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カテゴリー「ライブ」の記事

2019年6月 9日 (日)

Simon Phillips@Blue Note東京参戦記

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またも更新が滞ってしまった。記事をアップするたびにライブ行ってんじゃね?みたいになっているが,仕事の合間に行っているのだ(笑)。Simon Phillipsが来日するとなんだかんだ言って見に行っている私だが,だからと言って上原ひろみとやっているのは見たことはない(きっぱり)。今回はProtocol初作発売30周年ということでの記念ライブみたいな感じだが,本人がそんな気分だったかどうかは謎である。

まぁ、そんなことは別にしても,実にタイトな演奏を聞かせてもらって,大いに楽しんだ私である。正直言ってバンドとしてはリーダーが目立ち過ぎではないかと思えるほどのミックスだったが,それでもSimonのドラミングは実に決まっていたと言っていいだろう。ギターの新人、Alex SillはAllan Holdsworth的あるいはFrank Gsmbale的なスムーズなピッキングで聞かせるところがあったし,サックスのJacob Scesneyだって,ちゃんとジャズのイディオムを吸収しているのはわかるのだが,Simon Phillipsの前では存在感が薄いというのは仕方がないかなぁと思っていた私である。そういうバンドなんだから問題はないのだが。いずれにしても「タイト」っていう表現はSimon Phillipsのためにあると言っても過言ではないと思った一夜。

セットリストはブルーノートのサイトによれば次の通りのようだ。上の写真も拝借。

  1. Narmada
  2. All Things Considered
  3. Azores
  4. Moments of Fortune
  5. Pentangle
  6. Celtic Rain(Encore)

Live at Blue Note東京 on June 5, 2019, 2nd Set

Personnel: Simon Phillips(ds), Jacob Scesney(ts, as), Alex Sill(g), Otmaro Ruiz(key), Ernest Tibbs(b)

2019年6月 5日 (水)

改めてのBrad Mehldau@よみうり大手町ホール

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改めてBrad Mehldauのソロ・ライブのセット・リストがアップされたので,今一度振り返ってみたい。セット・リストからもわかる通り,冒頭3曲は完全即興だったようである。そこからはBeatles,と言うよりもPaul McCartneyの曲が3曲というのが目を引く。前回のホール公演でもPaulの曲は結構やっていたから,ミュージシャンとしてのシンパシーを感じる部分があるのだろう。私は"Dear Prudence"のようなJohn Lennonレパートリーもやって欲しいところだが,贅沢は言うまい。

そして意外な選曲としては"Linus and Lucy"だろう。今までレコーディングしたこともないはずだが,Brad Mehldauがこんな曲をやるとは思わなかった(と言いつつ,曲名が思い出せていなかった私)。

いずれにしても,前半を即興及びMehldauオリジナルで固め,後半にスタンダードやポップ・チューンを交えるというのがここのところのBrad Mehldauのルーティーンなのかもしれないが,今回は冒頭の3曲が相当の集中力を感じさせるものであり,後半は美的な部分と時折そこにダイナミズムを交えるという絶妙のバランスのライブだったと言ってよいだろう。因みにアンコールは"I Fall in Love Too Easily"からだったと思うが,最後まで集中力の切れないソロ・ピアノを堪能した私である。 ということで,行ってよかった,ファンでよかったと思える満足すべき一夜であった。

<Set List>
Untitled (B. Mehldau)

Untitled (B. Mehldau)
Untitled (B. Mehldau)
Waltz for J.B. (B. Mehldau)
Blackbird (J. Lennon/P. McCartney)
And I Love Her (J. Lennon/P. McCartney)
I Fall in Love Too Easily (J. Kern)
Get Happy (H. Arlin)
Linus and Lucy (V. Guaraldi)
Mother Nature's Son (J. Lennon/P. McCartney)

Live at よみうり大手町ホール on June 3, 2019

Personnel: Brad Mehldau(p)

2019年6月 4日 (火)

Brad Mehldauのソロをよみうり大手町ホールで聞く。

Bm-solo-piano 今回のBrad Mehldauの来日がアナウンスされた時,トリオでのライブとソロでのライブが告知されていた。Brad Mehldauフリークを自認する私としては,これはどっちも行かねばってことになるわけで,先日の東京国際フォーラムでのトリオでのライブに続いて,今回,よみうり大手町ホールでのソロに行ってきた。

読売新聞社東京本社ビルにあるこのホールは,キャパが500人程度,そして今回はPAなしのピアノの生音での演奏となった。冒頭から実にクラシカルな響きのピアノを聞かせて,一瞬,これはどうなるのかと思ったのだが,驚きは2曲目にやって来た。おそらくは即興で演じられた2曲目において,私がかつて聞いたことがないようなタッチをBrad Mehldauが聞かせたと思えたからである。おそらく2曲目は20分近い演奏だったと思うが,聞いていて,まだ長大なソロをやっている頃のKeith Jarrettを彷彿とさせる演奏だっと言っては言い過ぎか。しかし,ここで聞かれたトーンはフォーク,あるいはゴスペル・タッチでのKeithの演奏に結構近いのではないかと思ってしまった。そのほかの曲においても,同じような感覚を覚える瞬間もあったというのが正直なところである。

今回演奏された曲については,インプロヴィゼーションと思しき曲以外は聞いたことがあるのだが,The Beatlesの3曲と“Get Happy”を除くと曲名が思い出せない。そのうち,セットリストがアップされるだろうから,改めてとするが,今回演じられたBeatlesの曲は"Blackbird","And I Love Her",そして"Mother Nature’s Son"だったはずだが,"Blackbird"が原曲の美しさをそのまま反映させた演奏だったのに対し,ほかの2曲にはかなり強烈なカデンツァを施すという感じで,実はそこにもKeithライクな感覚を覚えていた私である。

トリオでのライブが,Brad Mehldauのオリジナルと,スタンダードまたはジャズ・オリジナルで占められていたのに対し,Beatlesを3曲やったのは意外なのか,それとも意図的なのかはBrad Mehldauに聞いてみないとわからない。まぁ,それでもあの"Blackbird"は昇天必至の演奏だったと確信している。

今回の演奏については,セットリストが上がってから改めて書くことにしたいが,今回,何よりも残念だったのは私の隣に座っていた女性客である。演奏が始まって,ステージに視線を向けていても飛び込んでくる彼女のスマホのバックライトは,音楽を聞くことへの集中の妨げ以外の何ものでもなかった。私は我慢がならず,彼女にスマホの使用をやめるように依頼した訳だが,なぜステージが始まっているのにLINEだかチャットでのやり取りをしなければならないのか,全く意味不明である。世の中の人間がスマホに支配されているように思える今日この頃だが,映画館でスマホを使うバカと同じぐらいの低劣な行為には業を煮やしていたと言わざるをえない。

もう一つ,運営側に文句を言うならば,サイン会をやるのはいいが,CD購入者先着50人というのはまぁいいとして,サイン会のフロアで知り合いを待つことも許さないというのはどういうことなのか?別にこっちは写真を撮ろうと思っている訳でもないし,迷惑をかけるつもりもないが,ああした運営は人を不愉快にさせるだけだ。

ミュージシャンは基本的にオープンな人が多いから,別にCDの購入者とだけ交流したいと思っている訳ではないはずだ。普通のジャズ・クラブなら気軽に話しかけて,サインにだって応じてくれる人がほとんどである。そもそも私はMehlianaでの来日時に,Brad Mehldauには何枚かのCDにサインをもらっているし,"Elegiac Cycle"の楽譜本にもサインをもらっているので,今回敢えてサイン会に参加する理由もなかったが,訳のわからない,あるいはまったく意味のない排除的な対応は正直言って拝金主義的で感じが悪いのはもちろん,会場担当者の対応も,なぜそこで待っているのがダメなのか全く論理的な説明ができないのは不愉快以外の何ものでもなかった。演奏は素晴らしいものだったと思えるだけに,以上の2点は実に残念であったが,これはBrad Mehldauの責任ではない(きっぱり)。

でも,今回,Brad Mehldauは(いい意味で)別次元に行ってしまったなぁと思っていた私である。それについては改めて書く機会を見つけよう。

Live at よみうり大手町ホール on June 3, 2019

Personnel: Brad Mehldau(p)

2019年6月 2日 (日)

実に素晴らしかったBrad Mehldau Trio@東京国際フォーラム

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Brad Mehldauがトリオで来日するのは実に久しぶりのことのはずだ。前回は2012年だから7年ぶりってのは間が空き過ぎではないかと思ってしまうが,MehlianaやJoshua Redmanとのデュオでも来ているので,それほど久々感はない。しかし,前回のトリオ公演には正直言って不満があった私(その時の記事はこちら)なので,今回はPAに左右されない演奏が聞きたいと思って,東京国際フォーラムに乗り込んだ私である。

今回のライブについてはFBページが設けられており,全公演のセットリストがアップされているが,毎日違う曲をやっているようだ。東京国際フォーラムでのセットリストは下記の通りであるが,冒頭の"Sehnsucht"からして,非常に美しい響き,そしてコンサート・ホールらしいPAにまず安心した私である。それにしても,冒頭2曲で完全に聴衆をうっとりさせるのに成功したと思わせるに十分。実に素晴らしい演奏であった。特に私が痺れたのは"From This Moment on"だったが,この演奏を聞いて,Brad MehldauというピアニストはCole Porterの曲と実にマッチするという点である。そして,アンコール前に弾かれた”When I Fall in Love"の終盤のカデンツァの美しいことよ。

そして,アンコール3曲がこれまた素晴らしい。"Tenderly"という曲がこれほど魅力的に響いた経験はなかったと言ってもよいし,"Secret Love"なんて,非常にテンポを落とした形で演奏されつつ,曲の持つ美しさ,あるいは「秘めたる恋」を体現するような演奏には心底まいってしまった私である。

更に,今回はJeff Ballardのドラミングにも感心させれた。このトリオにぴったりなサトルな感覚だけでなく,決してうるさくならないドラミングは彼への評価を一段高めるものだったと言ってよい。Larry Grenadierも結構長いソロ・スペースを与えられていて,実力発揮していたが,私には今回はJeff Ballardが印象に残ったと言っておこう。

私としては7年前のトリオ公演のリベンジを完全に果たしたという感じで,実に満足度の高いライブであった。当然のことながら6/3に予定されているソロ公演への期待は更に高まった私である。

尚,上の写真はおそらくサントリー・ホールでのライブの時のものと思われるが,FBページより拝借したもの。東京国際フォーラムもほぼ同じ感じだった。

<Set List>
Sehnsucht (B. Mehldau)
Gentle John (B. Mehldau)
Bee Blues (B. Mehldau)
Inchworm (F. Loesser)
Backyard (B. Mehldau)
From this Moment on (C. Porter)
When I Fall in Love (V.Young/E. Heyman)

<Encore>
Tenderly (W. Gross)
Secret Love (S. Fain/P.F. Webster)
Long Ago and Far Away (J. Kern, I. Gershwin)

Live at 東京国際フォーラム ホールC on June 1, 2019

Personnel: Brad Mehldau(p), Larry Grenadier(b), Jeff Ballard(ds)

2019年6月 1日 (土)

John Scofield Combo 66@Blue Note東京参戦記:やらかしちまった!

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更新が滞ってしまった。先日,John Scofieldの新バンド,Combo 66のライブを観るために,ブルーノートに行ったのはいいが,またやらかしてしまった私である。実は当日,このステージの前に会社の飲み会があり,酒は控えめにしておこうと思いつつ,結構飲んでしまった。開演10分前に到着した頃は,自分では大丈夫だと思っていたのだが,途中15分ぐらいの記憶がない!セットリストでは”Au Prevave"もやったとのことだが,そこの記憶がない。あの時の感覚で言えば,おそらく15分ぐらいは「落ちて」いたはずである。実に情けない。

それはさておきである。このバンド,実力者の集団である。私はジョンスコのライブはほとんど縁がなく,実際に彼のライブを観たのは,在米中のSweet Basilでのライブに遡るはずだから,既に四半世紀以上前のことである。それ以降も私はジョンスコとはつかず離れずって感じだが,全部買うとか,そういうことではないのだが,このバンドのメンツはやはり魅力的に見える。とは言いながら,今回のライブに行く予習のために買ったもので,それまではストリーミングで聞いていたのだから,えらそうなことは言えない(苦笑)。

そして,今回のライブであるが,おぼえている範囲で言えば,結構響きはオーセンティックだと言ってよいが,ジョンスコの変態的なフレージングは健在。まさにあの響き,One And Onlyである。そして彼を支えるメンツ,やはりレベルが高い。特にBill Stewartの煽りは素晴らしく,バンドをドライブさせる推進力はビルスチュに依存していたと言ってもよいだろう。そしてGerald Clayton。さすがの血筋を感じさせるフレージングには才能を感じさせるもので,ピアノもオルガンもうまいものである。オルガンのペダルは使っていなかったようだが,それでもオルガンから生み出されるブルージーな感覚はジョンスコとの相性もよかったと思う。そして,目立たないながらもしっかりとボトムを支えるVicente Archerって感じで,クァルテットとしては実によく出来た組合せってところであろう。

こういうバンドのライブに接する機会を得ながら,短い時間とは言え,寝落ちしてしまった私は実にアホである。ライブの前に飲み過ぎてはいかんということは,昨年のSimon Phillipsのライブでも経験済みであったにもかかわらず,同じ過ちを繰り返してしまった。反省,反省。尚,上の写真はブルーノートのWebサイトから拝借。

Live at Blue Note東京 on May 29, 2019,2ndセット

Personnel: John Scofield(g), Gerald Clayton(p, org),Vicente Archer(b),Bill Stewart(ds)

2019年4月18日 (木)

Kraftwerk@オーチャード・ホール! いやぁ,楽しかった。

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Kraftwerkのライブを観るためにオーチャード・ホールに行ってきた。私が若い頃はKraftwerkの何がいいのか全然わかっていなかったのだが,それが突然変化したのは在米中に"The Mix"を買って,彼らの音楽にはまって以来だということはこのブログにも書いた(記事はこちら )。それ以来,何かにつけて彼らの音楽はiPodとかで再生してきたが,これまで彼らのライブを観る機会はなかった。そして今回が初の彼らのライブ体験となったが,いや~,実に楽しかった。

ほぼベスト的な選曲で,過不足なしであったが,なぜ彼らが3-Dツアーと呼ぶかは,現場に行かないとわからない。3-D眼鏡をかけて観るステージ後方のスクリーンには立体画像が投影され,それこそ目が回るような気分さえ味わいつつ,Kraftwerkの音楽の持つノリを満喫した私であった。

面白かったのは,演奏はライブ感が強かったことだが,特に”Tour de France"のあまりのカッコよさには悶絶した私である。ちゃんと聞き直さねば。あと,あれだけ結構な重低音を響かせる中で,私はウトウトした瞬間があったことは告白しておかねばならない。それは退屈だからでなく,心地よかったからなのは言うまでもない。

今回のライブを観て,Kraftwerkの面々はステージ上での動きが少ないのを映像で補うってのはよくわかるものだが,それにしても面白かった。いや、面白過ぎであった。買ったまま,開封もしていない"3-D The Catalogue"のBlu-rayで復習することにするか。

上の写真はネットから拝借したものだが,全く同じ映像が使われていたので,雰囲気は感じられると思う。

Live at オーチャード・ホール on April 17, 2019

Personnel: Kraftwerk<Ralf Hütter, Fritz Hilpert, Henning Schmitz, Falk Grieffenhagen>

2019年4月 6日 (土)

やっぱり凄いトリオだったChick Corea Trilogy@Blue Note東京。

Trilogy

Chick Corea Trilogyのライブを観るためにBlue Note東京に行ってきた。これだけのメンツである。超高度な演奏を聞かせるのは想定内であるが,これが実に半端ではない演奏であった。正直言って,聴衆にChick Coreaのソロ・フレーズを歌わせる最近のお決まりのパターンが"Tuning"だと言って最初から始まった時には少々辟易とした気分になっていた私だが,そこから”500 Miles High"になだれ込むと,そんな不満は消え去った。とにかく名人3人の芸を見ていれば,時間はどんどん過ぎていくって感じであった。

そして,私にとって一番印象的だったのが,実はBrian Bladeのドラミングであった。決して剛腕という感じではなく,パワーで押すのではない。Brian Bladeのドラミングはとにかくニュアンスの塊みたいな感じなのである。ピアニシモの部分では,普通ならブラシで叩きそうなところを,スティックで超弱音を生み出す様にはまさに惚れ惚れとさせられてしまった。Chick Coreaのピアノは素晴らしいし,Christian McBrideのソロだって抜群だと思っていながら,私はBrian Bladeに見とれ,そして聞き惚れていたのであった。ライブとしては非常に満足できるものであったのは厳然たる事実だが,その中でも私にとってのキモはBrian Bladeだったと断言してしまおう。演奏中の表情を含めて実に素晴らしい。

Blue Noteのサイトにはセットリストもアップされているが,6曲目は懐かしや「抒情組曲」からPart 2の"Waltz"を演じたのには驚いたが,実に美しい演奏で,久しく「抒情組曲」も聞いていない私に,改めてアルバムを聞きたくさせるような演奏であった。また,その後にやった"Fingerprints"は,Wayne Shorterの"Footprints"へのアンサー・ソングのようなことをChick Coreaが言っていたが,なるほど,そう言われてみれば,ベースのラインとか共通項があるなぁと思っていた。アンコールの"Blue Monk"は”Matrix"のようなイントロで始まったはずだが,そこでまた聴衆に歌わせたのは,私にとっては完全に蛇足としても,それでも大いに楽しんだ一夜であった。やはり実力が違うわと思わせるに十分。それにしてもBrian Blade,マジに凄いわって思わせてくれたライブであった。

Blue Noteのサイトによれば,1stと2ndですべて曲目が違うってのもプロだねぇと思わせた。通しで見るには高過ぎるが,通しで見たくなるそんなトリオである。尚,上の写真とセットリストはBlue Noteのサイトから拝借。

1. 500 MILES HIGH
2. A SPANISH SONG
3. ONCE UPON A SUMMERTIME
4. JITTERBUG WALTZ
5. WORK
6. LYRIC SUITE
7. FINGERPRINTS
EC. BLUE MONK

Live at Blue Note東京 on April 4, 2019, 2ndセット

Personnel: Chick Corea(p), Christian McBride(b), Brian Blade(ds)

2019年3月31日 (日)

改めてBill Evans@Blue Note東京を振り返る。

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先日行ったBill Evansのバンドのライブの模様については詳しく書いている時間がなかったので,ここで改めて書いておきたい。Bill EvansはJazzCityレーベルから,Blue Note東京でのライブ盤を2枚リリースしているので,同クラブとは縁が深い人である。そのBill Evansが初めてBlue Note東京に登場して30年となるのを記念したバンドで来日を果たした訳だが,このメンツならばもっと客が入ってもよさそうなものだと思っていたのだが,フルハウスとは言えない状態だったのはちょっとした驚きであった。

そのメンツとはリーダーBill Evansに,Robben Ford,James Genus,そしてKeith Carlockが加わるという強力なバンドである。それでもって,今回のバンド,Robben Fordのギターが非常によかったと思う。ブルージーであっても,ロック・タッチであっても,非常に魅力的なフレージングを聞かせた。歌もうまいしねぇ。そしてKeith Carlockのドラムスは相変わらず強力。以前,私は彼のドラムスを聞いて歌っているようだと評したことがあるが,パワーと歌心を兼ね備えたドラミングは今回も実に魅力的であった。

もちろん,Bill Ebansのプレイもよかったが,特にいいと思ったのがテナー・サックスのプレイであった。この人はソプラノよりテナーの方が魅力的に響くと今回は思えた。James Genusは彼にしてはやや控えめなプレイぶりだったかなとも思うが,この4者による演奏は実に楽しいものであった。Blue Note東京のWebサイトには私が行った前日のセット・リストが出ているが,おそらく私が行った日も同じだろう。

1. STAR TIME
2. SOMETHING IN THE ROSE
3. PIXIES
4. FAIRCHILD
5. CATCH A RIDE
6. YOU CAN SEND ME FLOWERS
7. BIG MAMA
8. BOTTLE OPENER
EC. GOLD ON MY SHOULDER


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そして,先日の記事にも書いた通り,当日は同じメンツによるCDが限定盤として発売されていたが,改めて聞いてみると,ミックスがかなり軽い感じで,ライブで聞かせたヘヴィーな感覚が不足しているように思えたが,結局はデモ音源みたいな問題だから文句は言うまい。それほどライブにおけるダイナミズムが魅力的に響いたということにしておこう。写真は上がBlue Note東京から拝借したもの。右の写真がサイン会でのRobben Fordと私(いつものようにモザイク付き)。

Live at Blue Note東京 on March 25, 2019,2ndセット

Personnel: Bill Evans(ts, ss, p, vo), Robben Ford(g, vo), James Genus(b), Keith Carlock(ds)

2019年3月26日 (火)

Bill Evans@Blue Note東京:取り急ぎ今回の戦利品を。

_20190325Bill EvansはBlue Note東京と縁の深いアーティストであるが,その彼がおそらく"Let the Juice Loose"録音時以来の30周年記念ライブを開催した。これがいいメンツであった。詳しくは改めて書くが,本日の戦利品は,今回の来日メンバーによるスペシャルCDである。Special Limited Editionとジャケにはあるが,おそらくは今回のライブのリハーサル音源を録音したものだろうが,本当ならマジで聴衆にとってはスペシャルだよな。私が購入したことは言うまでもないが,早速iTunesにダウンロードして聞くことにしよう。

今日は全員がいい演奏ぶりであったが,Robben FordとKeith Carlockが実に効いていた。本当に楽しめるライブであった。

2019年3月14日 (木)

Lee Ritenour@Blue Note東京参戦記

Lee_ritenour_at_blue_note 出張先から戻り,プレゼンを1本こなしてから,Lee Ritenourのライブを観るために,Blue Note東京に行ってきた。私はLee Ritenourが参加しているライブは何回も見ているが,彼が単独リーダーのライブは初めてだったかもしれない。

今回は4ピースのバンドということもあり,やはりLee Ritenourが主役としてギターを弾きまくるって感じを期待したが,その通りだったと言ってよいだろう。いずれにしても,私は彼の演奏を聞いていて,なんと引き出しの多いギタリストだろうと思っていた。今回はLes Paulとフルアコの2本のギターでの演奏であったが,カッティングと言い,フレージングと言い,エフェクター使いと言い,とにかくうまいわ。そしてどんなタイプの音楽でも弾けてしまうのは凄い。とにかくヴォキャブラリーが違うとしか言いようがないと思えた。

演奏した曲は馴染みのある曲がほとんどなのだが,曲名が思い出せない。だが,彼のリーダー作から満遍なく選曲したって感じだった。バンドのメンバーとしては,ピアノ,キーボードのJesse Millinerがなかなか趣味のよいフレージングを聞かせるとともに, ベースのMelvin Davisはスラッピングでどファンク路線を炸裂させ,場を盛り上げていた。

ただ,このバンドの難点はドラムスのWesley Ritenourだろうとずっと思っていた。明らかにドラムスに関してはPAのヴォリューム過剰だったのは,グルーブの不足を補うためではないのかと皮肉な聞き方をしていた私である。端的に言えば,ドタドタ感が強く,ビートがずれるような感覚をもたらして,どうにも乗れないのである。それが私にとってはグルーブの不足,あるいはちょっとした気持ちの悪さにつながっていたと思える。これがもう少し真っ当なドラマーであれば,このバンドの演奏は更に優れたものになっていたと思ってしまう。2015年にDave Grusinと来た時のドラマーはWiill Kennedyだったが,明らかに違うと思ってしまった。まぁ,息子だからしょうがないってところもあるが,ここはやはりもう少し厳しい目で見る必要があると思えた。

しかし,演奏全体としては,十分楽しめたのは間違いなく,やはりLee Ritenourは優れたギタリストだと思っていた私である。トータルなミュージシャンとして,本当に大したものだと思う。単なるセッション・ギタリストの範疇で捉えてはいけないと改めて思った一夜であった。これで,エレアコで1曲ぐらいやってくれたら,更によかったかなぁってのは贅沢か。下の写真はBlue Noteのサイトから拝借。尚,当日のセットリストは下記の模様。

1. GET UP, STAND UP
2. A LITTLE BIT OF THIS & A LITTLE BIT OF THAT
3. SOARING
4. PEARL
5. STONE FLOWER
6. OOH YEAH
7. NIGHT RHYTHMS
EC. WILD RICE

Live at Blue Note東京 on March 13, 2019

Personnel: Lee Ritenour(g),Jesse Milliner(p, key), Melvin Davis(b), Wesley Ritenour(ds)

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