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カテゴリー「アンビエント」の記事

2017年3月24日 (金)

Enzo Favata@イタリア文化会館に行ってきた

Enzo_favata東京の九段にあるイタリア文化会館は,たまにイタリア人ミュージシャンのライブが無料で見られる。それも結構真っ当な人たちが出演するので,ライブの告知はチェックするに値するヴェニューである。私は以前,Dado MoroniとMax Ionataのデュオをここで見たことがあるが,今回は全く知らないミュージシャンであったが,無料ということもあり,ネットで申し込みの上,行ってみた。

Enzo Favataという名前は,初めて聞いたが,イタリア文化会館の告知によると,「サルデーニャ島出身。1983年ジャズミュージシャンとしての活動を開始。1988年にカルテットを結成し、サルデーニャの民族音楽に、ジャズのインプロヴィゼーションや他国の民族音楽を取り入れた演奏を行う。映画音楽のほか、演劇、ラジオ、テレビ番組のための作曲もてがける。毎年夏にサルデーニャ島北部の町サンタ・テレーザ・ディ・ガッルーラで開催されている国際ジャズフェスティバル「ムジカ・スッレ・ボッケ」のディレクターを務めている。」とある。今回のライブも「ジャズ・ライブ」と銘打ったものだが,ミュージシャンは彼一人で,あとはラップトップやシークェンサーを駆使した音楽は,ジャズ的というよりも,私には映画音楽的に響いた。

ある意味,アンビエント・ミュージックに近い雰囲気もあるので,私は何度か頭を垂れそうになってしまったが,なかなか面白いライブだった。それはEnzo Favataが駆使する楽器がいろいろあったからである。ソプラノ・サックス,クラリネット,バスクラに加えて,バンドネオンやら,Jew's Harp(口琴,マカロニ・ウェスタンの音楽なんかに出てくる,口にくわえるなどして、その端を指で弾くもの),更にはサルディニアの古楽器(確か2100年前のものとか言っていたがほんまか?)まで使って,色々な音色を聞かせたからである。

イタリア文化会館のライブは,日頃,ジャズに関心のなさそうな聴衆まで集まるところは,武蔵野スイング・ホールの聴衆に近いものがあるが,それにしても,今回,「ジャズ・ライブ」だと思って来場した人には,違和感が大きかったんじゃないの?と言いたくなるようなものではあったが,そこは雑食の私(笑),全然問題なしであった。

知名度も高いわけではないであろうEnzo Favataの今回の来日がどういう理由によるものかはわからないが,今回聞かせたような音楽であれば,やはり映画音楽としてのフィット感が強いと思わせるものであった。だが,それは欧州の映画にこそフィットするのであって,決してハリウッド製の大作ではありえないって感じだろう。いずれにしても,世の中にはいろいろな音楽があるねぇと思わせたライブであった。写真はネットからの拝借。

Live at イタリア文化会館 on March 23, 2017

Personnel: Enzo Favata(ss, cl, b-cl, jew's harp, bandneon, vo,laptop, and others)

2017年3月 4日 (土)

先日取り上げたGrace Jonesの"Hurricane"のダブ・ヴァージョン。

"Hurricane Dub" Grace Jones(Wall of Sound)

_20170226先日,このブログでも取り上げたGrace Jonesの"Hurricane"であるが,オリジナルのリリースからやく3年後,このオリジナルにこのダブ・ヴァージョンを加えた2枚組としてリリースされており,今や2枚組の方が安く手に入る場合もあるという不思議な状態になっている。ジャケはオリジナルと全く違うものになっているが,こっちはこっちでGrace Jonesっぽいよねぇ(笑)。

まぁ,ダブ・ヴァージョンと言えば,歌を極力排除したリミックスみたいなものなので,これをGrace Jonesの音楽と言ってよいかどうかは微妙なところもあるが,オリジナルに対するオマケだと思えば腹も立たないし,そもそも安いからいいではないか。

本作は,オリジナルのプロデュースも行っていたIvor Guestが中心となって作り上げたヴァージョンであるが,なぜ3年後?という疑問は残る。違う形で,自身のプロデュース作品を残そうという欲求でも働いたのかもしれないが,真相は謎である。

こういうタイプの音楽は,家で聞くというよりも,我ながらワンパターンな表現だが,NYCのイースト・ヴィレッジ辺りにあるこじゃれたバーでかかっていると丁度いいのではないかというものであって,ある意味,環境音楽と言ってもよいと私は思っている。なので,本記事のカテゴリーにもアンビエントを加えたのはそのためである。

私としてはこういう音楽を評価対象とするのかどうかというと,これはあくまでも派生的なものであって,音楽の本質ではないということで,あくまでも聞き流すためのものだと思う。だが,こういう音がフィットする環境もあるだろうし,適切なロケーション,時間帯,あるいは雰囲気でプレイバックされていたら,なんかいい感じだよねえって思うんだろうなぁ。但し,家でこれを大音量でプレイバックしたら,家人から「また訳の分からない音楽の垂れ流し」(爆)と顰蹙を買うこと必定であろう。

でも嫌いじゃないけどね(笑)。

2015年8月 1日 (土)

なんとも言えぬ心地よさを提供してくれるEnoとHarold Budd

Image"Ambient 2: The Plateau of Mirrors" Brian Eno & Harold Budd(E.G.)

ここのところ出張続きでバテバテなところに,この酷暑では,とてもではないが暑苦しい音楽を聴こうって気にはならないのが人情である。そんな時にiPodでチョイスしたのが本作である。しばし,街の喧騒や,とんでもない暑苦しさから解放されるにはこれほど適した音楽はないって感じである。

Harold BuddのピアノとEnoのトリートメントのみで構成された音楽は,何も考えずに身を委ねることができる,まさにアンビエント・ミュージックの極致である。こういう音楽に関しては,音楽的価値を云々するよりも,身を委ねることのできる心地よさこそ重要だと言いたい。まさにアンビエントの快楽である。いや〜,一時的にでも酷暑から解放された気がしてしまった。最高である。環境にも左右されるだろうが,今の私にとっては星★★★★★である。

Personnel: Harold Budd(p, el-p), Brian Eno(treatments)

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