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カテゴリー「ライブ」の記事

2017年2月 9日 (木)

改めてKevin Hays@Cotton Club東京を振り返る。

Kevin_hays_i_2Kevin Haysが彼のNew Day Trioで来日すると聞いた時,集客は大丈夫なのかなぁと正直思っていたが,今回のCotton Club東京におけるライブでも,案の定,集客は決して芳しいものではなかった。自由席のステージ前フロアがそこそこ埋まる程度で,指定席はほとんど利用者がいない状態だったので,入りとしては4割~5割ってところだろうか?

しかし,そこはプロである。一切手抜きはなく,非常にいい演奏であった。前回,Kevin Haysを見たのは55 BarにおけるFima Ephronのバンドであったが,その時も決して客入りがよかったわけではないが,このトリオ,見逃すには惜しいと思えた。三者の実力は相当なものであり,まず私が驚いたのがドラムスのGreg Josephである。非常に安定したドラミングで,ブラシでもスティックでもうまいものである。ベースのRob Jostも堅実でありながら,ソロはなかなかのもので,何よりもこの人の音の良さには感心した。

しかし,今回のライブにおける最大の驚きは,Kevin Haysの歌である。今回のセットではなんと3曲でヴォーカルを聞かせたのだが,これが実にうまい。喋る時は結構低い声なのだが,歌いだすと,ナイスなテナーとバリトンの中間ぐらいの声って感じである。私は彼の歌を聞いていて"Kevin Hays Sings and Plays"みたいなアルバムをプロデュースしたいなぁなんて思ってしまった。弾き語る姿はまさにPiano Manって感じで,Billy Joelを聞いているような錯覚にさえ陥りそうになっていた私である。ピアノ・トリオとして聞いても楽しめたし,ヴォーカル入りのバンドとしても楽しんでしまった私である。

_20170208上の写真はいつものような"Kevin Hays & I"であるが,多少お疲れモードかなっという表情であった。しかし,55 Barでクリポタのアルバムにもらったサインがにじんでしまったので,もう1回お願いと言ったら,快く対応してくれた。そっちの写真もアップしておこう。ということで,もう少し客入りがいいとよかったのだが,私は聞けたことに満足して,家路についたのであった。

Live at Cotton Club東京 on February 6, 2017,2ndセット

Personnel: Kevin Hays(p, vo), Rob Jost(b), Greg Joseph(ds)

2017年2月 7日 (火)

Kevin Hays New Day Trioのライブの戦利品

_20170206福島に出張した帰り道に,Cotton Club東京でKevin Haysのトリオのライブを見た。詳しくは改めてご報告とし,今日はその戦利品のみ。実力十分のいいトリオであった。

2017年2月 4日 (土)

Donny McCaslin@Blue Note東京参戦記

Donny_mccaslin_at_blue_note2_2
Blue Note東京にDonny McCaslinのライブを見に行った。基本的にそんなメジャーな人たちとは思えない彼らのライブが,Blue Noteをフルハウス状態にさせたのは,偏にDavid Bowieの"★"への参加があったがゆえと思わざるをえない。しかし,彼らとて,これだけの聴衆が集まれば,機嫌がよくなるのも当たり前である。Donny McCaslinは演奏中も,演奏後のサイン会もご機嫌そのもだったと言ってよいだろう。

そんな彼らの演奏を聞いていて,つくづく思ったのが,彼らはライブ・バンドだということである。私は彼らのアルバムについては,結構辛い評価をしているのだが,ライブで演奏する場合と,アルバムでの演奏にはかなりダイナミズムに違いがあるように感じた。David Bowieが彼らをリクルートしたのが55 Barにおけるライブだったという話もあるのもうなずける話である。私は予約したのが結構遅かったので,どんな席になるのかひやひやしていたが,まぁ,サイドのまともな席だったのはよかった。ということで,上の写真は,スマホで隠し撮りしたものだが,結構うまく撮れている(笑)。席からはMark Giulianaの姿はあまり見えなかったのは残念だったが,手数としてはMehliana同様の叩きっぷりだったと言ってよいだろう。

いずれにしても,非常にタイトなバンドと言ってよい人たちで,David Bowieの"Lazarus"は結構しっとりやっていたが,大方はビートを効かせた演奏を聞かせていた。各々のメンツはそれなりの実力者だし,ベースのTim Lefebvreに至ってはWayne Krantzともやれば,Tedeschi Trucks Bandでもやるのだから,ロック的な乗りも全然問題なしである。Jason LindnerもMe'shell N'degeocelloともファンク的な演奏を聞かせるのだから,真っ当なジャズにはならないというのは当たり前だが,それにしても,ビートが炸裂する演奏だったと言えるだろう。

演奏が終わって,サイン会で彼らと話したのは,私がNYCで接したDonny McCaslinのAlex Sipiaginとの演奏やTim LefevbreのWayne Krantzとのライブのことだったが,彼らはライブのことをよく覚えているなぁと感心もした次第。ということで,昨日の記事に続いて,ライブの戦利品の写真もアップしておこう。もう1枚あるのだが,それはジャケの内側へのサインなので,今回は省略。

Live at Blue Note東京 on February 2, 2017

Personnel: Donny McCaslin(ts), Jason Lindner(p, key), Tim Lefevbre(b), Mark Giuliana(ds)

Donny_mccaslin

2017年2月 3日 (金)

今日の戦利品:Donny McCaslin Group!

_20170202

今日は戦利品だけ。もう限界です(爆)。絶対飲み過ぎだって(笑)。

2017年1月30日 (月)

忘れないうちにKendrick Scottのライブの模様を振り返ろう。

_20170129_2先日行ったCotton ClubにおけるKendrick Scott Oracleのライブの模様を振り返っておこう。前回はBlue Noteへの出演であった彼らだが,スケジュールが合わず行けなかったはずである。その前にはCotton Clubに出たのだが,その時はやんごとない理由により,演奏が始まる前に会場を去らねばならなかったことは,戦利品のページにも書いた。つくづく縁がないなぁと思っていたのだが,今回ようやく彼らのライブを見ることができた。

今回は通常レギュラーのJohn Ellisに代わってBen Wendelがトラで入っていたが,Cotton Clubのサイトで公開されているライブ映像を見てもらえばわかる通り,大きな影響はない。とにかくこの人たちの演奏は,これぞコンテンポラリー・ジャズって感じ(一部,コンベンショナルに響く部分もあるにはあったが,基本はコンテンポラリー)の音がするわけだが,とにかくメンバーの質が高い。昨今はドラマーがリーダーもコンポーザーも兼ねるというパターンが増えたが,このOracleも,リーダーシップよろしく,見事な演奏を展開したと言ってよい。

Kendrick Scottのドラムスは切れ味もよく,更にはマイクを握ってスキャットしながら,スティック1本でドラムスを叩くという技まで披露しながら,バンドをプッシュする力量は完璧。そして驚かされたのがMike Morenoのギターの素晴らしさ。音と言い,フレージングと言い,これまた大したもの。そしてTaylor Eigstiのピアノも実力あるわ~と思わせるに十分なものであった。Joe Sandersのベースはやや控えめではあったが,ベース・ソロなんてこれまた全く侮れないものであった。Ben Wendelもそもそもコンテンポラリー系なので,バンドへのフィット感はある人なのである。

_20170129こうした面々がバンドとして演奏した時の総合的な力量も凄いが,各人の実力も十分発揮された好ライブ。私は冒頭の"Be Water"から完全に彼らの演奏に参っていたと言っても過言ではない。ということで,今回は,前々回,サインだけもらっておいてもらった前作"Conviction"と,Mike MorenoのCDの画像を戦利品としてアップしておこう。本当にレベル高いわ。

Live at Cotton Club東京 on January 23, 2017

Personnel: Kendrick Scott(ds, vo), Ben Wendel(ts), Taylor Eigsti(p), Mike Moreno(g), Joe Sanders(b)

2017年1月24日 (火)

凄いぞ!Kendrick Scott。今日はやっと見られた彼のライブの戦利品だけアップ。

_20170123Kendrick ScottがCotton Clubで前回ライブをやったのは2013年9月のことだったはずである。私はその時も,Cotton Clubまで行って,ワインもボトルで頼んでおきながら,演奏開始直前にアクシデントが発生し,どうしてもその場を去らざるを得なかった。

それからの積年のリベンジへの思いを抱えていた私が,Kendrick Scottのバンドとしての再来日を知ったら行かないわけにはいかないということで,今年2回目のライブ参戦となった。

Kendrick_scott_i詳しくは改めてのご報告とするが,今日の戦利品はこれってことで,トラで入ったBen Wendel以外の4人のサインをゲットしたKendrick Scottの最新作である。Ben Wendelには申し訳なかったが,彼にはKneebodyで来た時に,サインをもらってしまっていて,今回はごめんなさいしてきた私である。併せて,いつものように「Kendrick Scottと私」の写真もアップしておこう。今回はモザイクでなく,半分以上私の顔をトリミングしたもの(爆)。

それにしても,レベルの高いバンドであった。まじで凄いわ。

2017年1月14日 (土)

Charles Lloyd@Blue Note東京

Charles_lloyd_at_blue_note

今年最初のライブはブルーノート東京で行われたCharles Lloyd & the Marvelsとなった。昨年,彼らの"I Long to See You"を年間ベスト作の1枚に選んだ私としては,どうしても見たかったライブであった。

Charles Lloydは現在78歳ということで,自分が吹奏しない時は座っていることが多かったが,シェイカーを振りまくる姿も見られたし,吹きっぷりは年齢を感じさせないものであった。アルバムを聞いた時にも思ったが,彼らの音楽はルーツ・ミュージック的な部分を感じさせるもので,その印象を強くしているのが,Bill Frisellのギターのサウンドだということが分かったような気がする。

そうした意味では,このバンドの演奏のカラーはビルフリのギターに依存する部分が多いのだが,比較的ゆったりしたテンポで演じられる中で,Eric Harlandの適切なプッシュがこれまた効いていた。ドラムスはタイトなものであったが,こういうドラミングを聞かせてもらうと,3月の彼のバンドでの来日が本当に楽しみになってしまう。Reuben Rogersがエレクトリック・ベースで通すとは思っていなかったが,このサウンドであれば,全然問題なかった。

そして,Lloyd御大であるが,Blue NoteのWebから拝借した上掲の写真のように,演奏が熱くなってくると,「膝蹴り」(笑)が出てしまうのをにやにやしながら見ていた私である(爆)。そして,アルバムでも聞かせたような音楽を見事に再現してみせたわけだが,これは熱く燃える演奏ではないとしても,静かな感動に包まれるという感触であった。テナーはもちろん,御大の吹くアルト・フルートも素晴らしい音色で,本当にいいものを聞かせてもらったと思っている。

その割には,開演間際になっても結構席が埋まらないのをひやひやしながら見ていたのだ,開演の頃には8割~9割方埋まったって感じだろうか。ついでに言っておくと,私が現地に着いたのは20時ちょっと前のことだったと思うが,その時間帯にぞろぞろと1stの聴衆が出てくるのには驚いた。1stはあっさりやったのかもしれないが,2ndはアンコール込みで90分ぐらいやってくれたので,私は文句はない。特にCharles Lloydの吹く"Monk's Mood"は沁みたねえ。

Live at Blue Note東京 on January 13, 2ndセット

Personnel: Charles Lloyd(ts, a-fl), Bill Frisell(g), Reuben Rogers(b), Eric Harland(ds)

2016年12月19日 (月)

2016年の回顧:ライブ編

年の瀬もだいぶ押し詰まってきて,そろそろ今年の回顧をしなければならない時期となった。今年,もう行く可能性がないのはライブなので,まずはライブの回顧からしたいと思う。

ここ数年,私がライブに出掛ける回数が増えていて,一昨年,昨年は22本ずつ行ったが,今年はそれを上回る25本ということになった。これはNYCに2回出張して,各々3回ずつライブを見たのが大きいと思うが,それにしても月2本以上行っていることになるから,結構な頻度なのは間違いない。まぁ,その分,CDを買う枚数は大きく減少しているから,まぁいいってことにしよう。

そして,今年もいろいろなライブに行ったわけだが,回数からすれば,Wayne Krantzである。NYCで2回,東京で1回の都合3回見ているわけだから,私も好きだなぁと思うが,いつも興奮させてくれるので,Krantzは見るに値する人なのである。東京での客入りの悪さは本当に同情したくなるレベルだったが,その分,NYCでの大人気ぶりを見て,安堵した私である。そして,今年最後のライブとなった55 BarにおけるKrantz~Lefebvre~Carlockの凶暴なライブは,出張先での最後の夜を記憶に残るものにしてくれた。ということで,MVPはWayne Krantzである。

一方,今年最高のライブと思えたのはPatti Smithのビルボードでのライブであろう。私は従来からPatti Smith教の信者であると書いてきたが,彼女の歌の持つパワーは半端ではなく,ライブの場で本当に涙してしまったのである。そして,彼女と一緒に歌った"People Have the Power"の記憶は今でも鮮明だ。今,思い出しても,感激に打ち震えるだけのライブだったと思う。

それに次ぐのがBen Wattだろうか。非常にインティメートな環境で聞くBen Wattの音楽は非常に瑞々しく,バンドもタイトな演奏で楽しめるものであった。

もちろん,このほかにもFred Hersch Trio,Joshua Redman~Brad Mehldau,Billy Childs,Jeff Lorber Fusion,五十嵐一生~辛島文雄,Pat Metheny,Mike Stern,Egberto Gismonti等,素晴らしいライブは何本もあった。しかし,いろいろな点を考慮して,どれがよかったかと言えば,Patti Smith,Ben Watt,Wayne Krantzってことになると思う。さすがにPatti SmithのBillboardでの映像はないが,ノーベル賞のセレモニーで歌った"A Hard Rain's A-Gonna Fall"の映像(歌詞を忘れるPatti様)と,私がスマホで撮影したWayne KrantzとBen Wattの映像を貼り付けておこう。Krantzは不完全ながら結構激しい(このKeith Carlockを見よ!),Ben Wattの方は,ほぼ1曲"Nathaniel"を完全に撮影できている。こちらは当ブログでは初公開のものだが,お楽しみ頂ければ幸いである。

2016年12月13日 (火)

中年音楽狂のNYC夜遊び日記(3):最後の夜はWayne Krantz@55 Bar。

Wk_at_55_bar

NYC出張中のジャズ・クラブ行脚も最終回である。55 Barという店は,なかなかWebサイトを更新してくれないので,誰が出るのかなかなかわからない状態が続いていたのだが,出張1週間ぐらい前になって,ようやくサイトが更新され,帰国前日の12/8にWayne Krantzが出演することがわかり,小躍りしていた私である(爆)。しかもメンツはTim Lefebvre,Keith Carlockの最強,最凶トリオなのだ。これは何を置いても行かねばならない。

55_bar_3ということで,ライブは22時過ぎからなので,余裕を見て私が店の前に着いたのが21時ぐらいだったはずだが,その段階で長蛇の列ができているではないか。前回,NYCに来た時もKrantzのライブは見ているが,その時も人気ぶりには驚かされた(記事はこちら)。あれは決して偶然ではなかったのだ。そして,今回は若干出遅れたと見え,結局1stには入ることができず,店の外で寒風に耐えながら,かすかに聞こえてくるリズムに合わせて足を動かし,身体を温めていた私である。

そして外で待つこと約2時間(マジで寒かった),店内に入って,今回はテーブルをゲット。待っている時間に,立ち話をしていた現地のベーシスト,Jamesと一緒に演奏に臨んだのだが,まさに最強,最凶。今回のNYC滞在におけるハイライトはこの時の演奏だったと断言できる強烈さであった。相変わらずの突然のリズム・チェンジ,メロディ・チェンジの連発,三者三様の暴れっぷりに,もはや私は待っている間の寒さも忘れ,興奮の坩堝へと導かれたことは言うまでもない。こんなライブを眼前でやられれば,人気が出るのが当たり前だと言っておきたい。

Wayne_krantz_i_mosaicTim Lefebvreは最近はTedeshi Trucks Bandのベーシストを務めていて,通常は彼らのツアーに同行しているのだが,TTBの年内ツアーが終了して,こっちに参加できるタイミングに遭遇したのはラッキーだった。Wayne Krantzは最近55 Barのレギュラー出演を再開(一時期,全然出ていなかったはず)していて,だいたい毎週木曜日に出るのが通常パターンである。今回も告知はなかなか出かったが,日本にいるときから,もしかしたら...と期待していたのが,実際見られたというのは本当に嬉しかったし,最高であった。願わくば1stから入りたかったところだが,Rockfeller Plazaのツリー写真を撮りに行って,時間を使ってしまったのは失敗だったかなぁと思いつつ,まぁ聞けただけでもよしとする。

Keith_carlock_i_mosaic_4実は,今回もWayne KrantzのCDを持って行っていたのだが,ホテルに置き忘れるという失敗をしてしまった私だが,せっかくなので,Wayne KrantzとChris Carlockのそれぞれとの2ショット写真を撮ってもらった。モザイクで隠しているが,特にKrantzとのショットは我ながらいい笑顔である。演奏を聞いての満足感が如実に表れているな。ついでにその時に,先日の東京でのライブの話もしたのだが,あまりの客入りの悪さに気を悪くしていないか聞いたのだが,まぁあれはあれで仕方ないよと言ってくれたのにはほっとした。私からは「わかっている人にはわかっているから,あれに懲りずにまた来てね」と言っておいた。

だが,Wayne Krantzという人は,日本のこじゃれたライブ・ハウスで見るよりも,NYCに来て,55 Barで聞くのが一番いいのだということを改めて痛感した私である。そうは言っても,それが難しいのはわかっているので,Krantzが来日したら必ず行くというスタンスは維持し,少しでも彼の音楽をサポートしたいと思った私である。NYC最後の夜を飾るに相応しい夜であった。最高以外の表現が思い浮かばない。その気持ちは下の映像を見たもらえばわかるはずだ。

結局,Krantzたちとの立ち話もしていて,ホテルに帰り着いたのは午前2時,その後の記憶は朝までない(笑)。

Live at 55 Bar on December 8, 2016, 2ndセット

Personnel: Wayne Krantz(g), Tim Lefebvre(b), Keith Carlock(ds)

2016年12月12日 (月)

中年音楽狂のNYC夜遊び日記(2):Chick Corea &John McLaughlinデュオ@Blue Note

Chick_and_john_at_blue_note今回のNYC出張中のライブで,事前に予約をして行ったのがこれである。12/6付の記事にも書いた通り,本当ならば,12/8のReturn to Forever Meets Mahavishnuというエレクトリック・プログラムの方に行きたかったのだが,その時点でそちらはソールド・アウトとなっていた。よって,まだ空きがあったこちらの2ndセットを予約していったのだが,結果的に見れば,12/8に行けていたとしたら,Wayne Krantzが見られないことになってしまっていたから,それはそれでよかったということにしたい。

この2人は5 Peace Bandでの活動もあったし,デュオも以前リリースされたJohn McLaughlinのモントルーのライブ・ボックス(17枚組)の一部として音源は存在するが,なかなかない組み合わせだけに,当日のBlue Noteも開場を待つ長蛇の列が形成される人気ぶりであった。私は比較的早い時間に到着したので,待ち行列では7-8番目ぐらいだったが,ちょっと遅れていたら大変なことになっていた(笑)。

実は私がNYCのブルーノートに行くのはかなり久しぶりのことである。前回行ったのがいつなのかも覚えていない。私はこの店の「商売っ気」や運営ポリシーが嫌いで,できることなら行きたくない店なのだが,今回は例外と捉えてもらえばよい。だが,今回も店に入って,どうしてここまでテーブルの間隔が狭いのか理解できないほどの詰め込みぶり,更にはMusician's Guestsを優遇し過ぎの座席案内等,全然"First Come First Served"ではないではないかと思わせ,全く運営は改善できておらず,やっぱりよほどのことではないと「行きたくない」店だと改めて思ってしまった。まぁ,それはChick Corea~John McLaughlinの責任ではないとしても,やっぱりこの店,嫌いである。同じブルーノートでも東京の方がはるかにましである。ちなみに,私たちの案内されたテーブルに隣接する4人用のテーブル(ステージ側)はChick Coreaのゲスト用テーブルであったが,結局2人しか来ず,私としては視界を邪魔されなかったのはよかったが,それでもやっぱりなってない。ウェイトレスは比較的まともなだけに,もう少し何とかならないものかと敢えて言っておこう。

それはさておきである。Chick CoreaとJohn McLaughlinのデュオなので,私としては当然,McLaughlinはアコースティックでプレイするものと思っていたが,当日はエレクトリックで登場したのは意外であった。そして更に意外だったのが,演奏したのがほとんどがスタンダードだったということである。例外はMahavishnu Orchestraの"Inner Mounting Frame"からの"A Lotus on Irish Streams"だけだったのは本当に意外としか言いようがない。まぁ,これなら正直リハーサルしなくてもできるよなって感じだった。冒頭は"On Green Dolphin Street"からスタートであるが,正直言ってどうもルースな印象がして,まずはウォームアップって感じが強かったが,徐々に調子が出てきたって感じか。当日のセットリストは下記のようなものだったはず。これを見れば多くの人も意外だと思うだろう。

1. On Green Dolphin Street
2. Stella by Starlight
3. All Blues
4. Naima
5. A Lotus on Irish Streams
6. Bemsha Swing
7. My Foolish Heart
8. Solar
9.(Encore) Someday My Prince Will Come

最後の"Someday My Prince Will Come"にはChickの奥さん,Gayle Moran Coreaもジョインしての演奏となったが,スタンダードを弾いても,随所にMcLaughlinの彼らしいフレーズが現れてしまうのが結構笑えた。しかし,どうもこういう曲では,McLaughlinらしいハードな感覚は得にくいとしても,もう少し緊張感があってもいいだろうと思えた。演奏にはほぼ満足しつつも,一方でやや残念に思っていた私である。今,私は前述のモントルーでのデュオ・ライブ(1981年)を聞きながらこれを書いているが,美的な感覚においても,緊張感においても,そちらの方が上に感じてしまったのは告白しておかねばなるまい。

まぁ,今回の演奏はChick Coreaの生誕75周年記念のライブ・シリーズの一環としてのお祭り企画であるから,固いことは言うまい。見られただけでOKと言うべきものということにしよう。と言いつつ,私としては来年3月のElektric Bandでの来日により期待を掛けているってのが正直なところだが(苦笑)。

Live at Blue Note NYC on December 8, 2016, 2ndセット

Personnel: Chick Corea(p), John McLaughlin(g), Gayle Moran Corea(vo)

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