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カテゴリー「ライブ」の記事

2019年1月19日 (土)

Pat Methenyの新バンドをブルーノートで聞いた。

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今年の初ライブとして,Pat Methenyが新しいバンド,“Side Eye"を結成し,そのお披露目ライブが日本で開催されるということで,ブルーノート東京に行ってきた。今回のバンドのキモは私にとってはドラムスのNate Smithである。

Nate SmithがPat Methenyとどのような相性を示すのかについては,冒頭の“All the Things You Are”での二人のバトルのような演奏を聞かされた段階で,私は大いに興奮させられたことからも明らかな通り,全く問題なしである。素晴らしくタイトなNate Smithのドラミングは,Antonio Sanchezに勝るとも劣らないと言ってよいだろう。。

そして,Pat Methenyとしては珍しいブルーズの演奏や,”Little Wing“的に響く曲での,Eric Claptonを彷彿とさせるフレージング等は大いに楽しめた。これが新バンドの新機軸なのか,手慣らしなのかはわからないが,実に興味深い演奏であった。

しかし,今回のライブには大きな問題があった。PAの不調である。それはPat Methenyがセミアコでソロで美しいフレーズを弾きだした時に起こった。ノイズを拾っているのか,エフェクターの接点が不調なのかのような音が,フレージングに被さってきて,気持ち悪いこと甚だしく,私は一気に冷めた。ギター・シンセの演奏時には問題なかったので,セミアコ側の問題だろうが,あれではせっかくの演奏が台無しである。

そもそもPAについては,James Franciesのピアノのイコライザーを効かせまくったような,キンキンした音がした段階で印象が悪かったが,あのギターのノイズで私のストレスは高まってしまった。バカ高いチャージを取るなら,サウンド・チェックぐらいちゃんとやってもらいたいものだ。ファースト・セットはどうだったのかと思ってしまう。専属のPA担当者を連れてきていたようだが,あれではプロの仕事とは言えないだろう。

そんなこともあって,終演後,彼らにスタンディング・オベーションを贈る聴衆を横目に見ながら,座ったまま,内心毒づいていた私であった。

ということで,Nate Smithの優秀さを再確認できたのはよかったし,Pat Methenyのギター・プレイはいつもながらではあったが,やはりあのPAは許しがたい。ということで,私としては不満も残るライブであった。尚,写真はブルーノートのWebサイトから拝借したもの。

Live at ブルーノート東京 on January 17, 2ndセット

Personnel: Pat Metheny(g), James Francies(p, key, .org), Nate Smith(ds)

2018年12月24日 (月)

2018年の回顧:ライブ編

年の瀬も迫ってきたので,そろそろ今年の回顧をしなければならない時期となった。まずは,今年はもう行く予定のないライブから。

今年も結局ライブは24本見たはずである。去年は31本見ているから,若干減ったとは言え,月2本ペースである。結構行っているねぇ。そのうち,NYC出張中が6本。どれも印象に残っているが,やはり毎回出張する度に行っている55 Barは印象深いし,楽しい。超狭い空間で,クレジット・カードも使えないが,それでもあの雰囲気で,Mike SternやWayne Krantzが出ているのだから,稀有な体験ができる場所であることに変わりはない。私は見られなかったが,先日にはJohn Escreet,Matt Brewer,それにAntonio Sanchezというバンドにクリポタがシット・インしたと,クリポタがFBに上げていた。そんな瞬間に遭遇したら悶絶確実だが,そういうことが起こる街なのだ。その時の模様が一部インスタに上がっているので,URLを貼り付けておこう。これだけでも悶絶である(こちら)。

そうした中で,今年のベスト・ライブは何だったかと考えると,興奮度からすると,Adam Rogers Diceだっただろうか。珍しくも私は1st,2nd通しで見たのだが,1stが変態ファンクだったのに対し,2ndはジャズマン・オリジナルやスタンダードも交えるということで,両方見ないと,彼らの本質は理解できないではないかとさえ感じる部分もあったが,やっぱり燃えてしまった。ちょっと古い映像だが,雰囲気はそう変わらないので,彼らの55 Barでの演奏の模様を貼り付けておこう。

そして,Fred Herschのピアノ・ソロもいつもながら素晴らしかった。昨今のアルバムでは,ややアブストラクトな感覚が出てきているHerschであるが,Cotton Clubでのソロは,彼のピアノの美しさを堪能できるライブであった。やはり彼のピアノはいつ聞いても素晴らしい。こちらもやや古い映像になるが,Cotton Clubでもアンコールで弾いた"Valentine"の演奏を貼り付けておく。

また,友人からのお誘いで,Paul McCartneyの国技館ライブに行けたのは本当にラッキーであった。もちろん,ドームで見るのもいいのだが,国技館クラスの会場で彼らの演奏を見ることは至福であった。そのライブの中でも私の懐かしさを刺激した"From Me to You"の模様を。ブート映像なので,いつまで有効かわからんが,まぁよかろう。

しかし,私としての反省事項もある。今年最初に行ったライブである,Blue Note東京におけるSimon Phillips Protocolの演奏は,会社の新年会の後に駆け付けたため,既に酒が回った私は,猛烈な睡魔に襲われて,途中から記憶なしという体たらく。それ以外のライブではそういう失敗はなかったが,体調は万全にして臨まないといかんと改めて反省。

来年も既にライブの予定はそこそこ入っているが,1月からPat Methenyの新グループやら,Marcin Wasileuskiやらと大いに楽しみにしたい。

2018年11月30日 (金)

Benny Green Trio+1@武蔵野スイングホール参戦記

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Benny GreenがPeter Washington,そしてLewis Nashといういいメンツで武蔵野スイングホールに出演すると知って,結構早く申し込んだつもりが,残っていたのは数席と言う状態であったが,もともとキャパも少ないホールなので,そんなことはどうでもよい(きっぱり)。ってことで,韓国出張からの疲労も抜け切っていない状態のまま,業務終了後,武蔵境まで行ってきた私である。毎度のことながら,武蔵野スイングホールの聴衆の平均年齢は相当高い!私はMedianぐらいかねぇ(苦笑)。

私はこれまでBenny Greenのライブを見たことはなかったと記憶しているが,これほど王道のジャズを聞かせてもらうと,ある意味嬉しくなってしまう。私が彼のアルバムを買っていたのは,在米中の頃から数年なので,正直言って近年の活動をフォローしていた訳ではない。しかし,今回のライブを聞いていて,おぉっ,Benny GreenってOscar Petersonがやっていた音楽の正当な継承者なんだろうなぁと思ってしまった。所作も礼儀正しく,何とも楽しいのである。

やっていたレパートリーも下記のようなもので,実によく曲を知っているものだと感心していた私である。彼らのトリオに,ギターの井上智が加わったライブは,とにもかくにもスイング,ファンキー,そしてバラッド曲では,特にイントロ部分のソロでBill Evans的なところまで聞かせて,日本人の好きなピアノ・トリオのいいところを全部取り入れたって感じであった。多分,セットリストはこれで間違いないと思うが,強烈だったのは,2ndセットのアンコール前に演じられた唯一のBenny Greenオリジナル"Bish Bash"だろう。アドリブは,両手ユニゾンの高速フレーズが炸裂し,バップ・フィーリングにテクを交える感覚で,興奮してしまった。尚,井上智は(*)の曲に参加。

<1st Set>
1. Split Kick(Horace Silver)(*)
2. Hip Sippy Blues(Hank Mobley)(*)
3. Sea Scape(Kenny Barron)
4. The Newest Blues(Cedar Walton)
5. Theme for Ernie(Frank Lacey)
6. Just One of Those Things(Cole Porter)

<2nd Set>
1. Dat There(Bobby Timmons)(*)
2. High Fly(Randy Weston)(*)
3. Chant(Duke Pearson)
4. It Might as Well Be Spring(Rogers/Hammerstein)
5. 5021(Thad Jones)
6. Bish Bash(Benny Green)
7. Secret Love(Sammy Fain)(*)

Benny_green_and_i終演後はサイン会もあったが,話していてもとにかくナイス・ガイだと感じさせて,不健康な感じはゼロって感じである。とにかくジャズにありがちないかがわしさがいい意味でない(爆)。こういうタイプのライブはなかなか聞いたことがないっていうのが実感だが,こういうのもたまにはいいねぇって思ってしまった一夜であった。

ということで,今日の戦利品(古くてごめんねとBenny Greenには言っておいた)と,いつものようにBenny Greenと私(モザイク入り)をアップしておこう。

Live at 武蔵野スイングホール on November 29, 2018

Personnel: Benny Green(p), Peter Washington(b), Lewis Nash(ds), 井上智(g)

2018年11月22日 (木)

Will Leeのライブを約5年ぶりに見た。楽しかった~。

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出張から帰って,疲労も抜けぬうちのライブである。私もつくづくアホだなと思うが,好きなものはやめられない。ってことで,日本のライブ・ハウスも結構久しぶりである。

Will_lee私がWill Leeのライブを見たのは今から約5年前に遡る。その時はChuck Loeb,Steve Gadd,そして後にPat Metheny Unity Bandに加わるGiulio Carmassiらとのライブだったが,それはそれは楽しいライブであった(記事はこちら)。しかし,Chuck Loebはもはやこの世にいないというのもある意味信じ難い。

それはさておきである。Will Leeは矢野顕子やら,桑原あいやらとの演奏でも来日しているが,私は見に行っていない。あくまでもWill Leeのバンドにこだわっているのである(爆!ほんまか?)。Will Leeという人は,人を楽しませる術を知っているというか,ライブは絶対楽しいに決まっているという自信が私にはあるが,やっぱり今回も楽しかった。

今回はギターにOz Noy,キーボードにJeff Young,そしてドラムスにCharley Draytonというなかなかのメンツである。Jeff Youngだけは誰だっけと思っていたのだが,Cotton ClubにあったCDで思い出した。Michael LandauがベースレスのトリオでやったBlue Hornというバンドがあったが,そのメンバーだったのがJeff Youngではないか。ひやぁ~とCDを眺めていて思ってしまった。正直言ってキーボード・プレイヤーとしてより,ヴォーカリストとしての魅力が大きいかなって感じだったが,ナイスな声を聞かせていたのが印象的。

ドラムスのCharley DraytonはKeith Richardsのソロ活動のバンド,X-pensive Winosのベース(たまにドラマー)だった訳だが,暫く名前を聞かないと思ったら,91年から08年までオーストラリアのバンド,Divinylsで活動していたらしい。 今回,東京においてこうして彼の演奏を見られたのは結構レアな機会だったのかもしれないが,実にタイトなドラミングであった。Oz Noyはいろんなスタイルでギターを弾いていたが,曲によってはClaptonか?みたいな感じになりつつ,多様なスタイルに対応できるのねぇ。ただの変態ではないのだ。

演奏はやはりWill Leeらしいエンタテインメント性溢れる「どファンク」である。Beatles,Beach Boys,ジミヘンからHiram Bullockまで何でもありである。正直言って,彼らのようなバンドにBeach Boysの"God Only Knows"は合ってなかったと思うが,それ以外はファンク,ファンク,どファンクである。聴衆に歌わせるのもうまいしねぇ。私としては懐かしやHiram Bullockの"Da Alley"が聞けたのが嬉しかったが,本当にWill LeeとHiram Bullockは仲が良かったんだねぇと思ってしまった。YouTubeに今回と同じメンツで,NYCのBitter Endに出た時の映像があったので,それをアップしておこう。Hiram Bullockのアルバムが好きだった私はついつい一緒に歌っちゃったんだよねぇ(笑)。上のステージの写真はCotton Clubから拝借。

いずれにしても,今回もWill Leeの芸人魂炸裂の楽しいライブであった。

Live at Cotton Club on November 21,2018, 2ndセット

Personnel: Will Lee(b, vo), Jeff Young(key, vo), Oz Noy(g), Charley Drayton(ds) 

2018年11月16日 (金)

中年音楽狂の出張最終日。

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昨晩はNYC最後の夜なので,いつもの出張なら当然のごとく夜遊びに出るはずだったのだが,午後から降り始めた初雪がかなり激しく,今朝のニュースではセントラル・パークの積雪は15センチとか言っているから,全く半端ではない。そうした状態ではWind Chillもきつく,持参した服では耐えられないような状態になってしまった。ということで,急遽マフラーと手袋を入手したものの,夜遊びは自粛かなぁと思っていた。

昨晩は毎度お馴染み55 BarにはWayne Krantzが出ていたのだが,10月にも見ているので,今回はおとなしくしていようかなぁと思っていた。しかし,夜も更けるに従って,雪はだいぶおさまってきたし、22時過ぎになってやっぱり行くかってことで,久々にBirdlandに出掛けてきた。

今回はJoe Lovano Nonet Plusということで,11人編成のバンドでの出演だったが,今回BirdlandをチョイスしたのはGeorge Garzoneがバンドに加わっていたからである。私はこれまでGarzoneの生の演奏に接したことがなかったので,ちょうどいいやってのもあったし,Birdlandはミッドタウンなので比較的行きやすいということもあった。

それでもって,このバンドだが,特大級のスター・バンドではないが,実力者が揃っていて非常に楽しめるものであった。昔で言えば,Benny Carterのオールスターズに近い感じか。Cleveland出身のLovanoは同郷のTadd Dameronのレパートリーを中心に演奏し,Coltrane的なサウンドを交えていたのも面白かった。

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そして,今回の私にとっての目玉のGeorge Garzoneはナイスなフレージングを連発して,完全に期待に応えてくれた。私が足を運ぶライブは美的な感じか,コンテンポラリー系が多いが,たまにはこういう感じもいいねぇと思ってしまった。尚,もう一本のテナーとトランペットにはトラが入っていたが,名前を聞き取り損なってしまった。テナーは顔には覚えがあるのだが,名前を思い出せない。ラッパは若いミュージシャンだったが,実力は十分だったと言っておこう。トロンボーンはそもそもWebでもEd Neumeisterという人が告知されてて,ブックレットとは異なった人だったが,この人も上手いものだった。とにかくミュージシャンの質が高いわ。

いずれにしても,ロンドン→NYCと巡った世界一周出張もほぼ終了で,あとは帰国するだけだが,JFKが昨日の積雪の影響で混乱していないことを祈るのみである。

2018年11月 6日 (火)

Paul McCartney@両国国技館参戦記

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Paul今年もPaul McCartneyが日本にやって来て,さすがに今回はいいかなぁってと思っていた。そこへ知り合いから,突然の国技館ライブへのお誘いである。お嬢さんの代打が私でよければってことで,お言葉に甘えて両国に行ってきた。国技館の周りには幟が立っていて,思わず受ける~って感じであったが,よくやるねぇ(この写真はネットから拝借)。

今回,チケットには座席番号が書かれておらず,当日席番入りのチケットを入場時に発券というシステムには不安を覚えていたのだが,案の定というか,入場するのにえらく時間が掛かった。ダフ屋排除のためなのだろうが,だったら開場時間を早めるとか,もう少し工夫があってもよさそうだと思えた。長蛇の列とはあれのことだ。

それはさておき,着席すべく席を探すと,枡席で場所はステージ右後方ということで,視野は決してよくないが,それでもバンドとの距離はかなり近く,ライブを楽しむ分には問題ないという感じである。それでもドーム公演のようなド派手なディスプレイはない(だろう)し,比較的こじんまりとしたステージ・セッティングという感じであった。

プログラムはこれまでの来日公演をほぼ踏襲したものだが,新譜を出したばかりということもあり,新曲を交えるという構成はこれもまぁ想定内。その中で,私は"From Me to You"のような曲に思わず「懐かし~」と言ってしまったのであった。そして,私が今回最も鋭く反応してしまったのは"I've Got a Feeling"だったかもしれない。そして,アメリカの公民権を守るために歌いたいと言って歌った"Blackbird"に落涙。く~っ。

アンコールを入れて,約2.5時間のステージをこなすPaul McCartney,今年で76歳とは思えぬ元気さである。Stonesと言い,Paulと言い,本当に元気で凄いねぇと思わざるをえない。さすがに年齢ゆえに,声はだいぶ厳しくなっているところはあるが,それでもキーは変えないし,声もしっかり出ていることにはいつもながら驚かされる。

さすがにドームと違って,「死ぬのは奴らだ」での火炎放射はないのかと思っていたら,あった,あった。ついでに大音響の爆竹も炸裂して,耳がキンキンしていた私であった。いずれにしても,いつもながらの見事なパッケージ・ショーであるが,今回はホーン・セクションが加わったのが新機軸であるが,出番は少なめってはご愛敬。

早くも国技館ライブのセット・リストがネットに上がっているので,コピペしておくが,今回もウクレレで"Something"を歌い始めて,ギター・ソロから展開を変えるといういつもながらの演出に,またも涙腺が緩んだ私であった。いずれにしても,まだまだ日本にやって来そうなPaulだが,次はどうするかなぁ...。ってことで,ついでに"Let It Be"に合わせて光るスマホ・ライト群の写真もアップしておこう。

いずれにしても,今回,ご招待頂いた友人には改めて感謝したい。持つべきものは友である(きっぱり)。

Set List:

A Hard Day's Night
Hi Hi Hi
All My Loving
Letting Go
Come On to Me
Let Me Roll It
I've Got a Feeling
My Valentine
1985
I've Just Seen a Face
In Spite of All the Danger
From Me to You
Love Me Do
Blackbird
Queenie Eye
Lady Madonna
Fuh You
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

Encore:
I Saw Her Standing There
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End

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2018年10月11日 (木)

NYC出張中の夜遊びを振り返る(笑)。

先般の出張後半はNYCで過ごすことになっていたので,都合がつく限り,現地でのナイト・ライフを満喫しようと思っていた。モントリオールからの移動当日こそ,体力的に限界かなぁと思って,夜遊びは回避したのだが,当日,55 BarにはAdam Rogers,Oz Noyという2ギターがFima Ephron,そしてGene Jacksonというメンツで出るのがわかっていて,大いにそそられていたのだが,それはやっぱりもったいなかったなぁと帰国した今も思っている。やっぱり行くべきだったなぁ(苦笑)。

Chris_dave_at_bn_v1まぁ,それは仕方ないとして,NYC滞在2日目は,出張前から予約を入れておいたRobert Glasper Trioを見るために,Blue Noteへ出向いた。Robert Glasperは10月は24日間,48公演を様々なフォーマットでこなすという荒技に対応しているが,今回はChris Dave,Derrick Hodgeというメンツであった。私の目当ては,Chris Daveだったのだが,目の前で見たChris Daveはやはり強烈なドラマーであった。ブラシを使ってもファンク・フレイヴァーを醸し出すそのグルーブ感はたまらないものがあった。トリオとしての演奏は,Glasperのジョークが長過ぎて,もう少しまじめに演奏しろよと言いたくなる部分もあったが,当日Herbie HancockがBlue Noteに来ていたらしく,Herbie Hancock的なフレージングを交えたエレクトリック・サウンドを聞かせて,楽しめるものだった。でもやっぱりこの日はChris Daveである。彼を見るために予約したようなものだったが,正解であった。しかし,やっぱりNYCのBlue Noteブルーノートは狭過ぎである。隣のテーブルとの間隔がこんなに狭くては,身動き一つ取れない。音楽はさておき,アメニティという観点では最悪のクラブであることは,今も昔も変わらない。だからここは前から嫌いなんだよなぁ。 

Wk_at_55_bar_100418_3そして,Blue NoteのGlasperが1stセットだったのは,せっかくVillageまで行くのであれば,はしごも狙えるだろうという考えもあった。体力的には正直この日も厳しかったのだが,なかなか告知されなかった55 BarにはWayne Krantzが出ることがわかったので,これは行くだろうということで行ってきた。今回は久しぶりにバーの隅っこから聞いていたが,バーの真ん中で立っている長身の兄ちゃんがいて,ちょっと視覚的には厳しいところがあった。まぁ,視覚的な部分はさておき,音が聞ければいいのだからいいのだが,今回は前にも書いた通り,Bill Frisellとの共演が多いTony Sherr,Kenny Wollesenというリズムを従えての演奏だった。セット終了後,Wayneとちらっと話したのだが,半年ほど前に,彼らと共演したのが初めてで,今回は2回目の共演だったらしい。その割には,Wayne Krantzが日頃やっている音楽と何も変わらんと思わせて,やはり有能なミュージシャンは何でもできるのねぇと妙な感心の仕方をしてしまった。写真はバーの横から撮影したものなので,暗い上に,かなりフォーカスも厳しいが,まぁ雰囲気ってことで。

NYC3日目は,これも予約を入れておいたKenny Werner Quartet@Jazz Standardである。先日も書いた通り,これはDave Liebman,Esperanza Spalding,そしてTerri Lyne Carringtonというメンツに惹かれたところが大きい。当日,Esperanzaは風邪のため欠場し,Dimitri なんとか(名前を聞き取れず)というベースがトラで入っていたが,演奏自体に破たんはなかった。今回はあくまでもKenny Wernerのバンドであるから,Dave Liebmanが入っていると言っても,Liebman節はやや抑制され,リリカルなWernerのオリジナルにトーンを合わせていたって感じに聞こえた。今回,Liebmanはずっと座ったまま,テナー,ソプラノ,そして木製の笛を吹いていたが,フレージング自体はLiebmanそのもので,あぁ,変わらないねぇと思わせた。バンドはやはり質が高く,Terri Lyne Carringtonのドラムスなんて見事なバッキングぶりと思わせたのも素晴らしかった。演奏自体には文句はないのだが,隣に座った明らかにデート中のアメリカ人中年カップルの女性の方が,演奏中に品のない笑い声を上げるのにはまいってしまった。しかし,Jazz Standard,音楽に対するポリシーがしっかりしていて,すかさず店側から件のカップルに警告が入ったのはよかった。途端に静かになったのはよかったが,あの警告がなかったら,私が注意をしていただろうっていうぐらいの下品さだった。

店のポリシーゆえ,Jazz Standardでは演奏の模様は撮影できていないので,先日もアップしたように,開園前にDave Liebmanとは写真を撮ってもらったわけだが,その時にも暫く日本に来てないねぇって話をしたら,「日本には行きたいのだが,10年ぐらい行ってない。誰も呼んでくれないんだ。」とこぼしていた。その時にも私は「私が貴方を見たのはパリのSunsideだったぜ。Plays Ornette Colemanの頃だったなぁ。」と言ったら,「そいつは随分前だな」と言われてしまった。振り返ってみればほぼ8年前である。無茶苦茶久しぶりだったわけだ。それでも,Dave Liebman,何も変わらない。70歳を過ぎても元気なものであった。まじで誰か日本に呼んでくれないものかねぇ。

ということで,NYCに行ったら,やはり夜遊びは欠かせないってことで(爆)。不良サラリーマンだよね。来月もロンドン経由でNYCという世界一周出張が控えているが,その時はどうなることやら...。乞うご期待ってことで。

2018年10月 6日 (土)

中年音楽狂の夜遊び日記 in NYC(その2)

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今回の出張も本日で最終日となった。ということで,今回はほかの出張者も現地出向者もいないのがわかっていたので,東京にいる時から予約していたライブに参戦である。今日は27丁目というジャズ・クラブとしては珍しいロケーションのJazz Standardにおいて、Kenny Werner Quartetであった。なんでKenny Wernerなのかと聞かれれば,メンツがDave Liebman,Esperanza SpaldingにTerri Lyne Carringtonとあっては,行かずにはおれぬ!ってことで,1stセットに参戦してきた。

残念ながらEsperanzaは風邪とかでトラが入ったが,今回の目的はLiebmanだからまぁいいや。詳しくは改めてとするが、今回はKenny Wernerのオリジナルを中心とした演奏で,Liebmanはやや抑え気味って感じだったように思う。それでも,やっぱり抑えきれないって感じが徐々に出てくるのがLiebmanらしい。

Jazz Standardはポリシーが明確で,演奏中の撮影は禁止なので、今日はLiebmanとモザイク付きの私の2ショットだけ。開演前にバーで佇むLiebmanを目ざとく発見し,ちょいと話をしたついでに撮影してもらった。ミーハーだと思いつつ,これを逃すとなかなか機会もないので許してもらおう(笑)。ってことで,明日には帰国の途につく私である。やっぱりI Love New Yorkだと痛感した出張であった。

2018年10月 5日 (金)

中年音楽狂の夜遊び日記 in NYC

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モントリオールからNYCへの出張中の私である。相変わらず時差ボケに悩まされているのは、時差の調整能力を失った年齢ゆえって感じだが、それでもNYCまで来たら夜遊びせぬ訳には行かぬ(爆)。前回のNYC出張は2泊4日の強行スケジュールだったので,ナイト・ライフを楽しむ余裕はなかったが、今回は計画的犯行である。

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日本で予約しておいたのがRobert Glasper Trio@Blue Noteだったのだが,今回のキモはChris Daveの参加である。私はRobert Glasper Experimentのライブを日本でも見ているが,Mark Collenbergというイモ・ドラマーのせいで非常に印象が悪かった。私としては映画「シェーン」になぞらえて,“Chris Dave、Come Back!”の気分だったが,ようやく今回Chris Dave入りのGlasperを見ることができた。詳細は改めてとするが,やはりChris Dave,只者ではなかった。今回はChris Daveを見るためのライブであったと言っても過言ではない。

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そして、同じ日に,なかなかアナウンスされなかった55 Barの出演者にWayne Krantzの名前があるではないか。Blue Noteからなら歩いて5分である。これはハシゴをしなければってことで、行ってきました55 Bar。今回はTony Sherr,Kenny WollesenというBill Frisellのバックを務めるメンツを従えた珍しい構成だったのだが,メンツが代わっても,音楽はどうやってもKrantzってのが凄いよねぇ。ってことで,今回もWayneとちょいと話して写真を撮ってきた私である。

こんな夜遊びができるNYC。やっぱりいいねぇ。永住したい。ってことで、何枚か写真をアップしておこう。

2018年9月29日 (土)

Pat Martino@Cotton Club参戦記

Pat_martino期末はやはり忙しい。イベントや飲み会が続いて,全く記事が書けなくなってしまった。ストック記事も尽きてしまったので,改めて記事を書くことにしよう。今日は先日Cotton Clubで見たPat Martinoのライブである。

もともと数カ月前に来日予定だったものが,御大の病気で延期になっていたものなので,健康状態が心配されたが,演奏自体は元気なものであったことは非常に喜ばしい。様々な局面でPat Martinoらしいフレージングを炸裂させ,ファンも納得できる演奏であったと思う。バックを支えるオルガンのPat Bianchi,ドラムスのCarmen Intorre,Jr.も非常に質の高い演奏ぶりでPat Martinoを盛り立てていたのは印象的であった。

ただ,今回のライブ,演奏には文句はないのだが,御大のギターのPAがあまりに音がこもった感じだったのは,フレージングが強烈なPat Martinoだけに,あまりにもったいない。はっきり言ってニュアンスに乏しい感じになってしまったのである。リハーサルやサウンド・チェックをしてあの音ってのは,Pat Martino納得の音なのか?と首を傾げてしまった。そこが何とも惜しい。そんな音でも"Mac Tough"とかは燃えてしまったが(笑)。

それにしても,Pat Martinoぐらいのプレイヤーのライブであれば,もっと聴衆を集めてもよさそうなものだが,客席は6割程度の入りってのはちょっと信じがたい部分があった。まぁ,世の中も期末で,会社勤めの人間は私同様飲み会続きで,ライブに行く余裕もなかなかないところもあるのかもしれないが,それにしてもちょっともったいない気がした。

来週はモントリオール~NYCの出張なので,後半のNYCでは「隙を見て(笑)」ライブに参戦することにしよう。とか言いながら,もう予約は入れてるんだが(爆)。それは追ってご報告ってことで。

Live at Cotton Club東京 on September 26, 2018

Personnel: Pat Martino(g), Pat Bianchi(org), Carmen Intorre, Jr.(ds)

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