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カテゴリー「ライブ」の記事

2018年6月21日 (木)

Mike Stern@Blue Note東京参戦記

C6e84354418b4fabb6b00663c45bcd0d私はMike Sternのファンである。なので,彼が来日するとなれば,ライブには出掛けるし,NYC出張中に55 Barやほかのヴェニューに出ることがわかっていれば,駆けつける。4月のNYC出張中も,後輩を引き連れて55 Barに行った。そのマイキーが小曽根真,Tom Kennedy,Simon PhillipsでBlue Note東京に出演するとあって,今回も行ってきた。

NYCでの演奏でもわかっていたのだが,手の怪我の影響は演奏には出ていないが,手の状態は握手をするのも大変な感じなのは痛々しい。それでも,彼のファンを大事にする明るいキャラで救われている感じがする。

今回もマイキーの演奏は快調そのもの。Tom Kennedyはボトムを支えるだけでなく,ファンキーなソロもよかった。そしてSimon Phillipsは明らかにマイキーとのハードな共演を楽しんでいると思われ,今回も超タイトなドラムスを聞かせてくれた。今回のドラムスの興奮度はBill Evans(サックスの方)のBlue Note東京におけるライブ盤におけるDennis Chambersのドラムスを彷彿とさせるものだった。今回,驚いたのはSimon Phillipsが右手でも左手でもシンバル・レガートを決めていたことだが,それを見て彼は両手利きなのか?と思っていた私である。

642f0b0020b949439312ba580720ebcd ということで,彼らの演奏には全然不満はない。私が不満なのははっきり言って小曽根真である。どうして,マイキーのバンドにほんの短い時間とは言え,クラシカルなサウンドを持ち込まなければならないのか?ああいうのはChick Coreaとやってくれよと言いたい。マイキーも小曽根に合わせてパラパラとフレーズを弾いていたが,マイキーのファンはあんな音は求めていない。Tom KennedyとSimon Phillipsがリーダーたるマイキーの音楽を尊重していたのと真逆である。ピアノをお上品に弾くのは自分のライブでやってくれればいいし,はっきり言うが,全然合っていない。小曽根真はやろうと思えば,ちゃんとアーシーなオルガン・プレイだってできるのは4年前の同じBlue Note東京でのマイキーとの共演でわかっているのに,オルガンさえも大して面白いとも思えず,今回は非常に印象が悪かったと言っておこう。私はどうせなら小曽根真抜きのトリオでやってくれと思っていたというのが本音である。

19ca54a6b36142b2bdba7430de843a21まぁ,それはさておき,ライブ終了後に縁あって楽屋を訪れることができたが,Tom Kennedyもナイスガイなのには本当に嬉しくなった。マイキーもTom Kennedyも本当にいい人たちなのであった。小曽根真の演奏に納得できていなかった私だが,マイキーとTomとの会話で気を取り直したのであった。マイキーは4月に55 Barで会ったのを覚えてるとか言っていたが,ほんまか?と思いつつついつい喜んでいた私である。ってことで,今回の戦利品と「マイキーと私」,「Tom Kennedyと私」の写真をアップしておこう。“Trip”のCDには地味にTom Kennedyのサインも入っているが,わかるかなぁ...。

Live at Blue Note東京 on June 18,2018

Personnel:Mike Stern(g, vo), 小曽根真(p, org), Tom Kennedy(b), Simon Phillips(ds)


2018年6月15日 (金)

Christian McBride's New Jawn@Cotton Club参戦記

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今日はChristian McBrideの新しいバンドであるNew Jawnのライブを見るために,Cotton Clubに行ってきた。今回は早割チケットみたいなのがあって,3割引きだったのは結構お得感ありである。

まぁ,これまでのChristian McBrideの活動からすれば,そこそこ埋まるだろうとは思っていたが,だいたい85~90%の入りってところだっただろうか。それでもって,今回のライブであるが,ピアノレスの2管クァルテットということもあり,これってOrnette Colemanを意識しているのではないかという感じもあったのだが,演奏が始まってすぐに,おぉっ,これはスポンテイニアスだと思ってしまった私である。ピアノレスであることにより,演奏の自由度が高まることは想定内であったが,ほぼフリー一歩手前みたいな演奏であり,私は演奏の質には満足していたのだが,どうもCotton Clubというヴェニューに合わないなぁとずっと思っていた。

こういう音楽がフィットするのはNYCであれば,Village Vanguardとかであり,東京ならばPit Innだろうって気がする。Cotton Clubに集う聴衆にも,Cotton Clubという場所そのものにも合っていないのである。冒頭に演奏したのはWayne Shorterの"Sightseeing"だと言っていたが,ってことはWeather Reportでやっていた曲ってことになるが,ほとんどテーマを除けば,それらしい感覚は得られないって感じなのだ。ビートは自由に変動するし,ドラムスのNasheet Waitsは,相当の煽りを入れる。本当に自由度が高いので,実は一番盛り上がったのが,アンコールでやったOrnette ColemanとPat Methenyが"Song X"で演じた"The Good Life"だったっていうのが象徴的である。この曲,"Song X"の20周年記念盤に収録されている曲だが,Ornetteらしい不思議なメロディ・ラインでありながら,この日,唯一ビートが安定していた曲なのだ。

結局のところ,フリーに近い演奏に慣れていない一般的な聴衆,あるいはCotton Clubというヴェニューを別の目的で使う人々にとっては,イメージと違うってことになってしまうのは仕方あるまい。繰り返すが,私は音楽には全然抵抗はなかったのだが,場所柄どうなのよって疑問だけが強く感じられたのであった。

まぁ"New Jawn"というバンド名はフィラデルフィア地方の表現からすれば"Something New"ってことになるはずなので,まさにChristian McBrideにとっては,これまでとちょっと違う音楽だったということは間違いのない事実である。

そうしたバンドの演奏の中で,ドラムスのNasheet Waitsは以前,Fred Herschと一緒にやっていたとは思えない叩きっぷりなのには驚いた。パワー,スピードを兼ね備えた器用なドラマーであることがわかったのは収穫である。

ただ,どうなのかねぇ。リーダーはMCも兼ねて人当たりがいいのは前からわかっていたが,ラッパのJosh Evansの愛想のなさは,ちょっと行き過ぎではないかと思えた。別に聴衆に媚を売る必要はないが,オーディエンスとのコミュニケーションなりはもう少し大事にする姿勢があってもいいように思える。Nasheet Waitsも同じようなもんだったが,最近のミュージシャンには珍しい不愛想ぶりが際立ったのは残念。Miles Davisだって不愛想だっただろうという人もいるかもしれないが,Josh Evansの実力,そして認知度はこのバンドで一番下なのだ。もう少し謙虚な姿勢を示してもいいと感じてしまう。

いずれにしても,私は音楽自体は聞いていて結構面白いと思っていたが,やっぱり場所の選択は間違ったと言わざるをえないというのが今日の結論。なんだか惜しいねぇ。Christian McBrideのライブとしては,前回聞いたトリオでの演奏の方が圧倒的に楽しかったと思わせてしまうところがもったいないのである。

Live at Cotton Club東京 on June 14, 2018

Personnel: Christian McBride(b), Josh Evans(tp), Marcus Strickland(ts, ss, b-cl), Nasheet Waits (ds)

2018年6月 3日 (日)

Adam Rogers DICEライブの戦利品。

Adam_rogers
先日のCotton ClubにおけるAdam Rogers DICEのライブの際の戦利品の画像をアップしておこう。上の2枚はAdam Rogersのアルバム,下の2枚はクリポタ関係のものである。

下の2枚は,Underground OrchestraはNYCの55 BarでFima Ephron Groupのライブを見た時に,FimaとNate Smithにサインはもらっていた。その場にAdam Rogersもいたのだが,結構大事にしているピックが見当たらないとかで,かなりご機嫌斜めだったので,話しかけるのを遠慮していた。また,Vanguardのライブ盤についてもその時,Nate Smithにはサインはもらっていたのだが,インクがかすれたのは私がペンの選択を誤ったためであるが,まぁいいや(クリポタはUndergroundでの来日時にもらっていたもの)。そこにようやくAdam Rogersのサインが追加されたってことで,あとはUndreground Orchestraにクリポタのサインをゲットせねば。

ってことで相変わらずミーハーな私である。

2018年6月 2日 (土)

遅くなったが,Adam Rogers Dice@Cotton Club参戦記。

A32a90bd841d46378d7ab79f58b6d0f6 Adam Rogersのバンド,DICEを観るためにコットンクラブに行ってきた。本人も言っていたが,今回が16回目の来日らしいが,リーダーとしての来日は初めてであり,高揚感を感じさせたのは,Eric Marienthalも同じようなことを言っていたから,やはり別の感慨があるってことだろう。

今回は半額のクーポンをゲットして,2セット通しでの参戦となったが,1セット目がアルバム“DICE”からの曲を中心に演奏し,えげつないまでの変拍子を炸裂させた彼らだが,2ndセットは新曲も交えて1stセットと全く異なる曲を演奏したのが,ジャズマンらしくて好感が持てた。昨今は1st,2ndで同じようなレパートリーで演奏するミュージシャンも多いが、今回のライブは彼らはミュージシャンシップを感じさせるものだったと言っておきたい。

今回来日したメンバーにKevin Haysを加えたFima Ephron Groupのライブを私は55 Barで見たことがあるが,その時の演奏とも,クリポタ率いるUndergroundの演奏とも違う。Adam Rogersの個性が出ているバンドだという気がした。Adam Rogersのカッティングは鋭く,フレーズにはジョンスコ的変態性も感じさせつつ,特に1stでは激しく演奏したと言えるだろう。その一方で,カントリー的なルーツも感じさせるトーンも聞かせるというのが実に面白かった。一言で言えば懐が深いのである。まぁ,ドリカムのバックもやってしまうんだから当たり前か。

加えてこのバンドのキモはドラムスのNate Smithだと感じさせる強烈なドラミングは少ない聴衆をも興奮させるに十分なものであった。やっぱ凄いわ。

因みに2ndはMonkの“Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are”で幕を開け,アンコールが“I Fall in Love Too Easily”とまたもMonkの”Off Minor“だったのにはちょっと驚いたが,やはり彼らはジャズマンなのであった。ということで、写真はいつものようにAdam Rogersと私(笑)。いずれにしても私が行った日の集客はよくなかったが,日を追うごとに聴衆は増えたようなのは何よりであった。

Live at Cotton Club on May 30,2018

Personnel: Adam Rogers(g), Fima Ephron(b), Nate Smith(ds)

2018年5月24日 (木)

The Children of the Light@Blue Note東京: これほど自由度の高い演奏はなかなか聞けない。

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久しぶりにライブに行ってきた。日本でライブに行くのは3月のイタリア文化会館でのフリー・ライブ以来で,クラブに行くのは2月のFred Herschまで遡る。まぁ,出張やらGWやらだったので,ライブ生活がイマイチだったのは仕方がないところである。だが,海外を入れてもNYCで見たMike Stern以来というのはちょっと空き過ぎって気もする。

Children_of_the_light_at_blue_noteそれでもって,今回行ってきたのがWayne Shorter Quartetから親方Shorterが抜けたかたちのトリオ,その名もThe Children of the Lightである。Wayne Shorterとやっている時も,もの凄い緊張感を醸し出すこの人たちが,親方抜きでどういうライブをやるのかは注目に値した。そして今回,強く感じたのが,彼らの演奏の自由度の高さである。所謂「フリー・ジャズ」なのではない。各々がリーダーの役割を果たしながら,まさに三位一体のコレクティブ・インプロヴィゼーションを聞かせるのである。三者各々がソロを取りながら,演奏としてはアンサンブルのようになっているという凄い合わせ技を目の当たりにしてしまい,驚いたことは言うまでもない。そして,その演奏の密度の濃いことよ。しかし,Patitucciはスコアを見ていたので,かなり精密にアレンジされている部分もあるのかもしれないが,だとしても凄いわ。決してビートが明確って感じでもないので,グルーヴィっていう感じではないから,スウィング感には乏しいのだが,それだけがジャズの概念ではないということを強烈に感じさせ,むしろ雄弁にジャズという音楽のエッセンスを感じさせる演奏だったと思える。

このトリオ,三者の技量は極めて高いのは当然なのだが,今日も私はBrian Bladeのドラミングに感心していた。とにかくうまい。そして斬り込み方が鋭いのである。スコ~んとシンバル音が抜ける瞬間の快感と言ったら,たまらないものがあった。アコースティックに徹したJohn Patitucciはアルコも無茶苦茶うまいところを聞かせたし,Danilo Perezは訥弁のような感じで弾いていると,突然超絶的なフレージングを交えるという静と動を使い分けるような演奏であった。とにかく,Wayne Shorterの教育よろしく,真面目な人たちであったが,ほぼフルハウスとなった聴衆の受けもよく,大いに満足して帰路についた人が多かったのではないだろうか。私もその一人である。

演奏のテンションが高いので,終演後のサイン会なんかやってられないんだろうなぁと思ってはいたが,若干の可能性にかけて,何枚か持参したCDは無駄だったが,これだけの演奏を聞かせてもらえれば文句はない。とにもかくにもいいライブであった。実は私は結構体調が悪く,演奏中寝てしまうのではいかという危惧もあったのだが,それは完全に杞憂に終わった。あんな演奏されたら絶対寝られませんわ。尚,上の写真はBlue NoteのWebサイトから拝借。

Live at Blue Note東京 on May 23, 2018 2ndセット

Personnel: Danilo Perez(p), John Patitucci(b), Brian Blade(ds)

2018年4月13日 (金)

Mike Stern@55 Bar参戦記

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ニューヨークに出張したからにはライブに行くのが私のルーティーンである。今回は幸運にもお馴染み55 BarにMike Sternが出演するタイミングと重なり,懇親会を終了させて現地に赴いた私である。

44406fe807f04c23b5c50aeb878d71ff通常,マイキーが55 Barに出る時は,トリオ編成が多いのだが、今回はテナー入りのクァルテット編成である。しかもベースはJeff Andrews,ドラムスはRichie Moraresという布陣であるから期待も高まるのは当然であった。我々が会場に到着すると,リハーサル中の彼らであったが,盛んに“Naima”をやっていたので,今日はそういう感じの演奏なのかと思った。そして,演奏は予定開演時間より若干早く唐突に始まった。冒頭,”On Green Dolphin Street”でスタートしたが,コーラスを効かせたマイキーらしい音で始まり,途中からギンギンのロック・フレイヴァーを聞かせるといういかにもマイキーな演奏であった。

今回の注目はテナーのDanny Walshだった訳だが,ほかの3人に比べるとやや格落ち感が否めなかったところはあるが,まぁ善戦していた方だろう。それにしてもマイキーである。手の怪我の影響はほとんど感じさせないフレージングを連発していたが,やや手が変形していたようにも思えたところに,事故の痕がうかがえる。しかし,前回日本で見た時は盛んに接着剤でピックを指に貼り付けていたのに比べると,接着剤を使う様子は見られなかったので,ピックを握れるところまでは回復していたように思える。

55 Barでマイキーを見るのは実に久しぶりのことと思うが,やはりこの場所にマイキーは似合うと思わせた役90分間のギグであった。通常なら,2ndまでステイ・オーヴァーする私も,さすがに疲労には勝てず,1stだけで退散したが、十分に楽しんだ私である。写真は現場で撮影したものであるが,「マイキーと私」にはいつも通りモザイクを施した。我ながらいい表情をしているのだが,それを晒すわけにはいかないってことで(笑)。

Live at 55 Bar on April 11, 2018, 1stセット

Personnel: Mike Stern(g, vo), Danny Walsh(ts), Jeff Andrews(b), Richie Morares(ds)

2018年3月16日 (金)

Francesco Cafiso~Mauro Schiavoneライブ@イタリア文化会館参戦記

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たまにジャズ系の無料ライブをやってくれるイタリア文化会館であるが,今回はFrancesco Cafisoとピアニスト,Mauro Schiavoneのデュオ・ライブであった。ここでのライブは,日頃ジャズと縁遠そうな聴衆が多いのは,武蔵野スイングホールと似た感じであるが,文化交流を進めてくれるのだから,別に文句はない。

Francesco Cafisoと言えば,わずか9歳で登場し,まさに神童と言われ,日本でも騒がれだしたのが2005年ぐらいだろうか。今回の来日は2005年以来と言っていたように思うが,それでも彼は1989年の5月生まれなので,まだ28歳なのである。彼の年齢を改めて調べて,本当に驚いた。最近は名前を聞くことも少なくなっていたところに突然の来日であった。相方のMauro Schiavoneは1975年生まれなので,一回り以上年齢は上だが,最近のCafisoのアルバムに参加しているようである。

そうした二人のデュオだが,前半はCafisoのオリジナルを中心に,後半はスタンダード("Moon River"以外は曲名が思い出せない...)に加えて「ふるさと」なんかもやってしまうというプログラムであった。一言で言えば,Francesco Cafisoのアルトは朗々とよく歌う。そしてMauro Schiavoneのピアノはかなり饒舌なのだが,テクニックは十分感じさせるもので,聞いていて思ったのが,これが本当のカンツォーネ・ジャズ(笑)だなって感じである。とにかく歌心は抜群である。逆に言えば,やや陰影に乏しいって気もするが,それはアンコールでやったエモーショナルな"Left Alone"で帳消しにしたってところだろうか。まぁ,ちょいとやり過ぎ感はあったが,あれはあれでよかった。

彼らの演奏を聞いていて,つくづくイタリア・オペラの国だなぁとさえ思ってしまったが,いずれにしても,こういう演奏を無料で聞けるのは本当にありがたいことであった。彼らのツアー・スケジュールを見ても,今回の演奏についてはサイトに掲載されていないし,日本でのほかの演奏の予定もなさそうなので,今回のライブのためだけに来日したようだが,こうなると今回のスポンサー(協力と書いてある)であるブルガリジャパンに感謝せねばなるまい。

会場ではCafisoがお好きなブログのお知り合い,oza。さんともお会いすることができたが,サイン会がなかったのはちょっと残念だった。まぁ,それでもCDの即売もしていなかったようだし,欲がないんだねぇとも思ってしまった。今日の会場ではさすがに撮影は憚られたので,今日はイタリア文化会館のサイトから写真を拝借。いずれにしても,28歳にしてこのキャリア,この歌心,まじで驚いた私である。

Live at イタリア文化会館 アニェッリホール on March 14, 2018

Personnel: Francesco Cafiso(as), Mauro Schiavone(p)

2018年2月24日 (土)

やはりFred Herschは素晴らしいのだ。

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Fred Herschが来日するたびに,ほとんど観に行っている私だが,今回は昨年12月,ブルックリンで観たPocket Orchestraの記憶も新しいところで,Cotton Clubにおけるソロ・ライブである。

_20180224_2この人はファンを大事にする姿勢が明確で,サイン会も非常に丁寧に対応してくれて,人柄の良さも横溢しているが,もちろん,ピアノ・プレイはケチのつけようもないぐらいリリカルで美しく,そして時にダイナミズムも感じさせるのが素晴らしい。今回も冒頭,Russ Freemanの"The Wind"(Herschのオリジナルとメドレーで演じられたはずだが,曲名を失念)から聴衆の心を鷲掴みにし,アンコールの"Valentine"で天上の音楽に触れる気分にさえさせるという演奏であった。 

お馴染みのオリジナルに加え,今回,私にとって嬉しかったのはJoni Mithcellの"My Old Man"をやったことか。1stにお越しになっていたSuzuckさんの情報によれば,1stでは"Both Sides Now"を演奏したとのことであるが,この"My Old Man"ではオリジナルのメロディ・ラインを重視し,Joni Mithchellの曲の持つ特異なメロディ・センスを炙り出したって感じなのである。おそらくFred HerschはJoni Mitchellのセンスに非常に強いシンパシーを感じているのだろうってことを感じさせる演奏であった。

サイン会の場では,前回のPocket Orchestraがよかったので,次回はそのバンドで来日して欲しいと本人には言ったのだが,さすがにそれは...って感じ(苦笑)で,次はトリオだと言っていたFredである。もちろん,トリオで来日しても,絶対行くのだが。

Fred_and_iということで,いつもながら満足させてくれるFred Herschのライブの素晴らしさは,より多くの人に知ってもらいたいものである。それでも,今回は金曜日ということもあり,ほぼフルハウスだったのはそれはそれでよかった。今回の戦利品は最新作,"Open Book"とNorma Winstoneとのデュオ作。ついでにFredと撮った写真もモザイク付きでアップしておこう。いずれにしても,Brad MehldauとFred Herschには一生ついていくわと思ってしまった私である。

Live at Cotton Club on February 23, 2018

Personnel: Fred Hersch(p)

2018年2月17日 (土)

Victor Wooten@ビルボードライブ東京参戦記

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Victor Wootenのバンドのライブを観に,久しぶりにビルボードライブ東京に行ってきた。相変わらず小洒落たハコである。演奏前にカーテンが降りる前には,座席(カジュアル・シート)からはスケート・リンクも見えた。なんとなくアメリカにいるみたいである。

私が初めてVictor Wootenを観たのは,1990年に遡る。あれはNYCのRadio City Music HallでのChicagoのライブに,Bela Fleck & Flecktonesの一員として前座で出演していた時のはずである。Bela Fleckのバンジョーにも驚いたが,一番印象に残ったのはVictor Wootenのベースであった。その後は,Mike Sternのバンドで来日した時にも見ているが,その時はドラムスのWill Calhounがいけてなくて,印象が薄い。今回はリーダー・バンド,それもベース,サックス,ドラムスという渋い編成である。しかもドラムスがデニチェンとあっては,出てくる音も想像がつきそうなものである。

それでも集客はどうなんだろうなぁなんていう私の余計な心配をよそに,ほぼフルハウスとなったのはこういうサウンドを求めているリスナーは結構いるってことか。まぁ1日だけのライブだってこともあるだろうが。

Victor Wootenはメンバー紹介で“My name is Marcus Miller. “なんてとぼけたことを言っていたが,それはさておき,演奏はどファンクで大いに楽しめるものだったが,さすがにあれだけベース・ソロを聞かされるとちょっと飽きるって感じもあったというのが正直なところ。また,デニチェンのドラムスは素晴らしいのだが,爆発的なパワーを見せつけるところまではいかなかったように思える。ベースとサックスのデュオで演じられたアンコールにも出てこなかったのは,もしかすると体調でも悪かったのかって思えたのは穿ち過ぎか?

まぁ,それでも演奏は楽しめるレベルにはあったのでよしとしよう。Bob Franceschiniはエフェクターを使いながら,鋭いフレージングを連発していて,特にあのテナーの音色はこうしたタイトな演奏においては特に魅力的に響くと改めて思った。

Live at ビルボードライブ東京 on February 15,2ndセット

Personnel: Victor Wooten(b, vo),Bob Franceschini(ts, ss), Dennis Chambers(ds)

2018年2月10日 (土)

Larry Carlton@Blue Note東京参戦記。

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2/5にLarry Carltonを観るためにBlue Note東京に行ってきた。私がLarry Cartonのライブを見るのは,多分1991年にNYCのGRP祭りで見て以来だと思うので,四半世紀以上経過している。あの時はDavid Benoitらとのセッション・バンドの一員としての出演で,Larry CartonはLes Paulを弾いていたように記憶している。

それ以来の生Larry Cartonではあるが,音源はその都度結構聞いてきたから,そんなに久しぶりって感じはしない。今回のLarry Carltonは,"Smiles and Smiles to Go"のようなアコースティック・ギターで演じられた曲もすべてトレードマークであるES-335でプレイした。時にブルージーな感覚も漂わせながら,彼らしい音色のギターを聞かせて,長年のファンも満足させたと思う。聞かせどころがわかっていて,プロフェッショナルな演奏だったと言える。よって,私もほぼ満足だったわけだが,アンコールの"Room 335"は一丁上がりみたいな演奏で,さすがにこれはないだろうと思わせたのは残念。時間が押していたってわけでもないのだから,Larry Carltonにはもう少し長めのソロと,更にはMitch Formanにワン・コーラスぐらいソロは取らせてもよかったと思うのだ。

それを除けば,バンド・メンバーのクォリティも高く,楽しい気持ちで家路についた私であった。尚,写真はBlue NoteのWebサイトから拝借したもの。

Live at Blue Note東京 on February 5, 2017

Personnel: Larry Carlton(g), Mitch Forman(key),Paulie Cerra(ts,vo), Travis Carlton(b), Gary Novak(ds)

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