket-tp), Fred Maher(ds, perc)

2017年4月19日 (水)

これも引っ張り出してきた"The Golden Palominos"

"The Golden Palominos" (Celluloid)

_20170416これもクロゼットにしまったまま,なかなか聞かないアルバムである。本作は中古番屋でMaterialと一緒に買った(笑)ものである。Materialにしても,このGolden Palominosにしても,時代の徒花と言ってしまえば,その通りだが,1980年代ってのはこういうのが結構もてはやされたこともあったのである。今にして思えば,ちょっと笑ってしまうが。

このアルバムもMaterial同様,ファンクとフリー・ジャズの融合みたいな感じがするが,参加しているメンバーを見れば,さもありなんって感じである。ここでもBill Laswellが共同プロデュースを行っており,こういう音楽を仕切っていたのがLaswellであることがはっきりするわけだが,この音楽をジャズとして捉えることには抵抗のあるリスナーも多いだろうなぁ。

しかし,このアルバムの5曲目"Cookout"を聞いていると,これが明らかにHerbie Hancockの"Future Shock"で聞かれたスクラッチやリズム・フィギュア導入に向けての実験だったという気がしてくる。その一方,このアルバムが,ある一定の筋のリスナーに訴求するのは,Arto Lindsayの参加によるところが大きいと思う。私は,プロデューサーとしてのArto Lindsayは評価しているが,ミュージシャンとしては,ノイズをまき散らすよりも,Ambitioous Loversのような音楽の方が好きである。だが,やはり,Arto Lindsayのヘタウマ・ヴォーカルと,ノイジーなギターは個性を発揮していて,Material的ファンクに乗っかっても,別のグルーブを与える要因にはなっていると思う。

まぁ,しょっちゅう聞こうという気にはならないが,今を去ること,35年ほど前にはこういう音楽もあったのだということを改めて振り返るために,保有することには相応の意義はあるが,でも次に聞くのはいつになるのやら...(苦笑)。でもこういうのも結構好きなわたしもかなりの変態ってことで(爆)。星★★★★。それにしても,Slap HappyのPeter Blegvadがヴォーカル・コーチとしてクレジットされているのはどういうこと?(爆)

こうなったら,次は"Massacre"でも聞くか(笑)。

Personnel: Anton Fier(ds, perc, synth),Arto Lindsay(vo, g), Fred Frith(g, vln, vo), Nicky Skopeltis(g), Michael Beinhorn(synth, b-ds), Bill Laswell(b, p, turntable), Jamaaladeen Tacuma(b), David Moss(perc), John Zorn(as, cl, game calls), M.E. Miller(vo, turntable), Thi-Linh Le(vo), Roger Trilling(records)

より以前の記事一覧

Amazon検索

2016年おすすめ作

2016年おすすめ作(本)